2010年7月28日号掲載記事より
エビス、協力会第3回総会・事業方針説明会開催 歯間ブラシが好調
エビスは、同社と取引先との相互の親睦を図るエビス協力会の第3回総会並びに事業方針説明会を7月21日に開き、同社の仕入先関係者多数が参加した。
乾正孝社長が2010年5月期の業績を発表。前年比で売上高96・4%(オーラルケア関連98・6%、ハウスウェア関連93・1%)、営業利益107・2%、経常利益107・6%、当期純利益94・4%となったことを報告するとともに、売上高営業利益率11・9%、売上高経常利益率12・2%と、ともに10%台の目標を維持できたことを明らかにした。
また今回の決算のハイライトとしては、良かった点として、まず歯間ブラシの販売が好調だったこと。次にレンジ調理用品の店舗拡大を報告。また11年5月期については、市場環境の特徴として①生活防衛マインドに変化の兆候②必要なものを厳しく選ぶ選択消費の進化③予見困難な景気動向――があると分析。同社が掲げる「感動を与える製品の提供」「お客様の心地よい生活の実現」「信頼性の高い企業」――という原点に戻って基本活動をしっかり行うことを宣言。基本方針を顧客満足度(CS)の向上とし、「お客様の感動と信頼を獲得する」ことを重点目標とした。
秋の新製品は、ポーチドエッグが電子レンジで簡単につくれる「レンジで半熟たまご」や「黒い歯間ブラシ/フロス」をはじめ新製品・リニューアル品など42アイテムを発売することを明らかにした。
マツキヨ、ローソンストア100が初のコラボ実験店舗、浦安市に開店
マツモトキヨシホールディングスとローソンは7月17日、千葉県浦安市にドラッグストアと生鮮コンビニがコラボした実験店「マツモトキヨシ浦安東野店」「ローソンストア100浦安東野店」を共同オープン、内覧会を行った。
両社は昨年8月に業務提携を締結し、協業に向けた取組みを展開しているが、今回オープンした共同店舗は、新業態店舗に先駆けた実験店舗で、ここでの様々な取組みを通して、商品・顧客動向の実地検証結果や来店客の商品やサービスへの要望、店舗運営のノウハウを新業態店舗開発に活かしていく。
主な特徴として、この共同店舗はマツモトキヨシの既存店を改装し、店内にローソンストア100を組み込んだ形となっている。共同店舗としての出入り口は1カ所だが、両店を相互に行き来できるゲートが出入り口付近に設けられている。会計はそれぞれの店舗で行う。品揃えでは、改装前のマツモトキヨシ店舗で扱っていた日配品をローソンストア100が扱っており、マツモトキヨシ浦安東野店ではよりヘルス&ビューティに特化した商品構成となっている。現段階では、両店が重複して販売している商品が100SKUほどあるが、飲料を除いた商品は価格帯がそれぞれ違うため、今後の販売状況を見ながら検証・調整していくという。
マツモトキヨシ浦安東野店の売場面積は約630平方㍍。取扱い商品はOTC医薬品、化粧品、トイレタリー等約1万9000アイテム。営業時間は午前10時~午前0時。一方、ローソンストア100浦安東野店の売場面積は約112平方㍍。取扱い商品は生鮮食品、弁当・おにぎり、調理麺、調味料、菓子等約4000アイテム。営業時間は24時間営業となっている。
クラシエHP、「プロスタイルフワリエ」人気セレクトショップで先行発売
クラシエホームプロダクツは7月20日、話題のトレンドショップ「SBY」の東京・SHIBUYA109店ならびにSBY Happy Room(原宿店・心斎橋OPA店)で、ヘアアイロンやコテなどの使用による“髪やけどケア”を提案するヘアスタイリング剤シリーズ「プロスタイル フワリエ」の先行発売を行った。同シリーズは、9月13日から一般発売が予定されている。
「SBY SHIBUYA109店」は、化粧品やアクセサリーなどの販売に加えて、“イートインスペース”を設けて流行のドリンクやスイーツを提供しているユニークな販売店で、店の奥には化粧品メーカーが提供した試供品を自由に試用することができる“メークルーム”も設置しており、若い女性から絶大な支持を獲得している。
その同店は7月20日、ブランドキャラクターである小森純を起用した販促物とともに、店の正面入り口と店内の2カ所で「プロスタイル フワリエ」を大量陳列するとともに、“メークルーム”にも試供品を配置して、販売に取り組んでいた。
同店・高橋店長は、「プロスタイル フワリエ」の初日の動きについて「クラシエさんが用意した販促物に加えて、当店オリジナルのPOPを用意したこともあり、商品の動きは非常に良い。現在は、当店で買い物されたお客に『プロスタイル フワリエ』の試供品をお渡ししているので、そのリピートにも期待している」と説明している。
オヤノコト.エキスポ開催、花王、ユニ・チャームが出展
高齢の親をもつ子供世代の親孝行を応援する応援する商品・サービスなどを集めたイベント「オヤノコト.エキスポ2010」が7月17日、18日の両日、開かれ、2日間で2万2263人が来場した。
このイベントは、高齢化社会での親子の関係を見つめなおす場を提供するという主旨でスタート。親のことを心配しながらも、何ができるのかわからない35歳~50歳代を主催者では〃オヤノコト世代〃と名づけ、今できることを伝えることによって、あらためて親のことを考える機会を提供する。一方、親世代にとっても、最新の商品やサービスを直接、見て、聞いて体験できるとともに、自分の身体について子供に素直に話をするきっかけになる。会場は、安全で快適な生活を支える最新の商品やサービスを「暮らし」「おでかけ」「聴こえ」「食べる」「介護・車いす」「施設・お住まいと探し」の6つの生活シーン別に分けて展示。本田技研工業の歩行アシスト、トヨタの乗り降りしやすいクルマ、NTTドコモの携帯電話、親子の旅行、補聴器、宅配弁当、ホームセキュリティー、住宅リフォーム、マッサージ、相続・資産管理まで紹介された。
トイレタリー業界日用品業界では「暮らし」ゾーンに花王が出展。「おでかけ」ゾーンにユニ・チャームが出展。花王は、ちょっとアクティブシニアにおすすめのお出かけ薄型パンツ「リリーフ超うす型パンツ」、ばりばりアクティブシニアにおすすめの吸水ナプキン「花王レディセルフ吸水セーフティ」と「めぐりズム蒸気の温熱シート」、「同蒸気でホットアイマスク」などを展示。ユニ・チャームは、大人用紙おむつ「ライフリー」シリーズを出展。正しい紙おつむの選び方を紹介するセミナーやリーフレットの配布、サンプリングなどを行った。
ユニ・チャーム、「ポン活プロジェクト」原宿でPRイベント開催
ユニ・チャームは、7月20日、東京・原宿で「ポン活プロジェクト~タンポンで、365日活動的(アクティブ)にいこう!」のPRイベントを開催した。このプロジェクトは、女性誌「S‐cawaii」の福永優をはじめとする人気6誌のカリスマモデル6名が、若い世代に直接タンポンの使用を推奨することで国内、特に18~24歳女性のタンポン使用率の低さ解消を目的に実施している。
PRイベントでは、まず午前10時から「パレード」を実施し、モデル5名と若い女の子100名がJR原宿駅前・神宮橋から表参道交差点までのルートを往復して、プロジェクトを大々的に告知。また午後2時からは、原宿・クエストホールにおいて、モバイルスペシャルサイトで募集した一般女性約140名を招いてセミナーを開催した。
このセミナーでは、カリスマモデル6名が「生理日をアクティブに過ごす」をポイントにコーディネートしたファッションで登場してトークショーを行い、「国内でのタンポンのシェアが16%しかないこと」や「タンポンユーザーは“肉食系”と呼ばれる活動的な女子が多く、彼氏がいる割合が高く、またファッショナブルな女性が多いこと」などタンポンにまつわる“豆知識”を紹介。
次にユニ・チャームグローバルマーケティング本部フェミニンケアSBU・加納ブランドマネージャーが登壇して「ポン活勉強会」を開き、「モレない」「匂わない」などタンポンの利点や、「タンポンの紐は3kgの重さまで耐えられること」「タンポンは経血を“栓”するのではなく、膣内で経血を吸収すること」などタンポンに関する正しい知識を伝えるとともに、「タンポン使い方体験キット」を用いて正しい使用方法を確認した。
2010年7月28日号 記事一覧
M&A・設立
- クリエイトSDHD、事業投資会社と戦略的資本・業務提携を発表
会合・発表会
- 花王・尾﨑元規社長質疑応答詳報 トータルな情報発信して新たな価値生む
経営・施策
- ポーラ・オルビスHD、CSRレポート2010を発行
- サラヤ、「100万人の手洗いプロジェクト」始動 ウガンダに手洗いを支援
製品・サービス
- 芳香消臭剤カテゴリーで新製品投入目立つ 香りの関心への高まりが背景
- PRページ ニベア花王 「8×4」今夏も積極的なマーケティング展開
- 大王製紙、「elis Megami」夏パッケージ品を発売 プレゼントキャンペも
- アース製薬 「ピレパラアース柔軟剤の香り」が好調に推移
- 花王、ほのかで自然な香りの「置き型リセッシュ」新発売
- ライオン、「トップNANOX」販売個数1400万個を突破
- ショーワグローブ、作業用手袋「ゼブラグリップ」新発売
- ユースキン製薬、「ユースキンAナイトケアセットかかと」など秋の新製品
- プラネット、2010年秋冬新製品業界標準カタログ発行 1803アイテム収録
宣伝販促
- ライオン、エコ・ファースト企業3社共同でキャンペーン エコを推進へ
- 貝印、KAI RAZORと龍が如くがコラボ ウェブラジオを専用サイトで公開
人事・組織
- グローウェルHD、グループ各社の役員人事を決定
- 王子ネピア、6月30日付けで役員を選任
- 丸富製紙、6月30日付けで役員を選任
イベント・展示会
- 東京おもちゃショー開催、延べ15万8311人が来場
- 国際ガーデンEXPOなど3展 10月下旬に幕張メッセで開催
- 国際物流展、9月に東京で開催 環境に優しい包装システムを提案
時評・コラム
- 時評 変化する広告宣伝のあり方
- 泡沫 TVCMはブランド告知時代に
- 私説・布衣の交わり(28)府馬建三氏 作田信幸
特集 【暑中号①】
- 2010年上半期業界の流通動向を探る 小売は売上げ低迷続き業績回復せず
- 上半期流通動向 北海道・東北地区 商流・物流の札幌集中高まる
- 上半期流通動向 関東・甲信越地区 GMS・SMがし烈な販売競争
- 上半期流通動向 中京・北陸地区 卸3大手が商圏拡大に向け激しい競合
- 上半期流通動向 近畿地区 夏物商材を中心に復調の兆しも
- 上半期流通動向 中国・四国・九州地区 小売の再編活発化で取引卸に影響
- 全卸連・森友会長インタビュー 「卸流通アカデミー」9月始動で順調
- Paltac・折目社長インタビュー 「チームの和」重視し活力と輝きを
- 2010年度大店立地法新設届出データ調査 1000平方㍍以上は507件に
- サプリコ・秋葉社長インタビュー 今年度は数値目標示し質的充実図る
- こもりコーポレーション・小森社長インタビュー お盆商戦は早期展開で
- 大阪卸組合・井上理事長インタビュー 組合員の活性化が必要
- ドラッグストアの現状と課題 現在のOTC医薬品販売の状況を確認
- 寺島薬局・池野社長インタビュー 「デイサービス」提供する店舗を開設
- 第5回地域の卸活性化セミナー 「卸の抱える流通課題」テーマに討論
特別企画
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