2011年11月2日号掲載記事より
サンスター、新聞広告が銀賞受賞「消費者のためになった広告コンクール」
サンスターの新聞広告「災害時におけるオーラルケア」が、このほど、日本アドバタイザーズ協会(AAA)主催の「第51回消費者のためになった広告コンクール」で、銀賞を受賞した。
「災害時におけるオーラルケア」の新聞広告(15段)は、東日本大震災後に何をすべきかを考え、同社の基幹事業であるオーラルケアに関する物資と情報の提供で被災地を支援する、という取り組みの中でうまれたもの。被災地の人々へ口腔衛生に関する情報を提供することで、健康を守ってもらいたいという思いを込めた新聞広告となっている。今回、新聞広告部門、Aブロック(企業PR)において、第2位にあたる銀賞受賞となった。
掲載紙は、読売新聞、河北新報、岩手日報、福島民報、福島民友、山梨日日新聞。掲載期間は4月11日~15日。
JCA、JSAなど流通4団体、震災被災者の就業支援を実施
日本チェーンストア協会(JCA)、日本スーパーマーケット協会(JSA)、オール日本スーパーマーケット協会(AJS)、新日本スーパーマーケット協会(NSAJ)の4団体は10月21日、東日本大震災被災者の就業支援を目的とする「流通4団体東日本大震災被災者就業支援委員会」を創立したと発表した。
同委員会では、流通業界が総力を挙げて東日本大震災被災者の就業支援を行い、1日も早く経済的安定を取り戻してもらうことを目指して活動する。
委員長は千野和利氏(阪食社長、NSAJ常任理事)が務めるとともに、事務局はNSAJに設置する。委員は4団体からそれぞれ選出する予定。
具体的な活動内容は①各協会会員企業に対する被災者就業支援に関する採用枠確保の協力依頼②被災地区を含む全国各地(各会員企業所在地)での合同企業説明会(中途採用・新卒採用含む)の実施③被災者向け就業支援情報の提供を目的とした新規専用WEBサイトの開設④行政、関連支援期間などとの連携によるあらゆる支援内容の検討および実施――の4項目。
11月下旬に開催予定の第1回委員会を経て、来年以降に就業支援を本格稼動する予定で、初年度は100名前後の就業を目指す。WEBサイトに関しては年内中の稼動できる見込み。4団体では「震災後、時間の経過とともに支援のあり方も変化するという前提に立ち、10年程度の比較的長期にわたり、被災地の現状に即した就業支援を目指したい。あわせて行政、民間就職支援企業など関係機関とも連携を図り、より広範囲かつ実効性のある就業支援の展開を検討する」としている。
ライオン、濱逸夫常務が来年1月1日付で代表取締役社長に就任へ
ライオンは10月28日、常務取締役の濱逸夫氏を来年1月1日付で代表取締役社長、最高執行責任者とする代表取締役の異動を発表した。
また、現代表取締役社長の藤重貞慶氏は、代表取締役会長、取締役会議長、最高経営責任者に就任する。
濱氏は昭和52年4月にライオン油脂に入社。以後、ハウスホールド事業本部ファブリックケア事業部長、執行役員ハウスホールド事業本部長、取締役ハウスホールド事業本部長などを歴任し、平成22年3月に常務に就任して現在に至る。
同社では、一層の実効あるコーポレートガバナンスの維持強化のため、会長を新たに選任。会長は「取締役会議長・最高経営責任者」に位置づけ、社長は「最高執行責任者」の役割を担う。
また、平成24年から開始する中期経営計画「V-1計画」の推進にあたっては、新しい経営体制のもとで更なる成長を目指すとしている。
花王、2012年3月期第2四半期業績発表 売上高2.3%増、6148億円に
花王は10月25日、2012年3月期第2四半期の業績を発表した。
売上高は前年同期に対し、2.3%増の6148億8500万円、営業利益は同0.6%減の575億700万円、経常利益は同4.3%増の588億9500万円、四半期純利益は10.4%増の307億4200万円となった。
コンシューマープロダクツ事業は前年同期に対して0.6%増の5075億円(為替変動の影響を除く実質1.7%増)。コンシューマープロダクツ事業の分野別状況は次の通り。
【ビューティケア事業】売上高は前年同期に対して0.3%減の2717億円(実質1.4%増)。営業利益は化粧品ビジネスの構造改革に取り組んだこと等により前年同期を17億円上回る70億円となった。
【ヒューマンヘルスケア事業】売上高は前年同期に対して1.6%増の906億円(実質2.1%増)。営業利益は原材料価格の上昇や市場競争の影響を受け前年を4億円下回る82億円となった。
【ファブリック&ホームケア事業】売上高は前年同期に対して1.6%増の1433億円(実質2%増)。営業利益は原材料価格上昇の影響があり、前年同期を25億円下回る288億円となった。
【ケミカル事業】日本では震災や円高に伴う対象業界の需要減の影響を受けたが、海外での売上げを大きく伸ばし、前年同期に対して11.3%増の1281億円(実質14.8%増)となった。営業利益は原材料価格の影響を受けたが、販売価格の改定やコストダウンに努め、前年同期に比べ8億円増の134億円となった。
グローウェルHD、23年8月期決算発表会 「今後の2年間で業界3位に」
グローウェルホールディングスは10月21日、平成23年8月期(以下、前期)決算発表会を開き、高田隆右社長と佐藤範正常務が期中の概要を次の通り説明した。(カッコ内前年同期比)
前期は、売上高2708億1600万円(13.4%増)、売上総利益792億3400万円(16.2%増)、営業利益108億6400万円(41.6%増)、経常利益113億9000万円(39.8%増)、当期純利益45億4400万円(28.9%増)と、厳しい市境の中、増収増益を達成。課題の販売管理費は、節電対応(LED電球化など)したにも関わらず計画通りに着地するなど、前期に続いて確実な取り組みができた。
売上高は東日本大震災による特需や花粉症関連品の好調が貢献。品目別売上高前期比は、医薬品・衛生介護品・ベビー用品・健康食品が8.9%増、調剤が31.8%増、化粧品が10.3%増、家庭用雑貨が14.7%増、食品が15.7%増、その他が10.7%増だった。
同社“ビジネスモデル”の進捗状況は、「調剤併設」は全体で、前々期の64.4%から67.1%に向上。特に高田薬局は同17ポイント増の58.3%、寺島薬局は同9ポイント増の56.9%となり、両社とも併設率が50%を超えた。また「カウンセリング化粧品」は全体で90.8%、「深夜営業」は同72.7%になるなど着実に進捗したが、「プライベートブランドの拡販」は前々期の8.3%から前期は8.1%に低下した。
鈴木孝之会長は、今期の売上高目標が3000億円であることを発表して「ドラッグストア業界は現在、当社を含めた4社が売上高約200億円の差で3位グループを形成しているが、現在先行している競合各社を今後の2年間でゴボウ抜きして3位になる」と力強く宣言した。
2011年11月2日号 記事一覧
M&A・設立
- メディパルHD、シミックと合弁で新会社設立
会合・発表会
- 日本総合システム、ストアマネージャーユーザーフォーラム開催
- OTC医薬品協会、プレスセミナー開催 「医薬品」に関する教育取り上げ
経営・施策
- 大震災 復興への長い道のり 消費回復の動きも“先行きに不透明感”
- 花王、決算月を12月に変更 海外連結子会社と統一へ
- 花王、欧米ビューティケア事業を一体運営 事業と機能をマトリックス運営
- 花王、タイの洪水・救済や復旧活動に義援金を拠出
- グローウェルHD、CCCと業務提携締結 傘下各社にTポイント導入
製品・サービス
- ライオン 香りとデオドラントのソフラン アロマリッチから新香調誕生
- 花王、「クイックルワイパー」薄型軽量のクッションヘッドを採用して改良
- ライオン、「トップNANOX」香りの企画品「ホワイトソープ」限定発売
- P&G、「レノアハピネス香りシート」とハローキティがコラボ限定品発売
- 東洋アルミエコープロダクツ、「sobani wrap」新発売
- シャボン玉石けん、「せっけんハミガキ」順調に売れ行き伸ばす
- フマキラー、園芸用品来春の新製品 「カダンスプレーDX」など発表
- サンスター いい歯の日に向けて ハブラシ製品の拡販を全面バックアップ
宣伝販促
- クラシエHP、ナイーブと「映画 怪物くん」タイアップキャンペ実施中
人事・組織
- ビジネスガイド社、芳賀信享氏が社長に就任
- 資生堂、11月1日付けで人事異動を発表
決算
- 小林製薬、24年3月期第2四半期連結決算発表 衛生雑貨品カテゴリーが伸長
研究・開発
- 花王、“歯のツヤ”に着目 落ちにくい「沈着汚れ」を解明
調査・統計
- 経済産業省 23年8月度販売統計 洗浄剤市場全体では好調に推移
- JFA 23年9月度コンビニ統計 売上高が11カ月ぶりに減少
- スーパー3団体 販売統計23年9月速報 全店ベースでは横ばいで推移
イベント・展示会
- 健やかいばらき100人の会、「ヘルシーアップセミナー」開催
- がんばらない介護生活を考える会、11日に介護の日セミナー開催
- クロバーコーポ、地元住民が対象の即売会「クロバー祭り」が盛況
- 日本ロレアル、「メイベリンNY」ファッションイベントパーティー開催
- 大王製紙、「第30回エリエールレディスオープン」18日から開幕
時評・コラム
- 時評 中国市場覆う許可制の壁
- 泡沫 激動の世界情勢
その他
- JACDS、松本南海雄名誉会長が薬事功労者厚生労働大臣表彰を受賞
上記トピックスは要約版です。記事の詳細・全文は、日用品・化粧品業界の専門紙「H&BC マーケティングニュース」最新号(水曜日発行)でご覧になれます。お申し込みは刊行物案内をご参照ください。