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2011年4月13日号掲載記事より

ライオン、韓国で高濃縮衣料用洗剤「パワービート」販売開始

ライオン、韓国で高濃縮衣料用洗剤「パワービート」販売開始

 ライオンの韓国における連結子会社のCJライオン(ソウル特別市)は、高濃縮衣料用洗剤「液体パワービート1/3」「粉末パワービート1/2」を4月5日、韓国で新発売する。
 同社は、成長性の高いアジア地域で事業を展開しており、衣料用洗剤分野及びオーラルケア分野を中心に、市場地位を向上させる戦略を推進している。韓国には04年にCJライオンとして進出、同国の日用品市場の主要企業として信頼を獲得している。
 韓国の衣料用洗剤市場は約290億円(10年CJライオン調べ)。韓国政府は“親環境政策”の一環として、11年1月から洗剤の使い過ぎを防止するとともに、すすぎ水量の節約を目的に、「洗剤定量使用キャンペーン」を実施、生活者の間に「少ない使用量でも洗浄力の高い洗剤」へのニーズが増大している。
 CJライオンの衣料用洗剤「ビート」シリーズは、韓国で初めて濃縮タイプの衣料用洗剤を発売したブランドで、日用品顧客満足度調査(97~10年韓国能率協会コンサルティング調べ)で、14年連続で1位を達成しており、品質・技術で高い評価を獲得している。
 今回、CJライオンは、洗浄成分および包装技術などにライオンの技術を応用した高濃縮衣料用洗剤「粉末パワービート1/2」「液体パワービート1/3」を4月5日から韓国で販売した。

CFS、2011年2月期決算説明会開催 中期3カ年経営計画を発表

CFS、2011年2月期決算説明会開催 中期3カ年経営計画を発表

 CFSコーポレーションは4月5日、2011年2月期決算説明会を開き、石田岳彦社長が同期の決算概況と今後の事業戦略について説明した。同期の連結業績は、売上高1219億7100万円(前期比15.5%減)、営業利益22億3800万円(同3.3%減)、経常利益22億8200万円(同7.3%減)、当期純利益12億900万円(同90.1%増)となった。
 売上面では、調剤部門の売上高が前期比9.8%増と順調に推移した一方で、イオンとの提携関係強化に伴い、昨夏にスーパーマーケット事業を分離して、イオンキミサワに継承したことにより、同事業の売上げがなくなったことや天候不順、新型インフルエンザ関連需要の反動等が影響し減収となった。
 今後の事業戦略については、2013年度を最終年度とする中期3カ年経営計画を策定。
 この中期3カ年経営計画は、「イオングループのH&BC事業の中核会社として成長の実現へ」「規模と質の両面での成長を通じハックドラッグブランドを強化」を基本方針としは、具体的な施策として、出店・改装計画、収益力強化を掲げた。

キリン堂、2011年2月期決算説明会開催 「増収増益」へ重点施策を

キリン堂、2011年2月期決算説明会開催 「増収増益」へ重点施策を

 キリン堂は4月4日、2011年2月期連結決算に関する記者会見を開いた。
 売上高は、1004億6500万円(前年同期比4.3%減)、営業利益11億1800万円(同9.2%減)、経常利益15億3700万円(同0.7%増)、当期純利益は、1億8800万円(前期は純損失4億4300万円)となったことを報告。
 今期2012年2月期の業績予想については、売上高1041億円(前年同期比3.6%増)、営業利益16億4000万円(同46.6%増)、経常利益18億5000万円(同20.3%増)、当期純利益1億2000万円(同36.3%減)を計画。今期の重点施策として、「既存店売上伸長率のプラス転換による増収増益の確保」を挙げた。
 また、今後の方向性の中で寺西社長は、重点政策の1つであるPB商品の育成とアイテム数の拡大による粗利率改善について、3月のマツモトキヨシとの提携にふれ、互いの強みを生かせることがプラス材料になると指摘。また海外事業では1月に設立した合弁会社「麒麟堂美健国際貿易(上海)有限公司」において、日中双方への商品供給と新規出店のノウハウ確立向けた事業展開を図るとし、内陸部地域を中心に100坪以上のドラッグストアの展開を図るための準備を進めていることを報告した。

サツドラ、11年2月期決算説明会 営業時間延長など奏功し計画上回る

 サッポロドラッグストアーは4月6日、2011年2月期決算説明会を行い、同期の業績、重点課題、今後の展開などについて説明した。業績(決算期変更により10.5カ月決算)は売上高370億9200万円(期初計画比1.7%増)、営業利益7億7500万円(同14.7%増)、経常利益7億2400万円(同20.8%増)、当期純利益3億3000万円(同24.8%増)となり、売上高、利益ともに計画を上回った。
 売上・利益ともに計画を上回った要因は、猛暑効果で夏物商材が好調に推移したほか、営業時間の延長、チラシを削減してESLPを推進した販促策、店舗改装などが功を奏した。猛暑効果による売上増は約4億で、新型インフル特需反動の影響約3億円を上回る効果があった。19店で実施した延長効果は計画の売上高1%増を上回る1.7%を達成。毎日、低価格で提供するESLPの推進ではチラシ特売を7回削減し、コストダウンにつなげた。改装は6店舗の全面改装、9店舗ヘルス売り場改装も行い、店舗活性化につなげた。
 商品分類別の売上高はヘルスケア70億8800万円(構成比19.1%)、ビューティケア82億300万円(同22.1%)、ベビーケア9億2300万円(同2.5%)、ホームケア57億1400万円(同15.4%)、フード127億700万円(同34.3%)、調剤16億1400万円(同4.3%)、その他8億4200万円(同2.3%)となった。

第43回PIショー開催 「日本経済復興の第1歩」として

第43回PIショー開催 「日本経済復興の第1歩」として

 日本最大の販促マーケットの専門見本市「第43回インターナショナルプレミアム・インセンティブショー春2011」(略称・PIショー、主催=ビジネスガイド社)が4月6~8日の3日間、東京ビッグサイトで開催された。
 当初は「円高を活用し、デフレ経済に“打ち勝つ”販促戦略」をテーマに開かれる予定だったが、先般の東北地方太平洋沖地震に伴い、開催趣旨自体を“日本経済復興の第1歩”とし、来場者と出展社とのより活発な商談を促す会に変更とともに、会場内で募金活動も実施した。初日に行われた開会式では、ビジネスガイド社・芳賀久枝社長が、開催に至った理由を「多くの中小企業にとって展示会や見本市は大きなビジネスチャンスであり、震災復興の過程においてもその役割は重要になる。未曾有の事態を乗り越えるために『一刻も早い時期に復興の第1歩を踏み出したい』との思いから中止ではなく開催を決断した」と説明した。
 なお、今回の出展内容の傾向については、ここ数年の厳しい“猛暑”“残暑”を背景に、ウチワや冷却シートといった「熱中対策品」をノベルティグッズやSPツールとして提案する出展社が多かったほか、“気軽な贈り物”の定番となったマイバッグやマイカップなどの「エコグッズ」に関しては、よりリーズナブルかつ女性をターゲットに絞り込んだコンセプトのアイテムが目立っていた。


2011年4月13日号 記事一覧

M&A・設立

  • エビス、金型メーカー・四国を買収し完全子会社に

経営・施策

  • 東日本大震災 真価問われるドラッグストア 支援物資搬送、薬剤師派遣
  • 花王、栃木工場ほぼ通常稼動へ
  • 各社入社式トップ訓示 厳しい環境下での入社式に
  • 資生堂、グループ企業理念「Our Mission,Values and Way」を策定
  • 資生堂、新システム「ミラー」を世界導入
  • 歯磨工、恒例の「標語」募集をスタート

製品・サービス

  • 大王製紙、ペットケア新ブランド「エリエールエルル」立ち上げ
  • コーセーコスメポート、「ソフティモ泡リキッド」など新製品が好調
  • ユニ・チャーム、「シルコット」に2アイテムを追加
  • 日本製紙クレシア「ポイズ」リニューアル ポイズパッド超吸収ワイド発売
  • ジャックス、「デンタルプロシリコンゴム歯間ブラシ」など新発売
  • 森下仁丹、メディケアシリーズ新商品2アイテムを発売
  • マルフクケミファ、濃縮タイプの衣料用液体洗剤新発売

宣伝販促

  • ユニリーバ「モッズ・ヘア」、スタイリングファクトリー期間限定オープン
  • ライオン、「バルサンマン」特設サイトを開設
  • エステー「米唐番」、人気のおかずプレゼントキャンペーンを実施
  • 貝印、「KAI RAZOR×美人時計」のコラボ企画「美人パズル」を展開

人事・組織

  • ライオン、役員人事を発表
  • クラシエHP/HP販売、3月30日付けで人事異動を発表
  • クレハ、執行役員人事、役員人事を発表
  • マックスバリュ西日本、役員異動を発表

イベント・展示会

  • フタバ化学、関西SPA産業フェアに初出展 新製品など展示

時評・コラム

  • 時評 原材料確保への影響が心配だ
  • 泡沫 ボランティアへの意識高まり新たなエネルギーに

その他

  • クリーンエイジ №225
  • 経産省と環境省、今年度のPRTR啓蒙ポスターを配布

特集 【エコロジー】

    特別企画

    • 重要性高まるエコロジーへの取り組み 安心・安全・節約志向高まる
    • 花王 “いっしょにeco”推進 Neoシリーズやふろ水ワンダーを積極展開
    • サラヤ 「ボルネオ」「100万人の手洗いキャンペ」が高い支持
    • ライオン 環境対応先進企業を目指して 「ECO LION」活動を推進
    • ユニ・チャーム 環境負荷低減と経済性の両立に取り組む
    • ミヨシ石鹸 洗濯用「液体せっけん そよ風」改良新発売
    • P&G サステナビリティの5カ年目標達成に向けてグループ一丸
    • UYEKI 人と環境にやさしい製品開発に注力 オレンジシリーズ更に充実
    • シャボン玉石けん 産学提携で「石けんリサーチセンター」設立
    • ニッサン石鹸 環境理念掲げてエコサイクル活動を実施
    • 牛乳石鹸共進社 「ミルキィ」などから限定品・企画品を展開
    • サバ “野菜・果物洗い”の原点に返る 地球家族シリーズから3新製品
    • サティス製薬 「ふるさと元気プロジェクト」積極展開
    • 太陽油脂 原材料不足に対応する「仕様のセカンドオプション」立案
    • 澁谷油脂 循環型リサイクルシステムを構築 廃食用油の再利用に注目
    • ミマスクリーンケア 業務用液体濃縮洗剤「ランドリーム」新発売
    • ヱスケー石鹸 製品在庫の増加に注力 「日常生活取り戻す一助に」
    • 第一石鹸 新柔軟剤「ファンスソフター詰替用」発売
    • クラシエHP 詰替用製品の普及に注力 共同配送、モーダルシフトも実施
    • ハイネリー 純植物性ハンドソープ「泡の手洗いせっけん」新発売
    • シャボン玉石けん 歴史に裏打ちされた信頼のブランドを積極訴求


    上記トピックスは要約版です。記事の詳細・全文は、日用品・化粧品業界の専門紙「H&BC マーケティングニュース」最新号(水曜日発行)でご覧になれます。お申し込みは刊行物案内をご参照ください。