2011年8月17日号掲載記事より
ココカラファイン、北海道のドラッグストア・スズラン薬局の全株式を取得
ココカラファインは7月29日開催の取締役会において、北海道でドラッグストア・調剤を展開するスズラン薬局の全株式を取得し、同社を子会社とすることを決議した。
ココカラファインは、「人々のココロとカラダの健康を追求し、地域社会に貢献する」の経営理念のもと、中期経営計画2016年3月期売上高5000億円、経常利益200億円を達成するべく、既存エリアにおけるさらなるドミナント戦略の推進と新規エリアへの積極的な出店を進めている。一方、スズラン薬局は「地域社会の健康と快適な暮らしのお役にたてる店づくり」を目指し、小樽・札幌・函館を中心として北海道に24店舗のドラッグストア・薬局を展開している。
今回のスズラン薬局子会社化の理由についてココカラファインは、「当社は経営理念が共有できることを前提に、提携や統合を検討しており、この度スズラン薬局を当社グループに迎えることのシナジーを勘案した結果、経営理念を共有しその実現に向けて取り組むことのできる企業であり、当社グループとしての新規エリアである北海道において営業基盤となりえるとの判断の下、株式を取得し、子会社化することを決定した。株式取得後、スズラン薬局を営業基盤とした北海道における事業展開を推進することにより、当社の経営理念の実現と中期経営計画の達成を図っていく」としている。
ラボーテ・J、スカルプケア「リガオス」発表 3名の“オス”が登場
化粧品などを展開するラボーテ・ジャポンは8月4日、男性用スカルプケアの新ブランド「Rigaos(リガオス)」発表会を開催。同ブランドのイメージキャラクターを務める豊川悦司、浅野忠信、松田龍平の人気俳優3名がトークショーなどを行った。
8月15日に新発売したリガオスは「樹木系」「すべてのオスたちよ」をコンセプトに、樹木・天然由来成分が“オス(男性)”の頭皮にチカラを与え、すこやかな髪の育成をサポートするスカルプケアシリーズ。頭皮に合わせて「for OILY SKIN」「for DRY SKIN」の2タイプを用意。それぞれにシャンプー、チャージャー(トリートメント)、育毛剤の3アイテムを揃えた。シャンプーならびにチャージャーには4種の樹木由来保湿成分、6種の天然由来保湿成分を配合。特にシャンプーは、あえて髪や頭皮をコーティングするシリコン成分を使用しなことで、髪と頭皮の汚れをしっかりと落とし、チャージャーの保湿成分や補修成分をしっかり浸透させることを可能にした。男性特有の頭皮の嫌なニオイも防ぐ消臭成分も配合。一方、育毛剤は業界初のエマルジョン(乳化)タイプ。マッサージしやすく保湿性も高い。油性成分が頭皮をコーティングし、有効成分を逃さずしっかり浸透。頭皮の状態を整えて、すこやかな頭皮・髪を育む。
発売に先立って8月5日から全国放送したテレビCM「登場」篇では、豊川、浅野、松田という日本を代表するオス3名が、ダンディなスーツ姿かつワイルドな仕草で髪を洗いながらコミカルな会話劇を繰り広げるストーリー。発売日(8月15日)からは新作3作品(樹木篇、やさしさ篇、消臭効果篇)の放送をスタートした。発表会では、イメージキャラクター3名がCMと同じスーツ姿で登場し、CM撮影時のエピソードやリガオスに対する印象などを語った。
ユニリーバ、「1本で、笑顔を届けよう。」 大震災復興支援を継続
ユニリーバは、10月1日から消費者の毎日の買い物が東日本大震災の被災地の子どもたちの笑顔に繋がるキャンペーンを「1本で、笑顔を届けよう。」をテーマに開始する。
同社は企業ビジョン「小さな積み重ねが、大きな力に」のもと、東日本大震災の発生直後から国際NGOセーブ・ザ・チルドレンなど4つのグローバル・パートナーと協力して、現地のニーズにあった支援を続けており、8月8日までに、緊急支援物資としてシャンプーや石鹸など約40万個の商品を提供したほか、消費者のクリック1回、“つぶやき”1回につき同社が1円ずつ支援活動に寄付する「ユニリーバ東日本大震災」ウェブサイトを公開し、約4カ月で約790万円を4つのグローバル・パートナーによる支援活動に寄付してきた。
10月1日から開始するキャンペーンは、ラックス、ダヴ、モッズ・ヘア、ポンズ、アックス、レセナ、ジフ、ドメストの全商品を対象に、製品を1本の購入するたびに1円を、国際NGOセーブ・ザ・チルドレンを通じて東日本大震災の被災地のこどもたちのための活動に寄付するというもので、まず子どもたちが自由に安心して遊べる「こどもひろば」の設置を目標とする。同社では「このキャンペーンにより、被災地の子どもたちに1人でも多く笑顔を取り戻してもらうとともに、消費者の毎日の小さな行動を大きな支援につなげる機会を広げていく」としている。
資生堂、「スーパーマイルド」に国内初の植物由来容器を導入
資生堂は、環境対応の一環として、ヘアケアブランド「スーパーマイルド」に国内の化粧品・日用品で初めてサトウキビ由来ポリエチレン容器を採用し、エフティ資生堂を通じて9月中旬に発売する。今回、植物由来容器導入で外装強化をすることにより、「髪へのやさしさ」のみならず、環境にもやさしいブランドに生まれ変わった。
同社は、商品の環境対応を加速しており、有限な石油資源の節約とCO2排出量の削減を目的に、サトウキビ由来ポリエチレン容器を導入。
この「スーパーマイルド」を皮切りに、ポリエチレン使用率の高い商品容器から順次導入し、20年度までに国内化粧品事業で使用しているポリエチレン容器の70%以上を植物由来に切り替えていくとしている。また植物由来プラスチック容器を使用している商品には、オリジナルマークを入れることにより、消費者に対しても環境に配慮した容器であることを訴求。なお、今回の「スーパーマイルド」の容器における植物由来プラスチックの使用割合は、レギュラーサイズ、ジャンボサイズのボトルで約96%、つめかえ用で約34%。
麻友、第88回総合見本市開催 秋冬は「節約暖房」関連商品の販売に注力
麻友は8月4日、5日の2日間、新規出店7社を含む92社出展のもと「第88回麻友総合見本市」を開催した。今回はテーマを「狭小商圏への対応 2011秋・冬」に設定。
毎回注目を集める「提案コーナー」では、隔年で実施している静岡地区の小売業視察について「狭小商圏マーケットの3つの対応」という視点からまとめたパネル展示と販促企画部員によるプレゼンテーションを実施。さらに①狭小商圏に向けた家庭用品品揃えチェック②高齢化に対応!オーラル売場強化カテゴリー調査③熱中対策(新カテゴリーの仕掛けと検証)④節約暖房&イチオシ家庭用品紹介コーナー⑤エンド企画提案――も行った。
そのうち③の「熱中対策」では、対象商品をまとめた売場にトップボードやPOPを設置したことにより、この夏(5~6月)には前年同期比513%の業績を達成した店舗があったことを報告。
清水社長は、「東日本大震災後は市場と生活者の意識は大きく変わった。特に関東地区は『計画停電』が実施された唯一のエリアであることから、節電に対する意識は高い」と述べて、この夏は熱中対策商品の需要が急拡大し、一部では品薄になっていることを紹介するとともに、この秋・冬は「節約暖房」(電力を使用せずに過ごすことができる商品)具現化する商品をカテゴリー化して提案していく方針を発表した。
2011年8月17日号 記事一覧
M&A・設立
- フジモトHD、アブコを100%子会社化
会合・発表会
- JACDS、記者意見交換会開催 医薬品ネット販売で民間の検討会設置
経営・施策
- ポーラ、初のインターンシップを「ポーラ ザ ビューティ」で実施
- H2Oリテイリングと近鉄百貨店が情報基盤整備に関する業務提携へ
- ライオン、「快適生活研究所」創立 生活者の暮らしを向上させるために
- 資生堂、ストックオプションを実施 役員に対するインセンティブ型報酬で
- カミソリ対談① 日立金属・本多元社長とカミソリ倶楽部・竹内社長
- ファーファとエネルーピーがコラボ、セツデンアイデアの動画公開
製品・サービス
- 秋冬商戦に向け新製品が続々登場 新製品の動きに期待高まる
- 流通経済研究所、「NPIカテゴリー別POS集計サービス」開始
- ライオン、「CHARMY泡のチカラ」など秋の新製品・改良品発売
- P&G「ボールド」、ブランド初のおしゃれ着洗剤を新発売
- ユニ・チャーム、シルコット除菌ウェットティシュのポケットサイズ新発売
- サンスター、“弱ってきたハグキをケア”ガムアドバンスケアシリーズ発売
- P&G、「ジョイ」改良 液体の粘性をアップ、より丈夫で豊かな泡立ちに
- 大香、「ペーパーエアフレッシュナー」など新商品発売
- カルタス、「もしドラ」キューブBOXティシュー限定発売品が話題に
- 大島椿「ヘアクリーム」、「@cosme上半期ベストコスメ」ヘアケア第3位に
- ジュジュ化粧品、アクアモイストとハローキティのコラボ限定品発売
- ニベア花王、ボディ用乳液「プレミアムボディミルク」を新発売
- ザ・ボディショップ、人気のボディバターから新アイテムなど発売
- 日本ロレアル、メイベリンNYからリップクリームなど新商品発売
- クラシエHP、「肌美精」「モイスタージュ」からクリーム新発売
- 花王、ブローネエッセンスプラスカラー新発売 白髪がキラキラ光りにくい
- ホーユー、「シエロ」「ビューティラボ」など新製品発売
- バンダイ、“ラムちゃん”コンセプトの「ラブダーリンコスメシリーズ」
- ポーラ、スペシャルケアアイテム「B.A.ザ マスク」新発売
- マックス 石けん3個入シリーズが好評 「ローズ香る石けん」新発売
宣伝販促
- エステー、秋の防虫剤などキャンペーン実施 母と娘にスイーツプレゼント
- ライオン、「リード×タニタ」コラボレーション企画を展開
人事・組織
- サンスター、吉岡貴司氏が代表取締役社長に就任
- 八幡浜紙業、長田明裕氏が代表取締役社長に就任
決算
- 資生堂、2011年度第1四半期決算を発表 第2四半期連結予想の修正も発表
研究・開発
- ライオン、食後の食器洗いに関するストレスを科学的に検証
調査・統計
- 経済産業省 23年5月度販売統計 洗浄剤市場は数量減、金額増で推移
- 東家同 23年7月度市況概況価格調査発表 力合わせて適正価格販売へ
イベント・展示会
- G&G、第35回秋季商談会開催 高付加価値商品の開発を加速
時評・コラム
- 時評 商品価値をまっすぐに見て
- 泡沫 失われつつある季節の節目
- らいたあ TV出演きっかけに糞便臭を良い香りに変える画期的繊維が誕生
- 日雑談 「ギャラクティカ」を見て 科学技術を正しく使うために
上記トピックスは要約版です。記事の詳細・全文は、日用品・化粧品業界の専門紙「H&BC マーケティングニュース」最新号(水曜日発行)でご覧になれます。お申し込みは刊行物案内をご参照ください。