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2012年4月11日号掲載記事より

P&G、「柔軟剤さらさ」発表会開く “思いやり届け人”に尾野真千子

P&G、「柔軟剤さらさ」発表会開く “思いやり届け人”に尾野真千子

 P&Gは4月5日、今春新発売した「柔軟剤さらさ」の新CM・製品発表会を開き、新イメージキャラクターに女優・尾野真千子を起用することなどを発表した。
 「柔軟剤さらさ」は、家族などへの“思いやり”をコンセプトとし、ノンオイリータッチ処方の採用により、繊維を油分でおおわず、羽毛のように軽くてふわふわの肌ざわりに仕上げる無添加衣料用柔軟剤。既存の無添加衣料用洗剤「さらさ」についても、3月、肌にもやさしい洗い上がりを維持しつつ、“思いやり洗剤”をテーマにパッケージをリニューアルした。
 さらに同社は3月14日、新「さらさ」シリーズにおいて、新しいコミュニケシーション活動「思いやりで家族を包もうプロジェクト」を始動。同プロジェクトは、日頃、家族への思いやりをもっとかけてあげたいと思っている全国のお母さん達に「思いやり洗剤・柔軟剤さらさを使うことが、その願いを叶える1つの方法」であることを提案。ブランドWEBサイトをはじめ、全国のお母さんが思いやりを共有できる場を提供し、日本中にその絆を広げていくことを目指している。
 また、同プロジェクトのイメージキャラクター“思いやり届け人”には、女優・尾野真千子を起用。4月7日から全国放送を開始した新テレビCM「思いやり羽毛篇」では、尾野演じる母親が、柔軟剤さらさで仕上げたタオルで愛娘を優しく包み込むシーンなどを通じて、同社の『毎日の洗濯で大切な家族への思いやりを伝えることができる』という思いを表現している。発表会では、尾野真千子がCMで愛娘役を務めた子役の佐藤芽とともにトークショーを行った。

日本食農連携機構、流通経済研究所 「買物弱者対策セミナー」開催

日本食農連携機構、流通経済研究所 「買物弱者対策セミナー」開催

 日本食農連携機構と流通経済研究所は3月29日、買物支援に取り組むための具体的な対策モデルを提言する「買物弱者対策セミナー」を開催。流通・行政関係者など約170名が参加した。
 はじめに、日本食農連携機構・堀内芳彦事務局長があいさつに立ち、「昨年、当機構は流通経済研究所と共同で、『買物支援プロジェクト』を発足し、今春、農山漁村における買物弱者の実態を調査・分析、支援するための要点をまとめた『農山漁村の買物支援マニュアル』を策定した。今回のセミナーでは、『買物弱者』問題について、当プロジェクトの買物弱者対策委員会メンバーである流通経済研究所・上原征彦理事長とJC総研・松岡公明常務理事が講演するほか、流通経済研究所・折笠俊輔研究員から『農山漁村の買物支援マニュアル』について発表する」と述べた。
 続いて、セミナーが3部構成で進められ、初めに、流通経済研究所・上原理事長(明治大学専門職大学院教授)が「問題提起:買物弱者への対応について」と題して講演を行い、買物難民(弱者)を生み出す背景を解説するとともに、その数は推定約1000万人に上ると説明。
 この他、流通業界の変遷や現状について触れ、「宅配やダイレクトマーケティングの成長ぶりを見ると、顧客を集めるビジネスから顧客に近づき、追いかけるビジネスに変わりつつある。これをさらに推進することで、買物難民に適応する方向に進むことができる」との見解を示した。
 次に「買物弱者と地域の共同体」と題して、JC総研・松岡常務理事が講演を行い、農山村の地域コミュニティが崩壊し、「限界集落」になっていることが買物難民へと繋がっていると指摘。その対策として、地域住民の能動的な参加と協働による安心して暮らせる地域コミュニティづくりが重要であると訴え、地域再生の必須条件などを提示した。
 そして最後に「買物支援対策モデルの発表」と題して、流通経済研究所・折笠研究員が、今回策定した「農山漁村の買物支援マニュアル」の内容を発表。買物支援の基本的な考え方や具体的な対策方法や実例などを紹介したほか、メーカーや卸における買物支援のポイント(陳列できる商品数が限られるため品揃えの提案が重要になる、サプライチェーンを効率化することで商品の供給高を増やすことができる)なども提案した。

花王グループ、欧州事業の基盤を強化 ダルムシュタットの事業場を拡張

 花王グループの花王ドイツ(ダルムシュタット)は3月29日、現地で記者会見を開き、ドイツの事業場を拡張し、欧州事業の拠点とすると発表した。
 新社屋は省エネ設計の4階建てのビルで、4000平方㍍のオフィススペースを確保している。現在の花王ドイツの事務職スタッフ250名に加えて、新たにゴールドウェル、KMSカリフォルニアアカデミーが入り、計330名のスタッフが働くことになる。投資額は1500万ユーロで、ダルムシュタット在住の建築家ジョージ・シュミット氏が全体設計を手がける。新社屋の建設は今年秋にスタートする予定で、来年末の完成を見込んでいる。ダルムシュタットの拠点は、今回の拡張に伴い、従来から同エリアに拠点を構えるR&D部門、生産部門と合わせ、欧州における花王の最大の拠点となる予定。
 花王ドイツのカリン・オーバーベック社長は、記者会見の席上で、「ダルムシュタットの事業場は将来的に『ゴールドウェル』や『KMSカリフォルニア』など美容サロン向けブランドのマネジメントオフィスとしての機能を持つとともに、『ジョンフリーダ』や『グール』などプレミアムマス製品の開発拠点としての機能を備えることになる。
 また、このダルムシュタットは89年から花王グループのサロン向けビジネスの拠点であり、今後もその役割は継続する。そして、将来的にはここが花王グループの欧州事業の拠点となるが、そのことを決めたのは花王のグローバル成長戦略の一環である」と述べた。
 また、会見に同席したダルムシュタットのヨヘン・パルシュ市長は、「花王がダルムシュタットにヨーロッパの拠点を置くことを歓迎する。この決定は、コスメティックの町ダルムシュタットに対する花王のコミットメントを示すものであり、同時に我々も、さらなる発展の機会を手に入れることになる」と述べた。

ユニリーバ、代表取締役プレジデント兼CEOにレイ・ブレミナー氏が就任

 ユニリーバ・ジャパン・カスタマーマーケティングは、代表取締役最高経営責任者(CEO)のレイ・ブレムナー氏を、4月1日付けで代表取締役プレジデント兼CEOとする人事を発令した。
 ブレムナー氏は1957年生まれ。オックスフォード大学卒業後、79年にユニリーバに入社。90年にリプトン・インターナショナルのマーケティング&セールスダイレクターに就任し、以後、在ドバイのユニリーバ・アラビア食品部門のマーケティング&セールスダイレクター(92年)、同・イスラエル会長(96年)、在エジプトの同・マシュレク会長(2001年)、在シンガポールの同・アジア マーケティングオペレーションシニアバイスプレジデント(05年)を経て、09年9月にユニリーバ・ジャパン代表取締役CEOに就任。組織変更により、翌月には同社代表取締役CEOに就いていた。
 なお、同社代表取締役社長で、グループ各社で取締役を務めていた上垣内猛氏は退任。
 今年4月1日付けで音部大輔氏が入社して、取締役副社長兼リフレッシュメント担当マーケティング本部長に就任した。

キリン堂、12年2月期連結決算を発表 営業利益・経常利益ともに増加

 キリン堂は4月3日、2012年2月期連結決算に関する記者会見を開き、寺西忠幸会長兼社長、井村登専務、小林剛久経営企画室室長が出席した。
 売上高は、1022億2900万円(1.8%増)、営業利益16億8400万円(50.5%増)、経常利益19億6000万円(27.5%増)、当期純利益は、1億8400万円(2.0%減)となった。売上高及び営業・経常利益は前年比増となるも、当期純利益は、当連結会計年度より「資産除去債務に関する会計基準」を適用し、それに伴う影響額5億9000万円を含め、特別損失として7億5500万円を計上したことなどから前年比減になったと説明した。また、商品部門別売上高では、調剤が前期比13.1%増と好調であった半面、医薬品は栄養補助薬やドリンク剤などが伸び悩み0.1%減。また化粧品はオーラルを中心としたトイレタリーの販売増収で0.1%増、雑貨等は日用雑貨品のほか、家庭用品・衣料品・食品の販売増収で2.1%増となった。
 今期の重点施策として、①小売事業部門の経営統合(ニッショードラッグを吸収合併)②既存店の活性化(構造改革の推進・固定客づくり・PB商品への取り組み強化)③調剤売上高の拡大を挙げた。
 また、今後の方向性の中で寺西会長兼社長は、「いまからが力を発揮できる時」として、小商圏で調剤併設型ドラッグストアによる関西地域ドミナント化を更に進め、「住まいの近くで安心と便利を提供する」地域密着型の健康ステーションになることを強調。

Paltac、新本社社屋で業務開始

Paltac、新本社社屋で業務開始

 Paltacは3月19日、本社を大阪市中央区本町橋2番46号に移転し業務を開始した。
 新本社の社屋は、2003年10月に建築されたビルで、敷地面積は1187平方㍍(約359坪)、延床面積は5498平方㍍(約1663坪)、鉄骨造陸屋根7階建。
 旧本社ビルが築後36年を経過していたことから、震災リスク対応としての移転であり、耐震機能を完備させている。旧本社よりも有効面積で3割近くの増床となった。
 新代表電話番号は、06・4793・1050番。


2012年4月11日号 記事一覧

経営・施策

  • 「買物弱者」が増加 「買物難民」に適応できる流通業が生き残る
  • 花王芸術・科学財団、24年度の助成先を決定
  • 日本SC協会、一般社団法人としてスタート
  • 2012年入社式 各社トップ訓示 新たな人生の第1歩に捧げる言葉を紹介
  • 大王製紙、今後の事業計画の骨子を発表 ガバナンス体制を再構築へ
  • キリン堂、大賀薬局の調剤薬局事業3店舗を譲受
  • 花王、「中国清潔・節水全国運動」を開始 中国環境保健部と共同で
  • 油脂工業会館、「油脂産業論文」募集要項を発表
  • ラッシュジャパン、PETボトル容器の新リサイクルシステムを構築
  • 日本アロマ環境協会、「公益社団法人日本アロマ環境協会」として新始動

製品・サービス

  • PRページ 小林製薬 薬用炭配合の整腸薬「クレンジル」発売
  • 小林製薬、「アットノン」が発売から13カ月で約12億円出荷の見込み
  • サンスター、「バトラー音波振動ハブラシ」レッドドット・デザイン賞受賞
  • 東洋アルミエコープロダクツ、「節電窓シート」新発売

宣伝販促

  • ダリヤ、「サロンドプロクリームヘアカラー」新CMに麻生祐未を継続起用

人事・組織

  • ホーユー、クラシエグループを完全子会社化 クラシエHDの役員体制発表
  • クレハ、執行役員人事を発表
  • 花王、4月1日付けで機構改革・人事異動を発表

研究・開発

  • 花王、植物由来ポリエチレンを使用したつめかえ用パックを開発
  • サンスター、弘前大学、抗菌活性を有する新規タデ藍エキスを開発

イベント・展示会

  • 歯磨工、恒例の「標語」募集 歯の衛生週間の関連企画として
  • マンダム、「第7回GATSBY学生CM大賞」エントリー受付開始

時評・コラム

  • 時評 喫緊度増すエコロジー対応
  • 泡沫 日本の富豪と成功の秘密
  • エステー、全体朝礼、入社式に“ミゲル君”が登場

その他

  • ダリヤ、マーケティングブック「箇条書きの教訓」発行

特集 【エコロジー】

    特別企画

    • 高まる消費者の環境問題への関心 企業にとっても重要な経営課題に
    • 花王 エコロジー経営を具現化、「いっしょにeco」を推進
    • ライオン 「環境対応先進企業」を目指して積極的に活動
    • 丹羽久 「niwaQノンアルコール除菌水」新発売
    • ハイム化粧品 釜炊き製法の固形石鹸販売 無添加の「白い石けん」展開
    • P&G 環境保全に関する長期ビジョン達成に向けて取り組み
    • ミマスクリーンケア 業務用液体濃縮洗剤「ランドリーム」販売
    • 牛乳石鹸共進社 「ウルルアモイストハンドウォッシュ」から限定企画品
    • サラヤ・更家社長インタビュー 持続可能な原料調達と生物多様性の保全へ
    • ミヨシ石鹸 「無添加せっけん泡のハンドソープ/ボディソープ」を訴求
    • 旭化成HP 「フロッシュ」キッチン衛生用品市場に新規参入
    • シャボン玉石けん・森田社長インタビュー 安心・安全のブランド価値訴求
    • 澁谷油脂 100%食品添加物で作った野菜・果物洗い専用洗剤が人気
    • 東邦 「ウタマロ 石けん」更なる成長が期待 “エコ商品”として訴求
    • プラネット物流 グリーン物流の先駆け CO2排出量削減に貢献
    • UYEKI 天然系衣料用洗剤「ドライニング」が根強い人気
    • NSファーファ・J 環境負荷低減に向けてエコサイクル活動を実施
    • フマキラー 企業及び6商品が「エコレールマーク」認定
    • ニトムズ 窓エコ「窓のサングラス省エネフィルムEX」新発売
    • 第一石鹸 「FUNS濃縮液体洗剤ハーブの香り」バイオマス由来ボトル採用
    • SABA 「地球家族」シリーズの「野菜・果物洗い」更に積極的な導入開始
    • 「シャボン玉石けんの挑戦」発刊 無添加石けん製造に至る歴史など網羅
    • 太陽油脂 グリーン購入大賞で大賞受賞
    • ヱスケー石鹸 「きれいに生まれ変わってせっけん」などでエコマーク取得
    • ユニ・チャーム エコチャーミングマークを策定 ツルハHDとキャンペ
    • ハイネリー 純植物性のハンドソープが順調な売れ行きに


    上記トピックスは要約版です。記事の詳細・全文は、日用品・化粧品業界の専門紙「H&BC マーケティングニュース」最新号(水曜日発行)でご覧になれます。お申し込みは刊行物案内をご参照ください。