2011年2月23日号掲載記事より
ユニ・チャーム、11年度有力卸店会開催 「“共振の経営”を推進」
ユニ・チャームは2月15日、「2011年度有力卸店会」を全国の有力卸35社のトップを招いて開催。高原豪久社長は、現場の知恵を経営に活かす“共振の経営”を打ち出すとともに、今年からスタートする第8次グループ中期経営計画にふれ、「3年後の13年には現在の売上高の1.5倍を目指す」と語った。
初めに高原社長が全社経営方針を報告。初めに「2月10日で50周年を迎えることができた」と述べ、出席者に謝意を述べるとともに、『“共振の経営”の原点』と題してユニ・チャーム50年の歩みを記録した社史を刊行したことを紹介。「創業の精神、成長の源泉、また危機にあってはいかに克服してチャンスに結び付けてきたのかについて、『原点』となった成功や失敗が事実に基づいて書かれている」と話した。そして、今年のテーマは「焦」であり、チャンスを活かし、歴史や伝統を守りながらも新しいことをやり抜く思いで全社員が邁進するとして「いつかは世界一」へ向けて大きな一歩を歩みだすことを表明した。
ホーユー、男性向けヘアカラーリング剤新ブランド「レクシィ」発表
ホーユーは2月15日、10代男性向けヘアカラーリング剤の新ブランド「rexy(レクシィ)」発表会を開催。同ブランドのイメージキャラクターに人気アイドルグループAKB48の篠田麻里子を起用すると発表した。
「レクシィ」は、ちょっとシャイな今時の男子たちのヘアカラーリングを応援する新ブランド。ヘアカラーリング初心者から、しっかり決めたいベテランまで、幅広いニーズに対応できる3ライン14SKUを揃えた。26日からは、篠田麻里子出演のテレビCM「隣の麻里子おねえさん(バス篇/公園篇)」の全国放送を開始。篠田が“年上のお姉さん”となり、新生活に合わせて初めてヘアカラーリングした男子に「新しい生活が始まる時って外見を変えるのも大事だよ」などと語りかけ、頭をナデナデする――というストーリーを通じて、今時の男子たちにヘアカラーリングへの勇気を与えることを目指す。
発表会では、はじめに伊藤剛正マーケティング本部長があいさつに立ち、同ブランドに関して「最近の“草食系”ともいわれる10代後半男子は、ヘアカラーリングに対して『不安』というイメージを持っている。そこで当社は『今時の男子たちをヘアカラーリングで応援したい』という思いからレクシィを開発。この当社のチャレンジメッセージを訴求するため、本日披露するテレビCMは商品紹介ではなく、篠田麻里子さんに“応援メッセージ”を伝えてもらう内容になっている」と説明。続いて新CMを上映した後、壇上の巨大「レクシィホイップヘアカラー」の中から篠田が登場し、トークショーを行った。
マンダム、新生「ルシード」スタイリングシリーズ発表 新・ミドルが対象
マンダムは2月14日、「ルシード新製品発表会」を開催。今春全面リニューアルした「ルシード」スタイリングシリーズの開発背景などを説明した。
「ルシード」スタイリングシリーズは、20代をバブル期に過ごし、従来の中年層とは違う新しい価値観を持った現在の40代前後の男性「新・ミドル」に向けて“整髪料によるエイジングケア”を提案する新シリーズ。新技術ボリュームパウダーを採用した「ボリュームパウダーワックス/フォーム」など10アイテムをラインアップしている。
会では、第1商品開発部・小栗一宏氏が、同シリーズの開発背景として「“男子”を捨てきれない男たち~新・ミドル男性プロファイル」と題し、同社が実施したミドル世代のオシャレ意識調査の結果を発表。それによると、新・ミドルとは、バブル景気や女性の社会的地位向上など80~90年代の“男が選ばれる努力をする時代”の体験を通じて「外見重視」「仕事一筋ではなく多趣味」といった傾向を持つ“男子(ヤング)を捨てきれずに大人になった男性”のことを指する。さらに小栗氏は「新・ミドルは『男は外見も大事。ヤングの兄貴分でいたい』との思いから“マイナス0.5歳の自分”を望んでいる」と考察するとともに、同シリーズは、新・ミドルの「エイジングをカッコ良く楽しむ」ことを応援する新エイジングケアブランドであることを強調した。
P&G、10/11会計年度上半期業績発表 金額ベースで2ケタ近い伸長
P&G・ジャパンは2月16日、定例記者会見を開き、2010/2011年会計年度の上半期業績(10年7~12月)並びに各カテゴリーの製品動向について報告。朝田文彦営業本部長は上半期業績について、金額ベース前年比で2ケタに近い伸びになったことを明らかにするとともに、ゴールデンストア・プログラム(GS)を1月から改変した一般店プログラムも順調なスタートを切ったことを報告した。
朝田本部長は昨年7~12月の10/11年会計年度上半期業績が、「新製品が順調に上乗せになったことで、予想を上回る結果となった」と報告。金額ベースで2ケタ近くまで伸び、数量ベースでも前年をクリアしたことを明らかにした。好調の要因としては、まず「ファブリーズ」のスプレー、置き型に加えて昨年の「ファブリーズ・ミストラル」「ファブリーズアロマ」の新発売でエアケア市場でのフルラインアップ展開が可能となり、より大きな成長ができたことを挙げ、「エアケア市場全体の活性化と拡大に大きく貢献できた」と述べた。また衣料用洗剤については、「アリエール」「ボールド」「さらさ」の3ブランドによる差別化で、異なった消費者へのニーズ訴求に成功し、液体市場の拡大を実現。「レノア」シリーズも大きく伸長していることを報告した。
更に好調なヘアケア製品では、「パンテーン」を中心に「h&s」「ヴィダルサスーン」「ハーバルエッセンス」の4ブランドを積極展開する中で、異なる便益への対応がスムーズに進み、特に「パンテーン」は高付加価値での製品改良が消費者に受けたことで市場が拡大した。このほかベビーケアは、「パンパース」でゴールデンスリープをコンセプトにした高付加価値商材を提案したことが伸長に結び付いた。
ライオン、LPC決算発表会開く 営業・経常利益とも過去最高益に
ライオンは2月14日、ライオンプレスクラブ(LPC)への決算説明会を開き、10年度12月期の業績並びに平成11年度の経営方針について太田修一取締役が説明した。
同期の連結業績は売上高3311億円(前年比2.8%増)、営業利益105億円(同4.6%増)、経常利益117億9500万円(同5.8%増)、当期純利益60億4100万円(同10.5%増)となり、増収増益を達成。営業利益、経常利益は過去最高益、当期純利益も当初予想を上回った。
売上高の伸びは「トップNANOX」など新製品の寄与、化学品の回復、海外売上の伸長などが要因。営業利益は宣伝費、販促費が増加した中、売上増による粗利増、トータルコストダウンなどで増益となった。経常利益も営業利益増加要因に加えて、持分法の投資利益が増加したことが寄与し、5.8%増加した。
事業別の業績は、ヘルスケア事業の売上高が1336億6000万円(同2.3%減)、営業利益64億6200万円(同26.6%減)となった。ハウスホールド事業は売上高1656億9900万円(同3.4%増)、営業利益44億8700万円(同81.2%増)となった。利益の大幅な伸びは洗剤のコンパクト化による原価率・物流費の低下などによる。化学品事業は、売上高250億6500万円(同13.3%増)、営業利益はマイナス9億8800万円(前期比3億4000万円改善)となった。
2011年2月23日号 記事一覧
会合・発表会
- ピップ、新製品メディア内覧会開催 新製品PRする機会に
- ライオン商事、ペット事業春の新製品発表 サポートメディケーション提案
経営・施策
- エステー、アース製薬とフマキラーの株式譲渡契約を締結
- エステー、「エコシップマーク認定事業者」に認定 モーダルシフト推進へ
- 花王、第8回教員フェローシップ募集開始 次世代を育む環境・人づくりへ
- バスクリン古賀社長、BSの経済情報番組に出演 経営理念など紹介
- ポーラ、AAA宣言を策定 アンチエイジングNo.1企業目指す
製品・サービス
- ライオン、「部屋干しトップ」改良 “イヤなニオイの再発生”防ぐ
- カメヤマ、新ブランドHERB&FLOWERシルクフラワー新発売
- 白元、STFオイルクリアフィルムシリーズをリニューアル
- 花王、ビオレu泡で出てくるハンドソープを改良新発売
- ウエ・ルコ、「コバエとり戦用無敵ガエルジュニア3個入」など新製品発売
- P&G、ジレットヴィーナスエンブレイス5から新色ピンクカラー発売
- アース製薬、「消臭アロマパレット」新発売 消費者キャンペーンも実施
- エビス、「プレミアムケアハブラシ ふつう」など春の新製品発売
- 花王、「リーゼ」からドライヤー用スタイリング剤2品を発売
- サンスター、「VO5」から雨の日のスタイルプロテクト新発売
- ユニリーバ、「ラックス」から美容液スタイリングウォーター新発売
- pdc、「ワンデホワイト」など春の新製品 対象は“ワーキングマザー”
- マックスファクター、イリュームから日中用UV美容乳液新発売
- ベアエッセンシャル、「ミネラルベール」からフェイスパウダー新発売
- J&J、ジョンソンボディケア新商品2品を発売
- ライオン「プラチアス」が好調な動き 発売1年で150万本突破
- 白元、湿気とり「ドライ&ドライUP」に2アイテムを追加発売
- ピップ、SLIMWALKから「夢みるここち」など新製品発売
- グラクソSK、「アクアフレッシュ」からマイクロホイップ採用した新製品
- 不二ラテックス、冷却グッズ「ひえぷる」シリーズ新発売
宣伝販促
- 白十字、「サルバ介護川柳コンテスト」入選作品を発表 介護をより身近に
人事・組織
- マンダム子会社PT Mandom Indonesia Tbk、新社長人事を発表
決算
- ポーラ・オルビスグループ、22年12月期決算は増収増益 中期経営計画も
- P&G米国本社、第2四半期業績発表 純売上高2%増加
イベント・展示会
- スーパーマーケット・トレードショー開催 地場メーカーの出展が増加
- マーシュ・フィールド、「見た目問題」への理解深めるイベントに参加
- DIY協会、8月にDIYHCショウ開催 概要を発表
施設・店舗
- サティス製薬、化粧品GMPに対応した新工場を2月20日に着工
時評・コラム
- 時評 在宅サービスに向かう小売業
- 泡沫 ベテランアスリートの挑戦に思う
- らいたあ 大阪都心部に今春2つの巨大商業施設が誕生
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