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2010年7月7日号掲載記事より

エステー、「デザインアワード」最終審査会 お部屋の消臭力冬季限定品

エステー、「デザインアワード」最終審査会 お部屋の消臭力冬季限定品

 エステーは6月26日、「エステーデザインアワード2010」の最終審査会を開催した。この企画は、同社が推進する“デザイン革命”の一環として、消臭芳香剤「お部屋の消臭力」冬季限定品のパッケージデザインを広く募集し、そのデザインで商品化して発売するという新しい試み。エントリー期間4月1日~5月15日、応募期間5月15日~24日と短いスケジュールにもかかわらず、プロとアマ双方から合計596作品の応募があり、一次審査(社内審査)を突破した12作品が最終審査の対象となった。
 同社では、最終審査会の会場に、現代的なアート空間としても著名な東京ミッドタウンを用意。さらに審査会前日から2日間、同会場で12作品を一同に展示し、延べ600名以上が作品を観覧したほか、審査会も公開形式で実施した。今回は対象商品である「お部屋の消臭力」が“季節限定品”であることなどを理由に、最優秀賞の商品化は見送り、審査員特別賞2作品の中から商品化を検討することになった。
 鈴木社長は「今回の最優秀賞は『消臭力の商品名の元ネタは、人気プロレスラーの長州力氏の名前』であることが選定理由の1つになった。デザイナーは自己主張がなければ務まらない。今回の応募者の皆さんには、今後も腕力をふるったデザインで、そしてサッカー日本代表の本田圭佑選手のようなビッグマウスで、日本を元気にしてほしい」と総評した。

ライオン、天水タンク「両国さかさかさ」を披露 雨水の大切さを伝える

ライオン、天水タンク「両国さかさかさ」を披露 雨水の大切さを伝える

 ライオンならびにNPO雨水市民の会は6月28日、“雨水利用の大切さを伝えるシンボル”として、東京都墨田区の両国国技館前に設置した天水(あまみず)タンク「両国さかさかさ」のお披露目セレモニーを開催した。
 セレモニーには、墨田区・山﨑昇区長、横網町町会・林孝明会長、雨水市民の会・徳永暢男理事長、同・村瀬誠事務局長、ライオン・藤重貞慶社長が出席。
 まず主催者を代表して、藤重社長があいさつに立ち「21世紀は『本格的な循環型社会の実現』が強く要請される時代となった。その中で、我々が最も大切にしなければならない資源は“土”と“水”で、特に『雨水』は市民誰もが貯蓄と利用ができる水資源である。1人ひとりがその事に気付き、雨水を積極的に利用・活用することは都市型洪水や渇水の対策はもとより、循環型社会の一助となる。
 なお、当社は今年で創業119年を迎えるが、一貫して人々の清潔で健康な生活づくりに役立つ商品を展開してきた。また、当社の本社が所在する墨田区は、雨水の利用に関して先進的な行政体であり、現在建設中の『スカイツリー』でも大規模な雨水利用が検討されている」と述べた。
 天水タンク贈呈式が行われ、藤重社長から山﨑区長へ両国さかさかさの贈呈、そして山﨑区長からはライオンと雨水市民の会へ感謝状が授与された。セレモニー後は村瀬事務局長とライオン社員ボランティアグループ「花ボランティア」メンバーが、実演を交えながら、両国さかさかさが“自然における雨水の循環”を体感的に学べる環境学習設備であることなどを紹介した。

花王、日本製紙、凸版印刷が包装材料の共同開発で合意

 花王、日本製紙、凸版印刷の3社は、TEMPO酸化セルロースナノファイバーを利用した包装材料の開発を共同で行うことに合意した。この共同開発は、本年4月に、独立行政法人新エネルギー・産業技術総合開発機構(NEDO)「ナノテク・先端部材実用化研究開発プロジェクト(ステージII)」に採択されている。3社は、それぞれの持つ技術力を連携させ、生分解性を持ち、耐熱性や酸素バリア性に優れる高機能包装材料の実用化を目指す。 
 花王、東京大学、日本製紙、NEDO「ナノテク・先端部材実用化研究開発プロジェクト(ステージI)」において、ポリ乳酸などのバイオマス由来の樹脂フィルムとTEMPO酸化セルロースナノファイバーを組み合わせて酸素透過性が低いフィルムをつくり、TEMPO酸化セルロースナノファイバーの包装材料への利用可能性を検討した。その結果、酸素を通しにくいという特性を生かし、食品等の保存を目的とする容器包装への活用など、TEMPO酸化セルロースナノファイバーを用いた樹脂フィルムを、環境に配慮した高機能包装材料として実用化する可能性を見出した。
 このステージIの成果を踏まえて、日本製紙、花王及び、ガスバリア包装材料の生産で高い技術力を有し、ステージIにアドバイザーとして参加した凸版印刷の3社は、本年4月にNEDO「ナノテク・先端部材実用化研究開発プロジェクト(ステージⅡ)」に応募し、採択された(プロジェクト期間10年4月から12年9月まで)。
 今後、3社が連携して、最適な木材原料の選定からTEMPO酸化セルロースナノファイバーの製造・品質の向上、パッケージ化及び最終製品における包装材料としての性能評価まで、一貫した研究開発を効率的に行っていく。また、3社はプロジェクトと並行して、具体的な実用化に向けて、市場性やコストなどの事業採算性の見極めを行っていくとしている。

ユニリーバ、「LUX」ヘアケアシリーズを6年ぶり全面改良

ユニリーバ、「LUX」ヘアケアシリーズを6年ぶり全面改良

 ユニリーバは今秋、主力ブランド・LUXのリニューアルを行い、2ライン展開しているヘアケアシリーズを6年ぶりに全面リニューアルするほか、ヘアスタイリングでは“スフレ”タイプの新感覚スタイリング剤を投入。ボディソープシリーズも一新する。
 ヘアケアシリーズのうち、「LUXスーパーシャインリッチ」は、美容に関心が高いハリウッドセレブのトレンドである“ヒアルロン酸注入”の考えを採用し、通常よりもサイズが小さい「ヒアルロン酸美容液」と「高密着ヒアルロン酸」をシリーズ全品に採用することで、髪を構成する①キューティクル②コルテックス③メデュラ――の3層全てに美容液を浸透させ、髪をうるおったまとまりのある状態に仕上げ、『単にダメージのない健康な髪』を超えた『揺るぎ無い輝きを与える』シリーズに全面リニューアルする。
 「LUXダメージリペア」シリーズは、既存品にも配合していた「ピコ・アミノ酸」はそのまま、新たに「狭浸アミノ酸」を配合。
 さらに、デイリーケアでトリートメントを使いたい人に向けて、ラインアップにチューブタイプのインバストリートメント「集中補修トリートメント」を追加した。
 2シリーズともに、今まで以上に高級感あるデザインにパッケージを変更したほか、プラスチック使用量の削減も図っている。
 ヘアスタイリング剤では、「軽さを追求すると髪がパサつき、うるおいに特化すると髪が重くなり軽いスタイルができない」というジレンマに応える「美容液スフレ」を発売する。
 ボディソープは、ラインアップを「スキンケア発想のシリーズ」と「理想的な香りを追求したシリーズ」の2つに分け、バスタイムをリラックスタイムに位置付けて“自分専用”のボディソープを使用している20~30代女性に向けたブランドにチェンジする。

イオン、トップバリュから液体洗剤「2倍濃縮スーパークリーン」発売

イオン、トップバリュから液体洗剤「2倍濃縮スーパークリーン」発売

 イオンは、プライベートブランドの「トップバリュ」から、従来の半分の量で高い洗浄力が得られ、さらに香りが長続きする液体衣料用洗剤「トップバリュ共環宣言液体衣料用洗剤2倍濃縮スーパークリーン」を6月29日から、全国のジャスコ、サティ、マックスバリュなどイオングループ約2600店舗にて発売した。
 同品はPBとして国内で初めて開発した濃縮タイプの液体衣料用洗剤で、400㌘入り本体が248円(詰替用は320㌘198円)となっている。
 同品は、使用量が半分で高い洗浄力を得られ、すすぎの回数も1回で済み、香りが洗濯後も楽しめる、「環境」と「香り」を両立させた液体洗剤となっている。
 イオンによれば、同社のプライベートブランドのトップバリュは、「エコ」にこだわって商品開発しており、2倍濃縮スーパークリーンは、すすぎ回数も1回で済み、水の使用量や電気代を節約できるほか、容器が従来品と比べ約3分の2とコンパクトになるとともに形状を工夫したことで積載効率が約3倍と大幅にアップし、輸送時のCO2排出量を年間約4万8000キロ削減(同社従来品比)することができるという。


2010年7月7日号 記事一覧

会合・発表会

  • ネイチャーズウェイ、「ヴェレダざくろ」など新製品発表会開催
  • クオレ、プレス発表会開催 人気アイライナーを改良新発売
  • JACDS、中国のチェーンドラッグストア団体と友好共同声明調印

経営・施策

  • サティス製薬、ふるさと元気プロジェクト推進 国産化粧品素材を製品化

製品・サービス

  • リンケージ、雑貨事業ブランドを設立 第1弾「エコスプレー」発売
  • シャボン玉石けん、上海万博に「バブルガード」の商品協賛を実施
  • 川西商事、ガラス製ネイルヤスリ「オニキス」4アイテム新発売
  • 王子ネピア、nepia GENKI!から深呼吸シート&まるごとガード新発売
  • ダンロップHP、キッチンスポンジ「パワーウォッシュ」など新発売
  • 丸富製紙、「プリント花束」を改良 「花束ハローキティ」から夏限定品も
  • GSK、「アクアフレッシュ」改良 フッ素浸透力2倍に
  • ポーラ、「B.A」から多機能日中用メーク下地発売
  • 白元、「熱中ガードアイスノン」新発売 夏の屋外の熱さ対策を提案
  • ジュジュ化粧品、「ジュジュアクアモイスト」2シリーズを改良
  • J&J、「リステリン トータルケア」新マウスウォッシュを発売

宣伝販促

  • 日本香堂、お盆需要期キャンペーンを発表 上海万博で販売コーナー出展
  • ユニ・チャーム、ディズニーグッズが当たるキャンペーン実施
  • 白十字、名探偵コナン起用した夏季消費者キャンペーン実施中
  • 大島椿、夏のうちわ販促キャンペーン実施で夏の売り場盛り上げる

人事・組織

  • メディパルHD、6月25日付けで新役員を発表
  • Paltac、6月24日付けで役員・執行役員を選任
  • クスリのアオキ、代表取締役の異動を発表
  • 小林製薬、6月29日付けで役員・執行役員を選任

研究・開発

  • ユニ・チャーム、「おむつのはき心地の違い」赤ちゃんが感じていると証明
  • ツムラLS、3つの研究内容を発表

調査・統計

  • 春夏の市場動向を探る 価格競争続き中堅卸取り巻く環境厳しく
  • 西化工10年1~4月期販売統計 セットローション、液状・泡状整髪料が好調
  • チェーンストア協会 10年5月度販売統計 総販売額は18カ月連続減
  • SM3団体、スーパーマーケット販売統計調査を共同で発表

施設・店舗

  • 山本香料、自動香料調合機「アロマトロン」新バージョンを導入

時評・コラム

  • 時評 小売店低収益実態が明らかに
  • 泡沫 報酬1億円以上の役員が明らかに
  • 日雑談 売り方の工夫で客足増 ある靴屋の取り組み
  • らいたあ 「大遣唐使展」を見る “海の薫り”の展示品が並ぶ
  • 私説・布衣の交わり(25)仙波明氏 作田信幸

その他

  • 資生堂、福原義春名誉会長が新著を出版
  • 石洗工「クリーンエイジ」No.222

特集 【5000号記念】

    特別企画

    • ごあいさつ 本紙主幹・代表取締役社長 由上 優
    • 石鹸日用品新報 解説 「創刊号」=昭和23年6月21日発行
    • 石鹸日用品新報 解説 「創刊500号」=昭和31年5月9日発行
    • 石鹸日用品新報 解説 「創刊1000号」=昭和36年5月27日発行
    • 石鹸日用品新報 解説 「創刊1500号」=昭和41年8月24日発行
    • 石鹸日用品新報 解説 「創刊2000号」=昭和46年10月27日発行
    • 石鹸日用品新報 解説 「創刊2500号」=昭和52年1月26日発行
    • 石鹸日用品新報 解説 「創刊3000号」=昭和57年3月3日発行
    • 石鹸日用品新報 解説 「創刊3500号」=昭和62年3月14日発行
    • 石鹸日用品新報 解説 「創刊4000号」=平成4年3月28日発行
    • 石鹸日用品新報 解説 「創刊4500号」=平成12年4月26日発行
    • 記念寄稿 花王 代表取締役社長執行役員 尾﨑元規氏
    • 記念寄稿 ライオン 代表取締役社長 藤重貞慶氏
    • 記念寄稿 P&G・ジャパン 代表取締役社長 桐山一憲氏
    • 日用品・化粧品業界団体アンケート調査 活動成果・今後の取り組みを聞く
    • 記念寄稿 ユニ・チャーム 代表取締役社長執行役員 高原豪久氏
    • 記念寄稿 日本香堂 代表取締役会長 小仲正久氏
    • 記念寄稿 全卸連会長/森友通商社長 森友徳兵衛氏
    • 特別寄稿 プラネット 代表取締役社長 玉生弘昌氏
    • 過去10年間のカテゴリー動向と今後10年の予測 石鹸関連カテゴリー
    • 過去10年間のカテゴリー動向と今後10年の予測 衣料用洗剤(ヘビー洗剤)
    • 過去10年間のカテゴリー動向と今後10年の予測 柔軟仕上剤
    • 過去10年間のカテゴリー動向と今後10年の予測 ヘアケア
    • 過去10年間のカテゴリー動向と今後10年の予測 ヘアカラーリング
    • 過去10年間のカテゴリー動向と今後10年の予測 オーラルケア
    • 過去10年間のカテゴリー動向と今後10年の予測 住居用洗剤
    • 過去10年間のカテゴリー動向と今後10年の予測 台所用(食器用)洗剤
    • 過去10年間のカテゴリー動向と今後10年の予測 芳香消臭剤
    • 過去10年間のカテゴリー動向と今後10年の予測 家庭用殺虫剤関連
    • 過去10年間のカテゴリー動向と今後10年の予測 家庭用繊維製品防虫剤
    • 過去10年間のカテゴリー動向と今後10年の予測 薫香・ローソク
    • 過去10年間のカテゴリー動向と今後10年の予測 家庭用ラップ
    • 過去10年間のカテゴリー動向と今後10年の予測 衛生材料3品
    • 過去10年間のカテゴリー動向と今後10年の予測 家庭紙
    • 過去10年間のカテゴリー動向と今後10年の予測 ウェットシェービング
    • 過去10年間のカテゴリー動向と今後10年の予測 入浴剤
    • 過去10年間のカテゴリー動向と今後10年の予測 基礎化粧品
    • 過去10年間のカテゴリー動向と今後10年の予測 電池
    • 過去10年間のカテゴリー動向と今後10年の予測 総論
    • 日用品・化粧品、医薬品業界における創業100年以上の業界企業とその傾向
    • 編集後記


    上記トピックスは要約版です。記事の詳細・全文は、日用品・化粧品業界の専門紙「H&BC マーケティングニュース」最新号(水曜日発行)でご覧になれます。お申し込みは刊行物案内をご参照ください。