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2010年10月27日号掲載記事より

ライオン、技術説明会でイオンの力に着目した新消臭粉体の開発を報告

ライオン、技術説明会でイオンの力に着目した新消臭粉体の開発を報告

 ライオンは10月20日、「イオンの力」に着目した新消臭粉体の開発について技術説明会を行った。説明会は、同社ビューティケア研究所副主任研究員藤山昌彦氏が開発の経緯、「イオンの力」による消臭メカニズム、同社独自の複合・崩壊技術、配合製剤の防臭効果――について説明した。
 それによると同社は、「イオンの力」で体臭を消臭する「ナノイオン微粒子」酸化亜鉛を活用した同社独自の複合粉体を開発。その複合粉体の特長は、①「ナノイオン微粒子」酸化亜鉛(消臭成分)を微細な状態で含有②汗で崩壊し皮膚上に酸化亜鉛が微細な状態でくまなく広がる――点で、それにより高い消臭効果を発揮する。
 消臭メカニズムは、ツンとしたニオイの正体の低級脂肪酸だが低級脂肪酸は皮膚上で解離し、マイナス電荷を有するが、酸化亜鉛は体臭成分の吸着力が強いプラス電荷の微粒子なので高い消臭力を示す。これはイオンの力(プラス電位)による吸着である。
 酸化亜鉛複合パウダーは、「ナノイオン微粒子」酸化亜鉛が微細な状態で広がり、消臭成分との接触面積が増す。酸化亜鉛複合パウダー配合製剤の防臭効果は、同社従来品を上回る高い防臭効果を実現した実験結果が得られた。同社は酸化亜鉛複合パウダーを利用した制汗剤を来年春に発売する予定である。

日本能率協会/eMA-J、IT/WEBマーケ専門展示会開催概要発表会を開く

日本能率協会/eMA-J、IT/WEBマーケ専門展示会開催概要発表会を開く

 日本能率協会ならびにeマーケティング協会は10月18日、合同記者発表会を開催。11月中旬に東京ビッグサイトで開くIT/WEBマーケティングの専門展示会「デジタルマーケティングNEXT2010」の概要などを発表した。
 はじめに吉野生也同展事務局長(日本能率協会)があいさつに立ち、08年秋のリーマンショック以降、自社の経営課題として「売上・シェア拡大」を挙げる国内企業が増加していることなどを報告。続いて同展担当・上沖氏が、その売上・シェア拡大を実現する具体的な手段・方法として『ITの活用』に注目が集まる一方、国内企業のIT投資の目的の多くが、業務改善といった“守りの投資”であることを指摘。そして“攻めの投資”のための情報収集の場として、同展の開催概要を説明した。
 今年で2回目を迎える同展は、企業の営業・マーケティング活動を支援する技術・サービスを一堂に集めた専門展示会として、11月17~19日の3日間、東京ビッグサイト東ホールで開催。会期中は、デジタルマーケティングの先駆企業や関連ベンダーによる80本以上の無料セミナー、関連企業90社のブース出展などを展開する。
 その後、今年4月に設立したeマーケティング協会の事業説明が行われ、まず、新井範子会長(上智大学経済学部経済学科教授)が、同協会の活動理念として「消費者ニーズの多様化に伴い、従来のマーケティング手法が通用しない時代になりつつある中、WEBなどを活用したデジタルマーケティング=eマーケティングに注目が集まっている。今後、当協会では幅広い活動を展開し、eマーケティングのスペシャリストを育成などに取り組んでいく」と説明。次に匠英一専務理事(デジタルハリウッド大学教授)が、同協会の主たる活動内容である「eマーケティングコンサルタント」「eマーケティングプランナー」の資格認定制度の概要と今後の方向性を説明した。

P&G、3ブランドから調香師セレクトの香りシリーズを数量限定発売

P&G、3ブランドから調香師セレクトの香りシリーズを数量限定発売

 P&Gは、「ボールド」「レノアハピネス」「ファブリーズ」3ブランドの香りのコンセプトとパッケージデザインを初めて統一した、調香師セレクトの香りシリーズを、11月下旬から、数量限定で発売する。
 同シリーズは、同社の調香師が世界的なトレンドの1つであるレッドフルーツの香りをセレクトしたちょっとプレミアムな家事を楽しめるシリーズ。
 同社調査では、近年、家事を楽しむ主婦が増えており、楽しみの1つとして、香りを求める消費者は2004年に比べ、約4割増加しており、その傾向はますます高まっている。
 また、約半分の消費者は洗剤、柔軟剤、芳香剤など異なる商品の薫りを好きな香りで統一したいと考えている。こうしたニーズを受けて、同社では、3ブランド9商品に香りの世界的トレンドの1つであるレッドフルーツの香りをセレクト。パッケージデザインとともに、香りのコンセプトを統一した。
 レノアハピネス=本体600㍉㍑、つめかえ用480㍉㍑▽ボールド=香り長続きジェル本体900㌘、同つめかえ用800㌘、粉末タイプ900㌘▽ファブリーズ=ファブリーズ330㍉㍑、同ミストラル275㌘、お部屋のファブリーズアロマ6㍉㍑、トイレのファブリーズアロマ6㍉㍑/各オープン価格。

ユニリーバ「ポンズ」、宝塚歌劇とコラボした広告キャンペーンを開始

 ユニリーバは、11月から宝塚歌劇とコラボレーションした広告キャンペーンを開始する。
 今回のコラボレーションは、両者がともに100年近くの歴史と伝統を誇り、3世代以上の女性に支持され続けていること、さらにポンズ5製品と宝塚歌劇団全5組のイメージカラーが同じであることなどを共通項に実現したもの。今後は「『美は宝』~舞台の裏にはポンズがいる」をテーマに、宝塚歌劇団の男役スター5名が、テレビCMや新聞・雑誌、交通広告、キャンペーンWebサイト(10月22日オープン)に「ON顔」(舞台メーク顔)と「OFF顔」(普段メーク顔)で登場。5名には同劇団89期生から花組=望海風斗、月組=明日海りお、雪組=蓮城まこと、星組=美弥るりか、宙組=凪七瑠海が選ばれた。
 また、ポンズ製品購入者を対象に、抽選で350名に景品があたる消費者キャンペーンも実施される予定。
 さらに、このコラボレーションを記念して、①「ADMJ」シンクフリルスカーフとポンズクレンジング製品のオリジナル限定キット・全5種=キャトルレーブ各店、ADMJ大丸梅田店、同松坂屋銀座店で限定発売②宝塚歌劇オリジナルデザインフェイスタオルとポンズクレンジング製品のセット・全2種=ドラッグストアなどで発売――という2種類のタイアップ商品も発売される。
 なお10月18日には東京・日比谷の東京宝塚劇場で、明日海と望海、女装家ミッツ・マングローブの出席で「ポンズ×宝塚歌劇 タイアップキャンペーンプレスプレビュー」が開かれ、席上、明日海は「このキャンペーンを機会に、私達タカラジェンヌの“美の元”であるポンズ製品を使用していただきたい」、望海は「丁寧にクレンジングすることが美肌の秘訣だと思うので、是非皆様にも実践していただきたい」と訴えていた。

ユニ・チャーム「シルコット」、芸人・シルクを「1/2美容大使」に任命

ユニ・チャーム「シルコット」、芸人・シルクを「1/2美容大使」に任命

 ユニ・チャームは10月21日、「シルコットうるうるスポンジ仕立て『1/2美容大使任命式』」を開催した。はじめに主催者を代表してグローバルマーケティング本部C&F SBUの斎田佳子ブランドマネージャーがあいさつに立ち、同品の開発背景と商品特長を説明。次に〃吉本の美容番長〃として活躍するお笑い芸人のシルクが登場し、同品のうるおい実験を行った後、斎田ブランドマネージャーから「任命書」授与を受けた。
 引き続きトークショーが行われ、シルクは「ほうれい線、眉間、目の下などの“しわ”にパックする」などの美容テクニックを紹介するとともに、「毎朝、肌をアルカリ性から弱酸性に戻す時に化粧水を使用している。今までは、時節もありたっぷりと使うことはできなかったが、『シルコットうるうるスポンジ仕立て』は今までの半分の量で十分なので、その分奮発して高い化粧水を使うこともできるのではないか」と同品の使用感を報告し、製品の使用を呼びかけていた。


2010年10月27日号 記事一覧

会合・発表会

  • 薬業連絡協議会、第39回定例合同記者会で日登協3支部設立を報告
  • マックスファクター、第20回ビューティーカウンセラーコンテストを開催
  • 日本総合システム、ストアマネージャーユーザーフォーラムを開催

経営・施策

  • マルフククレンザー製造、11月1日付で「マルフクケミファ株式会社」に
  • 資生堂、コロンビア共和国で化粧品販売を開始
  • グライフジャパン、日本の工業用包装資材市場に参入
  • ライオン、第3回「きれいな川と暮らそう」基金キャンペ活動支援金額決定
  • 大王製紙「エリエール+Water」 商品企画第3部立石浩義部長に聞く
  • シャボン玉石けん 無添加にかけた思いと次の100年に向けた取り組み

製品・サービス

  • ジャックス、「デンプロ」ブラックハブラシに歯間ブラシ付企画品を展開
  • 三菱アルミニウム、おかずケースなど秋の新製品を発売
  • アヴァンセ、まつげ美容液「ラッシュセラム アイ」新発売
  • ドクターベルツ、ダブル洗顔不要のクレンジングをマツキヨと共同開発

宣伝販促

  • エステー、脱臭炭発売10周年「選べる美味しさ炭づくし」キャンペ実施
  • ライオン、ビトイーンとピングーがコラボ 限定パッケージキャンペーン
  • 牛乳石鹸、人気ゲーム「モンハン」とコラボでオリジナル石鹸を製作
  • 旭化成HP「クックパー」、人気マンガ「らき☆すた」とコラボキャンペ

人事・組織

  • ユニリーバ・ビバレッジ阿部社長がユニリーバ・CM副社長を兼任

イベント・展示会

  • 伊勢半本店、紅ミュージアムで企画展「花雅やきの赤絵細描」開催

時評・コラム

  • 時評 在宅医療・訪問介護の推進へ
  • 泡沫 日中相互理解の道 聞くと見るでは大違い
  • 私説・布衣の交わり(40)守護外治氏 作田信幸

特集 【カイロ】

    特別企画

    • カイロ市場、ラニーニャ現象に伴う急な寒波に即応可能な体制の構築を
    • 桐灰化学 「ミトンちゃん」「あずきのチカラ」などで積極的な拡販図る
    • エステー、新製品「スマートオンパックス」投入、店頭重視の活動を推進
    • 大日本除虫菊、「どんと」シリーズ8アイテムで商戦に臨む
    • ロッテ健康産業、「ホカロン」発売32周年、定番強化・エリア深耕を目指す
    • 白元、「ホッカイロ」「ゆたぽん」2つのキャンペーンを実施中
    • 立石春洋堂、主力カイロ「ホット驚く」に商品集約、利益確保図る

    特集 【サプリコ特集】

    • サプリコ 地域密着型卸のソリューションとして注目高まる
    • サプリコ秋葉社長インタビュー 唯一無二の地域密着卸の全国組織として
    • サプリコ森友会長インタビュー 独自の仕組み持ってビジネスモデルを構築
    • 特別インタビュー 宮下正房氏 社会的役割果たすサプリコに期待
    • ライオン藤重社長インタビュー 「健康快適生活産業ナンバー1」目指して
    • 花王CMK木賀部長インタビュー 代行店、販売店と三位一体活動を推進
    • 白元鎌田社長インタビュー 緻密にシステム化されたビジネスモデルを評価
    • 日本香堂小仲社長インタビュー 地域の卸は地域小売店のライフライン
    • 特別企画 サプリコ幹部座談会 「サプリコの過去・現在・未来」
    • 黒子に徹してサプリコを支える本部スタッフ紹介 パイプ役としても機能
    • ユニ・チャーム森専務インタビュー 業界総資産拡大のための3原則で活動
    • ユニリーバCM里村副社長インタビュー 「安定した価格」に応える施策を
    • ミヨシ石鹸三木社長インタビュー 中小卸に希望をもたらしたサプリコ
    • プラネット玉生社長インタビュー 消費者の生活より豊かにする試みに期待
    • クローズアップ イワイ(サプリコ山形) 山形県内ほぼ全域が商圏
    • クローズアップ 宇山商事(サプリコ徳島) 生き残りの道探り走り続ける
    • クローズアップ まさ屋(サプリコ福岡) 増収増益継続で活力あふれる
    • クローズアップ 丸由商店(サプリコ飛騨高山) 中小卸の存在感を発揮
    • クローズアップ 福大商事(サプリコ京都) 「共生」テーマに事業展開
    • クローズアップ サノヤ(サプリコ栃木) PBを利益商材として展開
    • クローズアップ 大協紙商事(サプリコ富山) PB製品開発が発展に寄与
    • クローズアップ タケウチ(サプリコ富士宮) 個性的な新商材を展開
    • クローズアップ クロベ(サプリコ青森) 地域社会に根ざした事業推進
    • クローズアップ フクヤ(サプリコ東山口) “3つの部門”で安定経営


    上記トピックスは要約版です。記事の詳細・全文は、日用品・化粧品業界の専門紙「H&BC マーケティングニュース」最新号(水曜日発行)でご覧になれます。お申し込みは刊行物案内をご参照ください。