2010年11月17日号掲載記事より
岡山四国共和、「後楽会」第24回総会開催 「他社にない魅力が大切に」
岡山四国共和のメーカー会「後楽会」の第24回総会が11月5日、会員80社92名、同社社員を含め116名が出席して開かれ、川部社長は今年度の方針として、昨年の意識改革のテーマ“気”に加え、今期は“動”を掲げて、全社員が機敏に動き目標達成に全力を挙げることを強調した。
川部社長は、国内全体が厳しい経営環境の中で「よそにない営業や仕組みの魅力が大切であり、大きな目標と計画を持って魅力を表に出しながらメーカー様との更なる協力関係を築きたい」と述べた。更に4月以降、営業エリア内で厳しい状況が続いていることの要因としては、①帳合変更②天候不順③(必要なものしか購入しないという)消費者動向の変化--などを挙げ、商品単価下落の常態化に対して危機感を示した。
一方、下期については「各部署の責任者が全力で対策を練っている」として、メーカー各社による同社役員・社員との多様な協議の実施を要望。今期の意識改革テーマである“動”に基づき、「ムダな動きをやめ、1つひとつ機敏さを持って、全力で結果を出すために行動していく」と決意を語った。
この後、鈴木博久営業本部長が岡山四国共和の営業概況について、前期(09年4月1日~10年3月31日)の決算は、204億4300万円(前年比94%)、営業利益1億4000万円、経常利益2600万円となったことを報告。また今期10月末までの7カ月間の業績は売上高109億6600万円(目標比93%)で推移していることを報告し、昨年の新型インフルエンザ特需分減少の影響を主要因とした。
ときわ商会、秋の講演会と製配販懇親の夕べ開催 創業60周年迎えて
ときわ商会(相澤昭三社長)は11月10日、取引先小売業、仕入先メーカー関係者ら約300名を招き、恒例の「秋の講演会と製配販懇親の夕べ」(後援・ときわ会)を開催した。
第1部の講演会は、同社大森義文氏の司会で進められ、はじめに相澤社長があいさつに立ち、今年は創業60周年、講演会が30回目を迎えたことを報告するとともに、お礼の言葉を述べ、今後、NBを中心とする従来型卸とオリジナル商品を中心とする企画開発型卸の両輪で事業を行い、“真心の循環とにっこりアイディア企業”をモットーに厳しい環境の中で、新たな道を切り拓いていく旨のあいさつを述べた。
次にときわ会を代表して会長のライオン・清水康男ハウスホールド事業本部営業担当本部長があいさつ。引き続き講演会に移り、タレントの毒蝮三太夫氏の「まむし流 こころとからだの健康法」と題した講演が行われ、自身の体験をベースに、明るく、かっこよく生きることの大切さを語った。この後、会場を別室に移し、懇親会が開かれ、この席では資生堂販売・高橋朗東日本ホールセール営業本部長の発声で乾杯。途中、リトルマーメイドのマジックショーや福引きが行われる盛宴となり、相澤隆史ときわ商会企画室長があいさつし、近日、ハワイで挙式するおめでたい報告があり、同氏の中締め後、終了した。
メディパルHD、11年3月期第2四半期決算は増収減益に
メディパルホールディングスは10月29日、平成23年3月期第2四半期決算について、売上高1兆3190億1500万円(前期比3・8%増)、営業利益156億8500万円(同69・6%増)、経常利益196億9300万円(同45・3%増)、四半期純利益47億1400万円(同51・3%増)の増収増益と発表した。11月4日には決算会見を開き、熊倉社長が期中の概要と今後の方針について紹介した。
なお神奈川と南大阪で稼働しているALCは、得意先から「注文した商品がいつもある」「検品の必要がなくなった」「リードタイムが短縮した」「得意先別梱包」「土曜配送」「分割配送」などと好評で、神奈川ALCがカバーしているエリアでは、稼動後に売上伸長率が市場伸長率を2・4ポイント上回る成果を上げた。これに伴い営業も、従来の“商品を売り込む営業”から“ALCの良さを理解してもらう営業”に切り替えており、さらに「売上増に対してコストが上がらない仕組み」や、病院・調剤薬局向けシステムの構築にも取り組んでいる。また現在は愛知県清須市に3カ所目のALCを建設中で、今後は著しい業績伸張を続ける北海道、東北、北陸エリアでの開設も検討している。
今後について渡辺専務は「医療費高騰の中、自社内だけでなく『流通全体の最適化』を目指して顧客基点でムダを削減・排除し、お客様が困っている問題を解決しながらグレードを上げることにより、国民にとって安全でより良い医療環境づくりを卸として進めたい」と話している。
がんばらない介護生活を考える会がセミナー開催 大王製紙が特別協賛
がんばらない介護生活を考える会(委員代表=鎌田實・諏訪中央病院名誉院長)は、11月11日、東京・新橋のヤクルトホールに一般生活者や介護施設関係者ら550名を招いて「2010年『介護の日』セミナー がんばらない介護生活~自分らしい暮らしを支える~」を開催した。
プログラム1「介護に関わる人への応援講演」では、鎌田氏が「介護の日」制定前後のエピソードや自身が介護問題に関わるようになったきっかけなどを披露して「介護を通じ強く暖かくやさしい日本にすることができるのではないか」と持論を展開。引き続き、鎌田氏と小宮山洋子厚生労働副大臣との対談が行われ、小宮山副大臣は①国の財政状態は本当に厳しく、実現したい政策は沢山あるが現在は予算を付けられない状況にあること②「24時間介護を介護保険で賄う」モデル事業を30都市で計画していること――などを発表。その後、イベントは、対談「高齢期の自分らしい生活を考えるトーク」(講師=岡本祐三氏《国際高齢者医療研究所所長など、同会委員》、ゲスト=沖藤典子氏《ノンフィクション作家》)、秦麻里子氏によるミニコンサートが行われ、散会となった。
なお、このイベントには、特別協賛として大王製紙(エリエールアテント)が参加し、会場入り口ロビーなど2カ所で市販用並びに業務用「アテント」商品を展示。同社担当者が来場者に対して同ブランドの優れた機能を説明していた。
白十字、Dケアセミナー開催 悩みを解消して利用できる環境づくりに注力
白十字は11月11日、「介護の日 Dケアセミナー」を開催した。
冒頭、天田泰正常務の開会挨拶に続いて、第1部の講演「高齢者の床ずれ・褥瘡の予防と管理」が、若葉オストミーセンター代表でET看護士の小林和世氏を講師に行われた。
小憩を挟み行われた第2部「排泄ケアの技術とおむつ内環境改善の提案」では、同社ヘルスケア営業部・柴野壮史氏が、正しい紙おむつ・尿とりパッドのあて方を映像を交えて解説するとともに、①適切な湿潤環境保持ができる外科用パッド「モイスキンパッド」②特殊加工したパルプの採用によりおむつ内を弱酸性に保つことができる「P.Uサルバ」シリーズ(オーバーナイト、男性用、Rパッド男性用)――を紹介。
引き続き中央群馬脳神経外科病院院長で、落語家・桂前治としても活躍する中島秀夫氏の講演「第3部=寝たきりにならない・ボケない予防策 笑いの効用」が行われ、中島氏は絶体絶命時の人間を例に、その前後の身体の状況について交感神経支配と副交感神経支配を用いて説明し、さらに「笑った後は血糖値が下がる」などさまざまなデータを用いて“笑い”が健康に有効であることを紹介し、「笑える社会を作ることが大切だ」と説いた。
その上で、同社マーケティング部・松井夕次氏が、「笑いをお届けする白十字の介護支援活動」として、現在は“スマイルケア隊”を組んで、病院・施設でチャップリンの映画(DVD)を上映する活動を展開していることを紹介。
最後に同社営業本部・畠良之ヘルスケア営業統括が閉会挨拶を行い、今回の「Dケアセミナー」をはじめとして、同社は排泄ケア、感染対策などをテーマとする講習会を全国で開催していることを発表するとともに、「当社では、より良い製品をお届けすることに加え、この種の情報をお届けすることとアフターメンテナンスすることも責務だと考えており、このような形で今後も活動を展開する」と述べ、同社に対する代わらぬ支援を要請した。
2010年11月17日号 記事一覧
会合・発表会
- JACDS、埼玉県登録販売者協会設立へ 大阪府支部も年内設立目指す
- 大阪卸組合、全卸連後援のセミナー開催 組合員など140名が参加
- プラネット、大阪でユーザー会開く 「バイヤーズネット」を積極提案
- 流通BMSフォーラム&ソリューションEXPO開催 現況など報告
経営・施策
- 流通BMS 普及に向けて更なる啓発が必須に 2タイプでの改定進む
- 大木、100%子会社の岡内大木を来年1月に吸収合併へ
- ポーラ・オルビスHD、自己株式処分と株式売出しを決定
- 資生堂、「メセナアワード2010」でことばの花賞を受賞
- 花王の歳暮ギフト施策 「アタックNeo」ギフトを継続育成
製品・サービス
- PRページ ライオン 「香りつづくトップ」から超コンパクトタイプ新登場
- ヴェレダ・J、クレンジング3品とアイクリームを新発売
- サティス製薬、長野県駒ケ根のハーブウォーターを化粧品原料に採用
- ネイチャーズウェイ、自然素材のメークアップ新アイテムを多数発表
宣伝販促
- ライオン、トライアル放送を実施 全国初の字幕つきテレビコマーシャル
決算
- ユニ・チャーム、11年3月期第2四半期決算は増収を達成
- ライオン、10年12月期第3四半期決算発表 ファブリックケア6%増に
- マツキヨHD、11年3月期業績予想を下方修正
- 攝津製油、11年3月期第2四半期決算を発表 増収減益に
調査・統計
- 東家同 22年10月度市況概況価格調査 販売価格が上がる気配はなし
イベント・展示会
- 「ネイルにレッドリボンを」街頭キャンペが盛況 サンスターなどが共催
- 日本香堂、「ふるさとのお盆の思い出絵画コンクール」最終選考会を実施
- 大阪企業家ミュージアム、「神様になった企業家 上山英一郎展」を開催中
- ユースキン製薬、ハンドエキスポ2010開催 「がんばる手にありがとう」
- 歯磨工、「標語募集」表彰式開催 応募総数は4099点
- グッドデザイン賞 表彰式開催 「エアマルチプライヤー」が大賞に
施設・店舗
- ザ・ボディショップ、新旗艦店を渋谷にオープン 癒しの空間目指す
時評・コラム
- 時評 新製品の掘り起こしが必要だ
- 泡沫 さつまいもは偉大なり
- 私説・布衣の交わり(43) 秋葉金一郎氏 作田信幸
特集 【H&BCマーケティングニュース】
- ヘルス&ビューティケア市場の更なる拡大に向けたマーケティング展開を
- 花王 IBCの手法用いて「ヘルシア」を積極展開
- クレハ 秋冬の調理・保存関連品需要期に「NEWクレラップ」など拡販へ
- ライオン 洗濯で香りを楽しむ「香りとデオドラントのソフラン」新発売
- 日本製紙クレシア 「ハイジーン売り場」創設を積極的に提案
- P&G 店頭活性化による商品シェア拡大を目指して
- 小林製薬 「トイレをキレイにプロジェクト」を積極推進
- サンスター 「祝いハブラシ」キャンペーンを展開 お口の健康を祈念
- インタビュー Paltac 専務執行役員西日本営業本部長 安田健一氏
- ユニ・チャーム 業界総資産拡大のための3つの原則で営業展開
- エステー 「消臭ポット」“ちょこんと”テーマに使用シーンを提案
- ユニリーバ 「アックス」成功の3つの要因 ブランドのファン育成で好調
- あらた 「販促工房」で得意先の地域・企業特性に合わせた販促物を作成
- 日本香堂 喪中はがきにまつわる「進物用お線香」の需要喚起策を展開
- シック 「シック ハイドロ」積極展開で好調に推移
- マンダム ビジネスキーワードは“美・楽・クリエーション”
- 旭化成HP 「サランラップ」が発売50周年 キャンペーンを展開
- ニッサン石鹸 「ファーファ」25周年企画品を来春発売へ
- ニトムズ 「窓エコ」住まいの快適とエコを両立 市場拡大を推進
- プラネット 流通の期待集める情報系Webサービス「バイヤーズネット」
- 池本刷子工業 静電気除去ブラシ「ikeike(イケイケ)」が好調
- 白十字 高齢化の進展を背景に介護事業を強化 現場で“笑顔”を創出へ
- フマキラー 花粉予防市場の新たな需要創出へ「花粉鼻でブロック」を提案
- 特別講演 ドラッグストアが抱える3つの課題 宗像守氏
- ジュジュ化粧品 多面的なプロモ活動展開 「ジュジュアクアモイスト」
- 業界のマーケター紹介 ニッサン石鹸 齊藤和巳さん
特別企画
上記トピックスは要約版です。記事の詳細・全文は、日用品・化粧品業界の専門紙「H&BC マーケティングニュース」最新号(水曜日発行)でご覧になれます。お申し込みは刊行物案内をご参照ください。