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2012年6月13日号掲載記事より

ユニ・チャーム、秋新製品発表会開催 高齢者向け排泄ケア事業を推進

ユニ・チャーム、秋新製品発表会開催 高齢者向け排泄ケア事業を推進

 ユニ・チャームは6月6日、「2012年秋新製品発表会」を行った。席上、高原豪久社長は「当社は商品開発や営業を通じてお客様に常に寄り添い続け、お客様がいつまでも自分らしく普通の生活を送っていただけるよう、微力ながら貢献し続ける」と述べるとともに、“ノーマライゼーションされた社会の実現”に決意を示した。
 高原社長は、①今年を表す漢字『専』について②業界総資産拡大の事例報告③ノーマライゼーションされた社会の実現に向けた想い――の3点を説明。
 「ノーマライゼーションされた社会の実現に向けた想い」について、これは障害がある人も元気な人も、老いも若きも、男性も女性も区別されることなく、みんなで一緒に社会生活を営むことが望ましい姿であるという考え方で、同社はこれに共感・賛同し、「同社が最も特長を発揮できる不織布吸収体の分野で『一意専心』貢献していきたい」(高原社長)との決意を示した。その上で、高齢者向け排泄ケア事業について「世界で最も早く高齢化が進む日本で『理想の排泄ケアのスタンダード』を作り、それを日本以上のスピードで高齢化が進むアジア各国へ横展開していくことが日本企業の本質的な強みであり、高齢化を迎えるアジアの人々にとって極めて重要な社会貢献になるだけでなく、世界から日本・日本人が見直される最大のチャンスだと信じている」と述べた。

P&G・ジャパン、代表取締役社長に奥山真司氏が就任へ

 P&G・ジャパンは、6月7日、7月1日付で現在P&Gヴァイスプレジデント兼ジェネラルマネージャー-コリアの奥山真司氏が代表取締役社長に就任する人事を発表した。
 奥山氏(1965年12月27日生まれ、東京出身)は、1989年に早稲田大学教育学部を卒業後、同年4月にP&G・ファー・イースト・インク(現P&G・ジャパン)に入社。主にマーケティング関連のキャリアを積み、2008年から韓国P&Gの社長に就任し、現在まで同地域のビジネスを牽引してきた。
 P&G・ジャパンでは、現社長の桐山一憲氏に続き、2人目の生え抜き日本人社長となる。なお、桐山氏は7月1日付でP&G(米国本社)シニアエグゼクティブオフィサー兼プレジデント-アジアに就任し、シンガポールに赴任する。

あらた、12年3月期連結業績を発表 売上高3.1%増加

あらた、12年3月期連結業績を発表 売上高3.1%増加

 あらたは5月31日、「決算説明会」を開き、畑中社長が2012年3月期の連結業績と次世代型卸商社実現に向けた取り組みについて説明した。
 同期の連結業績は売上高6207億5100万円(前期比103.1%)、売上総利益782億8800万円(102.6%)、販売費及び一般管理費789億400万円(103.8%)、営業利益マイナス6億1600万円、経常利益39億100万円(91.6%)、当期純利益16億1500万円(159.1%)となった。
 売上高は堅調に伸び、当期純利益も増加したが営業利益、経常利益は前年割れ。この結果について畑中社長は「増収減益と捉えている。本業でしっかりした利益を出すことが当社の使命だと考えており、東証一部上場の年としては歯がゆい思いのスタートとなった」と語り、今後の成長への意欲を示した。
 売上高は前期に比べて約188億円増加となった。要因は上位小売業との取引の拡大、新規出店、新規取引の増加、震災復興需要などによる。
 次世代型卸商社実現に向けた取り組みについては、「中期経営計画の目標である14年度売上高6500億円、売上総利益率12.7%、経常利益80億円の目標達成を目指しつつ、様々な取り組みを進めていく」(畑中社長)方針で具体的な取り組みとしては、価格に頼らない販売のための企画・実行の支援活動(企画提案、店頭管理、AAA、営業代行、ネット販売、受託物流)などを実施する。

フマキラー、売上・利益ともに減少 重点戦略推進で巻き返しへ

フマキラー、売上・利益ともに減少 重点戦略推進で巻き返しへ

 フマキラーは6月7日、決算説明会を開き、12年3月期(11年4月1日~12年3月31日)の業績並びに今後の展開などについて説明した。
 同期の連結業績は売上高212億7300万円(前期比9.4%減)、営業利益マイナス9億6100万円、経常利益マイナス9億800万円、当期純利益マイナス8億3800万円となった。売上高の減少の要因は花粉関連品と為替変動の影響による。利益の減少は売上げの減少、棚卸資産評価減を含む処分費の増加、売上構成の変化(家庭用品・花粉の低下)、価格競争激化による売価ダウン等が影響した。
 今後の展開について大下社長は「国内・海外双方で着実に事業基盤を固めるために、①商品開発体制の強化②販売・マーケティングの強化③利益構造の改善④海外事業の拡大と強化―の重点戦略に取り組むとともに、テクノピアグループ子会社によるアセアン市場の開拓強化、エステー、NSファーファ・ジャパンとの3社連合の推進に取り組む」と巻き返しに意欲的な姿勢を示した。

ライオン、東京スカイツリーと連携 雨活アイデアコンテスト表彰式開催

ライオン、東京スカイツリーと連携 雨活アイデアコンテスト表彰式開催

 ライオンは6月3日、東京スカイツリータウンで、東京スカイツリーとの連携プロジェクトで、雨水活用をテーマとした「雨活アイデアコンテスト2011」表彰式を開催した。
 同社は、「東京スカイツリー」とのオフィシャルパートナー契約を締結し、「清潔」「健康」「快適」「環境」の4つのテーマで、「東京スカイツリー」と連携した活動を行っていくが、「雨活アイデアコンテスト2011」は第1弾として行ったもので、全国の小学生・中学生から雨水の有効利用に関するアイデアや実践を募集し、「作文・感想文」「ポスター・絵画」「自由研究・レポート」「スローガン」の4部門で、計6099点の応募があった。厳選なる審査の結果、最優秀賞5点、優秀賞17点、佳作45点、学校奨励賞2点を決定。
 この日は最優秀賞と優秀賞の子供たち22組(26名)を招待した。
 表彰式は、はじめに濱逸夫社長が「当社は“洗う”ということを通じて水環境、水問題に関わっており、水環境を守るために色々な活動を行ってきました。その一つが雨水の利用です。地球の水の中で飲み水として利用できるのは1万分の1しかなく、その貴重な水の1つが雨水です。このコンテストは雨水をどう活用していくかを皆さんと考えるのが主旨ですが、予想を超えるたくさんの応募をいただきました。面白いアイデアがたくさん集まる素晴らしいコンテストになりました。東京スカイツリータワーも最先端の雨水タンクで水環境に配慮した設計となっています。今日は皆さんに東京スカイツリーの展望台に登っていただき、東京にはたくさんの水があることを見ていただきたいと思います。当社は今後もこの貴重な水環境を守る活動を続けていきます」とあいさつした。


2012年6月13日号 記事一覧

M&A・設立

  • 花王、中国に化学製品の生産会社設立 ケミカル事業の拡大図る

会合・発表会

  • JACDS、第60回記者意見交換会開催 夏期節電対応を発表
  • DIY協会、第32回通常総会開催 「一般社団法人」への移行を決議
  • 神奈川卸組合、第38回通常総会開く 岩田新理事長を中心に活動推進
  • ロジスティックスシステム協会、総会ならびに創立20周年行事を開催
  • 通販協、通常総会開催 新会長に佐々木迅氏を選出
  • ジャパンゲートウェイ、新商品「スカラボ」発表 CMにエイトレンジャー

経営・施策

  • ジャックス、8月に新社名「デンタルプロ」に改称へ
  • 大黒天物産、東証第一部銘柄に指定
  • LG生活健康社、THE GOLDEN SHOPをイオンと協業開発へ
  • ユニ・チャーム、「スーパークールビズ」営業職にも導入
  • 花王芸術・科学財団、第14回花王研究奨励賞受賞者を発表
  • CVS上位5社の今期施策と業績見込みを見る

製品・サービス

  • ヴェレダ・J、全身用乳液「ボディミルク」ライン拡充で今秋改良発売
  • P&G、「ジョイ モイストケア」数量限定品発売 Mart読者とコラボ
  • 花王、「ソフィーナプリマヴィスタ」から化粧下地を新発売
  • クラシエHP、「肌美精うるおい浸透マスク」から数量限定品発売
  • クラシエHP、「冷え~る」ブランドを今年も夏季限定で発売
  • ウエルスジャパン、「髪の毛くるくるポイ」を発売中
  • ドクターシーラボ、「エンリッチリフト」など新製品を発売

宣伝販促

  • マンダム、PC用フェイスブックアプリ「GATSBYにおう度診断」を開始
  • モニプラ、サラヤとダンロップHPがコラボキャンペーン実施

人事・組織

  • 花王、6月1日付けで人事異動・機構改革を発表
  • NSファーファ・ジャパン、役員人事を発表
  • 伊勢半、グループ各社の役員人事を発表
  • アスト、新役員を選任

調査・統計

  • ドクターシーラボ、身体のニオイに関する実態調査を実施
  • 西化工 24年1~3月販売統計 ヘアトニックが2ケタ増

イベント・展示会

  • エステー、鹿毛宣伝部長が書籍出版 記念会見・パーティ開く
  • ブラシ組合、歯ブラシ感謝祭開催 口腔衛生の大切さをPR

施設・店舗

  • 曽田香料、本社事務所を東京・日本橋に移転
  • 旭化成ケミカルズ、鈴鹿事業場の「サランラップ」新工場が完成

時評・コラム

  • 時評 大規模出店止まる気配なし
  • 泡沫 デフレ化を進行させないために
  • ジュン美化学社長・小林善明氏が産業功労者として表彰

その他

  • 新日本スーパーマーケット協会・セルフサービス12年6月号
  • 伊勢半本店紅ミュージアム通信vol.22

特集 【H&BCマーケティングニュース】

    特別企画

    • 日やけ止め、美白化粧品、制汗デオドラント剤などの需要期が到来
    • 花王/ニベア花王 「ビオレさらさらUV」シリーズから日やけ止め新製品
    • ネサンス ピーリング成分を配合したボディソープを限定発売
    • マンダム 「ギャツビー デオドラントシリーズ」新香調を追加
    • ライオン 「Ban」積極展開 ナノイオンスタイルを提案
    • ハバクリエーション 「製配販を結ぶコラボレーション事業」に注目
    • ファーストマーケット 本格的な男性のためのスキンケアシリーズ新発売
    • 伊勢半 スキンケアUV新ブランド「スハダフィットUV」新発売
    • 資生堂 「エージープラス」パウダースプレーeをリニューアル
    • 美香園 「シェルビー クリアデュウ」スキンケアシリーズに注力
    • ナリスアップコスメ 「薬用ホワイトニングUVカットパウダー」が好評
    • ラッシュジャパン 製造工場「ラッシュ キッチン」を訪問
    • pdc 新ブランド「キメキュート」など新発売 水のチカラに着目
    • 玉川衛材 「ひやしま専科どこでもクールST」など改良
    • 近江兄弟社 「ソラノベール」から新アイテム発売
    • ユニ・チャーム 「シルコット」ブランドから6SKUの汗ケア用品発売
    • クラシエHP むだ毛処理剤「エピラット」から敏感肌ライン新発売
    • 明色化粧品 「明色スキンコンディショナー」は好評 新アイテム発売
    • ジュジュ化粧品 「ビハコン」若年層の美白ケアニーズに対応
    • ジェクス 「汗取りパットア・セーヌ」に高吸収タイプ追加
    • アロインス化粧品 「肌キューピットフレグランスローション」が好調
    • 小林製薬 手軽にメイクの上から使えるUVカットスプレー全国発売開始
    • NEXDG 「電子店長コスメ」サービスの販売開始
    • 国際化粧品開発展/国際化粧品展 6月27日から東京ビッグサイトで開催
    • ヤマサキ 「ラサーナヘアカラー」新発売 ヘアカラー市場に参入
    • ユースキン製薬 「あせもクリーム」の提案を強化 店頭で“気付き”促進
    • ウテナ シンプルバランス美白シリーズが順調に推移
    • コーセーコスメポート 「ヒアロチャージ薬用ホワイト」シリーズを改良
    • 牛乳石鹸共進社 「スキンライフ薬用ニキビケアシリーズ」が好評
    • カシオ計算機 GHS表示ラベルのオンデマンド印刷対応プリンタ販売


    上記トピックスは要約版です。記事の詳細・全文は、日用品・化粧品業界の専門紙「H&BC マーケティングニュース」最新号(水曜日発行)でご覧になれます。お申し込みは刊行物案内をご参照ください。