2013年1月9日号掲載記事より
第55回日用品化粧品業界年詞交歓会開催 341名が参列し盛況に
2013年の日用品化粧品業界の幕開けとなる第55回日用品化粧品業界年詞交歓会(近畿石鹸洗剤工業協同組合、大阪府化粧品日用品卸組合、石鹸新報社共催)が1月7日、大阪市内の新阪急ホテル2階宴会場「紫の間」で開かれ、メーカー・卸売業をはじめ業界関係者341名が参加した。あいさつや懇親の場では、昨年の景気低迷を打破するために自らが積極的な役割を果たすとともに、メーカーと卸業者の協働で、業界全体を盛り上げようという決意を新たにする活気に満ちた交歓会になった。
交歓会は石鹸新報社・由上主幹の司会で進行。初めに、君が代を斉唱。続いて参加団体から、年詞交歓会会長・宮﨑仁之氏(牛乳石鹸共進社社長)、近畿石鹸洗剤工業協同組合理事長・瀧山謙氏(日本合成洗剤社長)、大阪府化粧品日用品卸組合理事長・井上正治氏(シンタクス社長)、日本家庭用殺虫剤工業会会長・上山直英氏(大日本除虫菊社長)、日本繊維製品防虫剤工業会会長・鈴木喬氏(エステー代表執行役会長)の5名が登壇した。
参加各団体を代表してあいさつした宮崎氏は、「良き伝統や過去の良い事例に学びながら、未来を見つめる視点が大切」と述べた。
続いて参加者を代表し、まずライオン・濱逸夫社長が、メーカーが驚きと感動を与えるような商品を開発し、卸業者との同じ価値観による協働の中で、共存を図ることの重要性を指摘。「本質を見極め、脱皮をしてチャレンジしていく年にしよう」と呼びかけた。
続いてあらた・畑中伸介社長は、「互いに内容面での競争をしていくことが大切」と語り、厳しい環境を打破する決意を述べた。
乾杯に移り、P&G・ジャパンの奥山真司社長が、「付加価値製品による明るい兆しが見えてきている。日常の中でのイノベーションに取り組みたい」と述べ、乾杯を発声。
このあと懇親宴に入り、参加者はあいさつを交わしながら、今年1年に臨む決意を新たにした。
最後に卸業界を代表して、Paltac・折目光司社長が「厳しい環境の中で、変化対応できる企業が生き残る時代。メーカーとの協働での店頭活性化を図っていく」と述べ、1本締めを行い、盛況の中で交歓会を終了した。
ニトムズ、新ブランド「STALOGY」をアートワークショップに提供
ニトムズは昨年11月24、25日の2日間、東京・IID世田谷ものづくり学校内にあるこどものアトリエ@三宿で開催されたワークショップ(主催=同アトリエ・田辺わかこ代表)に、ステイショナリー新ブランド「STALOGY」を画材として提供した。
同ブランドは、同社が培ってきた粘着技術などを応用し、文房具の持つ新しい価値を提案する新規プロダクト。
今回、画材として提供したのは「マスキング丸シール」(13色3サイズ280円)。同品は、鮮やかな発色や素材感が特長のマスキング素材の丸いシールで、薄くて丈夫な和紙素材を使用しており、大きさは直径8・16・20mmの3サイズ。
ワークショップでは、期間中、家族連れなど約500名の来場者が訪れ、その中の約150名の子どもたちが“クリスマスアート”の制作に参加。ダンボールでできた白い家にクレヨンと同品を使って装飾し、みんなでカラフルなクリスマスアートを作り上げた。
田辺代表は「今回、立体的な家にシールを貼るという試みは大成功だった。シールの粘着という特性を活かし、立体や空洞のある部分にシールを重ね貼りしながら、3Dのような形を作ることを考えた。今回のワークショップを通して、“シールは平面に張るもの”という固定概念を取り払い、シールは“アートの役割を担うアイテム”であることを子どもたちに体験させてあげられ、当アトリエとしても貴重な場となった」と話していた。
一方、ニトムズでは「今後も積極的にワークショップなどの活動へ商品提供を行い、当社初のステイショナリーブランド『STALOGY』で子どもたちのアートへの関心を高めていきたい」としている。
ココカラファイン、EC事業に特化した会社「ココカラファインOEC」設立
ココカラファインは、かねてからEC事業部を通じて、インターネット通販事業への取り組みを行ってきたが、新たにEC事業に特化した新会社を設立する。
これは、スマートフォンやタブレット端末の普及などによりシニア層を含めインターネット通販利用が活性化し、市場が拡大する中、既成概念、規制事業に囚われない業務拡大と収益向上を目指したものでありまた、めまぐるしい環境変化に迅速に対応するためであるとしている。
新会社の社名は「株式会社ココカラファインOEC」で、「O」はおもてなしに由来するもの。資本金は9500万円で、代表取締役には郡司昇氏が就任予定となっている。従業員数は、当初10人規模でスタートし、順次拡大していく。設立時期は今年2月を予定している。
ライオン「グロンサン」、「お疲れさんアラーム」が20万ダウンロード突破
「グロンサン」サラリーマン応援プロジェクト(ライオン)が2011年11月から提供を開始しているスマートフォンアプリ・グロンサン「お疲れさんアラーム」が累計20万ダウンロードを突破した。
引き続き“お疲れさん”のサラリーマンを応援するため、昨年12月17日からグロンサン「お疲れさんアラーム」に新たに人気上昇中のアイドル「逢沢りな」、「丸高愛実」、「亜里沙」、「紗綾」の4人を起用してリニューアルした。
グロンサン「お疲れさんアラーム」は累計20万ダウンロードを突破した人気のアプリ。今回、新たに人気急上昇中のアイドル4人を2代目「お疲れさんガールズ」として起用、アプリでしか見ることができない可愛いらしい表情やボイスで“お疲れさん”のサラリーマンを応援する。
同時にグロンサン「お疲れさんアラーム」のFacebook(フェイスブック)ページ(http://www.facebook.com/Otsukaresan)を新たにオープン。元気いっぱいの4人が、アプリだけでなくフェイスブックページからも“お疲れさん”のサラリーマンの疲れを癒す。毎週金曜日の夕方には1週間仕事を頑張った“お疲れさん”のサラリーマンのためにフェイスブックページ限定で秘蔵のショットや、癒しのコメントを届るほか、4人のインタビューや特別ムービーも公開する。
ツルハHD、第2四半期は増収大幅増益に 化粧品カウンセリング販売強化
ツルハホールディングスは昨年12月18日、「2013年5月期第2四半期決算説明会」を開き、期中の概要を説明した。同上半期は、連結売上高1725億800万円(前年同期比7%増)、営業利益117億200万円(21.1%増)、経常利益130億6900万円(29.4%増)、当期純利益72億2900万円(31.1%)と増収増益で推移。
売上面では、グループ各社で既存店の売上げが順調に伸長したこと、PB「エムズワン」を積極的に展開したこと、日配品を中心に食品カテゴリーの強化に取り組んだこと、化粧品などでカウンセリング販売に注力したことなどで増収。
利益面では、同社グループの総店舗数が1000店舗を突破したことを記念した「1000店舗セール」を実施したことで粗利率が一時的に低下したものの、PBや重点商品の販売強化でそれをカバーするとともに、諸経費のコントロールにも取り組み、営業利益率が更に向上した。
商品部門別売上高では、医薬品411億7600万円(5.3%増)、化粧品331億3700万円(4.9%増)、日用雑貨536億7000万円(7.3%増)、育児用品62億9800万円(0.5%増)、その他362億7900万円(11.3%増)と全部門で伸長した。
2013年1月9日号 記事一覧
M&A・設立
- キリン堂、中国の卸・小売業の持分19.18%を取得
会合・発表会
- 石洗工、定例記者会見開催 環境委員会が活動報告
- JSA、川野会長が懇談会で展望語る「商売のコンセプトの明確化が重要」
- クラブヤマノフェイシャルGC、新商品CMに郷ひろみと松井玲奈を起用
- クラシエHP販売、近畿地区の主要販売先招いて「春・新商品商談会」開催
- Aケア協会準備委員会がミーティング開催 Aケア普及活動を推進
- 東化工など3団体連合が新年会開催 約1000名が出席
- 西化工が新年互礼会開催 「化粧品業界の健全な発展に努めていく」
経営・施策
- ウエルシア関東、寺島薬局を3月1日付けで吸収合併へ
- 資生堂、地球温暖化防止活動環境大臣賞を受賞
- P&G、「サステナビリティ・レポート2012 日本版」を発行
- 鳥居ローソク本舗、カシオ計算機のカラープリンタ導入し商品化に成果
製品・サービス
- 旭化成HPジップロック、マザーズセレクション大賞ベストキッチン部門に
- クラシエHP「いち髪」、純度100%天然オイル5種配合「純・和草油」発売
- 小林製薬、「消臭元」「サワデー」から春季限定品「さくらの香り」発売
- ヤマサキ、ラサーナエイジングヘアケアシリーズを4月から店頭で販売
- 伊勢半、「サンキラー」「ヒロインメイク」春の新商品発売
- NSファーファ、「ファーファ」「WORKERS作業着専用洗い」新商品発売
- ジェクス、「チュチュベビー鼻水キュートルNEW」など新製品発売
- ジュピターショップCH、ビューティーデイをテーマに化粧品多数紹介
- マンダム、「ギャツビー薬用フェイスケアシリーズ」など春の新製品発売
- ユニリーバ、「ダヴ」からメイクも落とせる泡洗顔料を新発売
- バンダイ、浴玩新製品・限定品発売 「びっくら?たまご」など
宣伝販促
- CM総研、「CM好感度」を発表 第1位は6年連続Softbankに
人事・組織
- ポーラ・オルビスHD、組織新設とグループ人事を発表
- 小林製薬、人事異動・組織変更を発表
研究・開発
- サンスター、殺菌剤CPC0.05%配合デンタルリンスの抗歯肉炎効果を確認
調査・統計
- 西化工、12年9月販売統計 シャンプー、ヘアトリートメント等低調
- サティス製薬、化粧品の防腐剤に関する意識調査 購買動機の変化が判明
- スーパー3団体、12年11月度統計 全店では好調も既存店は苦戦
施設・店舗
- キリン堂、中国・常州市の大型商業施設に中国第1号店をオープン
訃報・葬儀
- 訃報 嶋田賢三郎氏(元鐘紡常務取締役) 66歳
時評・コラム
- 時評 価格是正が最大の課題だ
年頭所感
- 社会が求める団体としての役割果たす 日本通販協会会長 佐々木迅
- 時間消費型のコト消費の担い手として 日本SC協会会長 越村敏昭
その他
- 資生堂・福原名誉会長が美容業界で“最も先見性の明がある人”として受賞
上記トピックスは要約版です。記事の詳細・全文は、日用品・化粧品業界の専門紙「H&BC マーケティングニュース」最新号(水曜日発行)でご覧になれます。お申し込みは刊行物案内をご参照ください。