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2013年3月20日号掲載記事より

資生堂、末川社長が退任し前田会長が社長兼任に 「再び成長軌道に」

 資生堂は3月31日付けで末川久幸代表取締役執行役員社長が退任し、4月1日付けで前田新造代表取締役会長が執行役員社長を兼任する役員人事を発表した。末川社長は一昨年4月の社長就任以来、4つの成長戦略(グローバルメガブランド・アジアブレイクスルー・ニューフロンティア・カスタマーファースト戦略)の推進や新ビジネスモデルの導入など積極的に改革を推進してきたが、体調面の不安から「持ち前の全力疾走ができなくなった」と辞任を決意。末川社長は相談役となる。前田会長は「私に課せられた最大の任務は、これまでの末川氏の意志を受け継ぎ、まずは停滞感、閉塞感を打ち破り、再び成長軌道に取り戻す道筋をつけることである」と自身の役割について言及した。

JACDS、「有事対応備蓄啓発キャンペーン」実施 店頭でポスター展開

 日本チェーンドラッグストア協会(JACDS)は、東日本大震災から2年を迎えるにあたり、3月11日から全国の加盟店1万5000店舗で「有事対応備蓄啓発キャンペーン」を実施している。
 JACDSは、2011年度に実施した支援活動の教訓から、被災者への避難所支援も大切だが、それ以上に“家庭内備蓄”の重要性を認識した。それを踏まえて、かつ生活者団体からの強い要請・要望のもと実施する同キャンペーンでは、災害発生時の被害を少なくする対応とあわせ、二次災害防止のため、家庭内における医療品や衛生用品などの備蓄を呼びかける活動を推進する。
 具体的には、全会員店舗1万5000店の店頭で、「有事対応備蓄啓発キャンペーンポスター」の貼り付けと、「備蓄リスト付パンフレット」の配布を行う。また、第13回JAPANドラッグストアショーで、来場者に対して家庭内備蓄を呼びかけたほか、JACDSテーマブースでも、パネル展示で訴求活動を行ったほか、会期初日の15日には、同キャンペーンについて、有事対応委員長による記者会見を開催した。
 「有事対応備蓄啓発キャンペーンポスター」(A3サイズ、カラー、3万部)は、家庭内備蓄とそのポイントを訴える内容。一方、「備蓄リスト付パンフレット」(変形A4版観音折、カラー、150万部)は、エス・アイ・シー・医薬情報部門責任者で薬剤師の堀美智子氏と防災システム研究所・山村武彦所長の2名が監修しており、家庭内備蓄とそのポイントの解説と、医薬品、衛生用品リスト(チェックシート)などが掲載されている。

ライオン、「Ban」新CM発表会開催 モデルの道端アンジェリカを起用

ライオン、「Ban」新CM発表会開催 モデルの道端アンジェリカを起用

 ライオンは3月7日、制汗デオドラントブランド「Ban」の新CM発表会を開き、新イメージキャラクターにモデル・道端アンジェリカを起用することなどを発表した。
 3月8日から放送開始した新テレビCMは、2バージョン(各15秒)を制作。“朝活”などで著名な道端アンジェリカのイメージと“Ban&GO”というメッセージを通じて、前向きに1日を過ごしたいと願う女性たちへ「Ban」を提案する。
 「Banパウダースプレーダンス篇」は、道端が「パウダースプレー」を手にしながら、軽快なステップとキレのある“Banダンス”で、1日を前向きに過ごすことを提案。最後に、今春の期間限定品「デオドラントスプレートレンドセレクション」を含むパウダースプレー全品が登場する。「シャワーデオドラント」を訴求する作品「Banシャワーデオドラント誕生篇」は、「寝ぼけた顔してBanBanBan~♪」の歌詞と合わせて道端がベッドから起き上がるシーンから始まり、同品を体に噴き掛けて気分を盛り上げていく“朝の新習慣”を分かりやすく表現している。
 発表会では、ヘルス&ホームケア事業本部・永井隆志ビューティケア事業部長が商品説明を行い、「Banブランドの長期的な方針としては、“①強い商品②強い伝統③強いコミュニケーション”――の3つの矢による“Banノミクス”ともいうべき活動を展開し、ブランドの活性化とお客様の笑顔に貢献することを目指している」と述べた。
 続いて、新テレビCMを上映した後、道端アンジェリカが音楽と共にBanダンスをしながら軽快に登場し、トークセッションを行った。また、スペシャルゲストとして、キレのあるダンスとAKBの物まねで人気のお笑い芸人・キンタロー。が登場して報道陣の笑いを誘った。

大木、春夏用カテゴリー提案商談会開催 2日間で約1100人が来場

大木、春夏用カテゴリー提案商談会開催 2日間で約1100人が来場

 大木は3月12~13日、TCR東京流通センターで「2013年春夏用カテゴリー提案商談会」を開催。2日間で約1100人が来場した。
 今回の総合テーマは「『世代のニーズ』と『世帯構造の変化』に対応した買場提案~生活者の需要は変化している~」で、大木ならではの需要創造を図る様々な提案を行った。
 出展メーカーはコーナー別に、医薬品43社、健康食品41社、快適生活用品33社、コスメ&バラエディ14社、コンタクトケア9社、合計139社(提案協力10社)。各コーナーで提案型のプロモーション(合計67プロモーション・110ゴンドラ)が実施され、来場者した販売店バイヤーらの注目を集めた。
 特に関心を集めたのが快適生活用品コーナーの「単身世帯便利グッズ」提案で、ここでは1人もしくは2人で構成される番傘世帯をターゲットにした便利グッズをゴンドラ8本で展開。1人で電子レンジを使って簡単に料理ができるグッズなどを紹介して販売店の商品発掘・店頭に役立てた。また、アクティブシニアを対象にした健康維持・増進のためのノルディックウォーキングという新しい提案を行い、日本ではまだ見られない企画として高い関心を集めた。
 商談会に合わせて行われた記者会見で松井秀夫社長は、「今回の展示で注目してもらいたい点は、デメカルという店頭起点のセルフチェックシステムである。これにより店頭で推奨した商品に効果があったのかどうか検証することで店頭をサポートしていきたい。もう1つは間もなくスタートする介護用品の販売店頭用『ケア用品・comシステム』である。このシステムを使えば、たくさんある介護商品の中から店頭には代表的なものだけを置いていただき、画面上で色やサイズなど商品を選択してもらい、後日店頭にお届けするというシステムだが、狭小商圏における健康ステ―ションの応援団として提案する。そして、医療機器も生活用品として提案する必要があると考え、生活の視点から提案を行った」と語った。

日経メッセ街づくり・店づくり総合展開催 “ビッグデータ”などに注目

 アジア最大級規模の流通業界の総合展示会「日経メッセ街づくり・店づくり総合展」(主催=日本経済新聞社)が3月5~8日の4日間、東京ビッグサイトで開催された。
 今回から名称が変更された同展(旧称・街づくり流通ルネサンス)は、“人が集まり豊かに暮らせる街づくり”をコンセプトに掲げ、JAPAN SHOP、建築・建材展、リテールテックJAPAN、IC CARD WORLD、SECURITY SHOW、ライティング・フェア、フランチャイズ・ショーの7展を同時開催(フランチャイズ・ショーのみ3月6~8日の開催)。国内外1279社の出展のもと、コミュニティーの中核を形成する店舗、商業施設、住宅、オフィスなどにおける快適で安全な生活に必要な技術や製品・サービスを一同に紹介した。
 特にIT機器・システムに関する専門展であるリテールテックJAPANでは、画像や音声を含む大サイズのデータ“ビッグデータ”への対応を訴求したシステムの出展が目立っていたほか、マーケティング関連ではネットとリアル店舗を連携させることなどを目指す“O2O(Online to Offline)”を実現するソリューションやサービスにも注目が集まった。
 主催者企画では、会期初日、特別プロジェクトと題した大規模シンポジウム「街づくり・店づくり未来戦略会議」を開催。森ビル・辻慎吾社長、パナソニック・長榮周作副社長などが講演を行い、“10年後の日本”の街づくりのあり方、企業の役割を示唆した。


2013年3月20日号 記事一覧

会合・発表会

  • 西本博氏(東邦社長)、黄綬褒章受章記念祝賀会に60名が集う

経営・施策

  • ファンケル、来年4月1日付けで純粋持株会社制に移行へ
  • フマキラー、園芸用品でもエコレールマーク認定を取得

製品・サービス

  • 花王、「オーブ クチュール」からパフチーク新発売
  • ユニリーバ、「AXE」からボディローション発売 マイナス20度の瞬間冷却
  • 明色化粧品、「明色モイスチュア炭酸ミスト」など新製品・改良品発売
  • P&G、「水」に潜むダメージ要因から髪を守る「新パンテーン」発売
  • 日本ロレアル、「メイベリンNY」新商品発売 「BBクリームUV02」など
  • バスクリン、モウガLモルティから「薬用頭皮エステ」新発売
  • ビーレボ、ボディ&ヘアフレグランスミストがヒット中 セクシーカラーズ
  • P&G、「ボールド」から数量限定品 ダウニーインフュージョンとコラボ
  • 小林製薬、「パーシャルデント強力ミントタイプ」など新製品・改良品発売
  • フェニックス、高齢臭・汗臭のケアに対応する新感覚の入浴料を新発売
  • ライブナビリボーテスキンケア、お尻ケア専用ジェル「ピーチローズ」発売
  • トイレタリージャパンインク、香りの柔軟剤「サフロン」大幅改良
  • ライオン、「デンタークリアMAXライオン」発売 清潔感・すっきり感強化
  • シャボン玉石けん、「バブルガード」限定品発売 「キキとララ」とコラボ
  • ユニリーバ、モッズ・ヘアからクールタイプシャンプーの企画品を限定発売
  • リンレイ、「トイレずっとキレイ」シリーズ3アイテム新発売
  • P&G「ブラウン」、冷却ヘッドテクノロジー搭載のシェーバー新発売
  • バスクリン、数量限定品「バスクリン花いっぱいスパの香り」発売
  • 孔官堂、線香新シリーズ「香りの記憶」第1弾「珈琲」(バラ詰)新発売
  • クラブコスメチックス、パウダー&ファンデーション新製品を発売
  • サラヤ、「ハッピーエレファント」から野菜・食器用洗剤を新発売

宣伝販促

  • 富士フイルム、「アスタリフトホワイト」新発売 女優・松たか子を起用

人事・組織

  • ヤマザワ薬品、山澤廣氏が社長兼営業本部長に就任
  • 小林製薬、3月11日付けで部長級人事異動・組織変更を発表
  • 伊勢半グループ、各社の役員人事を発表
  • マツキヨHD、代表取締役異動、子会社役員など重要人事を発表
  • 資生堂、組織の一部改正と人事異動 「CSR部環境推進室」を新設
  • 資生堂、取締役・監査役・執行役員人事を発表

調査・統計

  • 西化工 24年1~12月販売統計 セットローションが2ケタ増に
  • 横浜税関、「ペットフードの輸入」調査発表 数量・金額とも減に

施設・店舗

  • 西日本プラスチック製品工業協会、事務所を大阪市中央区に移転

時評・コラム

  • 時評 小型高級スーパー存続へ試練
  • 泡沫 花粉症の影響
  • らいたあ コスモス薬品の躍進の第一歩の場に立ち会う
  • 斜凡珠 就職内定辞退者が増加 質より量の就活実態が明らかに

特集 【防虫・消臭・芳香剤】

    特別企画

    • 芳香消臭剤市場 市場規模は前年比103.2%に 香りの製品の関心続く
    • 繊維製品防虫剤市場 12年市場は秋季の落ち込みで前年割れに
    • 香料工業会 平成23年香料統計発表 震災の影響で国内生産が低迷
    • アロマ環境協会 アロマ市場の構造・市場調査 11年は推定2654億円に
    • 花王 「リセッシュアロマチャージ」からCUBEを展開
    • バスクリン 浴室専用のスプレー芳香剤「バスクリンマジカルアロマ」発売
    • エステー 「かおりムシューダ」全面改良 「消臭力」ブランド力更に強化
    • P&G 「ファブリーズ・ミストラル すっきりアクアのミスト」新発売
    • ジョンソン 「グレード」からスクィーズ&フレッシュを新発売
    • 大日本除虫菊 優雅な香りが1年間続く「ゴンゴンアロマ」が好調
    • 丹羽久 バイオ消臭剤「KESCO(ケスコ)」シリーズから3アイテム新発売
    • 白元 「フローラルミセスロイド」から“1年”新発売
    • 小林製薬 「消臭元」から「木のある生活」「香るフラワー」新発売
    • オカモト産業 気軽に本格的な香りが楽しめるフレグランスオイル等新発売
    • アース製薬 ピレパラアース柔軟剤シリーズを更に強化


    上記トピックスは要約版です。記事の詳細・全文は、日用品・化粧品業界の専門紙「H&BC マーケティングニュース」最新号(水曜日発行)でご覧になれます。お申し込みは刊行物案内をご参照ください。