2012年10月3日号掲載記事より
日本香堂、「こころの携帯電話キャンペーン」を発表
日本香堂は9月24日、「『こころの携帯電話』キャンペーン業界紙発表会」を開き、線香エントリーユーザー層の“グリーフ・メンタリティ”に寄り添う共感醸成型のコミュニケーション施策「こころの携帯電話(ケータイ)キャンペーン」を9月末から開始すると発表した。
はじめに、小仲正克社長があいさつに立ち、「今年は薫香需要の活性化や創造に繋がる5つの施策を“5段ロケット”と称して順次展開しており、今回はその第4段目の施策となる。直近の線香市場を見ると、進物用商品は伸びているが、実需である箱モノ商品が伸び悩んでいることから、今回のキャンペーンでは、箱モノ商品の実需を高める施策として、長期的視野に立って展開していく」と述べた。
同キャンペーンは、エントリーユーザーをターゲットに、線香を故人と対話する携帯電話に置き換えた「お線香、それは・・・こころの携帯電話」をコンセプトにしたもの。具体的には、専用サイトを開設して、「お線香(=こころの携帯電話)を通してどんなことを話しているのか?」をテーマにした三行詩を募集・紹介し、ソーシャルメディアを通じて共感連鎖の創出を図る。また、キャンペーン訴求商品として、一般流通チャネルに対しては、エントリーユーザーの線香への未充足ニーズに応えるべく、“けむり極少”“微香性”“灰が少ない”等の機能を持った線香「青雲クリーン」(全3品)の展開を強化するほか、専門店チャネルでは、けむり極少で、微灰、さらに半分に折れる線香「清天しゃぼんの香り」(全3品)を新発売する。
さらに、「こころの携帯電話」をテーマに、さだまさしの最新曲「白秋歌」を起用したテレビCMを放映するとともに、今後は、三行詩の投稿作品の中から題材を集めた新CMをシリーズで制作・放映し、店頭の拡販をサポートしていく。
エステー、カイロ「オンパックス」 冬季に向けマーケティング方針発表
エステーは9月25日、マイコールとの提携で展開するカイロブランド「オンパックス」などの今冬シーズンの販売方針、マーケティング戦略を発表した。
今冬のマーケティング方針は①カイロ主力品の強化②医療機器カイロの育成③売り場展開タイミング――の3点。昨年の新製品「メディカルジーン」を核に温熱タイプ医療機器に育成促進を継続するとともに、カイロカテゴリーの売上基盤である貼る/貼らないタイプ、足まわり品の強化を図る。
具体的には今秋、同社がトップシェアを誇る足まわり用カイロで黒タイプ「くつ下用オンパックス黒タイプ」を投入。近年、靴下などでカラータイプが主流になっていることに伴うカイロユ―ザーからの「目立たないようなカイロがほしい」という声に応えた。
また、主力の貼るタイプ「はるオンパックス」に関しては、パッケージのリニューアルを実施。従来からのデザインコンセプトは維持しつつ、時間や入り枚数の表記・位置を統一するとともに“ピッタリ貼れて、あたたかい!”などキャッチコピーを追加。商品鮮度の向上に加えて店頭での訴求力を強化した。
一方、医療機器カイロの育成に関しては、昨年の新製品「メディカルジーン」が初年度販売目標(出荷14.6万個、目標比182.8%)を達成したことから、今期は、医療用カイロの最大販売業態であるドラッグストアへの配荷を拡大させていくほか、売り場についてもカイロ売り場だけでなく、衛生用品売り場での展開も推進していく。
伊勢半、エイジングスキンケア新ブランド「YUI」発表 2つの技術融合
伊勢半は9月24日、新エイジングスキンケアブランド「YUI(ゆい)」の記者発表会を開催した。
同品は、「紅花の新しい力・活性」をブランドコンセプトに、日本古来の“紅花”と“発酵”の力で生まれた新美容成分「紅花発酵液」を配合した新エイジングケアシリーズ。
紅花発酵液は、紅花から取り出した“紅花酵母(ピチア)”を紅花エキスに添加し、伝統の酒造りの手法をもとにした技術・設備で発酵させることで産生するもの。同社の試験では、アミノ酸18種、ミネラル6種、ビタミン2種を含み、優れたスキンケア・エイジングケア機能を発揮する。
ラインアップは、メーク落とし「クレンジングミルク」(150㌘2940円)、化粧石鹸「フェイシャルソープ」(80㌘2625円)、「コンディショニングセラム」(30㌘5460円)、化粧水「モイスチャライザ―」(145㍉㍑4410円)、クリーム「エモリエントクリーム」(35㌘6300円)、部分用美容液「エンリッチトリートメント」(18㌘6300円)の合計6アイテム。それぞれのお試しサイズがセットになった「トライアルキット」(1260円)も用意している。
大王製紙、「ナチュレ」販促ツールに漫画家・柴門ふみを起用
大王製紙は9月19日、軽失禁ケアブランド「ナチュラ」の販促ツールに、漫画家の柴門ふみが描く新作漫画を使用することを発表した。柴門ふみが描くキャラクターが店頭の小冊子や販促物、同社ホームページ上から、尿モレに悩む女性達を応援する。
軽失禁ケア商品は品揃えの拡充が進み、症状に合った吸収量の商品が選べるようになってきた。しかし、まだ軽失禁専用商品の購入を恥ずかしく感じる人が多く、ネガティブに捉えられがちである。そんな人達に、軽い尿モレは誰にでも起こり得ることだと知ってもらい、積極的に専用ケア用品を使用してもらうために、漫画家でエッセイストでもある柴門ふみに新しくキャラクターをデザインしてもらった。そのキャラクターが描かれた漫画や販促物は9月21日からWEBならびに販売店店頭で展開され、商品の特徴を告知するとともに、軽失禁ケア商品を購入することへの気恥ずかしさを無くしていく。
柴門ふみは「女性にとって尿モレというデリケートな問題に悩んでいる人は、いっぱいいると思う。そんな人々の少しでも力になれたらと、今回の漫画を描いた。この漫画を見て、たくさんの女性を応援出来れば嬉しい」と話している。
なお発売に合わせて、同社はホームページ上(http://www.elleair.jp/natura/)でサンプリングを実施する。サンプルは「吸水パンティライナー超微量用」「吸水ナプキン少量用羽なし」「快滴さらり安心パッド小量用」「快滴さらり安心パッド多量用やや多め」各1枚で、期間は9月21日から来年3月31日まで。応募締切は毎月1回(計6回)。
キリン堂、13年2月期第2四半期決算説明会開く 経常利益が計画比増に
キリン堂は9月25日、2013年2月期第2四半期(12年2月16日~8月15日)決算説明会を開き、寺西豊彦社長、井村登専務が出席した。
連結業績は、売上高511億2600万円(0.8%減)、営業利益6億6800万円(14.8%減)、経常利益8億4700万円(13.1%減)、純利益5億3100万円となり、減収・経常減益になったものの、経常利益は計画比4700万円増(5.9%増)となったことを報告した。また期間中の出退店の状況は、出店7店舗、大賀薬局からの調剤薬局3店舗譲受、退店2店舗により、グループ店舗数は323店舗になった。
続いて下期対策と通期計画について報告。この中で、経常利益計画値に対して4700万円増で着地できたことを成果として挙げた。また客数動向では、既存店の客数・客単価実績は、客単価が49円増も客数は4.9%減となったことについて、ポイントカード会員の来店回数の前年同期比減による客数の減少が問題点とした。
その上で下期対策は、売上総利益の達成を目指し、①客数増(カード会員の来店回数アップ)の施策②重点商品の接客販売による売上確保③PB商品の新規投入と販売強化による値入率の改善――などを推進するとした。
質疑応答では、PB商品実績について、上期売上高構成率は7.9%(0.8%減)であり、「真潤」シリーズや「OCEALY」シリーズといったH&BCのプレミアムPBを強化。なお、将来的なPB比率を20%前後においていることを明らかにした。また中国江蘇省常州市内で新会社を設立し、ドラッグストア店舗を年内にも出店する予定については、約100坪の店舗をショッピングセンター内に出店していく計画であることを説明した。
2012年10月3日号 記事一覧
会合・発表会
- 薬業連絡協議会、第61回定例合同記者会開きJACDS、日登協など報告
- ビジネスガイド社、「東京ギフト・ショー春2013」開催概要を発表
- 近石工、第23回情報交流会・第18回環境保全部会合同部会開く
- 兵庫県線香協同組合、恒例の線香物故先覚者慰霊祭催し約30人が出席
- 日本香堂、「アンミング・プラス」を監修した遠藤医学博士が講演
- 「女性の活躍・女性の健康」をテーマに資生堂・岩田顧問が講演
経営・施策
- 夏商材、残暑で売上増も出足の天候不順が響く 季節商材の需要期も変化
- 花王グループ、ピンクリボンキャンペーン実施 早期発見の重要性を訴求
- 国光産業、TV番組「和風総本家」で蝋燭製造の現場を紹介
- 再春館製薬所、阪急うめだ本店にコミュニケーションスペース開設
- シャボン玉石けん、「屋久島オープンウォータースイミング2012」に協賛
製品・サービス
- フレグラントアースワールド、伊勢丹新宿本店本館で3ブランドを展開
- P&G、「ファブリーズ」からトイレ用エアゾールスプレー新発売
- ジョンソン、「カビキラー」「グレード」などから秋の新製品発売
- バスクリン、「きき湯」をリニューアル 配合成分を増量しパワーアップ
- クラシエHP、「ナイーブボディソープ」ディズニーデザイン限定品発売
- 花王、「ヘルシアウォーター ジンジャー&レモン」新発売
- ロート製薬、ひげそり後の炎症を抑える「メンソレータム ヒリプロ」発売
- マックスファクター、「SK-Ⅱ」LXPラインから高機能美容化粧水発売
- シービック、足用消臭制汗剤「デオナチュレ」から数量限定品発売
決算
- プラネット、12年7月期決算発表 EDIサービス利用拡大などで増収増益
調査・統計
- プラネット、「インターネットは日用品流通をどう変えるか2012」を発表
- ライオン、おしゃれ着洗剤使用する女性の意識調査を実施
イベント・展示会
- グリコ乳業、「プッチンプリン」発売40周年記念イベント開催
訃報・葬儀
- 訃報 横井義弘氏(旧亀屋ヒルコ社長、旧中部大山社長) 70歳
時評・コラム
- 時評 尖閣諸島問題の早急な解決を
- 泡沫 今どきの歯磨き事情
その他
- オヤノコト.マガジン9号
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