2010年11月3日号掲載記事より
フマキラー、園芸用品方針説明会開催 成長市場へ拡大投資
フマキラーは10月28日、卸店・販売店関係者約250人を招き、「2011年度園芸用品方針説明会」を開催。11年度の新製品並びにマーケティング方針、営業方針を説明した。
大下一明社長は「当社はマーケティングテーマに新価値創造をマーケティングテーマに効き目は勿論、安心・安全・天然をキーワードに新しい発想で、製品開発を行っている。またお客様に対してはナチュラル&セーフティをコンセプトに、より安心・手軽に楽しめるガーデニングを提案することで市場を創造してきた。来期も引き続き、これらの方針を徹底するために、重点政策を積極的に進めていく」と力強く語った。
来春の新製品では、新開発のダブルノズル採用で舞い散りも大幅に減少したエアゾール「カダンD」「カダンVⅡ」「カダンK」、連鎖殺虫効果で巣ごと退治ができる「カダンアリ全滅」、スプレーするだけで快適空間バリアをキープする「カダンヤブ蚊バリア」、速効殺虫・予防・木材防腐のトリプル効果「白アリジェットプロ」、野菜・草花に加え、果樹にも使用できる「カダンセーフ」などを映像で紹介。
この後、カダンのイメージキャラクター・俳優の永島敏行が登壇し、俳優の傍ら米・野菜作りや青空市場などの活動についての話を披露するとともに、より多くの人に安心・安全なカダンを知ってもらっていくために頑張っていく決意を述べた。
次にマーケティング方針を説明。ハンドスプレーなどの成長市場の拡大とエアゾールなどの必須アイテムの活性化により市場を活性化していくこと、販促活動はわかりやすさを追求した情報発信により、消費者が園芸を末永い趣味として定着してもらえるよう働きかけていく考え方について説明した。11年度営業方針については、①成長市場(ハンドスプレー・不快害虫・除草剤・忌避剤)への拡大投資+必須アイテム(エアゾール・濃縮剤・粉粒剤)の活性化②販促提案力の強化③卸店・販売店との取り組み強化の3つの重点政策を進めていくと説明した。
サンスター、「2010祝いハブラシ」キャンペーン発表会開催
サンスターは10月28日、「2010 祝いハブラシ」キャンペーン発表会を開催した。
はじめに主催者を代表して同社オーラルケアマーケティング部・田中英治部長があいさつに立ち、“祝いハブラシ”について「日本には、正月、最初の食事であるおせちを食べるときに“1年の幸せを願って神様と一緒にごちそうをいただく”という意味を込めて“祝い箸”を用意する伝統があるが、これにちなみ『新しいハブラシで家族揃って気持ち良く新年最初の歯みがきをしてもらうことで、ユーザーと家族のお口の健康が1年間ずっと続きますように』との願いを込めて“祝いハブラシ”キャンペーンを展開している」と説明するとともに、3回目を迎える今年は、キャンペーンキャラクターに、なぞかけで幅広い層から人気のお笑い芸人・Wコロンを起用することを発表。続いてMCが、新聞、Web、店頭などを使用したオープン懸賞「なぞかけチャレンジ お年玉プレゼントキャンペーン」を展開することを発表。
その後、キャンペーン大使に就任したWコロンがステージに現れ、田中部長からねずっちに対して金のジャケットが就任祝いとして贈呈されるとともにトークショーを展開。さらに、スペシャルゲストのデーブ・スペクターとともに「今年のお祝い10大ニュース」を紹介した。「祝いハブラシ」をお題としたなぞかけでは「新撰組を起用した羽子板ととく。その心は『新年に起きたら(沖田)使います』」と解き、詰め掛けた報道陣を爆笑させた。
なお「なぞかけチャレンジお年玉プレゼントキャンペーン」は、最高で88万8888円(八八八八八八円)がもらえる「創作なぞかけ」コース(特別審査員・Wコロン)と、Wコロン出題の「謎かけクイズ」の2コースが用意されている。
ライオン「トップNANOX」、モバイルキャンペ実施 「クン君」が登場
ライオンは、同社独自の「ナノ洗浄」でニオイ汚れまですっきり落とす超コンパクト衣料用液体洗剤「トップNANOX」のCMキャラクター「クン君(ラブラドールレトリバーの子犬)」を採用した、携帯電話の待ち受け画面用時計カレンダーやデコメ絵文字を応募者全員にプレゼントする「トップNANOX モバイルキャンペーン」を、10月29日から、11年3月31日まで実施している。
同社では、「「トップNANOX」は、これまで洗濯しても残っていた枕カバーやシーツ、スポーツウェアなどのニオイ汚れまで落とす効果を消費者に実感してもらい、今年1月の発売以来2000万個以上の売上げを達成(10月現在)。TVCMでは、タレントの「ベッキー」とニオイ犬「クン君」により、落としきれなかった〃ニオイ汚れ〃までしっかり落とす洗浄力を伝え、多くの反響を頂いている。今後も「ベッキー」と「クン君」を通して、ニオイ汚れのない気持ちのよい洗い上がりを伝えていく」としている。
応募方法は、「トップNANOX」本体についているシール(10月29日より数量限定発売品)に記載しているQRコードから携帯電話専用のキャンペーンサイトにアクセス。簡単な質問に答えると、CMキャラクター「クン君」の待ち受け時計カレンダーとデコメ絵文字を応募者全員にプレゼントする。
グローウェルHD、決算発表会開催 今期は大幅な増収増益に
グローウエルホールディングスは10月21日、決算説明会を開き、前期決算概要と今後の方針を発表した。前期は、売上高2387億5200万円(計画比0.3%増、前期比20%増)、営業利益76億7200万円(計画比9.6%増、前期比39.9%増)、経常利益81億4900万円(計画比11.6%増、前期比38%増)、当期純利益35億2400万円(計画比17.5%増、同63.6%増)と大幅な増収増益を達成した。この要因について高田社長は、「第1四半期(Q)は『インフルエンザ特需』が残っていたこともあり順調にスタートすることができたが、第2Q・第3Qは非常に厳しい状況で推移した。しかし第4Qは猛暑による“追い風”が発生。取り組んでいた『販管費低減化』が、この時期から数字に表れ始め、“追い風”を収益に替えることができた。ウエルシア関東の“DNA”移植に伴う寺島薬局の『V字回復』も業績に大きく貢献した」と説明。
“ウエルシアのビジネスモデル”については、「『調剤併設』が前々期末62.2%から64.4%、化粧品の『カウンセリング導入店』が同87.3%から89.7%、『深夜12時まで営業』が同58.7%から68.9%と順調に前進した。しかし『PB商品の拡販』は同9%から8.3%に低下し、今期は課題として回復を図る」と紹介した。
さらに出店状況について「期中の出店は計画に14店舗未達の107店舗、閉店は計画より6店舗多い13店舗で、期末店舗数は計画比20店舗マイナスの660店となったが、これは短期限定的なことであり、中期的には問題がないと位置付けている」と説明した。
スギHD、11年2月期中間決算発表 調剤売上増などで増収増益に
スギホールディングスは10月21日、2011年2月期中間決算発表会を開き、決算概要と今後の事業戦略について説明した。同期は多くの生活者・患者のための積極的な店舗展開を行い、35店舗の新規出店と10店舗を閉店し、当期末における店舗数は750店舗となったこと、スギ薬局では薬剤師を全面に出した広告(チラシ)展開を行うとともに店頭での薬剤師のカウンセリング強化により、第1類医薬品の売上が全店ベースで前期比21.5%増となったほか、処方箋調剤の売上高が118億5500万円(前期比15%増)と好調に推移した。
また、昨年から事業を開始した治験3社は、受注が増え稼働率が上昇したことで、売上高13億8100万円(前期比20%増)となったことなどにより、同期の連結業績は売上高1522億900万円(前期比2.2%増)、営業利益70億7300万円(同13.6%増)、経常利益77億8600万円(同8.5%増)、当期純利益 38億9500万円(同49.2%増)の増収増益を達成した。ドラッグストア事業子会社別売上高は、スギ薬局1076億4000万円(同4.4%増)、ジャパン361億5100万円(同1.3%減)、飯塚薬品74億1900万円(同10.1%減)となった。
今後の事業戦略については、①薬剤師の教育②第1類医薬品の積極的な販売③処方箋調剤・在宅医療の更なる拡大④ビューティアドバイザーによる化粧品のカウンセリング販売⑤地域医療対応型ドラッグストアの実現――の5点を掲げた。
花王、11年3月期第2四半期決算は海外増収、コストダウンなどで利益大幅増
花王は10月26日、11年3月期第2四半期の業績を発表した。売上高はアジアのコンシューマー事業の拡大、ケミカル事業の販売数量回復などが増収要因となり、ビューティケア事業、ヒューマンヘルスケア事業で前年割れとなったものの、トータルでは前年を上回る6013億5100万円(前年比0.4%増)、利益は原材料価格が上昇したものの、海外における増収効果の他、化粧品ビジネスの構造改革、コストダウン活動、広告宣伝費の効率化などが増益要因となり、営業利益578億7300万円(同27%増)、経常利益564億4000万円(同23.1%増)、四半期純利益278億3700万円(同10.3%増)となった。
事業別にみるとコンシューマープロダクツ事業の売上高は5028億円で2.3%減。この内、国内はエコナ関連製品の製造・販売中止により、3.2%減の4154億円となった。アジアの売上高は、8.8%増の415億円(為替変動除く実質7.7%増)。米州の売上高は為替の影響を受けて3.7%減だが実質では1.4%増の268億円となった。欧州の売上高は為替の影響で0.1%減だが実質では6.9%増の295億円。同事業の営業利益はコストダウン活動により前期を78億円上回る452億円となった。
2010年11月3日号 記事一覧
会合・発表会
- シャボン玉石けん、創業100周年記念レセプションに約400人が出席
- ライオン、第3回「川の絵コンテスト」入賞者表彰式を開催
経営・施策
- ネット販売 “リアルとネット”の両立が鍵 販路の構成が大きく変化
製品・サービス
- サティス製薬、玉造温泉の松江市とコラボ 美肌温泉コスメ発売
- エステー、「消臭力」「消臭ポット」冬季限定企画品を発売
- ニトムズ、“記念日”に合わせて「コロコロ コロペット」などを提案
- ユニ・チャーム、「ムーニー」発売30周年記念デザインパッケージを発売
- 桃谷順天館、ローソンと共同開発したオーガニックコスメ「MIRKA」発売
- カネボウ化粧品、「フレッシェル」が好調 BBクリームが記録更新中
- 小林製薬、栄養補給ゼリー「熱さまゼリー」を北海道限定で発売開始
- 大香、新エアフレッシュナー「Safara」を発売 “世界を冒険する香り”
- 貝印、男性向け電動式「Groom!フェイストリマー」新発売
- 春日製紙工業、立体エンボス採用のTP「シルキークローバー」新発売
- 旭化成HP、「ジップロックコンテナー」から温野菜用を新発売
- サンナチュラルズ、ファンデーション&ルースパウダーを新発売
- エリザベス、つけまつげブランド「エバードール」からアイラッシュ発売
宣伝販促
- シック、満足しなければ全額キャッシュバック「肌満足保証キャンペ」実施
- ユニリーバ、ジフ30周年記念レシピコンテスト実施 WEBで投票
- シービック、「デオナチュレ」のイベントキャラバンでサンプリング展開
- P&G「ブラウン」、Series7の新TVCMを放映
- ライオン、「超コンパクト 香りつづくトップ」CMソングに持田香織を起用
人事・組織
- プラネット物流、10月15日付けで新役員を選任
決算
- 資生堂、11年3月期第2四半期決算発表 売上高前年同期比5.2%増に
- フマキラー、11年3月期第2四半期決算の業績予想の修正を発表
- 小林製薬、11年3月期第2四半期連結決算は増収増益 高利益率商品が寄与
- メディパルHD、11年3月期第2四半期・通期決算の業績予想の修正を発表
- Paltac、11年3月期第2四半期決算の業績予想の修正を発表
- エステー、11年3月期第2四半期決算は減収減益で推移
調査・統計
- 経済産業省 平成22年8月度販売統計 猛暑でヘアケアなど単月比伸長
- JFA 平成22年9月度コンビニ統計 タバコ増税特需で売上伸長
- JCA 平成22年9月度販売統計 タバコ、制汗剤などが好調に推移
- スーパー3団体 22年8月、9月(速報)発表 2カ月連続で前年同期クリア
- 家庭紙工業会 22年8月紙関連統計、9月出荷高速報を発表
イベント・展示会
- 大王製紙、第29回エリエールレディスオープンを11月19日から開催
- 「エコプロダクツ2010」12月に開催 テーマは「グリーン×クリーン革命」
- 貝印、「第3回全国高校生スイーツ選手権大会」決勝戦を開催
施設・店舗
- 東海、本社を東京都新宿区西新宿に移転 10月26日から営業
訃報・葬儀
- 訃報 羽生富雄氏 (くすり自然堂社長) 62歳
- 訃報 三上賢吾氏 (紙業日日新聞社元専務取締役編集長) 66歳
時評・コラム
- 時評 グローバル化の動きが鮮明に
- 泡沫 「布衣の交わり」に反響続々
- 私説・布衣の交わり(41) 広田喜一郎氏 作田信幸
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