2012年7月4日号掲載記事より
首都圏卸組合、「第6回地域の卸活性化セミナー」を開催
首都圏化粧品日用品卸組合は6月25日、「第6回地域の卸活性化セミナー」(後援・全卸連)を開催。「卸にとって理想のメーカーとは」をテーマにパネルディスカッションを行った。パネリストはクレハ・佐川正取締役常務執行役員家庭用品事業部長、サンスター・河嶋格リテール営業部首都圏支店長、大日本除虫菊・平野秀穂取締役営業本部副本部長東京支店長の3氏。コーディネーターは全国化粧品日用品卸組合・森友徳兵衛会長・東京都化粧品洗剤卸商業組合理事長(森友通商社長)。出席者は組合員、賛助メーカーなど約90人。
森友会長は「発症すると最も死亡率の高い病気は狂犬病だが予防薬もあるし、ワクチンで助かる可能性もある。我々も倒産や廃業に追い込まれるようなメーカーの取引制度には注意しなければならない。だがワクチンがメーカーから提供されれば安心して商売ができる。こういう時代になればよい」と述べ、メーカーの取引制度が卸の経営に与える影響の大きさについて言及し、卸が抱える諸問題の返品、ロングセラー商品育成策、中小卸・小売政策、現金引き、地域卸への訪問、適正利益、適正価格、販促金などについての質問形式で語り合った。
マンダムが記者懇談会開く 独自の海外展開と今後の戦略を披露
創立85周年を迎えたマンダムでは、1958年からアジア市場に進出し、海外売上高は連結売上高(2012年3月期)の35%を占めるまでに成長。また展開地域は新たにインドが加わり、9カ国11拠点となった。同社では6月27日、報道関係者に向けた懇談会を開き、海外事業の変遷や経緯、今後の事業戦略について報告した。
今後の海外戦略については、新しいエリアの市場創造として、今年インドにマンダムインディアを設立、16年に売上12億ルピー(11年実績レート換算/約20億円)を目指し、中国では沿岸部から内陸部への市場拡大を図る。またインドネシアでは16年に売上2倍増を目標に、更にタイを中心にベトナム・ミャンマー・カンボジア・ラオスのインドチャイナでの拡大にも対応し、「日本中心からアジアを中心にした企業に転換する」として、グループマーケティング戦略室や生産戦略室の機能をフル活用することを明言。更にアジアに軸足をおきながも欧米へのアプローチに挑戦し、Eビジネス準備室を新設したことも紹介した。
フマキラー、「みどりのカーテンプロジェクト」に協賛 発表会開く
フマキラーなどが協賛し、俳優の永島敏行がリーダーを務める「みどりのカーテンプロジェクト」は6月26日、今年度の活動第1弾として、「東京タワー」チケット売り場通路で、記者発表会ならびにみどりのカーテン作りを行った。
昨年の東日本大震災に伴い、東北・関東エリアで夏の電力不足が叫ばれる中、家庭から企業・自治体レベルまでの“節電”の必要性が高まった。
その状況の中、このプロジェクトはフマキラーの園芸用品ブランド「カダン」のイメージキャラクターを務める永島氏が発起人となり、ゴーヤ、キュウリなどのツル化の植物で直射日光を遮り気温を下げる「みどりのカーテン」の普及を目指す活動を推進するために発足。昨年は、植物には被災地の農家の苗を使い、自治体や地域コミュニティと協力して各地にみどりのカーテンを設置したほか、ホームセンターの店頭などで園芸教室やキャンペーンを実施した。今年度も昨年に引き続き、このような活動を各地で展開。プロジェクトメンバーとして、リーダーの永島氏のほか、カダン専属アドバイザーの国吉純氏(ジュリエッタ・ガーデン代表)、企画制作会社のハル・アド(同プロジェクト事務局を担当)が参加し、協賛企業にはフマキラーをはじめ、東京タワーを運営する東京電波塔などが名を連ねている。
王子製紙・王子ネピア、「ネピアテンダー」で大震災被災地の高齢者を支援
王子製紙と王子ネピアは、昨年3月に発生した東日本大震災を受けて、同5月から王子ネピア全商品の売上げの一部で草の根のNPOを支援する「nepia東北地方被災地支援活動~支える人を支えよう!」を実施してきたが、今年度はこの活動を発展的に継承。同社大人用紙おむつ・ネピアテンダーの売上げの一部で被災地の高齢者支援に取り組む「ネピアテンダー被災地高齢者支援活動~支える人を支えよう!」として実施する。
今回の取り組みでは、「ネピアテンダー」の売上げの一部を拠出し、公益社団法人日本フィランソロピー協会(髙橋陽子理事長)を通じて、同社大人用紙おむつの新工場開設地でもある福島県に活動拠点を置く特定非営利活動法人「まごころサービス福島センター(須田弘子理事長)」の活動を支援する。
花王、社史「花王120年」刊行 「花王石鹸」発売120年記念して
花王はこのほど、2010年10月に『花王石鹸』発売102周年を迎えたことを記念した社史『花王120年』を刊行した。
同社史は840ページを超え、「世界の石鹸・洗剤工業の形成と発展の歴史」を前置きに、本編は「Ⅰ 1890~1954 黎明期の石鹸工業と洋小間物商・長瀬商店」「Ⅱ 1954~1985 合成洗剤の時代」「Ⅲ 1985~2010 花王石鹸から花王へ」の3部構成で全10章に及ぶ。
本文の執筆・監修では、東京大学の武田晴人教授をはじめとした著名な学者に依頼し、日本及び世界の経済・市場のマクロの動き、その中での同社の企業活動やエポックを画した製品などが的確にまとめられ、花王の創業からの歩みと、それぞれの節目での革新的な戦略と実践などが深く理解できるとともに、この社史自体が、日用品化粧品業界を通しての日本の120年を映すものになっている。
また随所に挿入されているグラビアをはじめとする写真は、社員の姿や販売活動の風景、製品、広告などが網羅され、その当時の熱気と懐かしさも感じられて楽しい。
同社史には付録として資料編と、同社の歩みを8章に分けて映像化したDVD(「よきモノづくり」の系譜)があり、さまざま角度から同社が目指す“消費者起点”と“現場主義”に基づいた“よきモノづくり”の原点と系譜を理解する最高の資料集といえる。
2012年7月4日号 記事一覧
会合・発表会
- 日本ロレアル、メイベリンNY新商品発表 簡単ネコ目を演出するマスカラ
- カイロ工業会、24年度定期総会開く 実売・出荷・返品数量動態調査発表
- クレンザー工業会、39回定時総会開催 「今後も需要啓発広告を展開」
- 北海道卸粧業連合会、第87回総会開催 「流通の役目果たす」
経営・施策
- 王子ネピア、福島工場は当初の予定通り建設へ
- バスクリン、入浴剤をJOCに独占無償提供 「きき湯ファインヒート」
- カネボウ化粧品、ルーマニアに進出 「SENSAI」を強化
- ポーラ、「ムービングサロン」移動型販売店舗2台目を導入
- 資生堂、銀座地区の生きもの調査を実施 本社社屋の環境を整備
- 桃谷順天館グループ、7月7日までライトダウンキャンペーンを実施中
- 大手百貨店各社の今期の施策と業績見込みを見る
- 日家工、トイレットペーパーで「日本製品」との表示推進の統一指針を出す
- マツキヨHD、マツキヨ事業の一部を分割 完全子会社に承継
製品・サービス
- ライオン、「おふろのルック」から限定品発売 アイスシトラスの香り
- NSファーファ・J、「ファーファ」から改良・追加品を発売
- ジャックス、「デンタルプロクレパス風ハブラシ」を9月から全国展開
- 資生堂、創業140周年記念「香油花椿」特別限定品を発売
- ユニリーバ、「ラックス」からアウトバストリートメントとフォーム剤
- 資生堂、TSUBAKIから美艶油を「ワタシプラス」で数量限定発売
- マンダム、男性グルーミング・女性コスメティックから秋の新商品発売
- ユニ・チャーム秋の新製品①大人用紙おむつ 全品をロゴ統一
宣伝販促
- マンダム、「ビフェスタ」新製品の新イメージキャラに土屋アンナを起用
- ライオン、「バファリンA」テレビCMを放映中
人事・組織
- ショーワグローブ、6月26日付けで役員を選任
- 牛乳石鹸共進社、6月28日付けで役員人事を発表
- 攝津製油、取締役などの人事異動を発表
- 大島椿、大島椿本舗、6月11日付けで役員を選任
決算
- CFSコーポレーション、2013年2月期第1四半期決算を発表
- ヤーマン、12年通期決算発表 美容機器など堅調で増収増益に
調査・統計
- 北海道流通の現況を探る 不況・狭小商圏・買物弱者に対応する小売業
- 経済産業省 24年3月度販売統計 昨年の反動で洗浄剤市場は大幅な伸び
- 西化工 24年1~4月販売統計 ヘアトニックが2ケタ増もシャンプーは低調
- 東家同 24年5月度市況概況価格調査 高付加価値商品の育成が課題
イベント・展示会
- オヤノコト.エキスポ2012、7月14~15日に東京で開催
時評・コラム
- 時評 がんばろう石鹸関連ギフト
- 泡沫 最低限度の生活を保障すること
上記トピックスは要約版です。記事の詳細・全文は、日用品・化粧品業界の専門紙「H&BC マーケティングニュース」最新号(水曜日発行)でご覧になれます。お申し込みは刊行物案内をご参照ください。