2012年10月24日号掲載記事より
サラヤ、第8回産業交流フェアで更家悠介社長が講演行う
10月12日に大阪市において第8回産業交流フェアが行われ、同フェアの基調講演としてサラヤの更家悠介社長が「衛生・環境・健康で世界に貢献~私の経営感~」と題した講演を行った。同講演では今年創立60周年を迎えたサラヤの成り立ちから最近の取り組み、海外に向けた事業展開などについて話が行われた。
講演の中で更家社長は、「創立当初は、手洗い石けんの製造販売を行っていたが、当時は赤痢やコレラなどの感染症もあり、手洗いが奨励され、商売も順調に広がっていった。しかし、冬場は水も冷たく手洗いが減り、売上げが減少することから、その後うがい薬を発売し、これも風邪やインフルエンザの予防だけでなく、公害などの時代背景もあって順調に拡大した。さらに、1971年には天然油脂を使った生分解性に優れたヤシノミ洗剤を発売した」と、今日に至る同社の歴史について語り、またヤシノミ洗剤発売後、原材料に使われているパームヤシの生産地であるボルネオの熱帯雨林の環境保全や生物多様性保全に向けた取り組みを積極的に推進してきたことなどについても紹介した。
そして創業以来、衛生・環境・健康をキーワードとした社会貢献を果たすために絶えずイノベーションを続けてきたことや海外にも早くから目を向け、特に最近ではアフリカに注目し、新たなビジネス展開を行っていることにも言及し、時代の変化に対応しながらビジネスの継続と同時に社会的責任を果たしていくことの重要性について語った。
フェザー安全剃刀、創業80周年及び関新工場建屋完成記念祝賀会を開催
フェザー安全剃刀は10月17日、同社取引先、仕入先、地元関係者ら約250名を招き、「創業80周年及び関新工場建屋完成記念祝賀会」を開催した。同工場は敷地約1万3400平方㍍、工場と事務所で構成される建物は鉄骨2階建て(一部3階建て)で、延べ床面積は1万2000平方㍍と、旧関工場の1.5倍のスペースを持ち、「グローバル品質」に対応した工場として、来年春に本格稼働される予定。
記念式典で藤田直人社長は、「当社の売上高の50%以上は、輸出に依存しており、世界経済の大きな変化に合わせ、さらにグローバルな思考と行動パターンを確立しなければならない。当社は、変革によって成長してきた歴史があり、この厳しい環境下こそ、変革の絶好のチャンスと捉え、『研究投資』『開発投資』『設備投資』の3点について強化を図っていく」と表明。
具体的な取り組みとして、①技術力の強化(研究所の充実)②生産力の強化(国内新工場の建設)③組織と発信システムを変革することで、販売力を強化(本社ビルの建設)を上げながら、これにより、「他社に抜きん出た品質の製品、独創的なモノ作り、皆様に価値ある値頃感のある製品の提供、ユーザーの潜在的な望みをかなえる製品を作り上げたい」と述べた。
阪急うめだ本店が改装完了 売り場面積約8万平方㍍に 百貨店競争激化
大阪市内の百貨店が増床リニューアルを推進し、競争が年々加熱する中、キタ地区の百貨店競争の本丸ともいえる阪急うめだ本店のリニューアルが今秋に完了し、10月25日に2期棟が先行オープン、11月21日にグランドオープンする。売り場面積が8万平方㍍に拡張され、日本最大級となり、同地区の活性化が期待される。
営業フロアは、地下2階、地上13階。売り場面積は改装前の6万6000平方㍍から8万平方㍍に拡大。開業初年度の売上目標は2130億円。(阪急メンズ大阪含む)
店づくりの考え方は、ターゲットの関心ごとを売り場化した店舗の構成単位として、独自の魅力を発揮する22の「ワールド」が専門性の高い品揃えと、それぞれのコンセプトに合わせた売り場デザインを通じて、買い物利便性を追求。そして、生活文化情報発信のための空間施設や仕掛け、劇場空間を思わせる店舗環境が22のワールド全体を包み込み、「暮らしの劇場」を具現化する。
特に生活文化情報の発信拠点となる9Fでは、フロア中央の吹き抜け大空間(約2000平方㍍)の「祝祭広場」を中心に、阪急うめだホール、阪急うめだギャラリーを設置して、発信性の高い企画や体験型イベントを年間通じて開催。
10Fに新たに誕生するライフスタイル雑貨のフロア「うめだSOUQ」も話題だ。こちらは、15の個性的な専門店や個人作家の店が北街区、中央街区、南街区に立ち並び、文具や雑貨探しを散策気分で楽しめる、百貨店の枠に捉われない、次世代型の売り場を目指す。
サツドラ、13年2月期第2四半期業績発表 ESLP拡大、ポイント販促等で増収
サッポロドラッグストアーは10月17日、2013年2月期第2四半期決算説明会を開き、同期の業績と重点取り組みなどを説明した。
同期の業績は、売上高235億6200万円(前年同期比7.7%増)、売上総利益55億2400万円(4.3%増)、営業利益5億7000万円(11.6%減)、経常利益5億6100万円(7.6%減)、当期純利益2億9500万円(11.5%減)の増収減益となった。
売上面では、エブリデー・セイム・ロープライス(ESLP)の拡大やポイント販促等により、既存店の客数(1.9%増)、買上点数(6.8%増)がそれぞれ増加したことに伴い、既存店売上高が前年同期比2.7%増となったことなどで増収。
利益面では、震災特需の反動に加えて、ESLP拡大と積極的な販促で売上総利益率が0.8%減の23.4%となったことや、自動発注システムの導入経費や本部組織強化に伴う人員増加などにより減益となった。
重点取り組みとしては、現在同社は、4種類のドラッグストア(シティドラッグ、スーパードラッグ、ドラッグストア、メガドラッグ)のフォーマットで展開しているが、同期は、スーパードラッグで出店1店舗、ドラッグストアで出店1店舗、シティドラッグで閉店1店舗により、当期末店舗数は合計137店舗(調剤薬局11店舗)となった。今期末には総店舗数140店舗を見込んでいる。
2012年10月24日号 記事一覧
会合・発表会
- 日石工組、研修会・懇親会開催 「老舗企業から学ぶ永く続く経営の秘訣」
- 日本ロレアル「メイベリンNY」、新アイライナーを発表
- 小泉成器、「エステドライヤー」発表会開く 鈴木奈々がゲストで登場
経営・施策
- 桃谷順天館グループ、大阪市港区の小学5年生対象に「理科特別授業」行う
- ユニ・チャーム、アジア等での事業展開が国連開発計画「BCtA」に承認
- 資生堂、「TSUBAKI」の原料産地・長崎県五島列島で植林・保全活動実施
製品・サービス
- PRページ ライオン 衣料用柔軟剤「アロマリッチ」改良新発売
- フマキラー、「花粉イオンでブロック」を新発売 顔にスプレーするだけ
- ユニ・チャーム、オヤスミマンから冬限定品 カーズ、ラプンツェルを採用
- 日本製紙クレシア、「スコッティファイン」からキッチンタオル新発売
- ライオン、CHARMY泡のチカラアロマコレクションから数量限定品発売
- フマキラー、園芸用品「カダン」から新除草剤「オレンジパワー」発売
- ウテナ、「シンプルバランス」を改良 「プレサ」マスクをパワーアップ
- 貝印、5枚刃ディスポ「iFIT」がグッドデザイン・ベスト100に選出
宣伝販促
- ダリヤ、「サロンドプロ」杉本彩を起用した新TVCMを放映
人事・組織
- 壽香料、梅川英紀副社長が社長に就任
調査・統計
- 東家同 24年9月度市況概況価格調査発表 高付加価値製品の露出がアップ
イベント・展示会
- ラッシュジャパン、「チャリティポット」5周年記念して交流会開催
- 常盤薬品工業、「ソイスチャー体験スポット」イベントでトークショー開催
施設・店舗
- 宇部フィルム、東京支店を移転 11月5日から業務開始
時評・コラム
- 時評 リアルとネットの融合目指せ
- 泡沫 同窓会に出席
上記トピックスは要約版です。記事の詳細・全文は、日用品・化粧品業界の専門紙「H&BC マーケティングニュース」最新号(水曜日発行)でご覧になれます。お申し込みは刊行物案内をご参照ください。