2013年1月23日号掲載記事より
エステー、春の卸店説明会開催 鈴木会長「新本社からも元気を発信」
エステーは1月11日、関東エリアの卸店営業責任者100名を招き「2013年春の卸店説明会」を開催した。会では、はじめに鈴木喬会長と米田幸正社長が今上期の会社方針を発表。続いて業務資本提携を結ぶフマキラー・大下一明社長ならびにNSファーファ・ジャパン・猪熊幸二社長があいさつした。次に加藤孝彦常務営業本部支店営業統括本部長、紺田司営業本部広域営業統括本部長が営業方針説明を行い、上月洋常務グローバルマーケティング部門担当が今春の新製品について説明。その後、各グループ会社社長、各支店長などのあいさつで会を終了した。
鈴木会長は「震災後、当社の志を伝えていこうと決意し、ポルトガルの少年・ミゲルが出演する消臭力のCMを制作した。日本を元気付けるには大きな声が必要であり、CMが1番良いと考えた。おかげさまで、そのCMもご好評いただき消臭力の売上げは現在も引き続き絶好調に伸びている。また、新規事業として立ち上げたクリアフォレストは、“日本の森林を守る”という志のもと、林地残材を活用して製品化を進めている。また、2011年10月よりスタートした、“STR(エステーリフォーメーション)”と題した経営改革は、営業部門から進めてきたが、いよいよ全社で取り組みを開始した。そのシンボルとして建設中の新本社も今春に完成の予定だ。会社のリーダーは元気でなくてはいけない。新本社からも元気を発信していく」と述べた。
Paltac・山岸特別顧問、講演で全体最適セット型物流の必要性を示唆
流通システム開発センターの「創立40周年記念新春トップセミナー」が1月17日、開かれ、Paltac特別顧問の山岸十郎氏が「流通の変化と進化、その対応」と題した講演を行った。山岸氏は日用品化粧品卸のPaltacと医薬品卸のメディセオの両社で先進的な物流システム、情報システムの導入・定着を推進してきた経営者で、卸売業界では「最も物流について詳しい」と言われている。今回の講演では日本の流通の変化を説明するとともに、日本の流通の高コスト構造の課題を指摘しつつ、「物流は売り場起点から設計する『全体最適セット型物流』が必要になる」と持論を展開した。
山岸氏は、まず小売業界の進化について触れ、今後の競争の焦点は「マネジメント」「物流」「CRM(カスタマーリレーションシップマネジメント)」の3点になると示唆。
この後、日本とアメリカでは流通のコスト構造に差があることを指摘しながら、卸売業のあり方、物流の方向性について触れ、「卸の商品」は、取扱メーカーの商品ではなく、物流力、営業力、フィールドサポート力、商品開発力の4つであるとの見解を示した。中でも物流生産性とコストダウンを進めるにはロジスティクスは経済合理化へ向けて進化させ、取引はABC(活動基準原価)の方向へ進める必要があり、部分最適の和では全体最適にならないと「全体最適セット型物流」の必要性を論じ、この全体最適セット型物流とは売り場起点の物流設計を行う物流で、出店戦略や店舗戦略、発注単位、発注サイクル、補充作業などから適正規模の生産性の高いセンターを計画し、店舗コスト、物流コストを含めたカテゴリーの営業利益を評価基準とする考え方であるという。例えば在庫日数の長い文具のカテゴリーで週3回発注を義務づけるとすると消しゴム1個を発注し、補充するという手間とコストがかかるが、こうしたムダを排除して適正にする。そして、山岸氏は、こうした全体最適を進めることで、リアル店舗の販売はネット販売との競争に勝たなければならないと締めくくった。
ユニリーバ、アートを通じて東日本大震災復興支援活動に協賛
ユニリーバは、「小さな積み重ねが、大きな力に」という企業ビジョンのもと、アートを通じて東日本大震災の復興支援を行うプロジェクト「RESTART JAPANファンド」に1月27日まで協賛している。
今回の協賛では、アイルランド出身のアーティスト・ピーターA・マックミラン氏が復興への願いを込めて制作したアートワーク「日・月・富士」を東京・銀座ソニービルの外壁に掲出するとともに、期間中、同ビル1階エントランスホールで、同氏の版画シリーズ「新・富嶽三十六景」の展示・販売会を開催。売上の一部は「RESTARTJAPANファンド」を通じて東北地域の復興と子どもたちの支援に役立てられる。
同社では、「東日本大震災発生直後から、社外のパートナーとともに緊急支援・復興支援を実施してきた。今回もユニリーバのグローバル・パートナーである国際NGOセーブ・ザ・チルドレンとソニーが共同で設立した復興支援基金『RESTART JAPANファンド』の理念に共感し、マックミラン氏のアートワークの掲出および展示・販売会に協賛した。ユニリーバ・ジャパンでは、東北地方の子どもたちの笑顔のために、今後も様々な形で復興支援に取り組んでいく」としている。
ライオン、「ビトイーンライオンハブラシ」とピングーがコラボ企画を実施
ライオンは1月7日から3月31日まで、“山切りカット”の毛先が特長のハブラシ「ビトイーンライオンハブラシ」と若い女性や家族に人気のペンギンのクレイアニメキャラクター「ピングー」とのコラボレーション企画として、限定オリジナルグッズプレゼントキャンペーン「ビトイーン&ピングーといつもいっしょ!2013HAPPYキャンペーン」を実施する。
「ピングー」は、幅広い年代に知られており、特に20~30代の女性に人気が高いペンギンのクレイアニメキャラクター。「ビトイーンライオンハブラシ」と同様に1980年に誕生し、同じ年齢を重ねていることから、昨年に続き、限定オリジナルグッズが当たるコラボレーションキャンペーンを実施する。
「ビトイーンライオンハブラシ各種」(全11種類)を購入の上、応募すると限定オリジナルグッズを抽選で総計4000名にプレゼントする。賞品は、①ピングーオリジナル重箱&保冷バッグセット1000名②Wチャンス・ピングーオリジナルサウンドキーチェーン3000名③応募者全員・ピングーオリジナルフォトフレーム。
コスモス薬品13年5月期第2四半期決算 既存店順調で大幅増収増益に
コスモス薬品は1月16日、2013年5月期第2四半期決算説明会を開き、同期業績の概要ならびに下半期の方針を説明した。
同期の連結業績は、売上高1598億7200万円(前年同期比19.7%増)、営業利益83億1200万円(21.3%増)、経常利益89億7900万円(21.8%増)、当期純利益50億9200万円(27.6%増)と大幅増収増益で推移。同期も「安くて、近くて、便利なドラッグストア」を目標に掲げ、“良い商品を1円でも安く”というコンセプトのもと、ディスカウント戦略を中心に競争力強化を推進。その成果などで既存店売上高が順調に伸長した。
商品区分別では、医薬品269億6200万円(15.8%増)、化粧品189億2500万円(14.6%増)、雑貨261億5000万円(19%増)、一般食品850億3100万円(21.8%増)、その他28億200万円(35.7%増)と全部門で伸長。特に雑貨では、有力ブランドの各新製品が好調な売上げを記録し、連結業績の大幅増益に寄与した。
エリア別の売上伸長率では、一昨年から本格進出した関西地区が前年同期比2ケタ増を達成。九州地区、中国地区、四国地区に関しても7~9%前後の伸長を示した。
新規出店に関しては、関西地区に4店舗、中国地区に6店舗、四国地域に3店舗、九州地区に12店舗を新たに出店。あわせて既存店48店舗の棚替・改装を行い、既存店の活性化を図った。同期における閉鎖店舗は3店舗で、期末の総店舗数は479店舗となった。
2013年1月23日号 記事一覧
会合・発表会
- エステー、春の商談会開催 「消臭力優しい森」など発表
- 日本ロレアル、ロレアルパリ新製品発表会 平子理沙を起用
- 13年新年会 東北3卸組合合同 「地域卸として流通の価値を大切に」
- 13年新年会 J-NET中央/協力会 「基本に立ち返り顧客満足向上目指す」
- 13年新年会 日本通信販売協会 「社会が求める団体としての役割果たす」
- 13年新年会 JILS 新春講演会など開催 ライオン藤重会長が講演
- 13年新年会 全日ブラシ組合「清潔・快適に暮らせる一助になる商品提供」
- 13年新年会 西日本プラ製品工業協会 「マインド高めながら前に進もう」
経営・施策
- ウエルシア関東、寺島薬局の吸収合併を変更 Dgs事業の会社分割に
- 関西スーパー、大証第一部銘柄に指定 1月7日付けで
- 医薬品ネット販売裁判 国側敗訴で厚労省は新たなルール検討へ
製品・サービス
- ホーユー、「ビューテーラボ」「ビゲン」など主力ブランドから春の新製品
- シック、「シックハイドロ」シリーズから替刃増量品を新発売
- ユースキン製薬、薬用あせもジェル新発売 あせもや汗あれを予防
- クラシエHP、髪も地肌もケアできる寝ぐせ直しウォーターなど新発売
- マックスファクター、「SK-Ⅱセルミネーション」日中用美容乳液新発売
- 花王、「アジエンス」改良新発売 黒髪の奥深いツヤ引き出す新提案
- 花王、ビオレマシュマロホイップシリーズを改良 薬用アクネケアを新発売
- 花王、“歯ぐきのための”ケアブランド「ディープクリーン」改良新発売
- 花王、ビオレuボディウォッシュからアロマタイムシリーズ新発売
- 花王、「キュレルUVシリーズ」新発売 紫外線による肌ダメージを防ぐ
- 小林製薬、近畿地区の卸店、販売店を集めて春の新製品内覧会開催
- カシオ計算機、黒・赤2色印刷ページプリンタ発売 ランニングコスト削減
- 桐灰化学、「熱中対策」シリーズから2品目新発売
- ライオン、「Ban」新製品・限定品発売 “シャワー感覚”の制汗剤新発売
人事・組織
- 花王、1月1日付けで人事異動を発表
- ピジョン、人事異動・組織の一部改正を発表
- ゲンキー、取締役の担当職務変更を発表
調査・統計
- ライオン、「ストッパ」受験応援プロジェクトが意識調査発表
訃報・葬儀
- 訃報 川端眞一氏(元カネボウ常務取締役) 97歳
時評・コラム
- 時評 消費税への対応は急務の課題
- 泡沫 流通業界の爆弾低気圧
上記トピックスは要約版です。記事の詳細・全文は、日用品・化粧品業界の専門紙「H&BC マーケティングニュース」最新号(水曜日発行)でご覧になれます。お申し込みは刊行物案内をご参照ください。