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2012年2月29日号掲載記事より

ライオン商事、春新製品発表会開催 「成熟市場からの脱皮へ」

ライオン商事、春新製品発表会開催 「成熟市場からの脱皮へ」

 ライオン商事は2月16日、「2012年度春新製品発表会」を開催。今年度のLIONペット事業の方針を「成熟市場からの脱皮」として新カテゴリーの創造と技術革新を通した既存品の改良により市場活性化を図る考えを明らかにするとともに、その具現化を図る春の新製品を発表した。
 榊原健郎社長が同社ペット事業について市場が前年比96.7%と前年割れの中、同社は「紙でニオイをとる砂」など昨年の新製品が受け入れられ、105.1%と伸長したことを報告。そして、今年の事業方針を「成熟市場からの脱皮」として、新しい価値を提供する新カテゴリー創造型製品を市場に導入するとともに、既存品を改善し、消費者満足を高めていくこと、さらにペットと生活することの楽しさや幸せを、商品を通じて訴求することで成熟市場を活性化していく考えを表明した。
 また、今年は「ペットと人のハッピー&ヘルシー」のマーケティングテーマに、具体的で実行性の高い施策を提案する考えを示し、商品開発ではペットの小型化、室内飼育、高齢化、肥満化の4大潮流を背景にライオングループの技術力をベースに「明確なエビデンス」「安心・安全」「高付加価値」「環境配慮」の4つの開発基準を追求し、加えてマスコミニケーションと店頭コミュニケーションの2つを柱に市場の活性化を図ることを強調。
 さらに昨年から始めた「猫砂フルライン化」と「サポートメディケーション」の2つの売り場提案が定着してきたことを報告し、「今年は、この2つの売り場提案をより進化・発展させるとともに、ボディケア用品や消臭剤など用品分野でも情報発信に注力した売り場提案を行っていく」とした。

日本香堂、春彼岸への取り組み発表 「多くの生活者が春彼岸の墓参予定」

 日本香堂は2月17日、「『2012年春彼岸への取り組み』発表会」を開き、東日本大震災から1年後を迎える生活者の意識変化を踏まえた春彼岸に向けたコミュニケーション活動の方針を発表した。
 小仲正克社長は、「昨年は震災の影響で、当初予定していた様々な施策を控えたが、震災から約1年が経とうとする今、当社では今年のアクションプランを『RESTART2012』と題して、生活者の意識変化を捉えた上で、春彼岸を皮切りに、お線香の使用率と使用頻度の維持・拡大する施策を実施し、需要の活性化と市場の拡大を図っていく」と述べた。
 続いて、震災1年後の生活者の意識変化の調査概要と春彼岸に向けた取り組みについて説明。同社ではこれまでに、“生活者インサイト”を基とした「喪中はがきにまつわる『進物用お線香』の需要喚起策」などを展開し、市場の活性化を図っているが、今年の春彼岸でもこれを基としたコミュニケーション活動を展開する。
 また、昨年の春彼岸は震災直後だったことから、墓参を控える傾向が強かったが、震災から1年後の今年の春彼岸への墓参意向については、全体の58.3%の人が「墓参にいってみたい」と回答しており、多くの生活者が墓参を予定していることが分かった。
 この結果を踏まえ、春彼岸に向けた取り組みでは、「この春から始まる新たな一歩」をメッセージとし、先祖や故人の墓前に誓う春彼岸であってほしいとの願いを込めた春彼岸用の新テレビCM「『新たな一歩』篇」を2月23日から放映を開始した。このテレビCMは、一昨年、ノンフィクション本「夫婦力22章」の上梓で話題となった湯原昌幸、荒木由美子夫妻が出演し、生活者の代表として“夫婦の絆”に寄せるこの春の決意と春彼岸の墓参を爽やかに表現した内容となっている。

ホーユー・水野真紀夫新社長が就任会見 「海外事業をさらに拡大」

 ホーユーは、昨年12月に急逝した水野新平前社長の後を受けて新社長に就任した水野真紀夫氏の新社長就任記者会見を2月17日に名古屋市東区の本社で行った。
 水野新社長は「私はホーユーに入社して約30年、主に販売のほうに携わってきた。大学ではマーケティングを専攻していたので、販売、マーケティング部門でいろんな新しい商品やブランドの立ち上げにも関わってきた。一方、生産や研究開発というところについては、残念ながらほとんど経験がなく、今後はそういったところもしっかり勉強しながら新しいスタートを切り、この会社をまとめていきたいと考えている」と述べ、海外におけるクラシエグループとの取り組み状況については、「海外での取り組みについては、すでにインドネシアでクラシエの一部商品の販売をスタートした。ホーユーは、すでにインドネシア、シンガポール、タイ、マレーシア、中国、台湾などに現地法人を立ち上げているが、そのルートを使ってクラシエ商品の販売も次々にということは簡単ではない。クラシエの商品は基本的に国内生産で品質面は優れているが、アジア各国にはそれぞれ外資系をはじめ競合他社が現地生産を進めており、ローカルメーカーもいくつか有力なところがあって競争も厳しい。そうした中で、まだ現時点においては、販売方法を模索しているといった段階である」とし、「国内市場は競争も厳しくじっくり取り組んでいく必要がある。一方、海外については、アジアを中心にまだまだ伸びていくことが見込める。私自身も昨年の2月までは国際本部の本部長をし、海外部門では2ケタ以上の高い成長率を維持しているということもあり、積極的に現地法人も設立し、投資を行ってきた。今後も海外に向けては投資を続け、成長戦略を描いていくことが重要だと考えている」と抱負を語った。

東京医療衛生用品フェアが第90回迎える 小売関係者など約1200名が来場

 東京医療用品卸商協同組合が主催する見本市「第90回東京医療衛生用品フェア」が2月16~17日の2日間、開催され、小売関係者を中心に約1200名が来場した。
 第90回(春・秋の年2回実施)の記念開催となった今回は、メーカーなど134社による出展ブースに加えて、新需要の創造や魅力的な売り場作りの提案などを目的に①介護用品②新製品③足もみ体験④POP指導――の4つの企画コーナーを設置。動員については、新たな試みとして、ドラッグストア業界関係者の来場促進を図ったことで、大手チェーンドラッグストアの経営幹部や営業責任者などが多数来場。売上げに関しても「目標の40億円をほぼ達成した」(沼田俊光実行委員長/ユニ・ワールド)という。
 2日目午後には、記者会見が開かれ、岡本正敏理事長(森川産業)は「おかげさまでこのフェアも90回という節目を迎えた。これはメーカーや小売企業などのご支援の賜物である。東日本大震災から1年が過ぎようとしているが、被災地の復興では“医(医療・介護施設)・職(仕事)・住(街づくり)”の3つの充実が不可欠になっていると聞く。医療用品や日用品は、今後の本格的な復興においても非常に重要な役割を担う存在であり、今回のフェアでも『健康』『介護』『衛生』『環境』『快適』という5つのキーワードのもと、様々な商品や売り場企画を提案しているが、これらを通して、医療用品業界に携わる者達の『復興のお役に立ちたい』との気概を感じ取ってもらえたはずだ」と述べた。
 また、天田忠正副企画委員長(白十字)は、今回のフェアの総括の中で「“100回”に向けて更なるフェアの発展を図るため、メーカーと執行部による“東京医療衛生用品フェア協議会”を結成する」と発表した。

ハリマ共和物産、春の見本市開催 来場者数は170社525人

ハリマ共和物産、春の見本市開催 来場者数は170社525人

 ハリマ共和物産の2012年春の見本市が2月21、22日の両日、開かれた。今回の見本市には、100社が出展。見本市2日間の売上げ目標は、16億9242万円(前年比103.1%)で、来場者数は170社、525人となった。
 また、昨年秋の見本市の実績は目標比では99.7%ながら前年比では104.8%を達成し、今回の見本市でも大手メーカーから新規参入メーカーまで幅広い出展社が集まり、賑わいを見せていた。
 会場入り口付近には、同社の3PL事業を紹介した「物流機能紹介コーナー」が設けられ、今年7月から稼働する新しい甲府物流センターも加えた国内10拠点のセンターの紹介がパネルで行われた。また新製品コーナーでは、昨年大きく市場を伸ばした暑さ対策や節電対策商品をはじめ、数多くの新製品がズラリと並べられた。一方、今春の提案コーナーでは、地震や豪雨などこのところ多くなっている災害対策に向けて、家庭内備蓄や非常用持ち出し用品、あるいは節電・節水、さらに家族との絆をテーマに様々な商品を展示するとともにコーナーづくりに向けた提案を実施した。
 さらに会場奥には「テーマ別売場提案コーナー」を設置。今年は、活動的な女性をターゲットにした「アクティブなでしこ」や「黄砂&花粉対策」コーナーをはじめ、春向きのピンク色の商品を集めたコーナー、暑さ対策商品を集めたコーナー、隠れたヒット商品や様々なキャラクター商品を集めたコーナーなどを提案。同見本市ならではの売り場活性化に向けた様々な企画が展開された。

J-NET中央、第65回MDF開催 ニューライフスタイルコーナー新設

J-NET中央、第65回MDF開催 ニューライフスタイルコーナー新設

 J―NET中央は8月16日、「第65回マーチャンダイジングフェア(略称・MDF)」を開催した。今回は“私達は『3宣言』を目指します!『新価値宣言・地域密着宣言・価値組宣言』”をテーマに、新規出展5社(アイリスオーヤマ、コットン・ラボ、ハイポネックスジャパン、NCL、オーシン)、メンバー社出展2社(ときわ商会、中日物産)などを含む93社(93小間)がブースを出展。小売企業関係者など313社・636名(前回229社・442社)が来場し、J―NET中央ならびにメンバー社社員合計245名と活発な商談を行った。
 主催者企画では①ニューライフスタイルコーナー②地域卸のリテールサポート事例紹介③新商品コーナー(春・夏向け新商品)④クール商品コーナー⑤自然派商品コーナー⑥園芸用品棚割提案コーナーの5つを設置。
 ①のニューライフスタイルコーナーでは、日本製紙クレシア、王子ネピア、ニトムズなど10社が“節電”“節水”といった東日本大震災を経て大きく変化した生活意識に対応する商品を一同に紹介。また②地域卸の「地域卸のリテールサポートコーナー」では、メンバー社の麻友(埼玉県川越市)の協力で「狭小商圏への対応」をテーマにパネル展示とプレゼンテーションを実施したほか、新たな試みとして、⑥園芸用品棚割提案コーナーでは、フマキラーとハイポネックスジャパンの商品による園芸用品のエンド展開事例を提案した。


2012年2月29日号 記事一覧

会合・発表会

  • JACDS、調剤ポイント付与禁止問題で63万名超の署名集める
  • 永廣堂本店、化粧品原料紹介セミナー開催 「光老化」のテーマで原料紹介
  • 日本クレンザー工業会、第4回常任理事会・懇親会を開催
  • 大正製薬、美容サポート飲料「めぐり美人」発表
  • 油脂工業会館、「油脂優秀論文」平成23年度表彰式を開催
  • 医薬品の安全で円滑な提供方法を考える有識者会議、JADMA招き開催

経営・施策

  • 卸売業の展示会が各地で開催 店頭活性化する施策を披露
  • 桃谷順天館グループ、「大阪市きらめき企業賞」を受賞
  • ユニー、サークルKサンクスの完全子会社化を目的に公開買い付け実施
  • 資生堂、チュニジア共和国で化粧品「SHISEIDO」を販売開始
  • コロンブス、シューケアアイテムを発売中

製品・サービス

  • 花王、ビオレさらさらUVから美白クリーム新発売
  • ユニリーバ、ダヴ浸透ニュートリオイルケアダブルトリートメント新発売
  • ロゼット、「ロゼット洗顔パスタ」泥シリーズから新製品発売
  • P&G、新h&sシリーズ改良発売 マイクロミネラルパールEXを配合
  • 明色化粧品、「モイストラボBB+ルースパウダー」など春の新製品発売
  • ロート製薬、新ブランド「雪ごこち」を導入 美白用化粧水新発売
  • ライオン、トップNANOX改良発売 クリスタルフルーティの香りを改良
  • ライオン、「トッププラチナクリア」など衣料用粉末洗剤を改良新発売
  • ニトムズ、山ガールなどに「ニトリート」シリーズを提案
  • 白元、防虫剤「フローラルミセスロイド」にフローラルシトラスの香り追加
  • ユニ・チャーム、「マミーポコパンツ」からはいはい用を新発売
  • シック、シェービング・デビューおまかせパックを新発売
  • 小林製薬、「トイレその後に 香りに変身」など新製品発表
  • 日本製紙クレシア、「長巻きタイプ」トイレットティシューをリニューアル
  • マルフクケミファ、「バイオリキッド衣料用液体洗剤濃縮タイプ本体」発売
  • 花王「バブ」、詰め合わせタイプに新製品「森のこもれび」など発売
  • サラヤ、新ブランド「ハッピーエレファント」食洗機用ジェルなど新発売
  • ライオン、「ルック」から除菌、消臭・防臭新商品を発売
  • サティス製薬、カタログハウスと共同で天然由来保湿化粧品を開発
  • 資生堂、「シーブリーズ デオ&ウォーター」から春夏の新製品発売
  • 白元、「サニーク」加湿ぬれマスクのどスッキリ2アイテム発売

宣伝販促

  • J&J「リステリン」、参加型ウェブキャンペーン開始
  • クラシエHP、「肌美精3Dマスク」2万人体験キャンペーン実施中
  • マンダム、「ギャツビー」新イメージキャラクターに松田翔太を起用
  • ライオン、「まめピカ&トイレのルック」新TVCMに濱田龍臣君を起用
  • エステー、新CMシリーズ「思い出の会」放送開始

人事・組織

  • 広栄社、稲葉行信氏が新社長に就任

決算

  • ハリマ共和物産、12年3月期第3四半期連結決算は増収増益に

調査・統計

  • 経済産業省 2011年12月度販売統計 洗浄剤市場は数量前年並、金額増
  • 日家工 「紙・板紙 生産・出荷・在庫高表」23年度統計発表

イベント・展示会

  • マックスファクター、第21回BCコンテスト全国大会を開催
  • 中小機構「JVA」表彰式・セミナーなど開催 エステー鈴木社長が講演

施設・店舗

  • 寺島薬局、次世代環境配慮型店舗「つくば学園二の宮店」をオープン
  • オルビス、西日本流通センターを西宮市に開設 西日本で初の物流拠点に
  • グローウェルHDが店舗見学会開催 「ドラッグ&調剤」発展を確認

訃報・葬儀

  • 訃報 福田吉秀氏(大成合洗前社長) 89歳

時評・コラム

  • 時評 「普通の生活」の幸せ目指し
  • 泡沫 洗剤市場のトレンド


上記トピックスは要約版です。記事の詳細・全文は、日用品・化粧品業界の専門紙「H&BC マーケティングニュース」最新号(水曜日発行)でご覧になれます。お申し込みは刊行物案内をご参照ください。