2010年10月20日号掲載記事より
キリン堂、「協栄会」第22回総会開催 調剤・在宅事業の取り組み強化
キリン堂が取引先の医薬品・日用品・化粧品メーカー、卸売業との親睦を目的に運営する「キリン堂協栄会」は10月13日、第22回協栄会総会を開き会員530名が出席した。
寺西忠幸会長兼社長はあいさつで、調剤事業の推進や在宅事業への取り組み、医療機関との連携を強化するため8月に子会社化したソシオンヘルスケアマネージメントとの協働により、在宅医療の推進や医療モールの開発、調剤薬局やドラッグストアの開設などのモデルケース事業が、すでに数カ所で進められていることを明らかにした。またセルフサービスの徹底やライトカウンセリングの充実、需要予測型の自動発注システムで成果を得るための新物流センターの設置なども説明した。
続いて日本リテイル研究所代表で日本チェーンドラッグストアストア協会事務総長の宗像守氏が「10兆円産業化に挑戦するドラッグストアの現状と課題」のテーマで講演。
講演ではまず、昨年6月の改正薬事法施行後の状況について、法の遵守とOTC医薬品販売状況、医薬品ネット販売及び自由化を巡る動きなどについて説明した。また、これから始まるセルフメディケーション推進事業では、活発化するスイッチOTC医薬品の動きについて分析。ドラッグストア10兆円産業化への3つの課題として①面分業調剤とセルフメディケーション推進②高齢化社会におけるマーケット及び価値の創造③狭小商圏型ドラッグストアフォーマットの構築(新しい成長ドラッグストアづくりへの挑戦)--について豊富な資料を基に解説した。
エステー、カイロブランド「オンパックス」今季の販売方針を発表
エステーは10月12日、マイコールとの提携で展開するカイロ「オンパックス」ブランドの今シーズンの販売方針を発表した。
今回は、営業本部カイロ担当・森本豊マネージャーならびにマーケティング部門マーケティンググループマーケティングチーム浅野貴之シニアスタッフが出席。浅野氏が昨シーズンのカイロ市場の状況、今シーズンの新製品の特長、販促活動の詳細などを発表した後、質疑応答形式で合同取材を行った。
それによると、まず、製品面では、使い捨てカイロ市場のボリュームゾーンである「貼るタイプ」ならびに「貼らないタイプ」の活性化を図る。
貼るタイプでは、発熱体をラウンド形状・分割形状した新タイプの衣類に貼るカイロ「スマートオンパックス」を新発売。ライトユーザーなどに対して、同品が既存の貼るカイロの不満点を解消するアイテムであることを提案する。
一方、貼らないタイプでは「オンパックス」ならびに「オンパックスミニ」の大幅リニューアルを実施。パッケージを「はるオンパックス」のホワイトを基調としたデザインに統一したほか、「オンパックミニ」に関しては持続時間を7時間→10時間にアップした。
販促活動では、同社が市場を牽引する“足まわり品”を中心に、極端な気温変動にも対応できる店頭展開を推進する。具体的には、情報発信力の強いトップボードやスイングPOPといった販促ツール、急な冷えこみによるカイロの需要急増に対応する「デイタイムワゴン」「足まわりハンガー」などの専用什器を多数用意。
また、ここ数年、同社が注力してきた〃返品・在庫削減〃に関しては今シーズンも取り組みを継続する。特に昨シーズンは「卸店と協働し、流通在庫のコントロールなどに取り組んだことで、大幅な在庫削減を達成した」(森本氏)という。
SMAC、第8回セルフメディケーション学会開催を発表
NPO法人セルフメディケーション推進協議会(SMAC)は10月13日、記者会見を開き、「第8回日本セルフメディケーション学会」を10月23~24の2日間、大阪薬科大学(大阪府高槻市)で開くと発表した。
第8回日本セルフメディケーション学会は「ともに啓(ひら)く健康管理の新たな視点~セルフメディケーションを生活者の味方に」をメーンテーマに、大阪薬科大学・恩田光子准教授を年会長として開かれる。
初日の23日には、三番町ごきげんクリニック・沢登雅一院長による特別講演「最先端のアンチエイジング医学~栄養療法と健康~」(座長=大阪大谷大学薬学部・廣谷芳彦教授)をはじめ「ポスター発表」、「シンポジウム1・他職種連携による未病への取組み」が行われる予定で、「ポスター発表」ではOTC医薬品関係や食品・栄養関連、健康食品関連、セルフメディケーションの実践などをテーマに20テーマが発表され、優秀作は“SMAC賞”として翌24日に表彰。また、2日目の24日には神戸学院大学薬学部・徳山尚吾教授とユタカファーマシー人材開発チーム・藤田知子マネージャーをオーガナイザーに「シンポジウム2・生活者が円滑にセルフメディケーションを実践するために~ドラッグストア・薬局薬剤師が果たすべき役割~」が開かれ、ここでは、ドラッグストア従業員や薬剤師会、さらにメディアなどさまざまな立場から、今後薬剤師が担うべき役割が提示されることになっている。
村田専務理事は「現在は学会とウェブサイトを通した活動を2本柱として展開しており、ウェブサイトでは、一般生活者向けに情報発信するとともに、セルフメディケーションを担う“プロ”に向けた『セルフメディケーションPro』を設けた。今後は、一般生活者へのセルフメディケーションの浸透度を図る『全国調査』などにも取り組みたい」と述べている。
サンスターなど、「ネイルにレッドリボンを」エイズ啓発キャンペ展開
日頃から社会貢献活動としてエイズ啓発活動を実施しているサンスター(濱田和生社長)は、特定非営利活動法人シェア=国際保健協力市民の会と共同で、2009年から「指さきからのエイズ啓発キャンペーン『ネイルにレッドリボンを。』」を共同開催しているが、今年度も10月10日から12月15日まで実施している。
同キャンペーンは、HIV/エイズ啓発のシンボルマーク「レッドリボン」を、ネイルに“身につける”ことで、個々人からエイズ啓発のメッセージを発信しようと呼びかけるもので、「100レッドリボンネイルズ」と題したネイル写真の一般投稿を募集している。投稿画像は、メッセージとともにウェブアルバムで公開する。
また、12月1日の世界エイズデーに向けて、HIV/エイズの正しい知識や感染予防、陽性者への理解を啓発するイベント「Plus+FINAL」が10月10日、大阪・扇町公園で催され、多くの企業・団体が出展し、様々な形でエイズ啓発を訴えかけたが、サンスターとシェア=国際保健協力市民の会も、ネイリストがレッドリボンネイルを描く、ネイルアートサービスを行った。(京都の若者ボランティアグループ・紅紐が協力)
このほか、11月6~7日には、東京・原宿のBody Wild Under wave原宿本店の店頭テラスで街頭キャンペーンを実施したり、Ustream放送などを通じてトークショーを生中継するなど、エイズに対する理解の促進とキャンペーンへの協力を呼びかけていく。
「れこっず磯子広町店」オープン ドラッグとコンビニの融合店
CFSコーポレーション(以下CFS)とミニストップ及びれこっずの3社は10月13日、ドラッグストアとコンビニを融合した新業態店舗「れこっず磯子広町店」(神奈川県横浜市磯子区)をグランドオープンしたが、オープンに先駆けて10月7日にプレオープンするとともに同店に報道関係者を集めて内覧会を行った。
同店は、CFSがミニストップ及びタキヤとの合併で設立したれこっずと共同開発した「れこっず」の第1号店舗で、ハックドラッグ磯子広町店を大幅に改装した。地域の生活者がより便利により快適に買い物を楽しんでもらえるよう、ドラッグストアの専門性とコンビニの利便性を一体化し融合させた今までにない新しいタイプの店舗として、地域のヘルスケアステーションを目指していく。
店内には、ドラッグストアのサービスとして、薬の相談コーナーがレジカウンター横に設けられており、登録販売者3名、薬剤師1名が在籍。一方、コンビニのサービスとして、公共料金の支払い、宅急便受付、ATM、イートインコーナー、トイレなどを完備しており、1つの売場でドラッグストアとコンビニのサービスが融合している。
品揃えは、ドラッグストアの医薬品、化粧品、日用品とコンビニの日配品、スイーツ、酒、たばこ、雑誌等。価格帯はドラッグストアに近い設定でEDLPを基本としている。
2010年10月20日号 記事一覧
経営・施策
- 大阪企業家ミュージアム、大日本除虫菊創業者を主人公にした漫画冊子制作
- プラネット、来年1月からEDIサービス料金を値下げ 創業以来8回目
製品・サービス
- 花王、メイクアップブランド「オーブクチュール」春の新製品発売
- 池本刷子工業、髪のブラシ通りをよくする「ikeike」新発売
- ダリヤ、「前髪とめ~る」からハローキティバージョンを数量限定発売
- ライオン商事、「ペットキッス」ツブツブチップ入りささみ大容量を追加
- P&Gブラウン、電気シェーバー2アイテムをリニューアル
- 花王、「薬用ピュオーラ」を改良 口の3大トラブルを予防
- ワコール、デザインショーツ「イケパン」をマツキヨなどで新発売
宣伝販促
- シュワルツコフ ヘンケル、「サイオス」TVCM放映 沢尻エリカが話題
- 日本香堂、「青雲バイオレット」新TVCM放映 錦織健氏を起用
人事・組織
- マツキヨHD、吉田社長兼COOがマツキヨ会長を兼務
決算
- 薬王堂、2011年2月期第2四半期決算は増収大幅増益に
- メディカル一光、2011年2月期第2四半期連結決算は増収増益で推移
研究・開発
- サンスター、脳波解析技術を応用して爽快系シャンプー使用時の清涼感計測
- マンダム、皮膚上の感覚刺激と刺激受容体の関係を共同研究で解明
- ポーラ化成工業、角層AGEsが紫外線によって増加をすることを発見
調査・統計
- 東家同 平成22年9月度市況概況価格調査 今後も低価格の状況続くと危惧
- ライオンが調査発表、香り付けに最もよく使うもの「柔軟剤」が1位に
- J&J、喫煙者と禁煙成功者の意識調査 増税で禁煙意識が増加
イベント・展示会
- ジェクス、エイズ啓発キャンペーンイベントに特別協賛
- シルヴァン、国立劇場歌舞伎公演でサンプリングフェア開催
施設・店舗
- ベアエッセンシャル、プランタン銀座店にオープン 数量限定品を発売
時評・コラム
- 時評 卸売業の原点ここにあり
- 泡沫 来年も花粉症にご注意
- 私説・布衣の交わり(39)野村岩男氏 作田信幸
その他
- 新日本スーパーマーケット協会 セルフサービス10月号
- 小林製薬NewsLetter
特集 【入浴剤・ボディソープ】
- 入浴剤市場 健康志向で市場は堅調 普及率・使用率とも拡大の余地
- ボディソープ市場 数量増も単価ダウンで市場は横バイに
- 花王 薬用入浴剤「マイクロバブ」で新しい健康習慣を提案
- ライオン 「バストロジー」からアロマローズの香り数量限定発売
- フタバ化学 天然保湿成分“馬油”の魅力詰め込んだRYUMAが好調
- バスクリン 企業メッセージ「理想のからだ、取り戻そう。」を積極発信
- コーセーコスメポート 「ソフティモ ホワイトボディソープ」が人気
- クラシエHP 「ナイーブ」“本体=ポンプタイプ”の拡販に取り組む
- 澁谷油脂 「SOC柿渋ボディソープ」を医薬部外品としてリニューアル
- ユニリーバ 「ラックス」ボディソープシリーズを一新
- ニッサン石鹸 入浴剤シリーズ「ファーファ スパ&リゾート」を販売中
- 牛乳石鹸共進社 「お湯物語 贅沢泡とろ入浴料シリーズ」新発売
- アース製薬 保湿入浴液「ウルモア」など高付加価値型新製品を多数投入
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