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2011年3月2日号掲載記事より

広島共和物産が岡山四国共和の全株式を取得 5月をメドに合併へ

広島共和物産が岡山四国共和の全株式を取得 5月をメドに合併へ

 広島共和物産(広島市・中野晴雄社長)は、岡山四国共和(岡山市・川部誠社長)の全株式を取得し、2月1日付けで子会社化を行なった。また、5月を目処に合併を行い、岡山四国共和は、広島共和物産の岡山支社として新たなスタートを切り、その岡山支社には、現在広島共和物産の九州営業本部長の塩本俊宏専務が支社長として着任、また川部社長は、広島共和物産の専務として広島支社の支社長になるとしている。
 広島共和物産と岡山四国共和は、ともにJ-NETグループの加盟社であり、同グループでは各加盟社が広域対応の強化を図っている。今回の合併もそうした動きをより一層進めるものとなる。
 広島共和物産は、本社のある広島はもちろんのこと、2003年には福岡共和と合併、また2009年には大阪のウエキを子会社化するなど関西以西での広域対応を強化してきた。今回の岡山四国共和との経営統合によって中四国地域をはじめ、関西以西でより強固な基盤が築かれることになる。
 広島共和物産(年商508億円/2010年8月期)と岡山四国共和(年商204億4000万円/2011年日用品化粧品業界名鑑より)を合わせると年商700億円を超え、さらに化粧品卸のM&Cなど関係会社も含めると800億円に迫る規模となる。
 中野社長は、今回の合併について「これで関西以西の基盤がさらに強固なものになり、次の目標は年商1000億円」と、広域対応の強化に確かな手ごたえを見せている。

日本歯磨工業会が設立40周年記念祝賀会開催 8020運動等に積極貢献

日本歯磨工業会が設立40周年記念祝賀会開催 8020運動等に積極貢献

 日本歯磨工業会(藤重貞慶会長)が今年6月、設立40周年を迎える。それに先立って2月22日、「設立40周年記念祝賀会」を開催。藤重会長は、長年の同工業会の活動成果の1つとして「オーラルケアが口腔環境の健全化だけでなく『全身健康に良い影響を与える』ということが広く認識されてきた」と語り、今年度は様々な“40周年記念活動”を展開することを発表した。
 冒頭あいさつに立った藤重会長は、昨年の歯磨剤市場が約940億円(前年比102.5%)と好調に推移したことを報告するとともに「これは国民全体にオーラルケア意識が浸透したことに加えて、会員メーカー各社の企業努力、関係団体・省庁のご支援の賜物と感謝している。昨今オーラルケアは、単純な口腔環境の健全化だけでなく“全身健康に良い影響を与える”ということが解明され、それが消費者の方々に広く認識されてきた。高齢化社会が急速に進展する中、オーラルケアの果たす役割の重要性はますます大きくなるだろう。今年、当工業会は設立40周年を迎えるが、今後とも会員各社、関連省庁、賛助企業には、当工業会の活動に対する更なるご支援をお願いする」と述べた。
 同工業会ではこの記念祝賀会を皮切りに、40周年を記念した活動として①記念誌「最近10周年のあゆみ」編集・発行②子育て情報誌「あんふぁん」(サンケイリビング新聞社)との広告企画③「歯の衛生週間ポスター」人気投票の実施④同工業会WEBサイトに40周年特別ページを制作――を推進する。

王子ネピア、設立40周年事業を発表 12年度までに50億円を投資

王子ネピア、設立40周年事業を発表 12年度までに50億円を投資

 王子ネピアは2月22日、「王子ネピア設立40周年事業ならびに今後の事業展開に関する発表」を行った。
 佐田修一社長は、「当社は設立40周年を機に、更なる事業拡大を図る」と力強く宣言。①家庭紙事業で新商品を市場導入すること、②紙おむつ事業で新加工機を導入して生産力を強化すること、③成長する海外市場での販売強化を図ること――を発表した。
 次に加藤道範取締役マーケティング本部長が家庭紙事業で発売する新製品を、細川哲取締役生産本部長兼技術部長が紙おむつ事業での設備増強計画を発表した。
 今春の新製品では、まずティシュは、デザインと品質を全面改良した「ネピアデラックスティシュ」を新発売するとともに、「ネピアネピネピティシュ」のパッケージをリニューアル。既存の「ネピアティシュ」は特定の販売店に向けたブランドとして販売を継続する。
 またトイレットは、今まで「ネピアコンパクトロール」の名称で発売していたシングル=90㍍巻き/ダブル=45㍍巻き製品は「ネピアロングロール」に改称した上で、トイレット全シリーズ(ネピアデラックストイレットロール、ネピアネピネピトイレットロール、ネピアロングロール)に「高密度ソフトエンボス加工」を採用。さらに「桜の香り・桜色」製品をラインアップに配置することで「ティシュ、トイレットともに現行の販売価格から15%程度アップさせる」(加藤取締役)ことを目指す。

セブン&アイHD、セブンネットショッピングをリニューアル

セブン&アイHD、セブンネットショッピングをリニューアル

 セブン&アイ・ホールディングスは、1月18日に、セブン&アイグループのネット事業の中核となる「セブンネットショッピング」をリニューアルし、メーカー・出版社等と新たな協業をスタートした。
 新しくなったセブンネットショッピングは、「ショッピング」「こだわりの専門店」「みんなのクチコミ」「ネットスーパー」の使う人がわかりやすい4つの空間を展開。
 鈴木康弘セブンネットショッピング社長は、「セブンネットショッピングでは単にショッピングだけでなく、作り手の想い、買い手の想いを情報として載せていき、その情報をグループ全体のマーケティング情報として活用していく」と述べ、ネットで集めた情報をリアルのマーケティング戦略に活用すると同時に、リアルでしかできない展開(食品の味見等)の情報をネットで活用、さらにメーカー・生産者、プロダクション、メディアなどの知恵をサイトの中に結集し、ソーシャルコマースを展開していく考えであり、多くのメーカー・生産者等へセブンネットショッピングへの参加を呼びかけている。

プラネット、11年7月期第2四半期決算は増収増益に サービス料金改定実施

 プラネットは2月24日、11年7月期第2四半期の決算短信(非連結)を発表した。
 同期の業績は、売上高13億1700万円(前年同期比5.1%増)、営業利益3億2300万円(同24.5%増)、経常利益3億2200万円(同23.6%増)、四半期純利益1億7400万円(同17.4%増)で、増収増益となった。
 同社は同期、厳しい市場環境の中、日用品化粧品業界及び隣接業界のメーカー・流通業のさらなる取引業務効率化のために、①主たる事業のEDIサービスの利用率拡大②メーカー・流通業を結ぶマーケティングネットワークであるバイヤーズネットの普及③情報インフラストラクチャーとしての事業継続性を重視した安全性化対策の一環として、Webサービスのセンターマシン入れ替えを実施。さらに1月にはEDIサービス利用料金を改定、ユーザーがより利用しやすい料金にすることで、今後一層の新規ユーザーの利用拡大と通信処理データ量の増加を見込んでいる。
 通期業績予想は売上高25億5000万円(前年比0.2%増)、営業利益5億3000万円(同0.9%減)、経常利益5億4000万円(同0.3%減)、当期純利益3億1000万円(同0.8%増)。


2011年3月2日号 記事一覧

会合・発表会

  • クレンザー工業会、第4回常任理事会開催 「差別化できる商品開発を」
  • シック、「シッククアトロ4フォーウーマン」新CM発表 山田優を起用
  • 油脂工業会館が「油脂優秀論文」22年度表彰式開催
  • 永廣堂本店、化粧品原料紹介セミナー開催 「スーパーフルーツ」など紹介
  • グローウェルHD、茨城・埼玉の4店舗見学会実施 ドラッグ&調剤に注力

経営・施策

  • ポーラ、銀座ビルが「省エネ照明デザインアワード」優秀事例に選出
  • メディパルHD、第三者割当による自己株式処分についての発行登録を決議

製品・サービス

  • ユニ・チャーム、チャームソフトタンポンスーパー・スーパープラスを改良
  • ジャックス、「デンタルプロシリコンゴム歯間ブラシ12P」など新製品発売
  • クロバーコーポ、ミニサイズ洗顔石鹸「アレコレソープ」新発売
  • 小林製薬、「アットノン」「香り薫るサワデー」など新製品・追加品発売
  • 白元、「リラックマソックタッチ」新発売 メープルの香りつき
  • 花王、パウダーファンデーションなど「エスト」春の新製品発売
  • マックスファクター、SK-Ⅱセルミネーションから薬用美白化粧水発売
  • サンスター、「サンスタートニックシャンプー」爽快感強化して改良新発売
  • pdc、「つるぴか小僧ちゃん」など春の新製品発売
  • ドクターベルツ、バタータイプの全身用保湿クリーム発売
  • フェニックス、「花蜜精角質クレンジング」「雪蜜馬油クレンジング」発売
  • エスエスエルヘルスケアJ、「メディキュット」から数量限定品発売
  • 東洋アルミエコープロダクツ、「ガスマットRing!」など新製品発売
  • アロマスペース、新発想のエチケットアイテム「アロマデガード」など販売
  • シュワルツコフ ヘンケル、ディオーサから泡タイプヘアカラーなど新発売
  • 日本総合システム、新棚割システムをリリース 花王CMKが先行利用

宣伝販促

  • ユニリーバ「モッズ・ヘア」、kitsonとコラボ ミニトート付限定品発売
  • 白十字、“幸せなつぶやき”共有サイト「Bee Happy!」を開設
  • 住友3M、「スコッチ・ブライト」プレゼントキャンペーン実施

人事・組織

  • スギHD、執行役員候補者を決定
  • フジモトHD、役員を選任

調査・統計

  • 経済産業省 10年1~12月期販売統計 洗浄剤市場は数量・金額とも微増
  • 機械すき和紙連合会 平成22年の紙関連の年間統計発表
  • ユニ・チャームが意識調査、重度の花粉症感じる人は高機能マスクを選択
  • 白元が消費者意識調査、花粉対策は「マスクの着用」がトップに

イベント・展示会

  • J-NET中央、第63回MDフェア開催 新規9社含む100社が出展
  • 広島共和物産、M&Cが春の見本市「第43回グランドフェア」を共催
  • ハリマ共和物産、春の見本市開催 お勧め商品コーナーなど展示
  • 第88回東京医療衛生用品フェア開催 メーカー134社が出展

訃報・葬儀

  • 訃報 清水蛍子さん(麻友・清水俊吉会長の夫人)が逝去

時評・コラム

  • 時評 ドラッグストアの進化示そう
  • 泡沫 業界団体の活動サポートも業界紙の役割
  • 日雑談 中国が日本を抜きGDP第2位に GDPの伸びは必要?

その他

  • 小林製薬NewsLetter
  • バスクリン、広報担当・石川氏が著書「お風呂の達人」を発刊
  • ユニ・チャーム、50年の歩み記録した社史「“共振の経営”の原点」を刊行


上記トピックスは要約版です。記事の詳細・全文は、日用品・化粧品業界の専門紙「H&BC マーケティングニュース」最新号(水曜日発行)でご覧になれます。お申し込みは刊行物案内をご参照ください。