2010年7月21日号掲載記事より
花王コラボレーションフェア2010開催 「国内市場の活性化へ貢献」
花王は7月14日、15日の2日間、全国の販売店約1100名を招き、「花王コラボレーションフェア2010」を開催した。フェアでは花王グループの果たすべき役割・責任を伝えるとともに、商品や情報を通じた価値提案、“お客様満足の最大化を目指した売り場・売り方”、さらにその実現に向けたコラボレーションに落とし込んだ提案を行った。また、14日のプレス内覧会であいさつした尾﨑元規社長は、花王の成長戦略「エコロジー経営へのシフト」「グローバルな成長の実現」を達成するためには主力市場である日本市場で従来以上に利益ある成長を継続することが大前提あり、販売店とともに創造性を発揮し、日本市場の活性化への貢献を目指す考えを表明した。
今回のフェアは、会場を提案ブースゾーンとプレゼンテーションゾーン、セミナー会場等に分け、提案ブースゾーンでは生活者の立場に立った“よきモノづくり”で、世界の人々の豊かな生活文化の実現に貢献する企業活動紹介コーナー、2010年秋の新製品をはじめとした生活者への新しい価値訴求を提案するソリューションコーナー、販売店とのコラボレーションに向け、生活者情報や売り場・売り方を提案するコラボレーション提案コーナーを設けた。プレゼンテーションゾーンでは経営幹部が中期的な経営方針を説明。セミナー会場では花王グループの最新の知見や変わりゆく生活者を捉えた店頭マーケティングの活動事例などコラボレーションの事例を説明した。
小林製薬、秋の新製品商談会開催 「消臭元アロマ」など6品目紹介
小林製薬は7月14日、近畿地区の卸店、販売店を招き「2010年秋の新製品商談会」を開催した。展示会場の特設ブースでは、注力製品の「消臭元アロマ」と「お風呂でホットチャージ」のデモンストレーションが行われたほか、製品ブースでは、洗練されたデザインと上質な香りのスティック型芳香剤「消臭元スティックフラン」、高級感ある容器とヨーロッパ調のエレガントな花の香りが楽しめる「サワデーヨーロピアンコレクション」、長く磨くことで成分が浸透し、歯槽膿漏・歯肉炎を予防する長磨き歯磨剤「ジックリン」(近畿地区限定発売)などの新製品を披露。また、販促企画のコーナーでは、今秋の新製品を含む同社製品が効果的に提案できるアウト展開用の「特売セット」の数々が紹介されるなど、来場者の注目を集めていた。
同日行われた記者発表には、辻野常務、作田薬粧品事業部マーケティング部長、宮西日用品事業部マーケティング部長の3氏が出席。辻野常務が、①製造販売事業の業績推移②経営を取り巻く環境変化③今後の成長戦略--について説明。
平成22年3月期の製造販売事業の業績について、新製品の上市、既存の主力ブランドや通信販売の栄養補助食品の売上伸長などにより、2・6%の売上増を達成、営業利益では利益率の高いヘルスケア分野の売上伸長、製造原価の低減などにより、営業利益率が0・2%上昇したことを報告した。
SS協会が名称変更 「新日本スーパーマーケット協会」に
日本セルフ・サービス協会(横山清会長、アークス)は7月8日、記者会見を開き、9月1日から名称を「新日本スーパーマーケット協会」に変更すると発表した。この名称変更は、同協会の活動をより明確化するために実施するもの。
新名称について横山会長は、法的に合併後1年間は変更できなかったことを紹介した上で「我々は業界に“浸っている”ので気がつかなかったが、今では『セルフ・サービス』という言葉が死語になりつつあることから『新日本スーパーマーケット協会』に変更することとした」と説明した。
横山会長があいさつに立ち、旧全国スーパーマーケット協会との合併から1年が経過したことについて、「SM業界には複数の団体が存在していることから、私も今まで様々な提案を行ってきたが、ここにきて問題が集約され、我々が抱える問題が深刻になり、さらに解決にスピードを要するようになったことから急速に会員の意見がまとまり、今まで『不可能』だと思われてきた、この業界に2つしかない『社団法人』同士の合併が実現した。5月からは他の2つのスーパーマーケット団体(オール日本スーパーマーケット協会、日本スーパーマーケット協会)と3団体合同で精度の高い統計情報を発表しており、評価が高まってきている」と説明するとともに、「今後も、豊かで発展性・将来性ある流通小売業をさらに加速させることに取り組んでいく」と表明した。
日登協 初の県支部・静岡県協会が誕生 初代会長に高田隆右氏が就任
日本登録販売者協会(鎌田伊佐緒会長、略称・日登協)初の県支部となる「静岡県登録販売者協会」(以下、静岡県協会)の設立総会が、7月9日に開かれ、初代会長にはグローウェルホールディングス社長で高田薬局会長の高田隆右氏が選出された。
静岡県協会は、登録販売者のより一層の資質向上を目指し、地方行政と密接な連携を図ることを目的に設立された組織で、今後は日登協の県支部として静岡県ならびに2つの政令指定都市である静岡市、浜松市との連携をより協会し、登録販売者の資質向上、資質標準化を図るための同一の継続研修を積極的に実施することになる。
高田会長は、厚生労働省医薬食品局が6月18日に発表した「平成21年度『一般用医薬品販売制度定着状況調査』調査結果報告書」の結果を紹介しながら、「これらの結果は新販売制度の根幹を揺るがしかねない由々しき事態だ。折しも『ネット販売問題』が再浮上している中、改正薬事法が『お客様の立場に立つ制度なのか』『安心・安全な制度なのか』『透明性・説明責任が確保された制度なのか』を我々も強く認識し、実質的な機能を果たすことが大切だ」と指摘。その上で「静岡県登録販売者協会」を立ち上げる理由について、「我々はお客様に対し、一般用医薬品を安心・安全に提供することを目的に、静岡県で全国に先駆けて登録販売者協会の組織化を図り、行政と連携して現場の第1線である『店頭』において登録販売者による確実な知識と技術を評価される体制造りを目指すことにした」と説明し、「厚生労働省、静岡県、静岡市、浜松市の協力を賜り、会員企業からの支援をいただくことで、官民一体化して地域の健康を守る時代の先駆けになる」と表明した。
また、今後は茨城県、埼玉県、千葉県、神奈川県、東京都、大阪府などで日登協の県支部が設立される予定であることなども発表された。
ライオンマーケティングコミュニケーション開催 “幸せの方程式”を提案
ライオンは7月13日、14日の2日間、新たな流通向けの説明会「ライオンマーケティングコミュニケーション2010」を開催。全国の卸店、販売店約200社800人が来場した。この説明会では同社の秋の新製品や改良品の紹介とともに、技術開発や生活研究から得られた生活者動向、さらに今後の成長を目指したマーケティング策などについて詳細な説明が行われた。
第1部のテーマプレゼンテーションでは「生活研究から見えてきた21世紀の幸せの方程式」と題したプレゼンテーションが行われ、①ライオンの生活研究について②生活の中で感じる加齢・エイジング③暮らしの快適・心地よさとは④これからの生活者の見方、捉え方について説明が行われた。第2部では4つのコーナーが設けられ、ライフステージ別オーラルケア提案コーナーでは健口チェックなどオーラルケアの具体的なものさしを紹介。心地よさと香りの研究コーナーでは洗濯行動における“暮らしの心地よさ”を実験より解明し、香りの効用と心地よい暮らしのヒントについて紹介した。また、環境への取り組みコーナーでは、ライオンが取り組んでいる環境対応について、現在のトップと90年当時のトップのCO2の排出量を模型で比較展示するなどわかりやすい展示内容で、同社のエコ活動について紹介した。そして、ショッパー研究コーナーでは同社視点の買い物に対する価値観によるショッパー分析を紹介するともに、具体的な展開例を示し、心地よい買い物行動につながるヒントを提案した。また、第3部では商談会が行われた。
2010年7月21日号 記事一覧
M&A・設立
- CFSコーポ、ミニストップ、タキヤが合弁会社「れこっず」設立で合意
会合・発表会
- 日石工組東日本支部、22年度第2回研修会開催 中小企業の省エネを講演
- エステー、大阪で秋の商談会開催 販促企画や棚割を提案
- 資生堂など、敏感肌用スキンケアブランド「アベンヌ」24年ぶりに一新
経営・施策
- ブラシ組合、大阪府社会福祉協議会に歯ブラシなど1万本を寄贈
- ヤマサキ、工場見学者が延べ5000人を突破でセレモニー開催
- 人(ひと) Paltac社長に就任した折目光司氏 「全体最適化へ貢献を」
製品・サービス
- ライオン、アルカリ系内視鏡用洗浄剤を共同開発 高洗浄力と洗浄時間短縮
- エステー、「トイレの消臭ポット」などエアケア秋の新製品発売
- 大王製紙、「できるかな」デザインのエリエールティシュー限定品発売
- ユニリーバ、Doveから初の男性向け洗顔料3種4品を新発売
- 明色化粧品、「MTボディケア」「モイストラボ」など秋の新製品発売
- 本島椿販売、「髪のREMAKE」シリーズから2アイテムを新発売
- 花王、新世代の超コンパクト柔軟剤「ハミングNeo」今秋新発売
- 花王、炭酸ガスの粉末薬用入浴剤「マイクロバブ」新発売
- 花王、ロリエから「スピードプラス」2品新発売 吸収を超えた“吸引力”
- 花王、「エッセンシャルダメージケア」を改良 ぷるんと弾む毛先に
- エスエスエルヘルスケアJ、「ドクター・ショール」から秋の新製品発売
人事・組織
- フジモトHD、3社合併後の新体制人事を発表
- クレハ、6月25日付けで役員を選任
- 東洋アルミエコープロダクツ、6月24日付けで役員を改選
- 近江兄弟社、6月25日付けで新役員人事を発表
決算
- コスモス薬品、22年5月期連結決算発表 過去最高の収益達成
イベント・展示会
- 国際雑貨EXPOなど7展開催 年末商戦に向け活発に商談
- ロジスティクスSCM+流通フェア開催 最新のSCM・物流機器など紹介
- フューネラルビジネスフェア開催 葬祭ビジネスの展示会に注目の新提案
時評・コラム
- 時評 特需教訓活かし夏商戦へ
- 泡沫 参院選大敗の余波
- らいたあ 「居抜き物件」に注目 短期決戦型店舗の行方は
- 私説・布衣の交わり(27)飯田英宣氏 作田信幸
その他
- ココカラファインHD、登録販売者試験対策参考書を発刊
- マッチ時報第375号
上記トピックスは要約版です。記事の詳細・全文は、日用品・化粧品業界の専門紙「H&BC マーケティングニュース」最新号(水曜日発行)でご覧になれます。お申し込みは刊行物案内をご参照ください。