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2010年9月29日号掲載記事より

マンダム、女性化粧品の強化に向け本格的な事業展開を推進

 マンダムでは、女性化粧品の強化に向け国内・海外グループにおいて本格的な事業展開に乗り出している。9月21日に開いたマスコミ関係記者懇談会では、西村元延社長が、独自の技術により、既成概念にとらわれない「美・楽クリエーション」をビジネスキーワードに、リーズナルプライスかつ品質重視の観点で良識ある女性化粧品ブランドを開発育成し、「良品廉価の大衆普及を図る」と決意を述べ、改めて同事業拡大への熱意をみせた。
 西村社長は、今年が最終年度となる第9次中期3カ年経営計画(MP9)の中で、子会社を中心に行ってきた女性化粧品事業の見直し・整理を図り、「パブリックマーケットにおけるマスセルフに経営資源を投入していく」と言及。MP9の遂行過程でブランド・技術・マーケティング――の一体化を図り、女性化粧品事業の基盤構築を達成するため、研究開発・企画開発・マーケティングの強化に向け既存分野から独立した組織を設置するとともに、①人的資源の充実②技術・研究機能の強化③ヘアケアなどのコア事業から分離した専任体制④本社ビルR&D棟の建設⑤各種研究機関との協働や提携――などを行ってきたことを説明し、「浸透するヒアルロン酸」をはじめマンダム独自の技術開発が確立していったことを強調した。西村社長はまた、「既成概念にとらわれず、笑顔と楽しさ溢れる化粧品づくりを目指す」として、“美・楽クリエーション”をビジネスキーワードに、「リーズナルプライスでありながら品質を重視した、良識あるブランドを多くの生活者に提供し、普及拡大を図る」と述べた。

石洗工/界面工、創立60周年迎え記念合同祝賀会開催

石洗工/界面工、創立60周年迎え記念合同祝賀会開催

 日本石鹸洗剤工業会(石洗工)並びに日本界面活性剤工業会(界面工)は9月17日、「創立60周年記念合同祝賀会」を開催した。
 石洗工は「日本石鹸工業会」および「日本油脂加工工業会」(55年2団体が「日本油脂工業会」に合併、73年日本家庭用合成洗剤工業会と合併して現団体名に改称)として、界面工は「日本繊維油剤工業会」(61年現団体名に改称)として1950年9月にそれぞれ設立。ともに今年9月、創立60周年を迎えた。今回の祝賀会には現在の会員企業関係者のほか、両団体OBや関連省庁の関係者などが多数出席。2団体の“還暦”を華やかに祝った。
 会は、はじめに石洗工・尾﨑元規会長(花王)が「“60周年”は人間にたとえると『還暦』として第2の人生の出発を祝う歳であるが、今後も2団体会員企業の更なる努力により、界面活性剤では情報分子など先端分野での新たなニーズに対応するとともに、石鹸洗剤業界は消費者に満足いただける商品開発に取り組まなければならない」とあいさつ。続いて来賓の経済産業省製造産業局・川上景一大臣官房審議官が祝辞を述べた後、界面工元会長の中嶋洋平氏(日油)の乾杯発声で開宴した。

イオン、幕張店を“次世代”GMSとしてリニューアル

 イオンは9月18日、イオン幕張店(千葉市美浜区)を専門性の高い売り場を集合させた“次世代”GMSとしてリニューアルオープンした。
 同社では、2008年度から各売り場における専門店化の推進に向け、売り場・商品改革を進めてきたが、今回の幕張店リニューアルはその成果を採り入れた集大成とも言うべきもの。
 従来のGMSにあった商品カテゴリーごとの売り場分類という概念を撤廃し、さらに「直営売場」「専門店ゾーン」という垣根も取り払うことで、各売り場がお客さま視点で商品やサービスを展開する「専門性の高い売り場の集合体」を実現した。
 同社では、グループのGMS420店舗のうち300超の“箱型”GMSについて、幕張店をモデルとして改革を推し進め、地域の消費者のニーズが高い売り場を準核店舗として配置することで、商業施設全体を専門性の高い売り場へと編成していく方針だ。
 また、全国に約110ある“モール型”GMSについては、「GMS改革」の完成度を高めるとともに、テナント構成を考慮し新たにグループの進化した「専門店」を配置することで、ワンストップショッピングの機能を強化していくとしている。

大王製紙、「エリエール+Water」新CMに松本潤を起用

 大王製紙は9月22日、「新CM発表会」を開き、10月1日から新発売する新・潤いティシュー「エリエール+Water」の広告宣伝キャラクターに人気グループ・嵐の松本潤を起用することを発表した。
 はじめに、同社H&PC事業部広告宣伝部の河原秀行部長代理があいさつを行い、新製品について「今までテーブルを拭いていたティシューと、人の肌に使用していたティシューを『使い分け』することをコンセプトに開発を進めた、『ティシューに革命を起こす』ことを目的に発売する商品」だと紹介するとともに、「この“強いメッセージ”を1人でも多くの生活者に伝えるために、松本潤さんにCMへの出演をお願いした」と起用理由を説明。
 続いて9月23日から全国で放映中の「ティザー篇」と、10月1日から放映される「新発売篇」、2本のテレビCM及びメイキングシーンが公開された後に儀式「潤いの誓い」が行われ、司祭役で松本が登場。男女各1名のキッズモデルの誓いを踏まえ「言い切っちゃいます。もう潤いティシューがこれからのティシューだと思う」と宣言した。
 引き続き松本のトークショーが行われ、自身が出演したCMについて松本は、「撮影では、『+Water』と今までのティシューの違いを、分かやすく、シンプルに、自分の言葉で伝えたいと思いながら演じた。撮影前に両者を触り比べる機会があり、はっきりと解る違いがあったことから、『こんなにも違うんだ』と実感した上で撮影に入ることができたので、違いをリアルに表現できていると思う」と紹介。

プラネット、2010年7月期決算は原価率低減などで過去最高益を達成

 プラネットは9月21日、「2010年7月期決算説明会」を開催。玉生弘昌社長が同期決算の概要と今後の経営戦略を説明した。
 同期の業績は、売上高25億4400万円(前期比2・2%増)、営業利益5億3400万円(同11・9%増)、経常利益5億4100万円(同20・2%増)、当期純利益3億700万円(同29・6%増)の増収大幅増益となり、過去最高益を記録した。
 売上面では、基本事業のEDI事業において通信処理データ量が前期比4%増の約13億300万レコード(月間約1億1000万レコード)に達したこと、インターネットEDIサービス「SMOOTHEDI」が着実に普及していること、また、データベース事業においても「商品マスタ登録支援システム」のユーザー数の増加や「医薬品説明文書データベースサービス」の安定稼動、昨年から発行を開始した「新製品カタログ」が高評価を獲得していることなどを要因に増収を達成。
 利益面では、ユーザー数およびEDIデータ量が増加したことや、昨年10月にJCA手順を廃止したことなどに伴う原価率の低減で大幅な増益となった。
 また、玉生社長は2010年秋から酒類・加工食品業界のデータベース「ファイネット」との相互連携を開始すること、6世代目となるセンターマシンの入れ替えプロジェクト「PE―G6」を推進中であることなどを発表するとともに、2011年度以降の同社の中長期的展望として、①基幹系システムであるEDIサービスと情報系システムであるマーケティングネットワークサービス「バイヤーズネット」の普及を推進②同社のネットワークを基幹系から情報系へと進化させ、より持続的な成長を目指す――の2点を表明した。

ユニリーバ、髪のダメージチェックできる「髪の輝き体験」渋谷でイベント

ユニリーバ、髪のダメージチェックできる「髪の輝き体験」渋谷でイベント

 ユニリーバは、ヘアケアブランド「ラックス」のヘアケアシリーズ(スーパーリッチシャイン/スーパーダメージリペア)を9月9日からリニューアル新発売したが、これのプロモーションの一環として、9月18~19の2日間、東京・渋谷パルコ前イベントスペースで、髪のダメージチェックができる「髪の輝き体験」イベントを開催した。
 このイベントは、会場に“研究所”をイメージした「LUXキャラバンカー」を設置し、キャラバンカー内で2名、外側で2名、計4名のヘアスタイリストが500倍のマイクロスコープを使用してイベント参加者の髪の状態をチェックし、参加者の髪の状態に合ったサシェサンプルをプレゼントすることをメーンに実施され、キャラバンカーの外側では、8名のヘアスタイリストが参加者の髪を“実際に触ってチェック”してサシェサンプルをプレゼントする催しや、ヘアスタイリストによる“髪の悩み相談コーナー”も行われた。
 イベント初日の模様について主催者では、「開始直後から多くの人が詰めかけ、午後3時から6時すぎにかけては“待機用”のイスが常に満席になる賑わいだった。予想外だったのが『髪の悩み相談コーナー』で、相談待ちの人のために急遽イスを用意するまでの盛況となり、『ヘアダメージに悩む人がこんなにも多い』と改めて実感することができた」と説明している。なお、このイベントは10月16~17日に大阪・ヨドバシ梅田前、11月20~21日に東京・新宿ステーションスクエアで開催される予定。


2010年9月29日号 記事一覧

経営・施策

  • スギHD、スギ薬局と飯塚薬品を合併 グループ企業価値の向上図る
  • ユニ・チャーム、「カーボンオフセットキャンペーン」今年度の結果発表
  • 資生堂、10月からグルジアで化粧品の販売を開始
  • シリーズ シャボン玉石けんの100年 ⑤次の100年に向けて
  • 花王、博物館・美術館等を応援 第4回助成対象団体を決定

製品・サービス

  • PRページ 花王 消臭スプレー「リセッシュ」シリーズが好調に推移
  • 商品探訪 シュワルツコフ ヘンケル、新ヘアケア「サイオス」新発売
  • 花王、アタック瞬清を中国で発売 “節水”に貢献目指す
  • エスエスエルヘルスケアJ、パーティーフィットから新インソール発売
  • ピップフジモト、「ピップキネシオロジーテープブラック」を新発売
  • ジュジュ化粧品、60周年迎えた「マダムジュジュ」復刻版を限定発売
  • 大香、「サファラ」「ロコアロマキャンドル」など新製品発売
  • 花王、「クイックルワイパー」からふわふわキャッチャーシート新発売
  • アルティ、「ノーラ無添加洗顔フォーム」を新発売
  • 森下仁丹、口内炎治療薬2アイテムを新発売
  • 東邦、「ウタマロ 石けん」が好評 若い女性からも反響届く

宣伝販促

  • 白元、発泡入浴剤を使ってリラックス&リフレッシュキャンペーン実施中
  • 白元、ホッカイロなど対象にいつでもぽかぽか快適キャンペーンを実施中
  • ユニリーバ、「ジフ」日本発売30周年 レシピコンテスト作品を募集
  • マースJ、愛犬と飼い主の歯みがきチャレンジを実施中
  • エステー、「消臭ポット」新CMで新・支店長ズが“ぷるぷるダンス”披露
  • パナソニック、充電式エボルタ「長もち実証実験」第3弾を実施
  • 富士フイルム、「アスタリフト」「メタバリアNEO」の新CM放映中
  • グラクソSK、「アクアフレッシュ」スマイル・キッズキャンペーン実施
  • エステー、「ムシューダ」「かおりムシューダ」新CM6作品放送開始

人事・組織

  • エステー、10月1日付けで執行役管掌変更など決議
  • 日本ロレアル、9月6日付けで人事異動を発表

調査・統計

  • 小林製薬、高齢化に伴う排尿トラブルの症状や日常生活への影響などを報告
  • 白十字、R60のこころの実態調査を発表 男女とも「趣味に熱中」
  • 小林製薬、新型インフルエンザ関連でマスクの家庭内保持状況を調査
  • ナガセBC、働く女性の「ストレスと香り」に関する意識調査を発表
  • 日本家庭紙工業会 22年7月度紙関連統計・8月速報を発表

訃報・葬儀

  • あらた元相談役、畑中秀介氏偲ぶ「お別れの会」に業界関係者が多数参列

時評・コラム

  • 泡沫 第3種郵便物巡る騒動に思う
  • 私説・布衣の交わり(36)西脇順二氏 作田信幸

その他

  • 小林製薬News Letter
  • マッチ時報第376号


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