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2013年3月6日号掲載記事より

ユニ・チャーム、2013年度有力卸店会開催 “共振人材”育成を語る

ユニ・チャーム、2013年度有力卸店会開催 “共振人材”育成を語る

 ユニ・チャームは2月27日、「2013年度有力卸店会」を全国の有力卸54名(パーソナルケア38名、ペットケア16名)を招いて開催。高原豪久社長は、「ユニ・チャームの“共振人材”育成について」のテーマで、同社の目指す理念と思想について語った。
 高原社長はまず、全社経営方針として打ち出している「共振の経営」とは何かについて説明。「経営陣は現場最前線の1次情報を得ることに努め、現場の社員も経営陣が考えを理解することに努めること」が基本になると言及。
 また共振の経営の人材理念は、“BOP”(Bace Of Pyramid)であり、「底上げ」重視は、理念だけでなく、組織の総合力を呼びさます合理性が高く、「ベース2割のやる気と能力アップが人材育成で重要になる」と述べ、全社の“志”を自分の“志”に転換する「私のキャリアビジョン・キャリアプラン」を活用し、全社員が10年という時間軸で、自分の志に向き合いその志を達成するための具体的な10年プランを作成していることも紹介した。更に「共振の経営」を実践する2つの型については、「型を通じて全社員が成長する仕組みをつくること」の重要性を上げ、「SAPS経営モデル」や「UTMMS改善活動」を取り入れた活動に言及し、海外事業の現地法人でも成功裏に活用している経験を明らかにして、最後に社員1人ひとりを「自分で考え、自分で行動し、目標完遂まで粘り強く取り組むことができる“共進人材”に成長するよう指導している」とし、「日本の企業や日本の社会は、理念や思想が重要な時代になってきた」と結んだ。

ウエルシア関東・寺島薬局「合併記念集会」開く 社員の意思統一図る

ウエルシア関東・寺島薬局「合併記念集会」開く 社員の意思統一図る

 ウエルシア関東は2月22日、3月1日付けでの寺島薬局との合併(同社ドラッグストア事業を吸収分割)を記念した「ウエルシア関東合併記念集会」を開催。旧寺島薬局店長などの同社関係者、来賓が出席し、“新生ウエルシア関東”の船出を祝うとともに、社員の意思統一を図った(以下、すべての役職は2月22日時点のもの)。
 はじめにウエルシアホールディングス・鈴木隆之会長(写真)があいさつに立ち「3月1日でドラッグストアとしての寺島薬局は消えてしまうことになるが、今日までのウエルシアHD、ウエルシア関東の発展は寺島薬局の存在がなければ、到底成し得なかったものだ。今後はウエルシア関東=ドラッグストア事業、寺島薬局=介護事業と役割を明確にし、車の両輪の如く連携していくことになる。それに加えて、社員1人ひとりが接客のスキルを上げて、お客様から『この地域にウエルシアがあって良かった』という店づくりを実現することが、何よりも当HDの成長の原動力になる」と述べた。
 次にウエルシア関東・池野隆光社長が、出席した社員に「現在、ウエルシアHDの中で最も成長率が高く収益性が高いのは寺島薬局だ。これはここに集まった社員の頑張りの成果であり、本当に感謝している」と労いの言葉を贈るとともに、3月1日からの同社新体制の概要などを紹介。
 また、同日付けでウエルシア関東の社長に就任する寺島薬局・水野秀晴社長は「私は全社員に“3つの力(団結力、徹底力、スピード力)”と“3つの能力(リーダーシップ、コミュニケーション、マネジメント)”の向上をお願いしてきたが、これは新体制になっても変わらない。ぜひ皆で新生ウエルシア関東をさらに良い会社にしていこう」と語った。

花王、エッセンシャルダメージケア新CMに梨花とローラを起用

花王、エッセンシャルダメージケア新CMに梨花とローラを起用

 花王は2月25日、ヘアケアブランド「エッセンシャルダメージケア」の新CMキャラクター発表会を開催した。昨年8月に全面リニューアルした「エッセンシャルダメージケア」は、傷んだキューティクルを集中補修・保湿し、毛先15cmまでうるっとなめらかに仕上げるヘアケアブランド。軽やかにまとまり毛先まで動きのある髪へ導く「ニュアンスエアリー」と、しっとりまとまり毛先まで広がらない髪に整える「リッチプレミアム」の2ラインを揃えている。
 今春からは新しくブランドコンセプトを「おしゃれホーダイの髪へ」とし、おしゃれを楽しむすべての女の子たちを応援していくキャンペーンを展開する。特にシャンプーでは、洗うときからのケア“シャンプーからのダメージケア”をキーワードに、キューティクルを補修しながら洗い、シャンプー時のからまりやきしみを防ぎ、傷みを気にせずおしゃれを楽しみたくなる髪に仕上げることを新提案する。
 併せて新イメージキャラクターに、女性から圧倒的な支持を得るモデル・梨花と、かわいらしい振る舞いが人気のモデル・ローラを起用する。2月26日から放映している新テレビCMは、“エッセンシャルはシャンプーからのダメージケア”“キシキシしないとぅるんとぅるんの指通り”を共通メッセージに、2人の出演作を含む3作品を制作。
 発表会には梨花とローラが登場。梨花は「今回のCMは色味もキレイで、何より撮影のときも気持ち良かった。春らしいさわやかな仕上がりになっている」と話し、ローラは「エッセンシャルダメージケアは、泡立ちもよく軽い仕上がりになり、洗っているときは“とぅるんとぅるん”な感触。CMではいつもと違うエレガントな雰囲気も楽しめるからいっぱい見てね」と語った。

P&G・ジャパン、関西広域連合と協定締結 大規模広域災害等での協定

 P&G・ジャパンは、関西広域連合と、今後の新たな災害支援の枠組みとして、「大規模広域災害時における救援物資の提供及び調達に関する協定」を締結した。
 協定書への調印式は2月25日、兵庫県庁で執り行われ、関西広域連合長の井戸敏三氏(兵庫県知事)と、P&G・ジャパンの奥山真司社長が協定書に調印した。
 この協定は、大規模広域災害時に迅速かつ効果的に災害支援活動を行うことを目的としたもの。
 同社は阪神・淡路大震災で被災した経験を持ち、更に東日本大震災のさまざまな被災地支援の経験を通じて、災害が発生した後の支援だけではなく、事前の備えの重要性を実感したことを踏まえ、女性や子どもの視点に立ち、災害時にすぐに必要となる子ども用紙おむつや生理用品などを、関西広域連合のスケールメリットを活かして備蓄の体制を整えることに協力する。
 また今回の締結に先立ち、昨年11月、関西広域連合構成府県市の救援物資受け入れ拠点計27カ所に子ども用紙おむつ「パンパース」約33万6000枚を無償提供した。

スリーキューブ、新会社設立後初の見本市を香川県高松市で開催

スリーキューブ、新会社設立後初の見本市を香川県高松市で開催

 四国の家庭用品卸の後藤(香川)、タックナカシゲ(高知)、中藤産業(愛媛)の3社は2月1日付で合併し、株式会社スリーキューブを設立し、新しいスタートを切った。
 そして同社は2月20、21日の両日、新会社設立後初の見本市となる「リビングフェア2013春」を香川県高松市内で開催した。
 同フェアには88社がブースを出展したほか、参考出展メーカーなど40社以上の商品を展示した提案コーナーも設置され、訪れた来場者に新製品や主力商品の数々をアピールした。合併した3社は、いずれも創業100年を超える老舗の家庭用品卸であり、今回の合併は、市場環境が一段と厳しさを増す中、更なる合理化と質の高いサービスを目指したものである。
 新会社の社長にはタックナカシゲの中村幸夫氏、副社長には後藤の後藤幸生氏、そして専務には中藤産業の中藤信治氏がそれぞれ就任した。中村社長は、「合併、そして新会社設立により、更なる合理化と質の高いサービスの実現を目指している。今回のフェアは、合併後初となるものだが、これまでの見本市と比べても大幅に来場者も増えており、新会社に対する期待の表れだと思っている。そうした期待に応えられるよう頑張っていきたい」と語っていた。


2013年3月6日号 記事一覧

M&A・設立

  • 小林製薬、六陽製薬の株式を取得し子会社化へ

会合・発表会

  • 日本DIY協会、「JAPAN DIY HOMECENTER SHOW」説明会開催
  • クレンザー工業会、第4回常任理事会・懇親会 「厳しい状況乗り切る」
  • J&J、「ワンデーアキュビュートゥルーアイ」新CMにすみれを起用

経営・施策

  • アインファーマシーズ、連結子会社のマキメディカルを吸収合併
  • アイスタイル、ネイルサロン運営大手の一部株式を取得
  • 牛乳石鹸共進社、週刊ダイヤモンドに記事掲載 「賢者の選択」と連動企画

製品・サービス

  • 花王、メンズビオレから肌にやさしい使い心地のニキビケアシリーズ新発売
  • 花王、「クイックルワイパーハンディ」から初の香りつきシート発売
  • 小林製薬、「アットノンクリーム」など新製品・アイテム追加品発売
  • ピップ、妊娠中も安心のマッサージクリーム新発売
  • 常盤薬品工業、化粧下地「スティックパテ」新発売
  • 東洋アルミエコープロダクツ、「揚げ物あたため黒シート」など新製品発売

宣伝販促

  • 日本香堂、春彼岸新テレビCM放映 ミニドラマ仕立てで若年層の墓参を

人事・組織

  • Paltac、組織変更、取締役・執行役員等の人事異動を発表

決算

  • プラネット、2013年7月期第2四半期業績発表 売上高は微減に

研究・開発

  • 油脂工業会館、24年度「油脂論文」表彰式を開催

調査・統計

  • 経済産業省 12年12月度洗浄剤統計 12年市場は数量横バイ、金額微減に
  • JCA 25年1月度チェーンストア統計 全国的な悪天候で11カ月連続減益
  • JFA 25年1月度コンビニ統計 平均客単価8カ月ぶりにプラス
  • スーパー3団体 25年1月度SM販売統計 既存店は前年同月比1.7%減

イベント・展示会

  • ハリマ共和物産、春の見本市に101社が出展 売り場活性化の施策を提案

訃報・葬儀

  • 訃報 小西行正氏(Paltac・専務執行役員総務本部長) 享年57歳

時評・コラム

  • 時評 日本品質を世界の生活者に
  • 泡沫 TPP参加で日本経済はどうなる

特集 【海外事業】

    特別企画

    • 業界企業の海外での事業展開が活発 中間所得層に向けたビジネスが本格化
    • 日本貿易振興機構(ジェトロ) 中小企業中心に日本企業の海外展開を支援
    • ジェトロが調査 日本企業の海外ビジネスの関心は「事業拡大」の意思顕著
    • ライオン 海外事業は10年で3.7倍に拡大 小林取締役に聞く
    • 花王 グローバルで存在感のある会社へ 成長国では中間所得層に照準
    • 財務省 貿易統計(速報)より 2012年の貿易収支は過去最大の赤字に
    • 友藤商事 豪のスキンケア「ホホバカンパニー」の正規総代理店として拡販
    • P&G 世界180カ国以上で製品販売 焦点絞った成長戦略を展開
    • 日本香堂HD・小仲専務インタビュー グローバルでオンリー1企業目指す
    • Paltac 海外事業の現在の総取扱高は100億円規模に
    • 森友通商 タイを中心に日本の化粧品を展開 現地法人通じて直接取引
    • あらた 中国上海の現地法人が営業開始 アジア市場で次世代卸を展開
    • エビス 乾正孝社長インタビュー 「本当に良い製品を生み出す」
    • マンダム インドネシアにおけるビジネスが海外事業を牽引
    • 小林製薬 米国・アジア・中国中心に海外事業を展開
    • プラネット 玉生会長インタビュー「日本企業の供給能力は海外でも通用」
    • 資生堂 世界共通の考え方は「おもてなし」の心 89の国・地域で展開
    • 日本総合システム 多彩な機能搭載した棚割システムを積極展開
    • ユニリーバ ビジネスの成長とサステナビリティの両立を目指して
    • ユニ・チャーム 海外売上高構成比“5割”を突破
    • フマキラー アセアン始め世界各国で展開強化 エリアフォーカス作戦展開
    • ジュジュ化粧品 アジア中心に「アクアモイスト」を展開
    • ウテナ “グローバルウェルネスカンパニー”目指して海外展開
    • デンタルプロ シンガポールに現地法人を設立 アジア地区へ営業展開
    • ジェトロ、注目都市の生活者を調査した「スタイルシリーズ」発行


    上記トピックスは要約版です。記事の詳細・全文は、日用品・化粧品業界の専門紙「H&BC マーケティングニュース」最新号(水曜日発行)でご覧になれます。お申し込みは刊行物案内をご参照ください。