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2010年6月2日号掲載記事より

東流社「なとわ会」総会 芳賀新社長が方針発表 第3次中期計画始動

東流社「なとわ会」総会 芳賀新社長が方針発表 第3次中期計画始動

 東流社は5月27日、「なとわ会」の総会を開き、第15期の業績並びに第16期の経営方針、事業計画、同期からスタートした第3次中期経営計画などを発表した。今回は11年間社長を務めた寺嶋大祐氏から芳賀愉一郎氏へ社長を交代した新体制で迎えた総会とあって、社長就任以来、体を張って会社を牽引してきた寺嶋会長が11年間の思いを振り返り、熱い言葉で感謝の言葉を述べるとともに、芳賀愉一郎新社長が燈々無尽、無尽燈のように東流社の灯を多く、明るくしていくことに努力していく決意を表明する総会となった。
 芳賀社長は、「感謝の心を忘れずに東流社をもっと良い会社にしたい」「正直な心、誠実な心を経営姿勢の基本に」「やる気・知恵・行動力」の3つを基軸に経営にあたるとし、「東流社は礼節を守り、正直で、誠実、約束を守る。正しい経営姿勢が一番重要であり、気配りや思いやりのある取引をめざし、そこにビジネスと商いの違いが生まれてくる」と正直、誠実の基本姿勢を貫くことを強調した。
 第15期の業績は、売上高437億3300万円(前年比101・9%)、経常利益2億8600万円(同196・7%)、営業利益1100万円となり、増収増益、営業利益が初めて黒字化を達成。第3次中期経営計画は、どこよりも一番、取引先の行動を理解し、行動する。どこよりも一番誠実で正直、約束を守る。どこよりも一番、対応のスピードが速い。こうした評価を受けられるような構造改革を行い、存在価値・企業価値を進化させる--ことを基本的な考えにしており、①カテゴリー卸としての体制を再整備し、確立する②卸昨機能強化と機能開発推進により収益性を向上させる③財務体質を強化し、確固たる経営基盤の実現を目指す④人間重視の企業を目指す--を骨子に活動していくとした。

東京卸組合、第30回通常総会開催 「夢と希望のある卸業界目指す」

東京卸組合、第30回通常総会開催 「夢と希望のある卸業界目指す」

 東京都化粧品洗剤卸商業組合は5月26日、平成22年度(第30回)通常総会を開催。理事及び監事選挙の件、事業計画など各議案を審議・承認した。
 同年度総会が組合員49社中、出席19社、委任状出席22社、合計41社の出席をもって成立し、理事改選では森友徳兵衛理事長、桑原啓一副理事長・平木正人副理事長の再任、竹澤章好理事の退任とその後任に西巻高樹氏が選出されたことを報告。
 森友理事長はあいさつで、「現在、セ・パ交流戦が行われているが、ピッチャーの投手力を見ると、セ・リーグよりパ・リーグの選手が優れている。しかし、そうした優れた選手がいても、いずれは読売ジャイアンツに持っていかれるということをよく耳にする。これを当業界に置き換えると、地域の卸が手塩にかけて育てた小売業様が、ある日突然、読売ジャイアンツのような問屋に売上げを取られてしまうことがある。しかし、主要の得意先の売上げが無くなったとしても、自社を必要としている新たな得意先をどのように見つけていくべきなのかを真剣に考えていかなければならない。また、厳しい環境の中、周りの企業が無くなると、いずれは自分の会社も存続することができなくなる。『周り』を当組合に置き換えると、当組合の活動を活性化させなければ、いずれは自分の企業も衰退していくことに繋がるだろう。当組合への積極的な参加をお願いしたい。なお、全国化粧品日用品卸連合会では、組合員企業の若手、後継者が卸経営のいろはを学べる勉強の場として、『卸流通アカデミー』を設立した。当組合員各社においても、是非このアカデミーを受講して頂き、卸売業の次世代を担う経営者を育ててもらい、夢と希望のある卸業界の実現に向けてご協力して頂きたい」と述べた。
 引き続き、来賓を代表して岩倉昌弘クラシエホームプロダクツ販売社長が祝辞を述べ、同社長の発声により乾杯、種々歓談。平木正人副理事長の中締めのあいさつで散会となった。

CFSコーポレーション、タキヤ、ミニストップと業務提携

 CFSコーポレーション(以下CFS)とドラッグストアのタキヤ(兵庫県尼崎市、飯塚啓社長)、コンビニエンスストアのミニストップ(東京都千代田区、阿部信行社長)の3社は5月21日、各社の取締役会において、業務提携を行うことを決議したと発表した。
 今回の提携は、イオンと資本関係のあるドラッグストア2社(CFS、タキヤ)の専門的知識、経験、ノウハウとミニストップのFCノウハウ、商品開発力及び各経営資源を融合させ、より競争力のある新業態店舗を創出、追及し、協業による各社の成長戦略を実現することを目的としている。
 業務提携の内容は、①ミニストップの専門的な知識・経験・ノウハウをドラッグストアに取り込んだ新業態開発(中食・ファストフードをはじめとする物流改革、健康志向に対応した食のMD改革、収納代行をはじめとする各種サービスの取り込みと新サービス開発)②CFS、タキヤの専門的な知識・経験・ノウハウをコンビニエンスストアに取り込んだ新業態開発(医薬品、化粧品を中心とする物流開発、登録販売者育成)③新業態における期待されるシナジー効果(登録販売者などの人材交流、共同システム開発による新たなFCパッケージ創出とFCチャネル拡大、共同調達・物流の実現、多種多様な商圏における店舗タイプの構築による販売チャネル拡大、各社の資源を活かしたローコストかつ環境配慮店舗の建築、施工、什器導入)――としている。

ライオン 記者懇談会開き第1四半期業績など発表 春の新製品が寄与

 ライオンは5月25日、記者懇談会を開き、10年第1四半期(10年1~3月)の業績並びに同社経営全般の考え方(環境・社会貢献・3つの革新)について藤重社長が説明した。
 第1四半期は国内新製品が好調に推移、海外事業も伸長し、さらに化学品事業も復調するなど前年同期を上回る業績となった。同社は今年度から3つの経営革新(マーケティング・営業・コーポレートコミュニケーション)に取り組んでいるが、その成果が早くも表れてきたともとれる結果となり、今後の事業展開に注目が集まりそうだ。
 同社の第1四半期業績は、売上高649億5100万円(前年同期比3・3%増)、その内、国内532億7500万円(前年同)、海外116億7600万円(同21・6%増)、営業利益はマイナス29億1200万円、経常利益はマイナス26億2500万円、四半期純利益はマイナス17億5000万円となったが、前年同期から営業利益は3・9億円、経常利益は5億円、当期純利益で2・3億円改善した。
 売上増加の要因は、国内新製品が好調に推移したこと、海外事業が好調なこと、化学品事業が復調していることなどで、今春の新製品は、いずれも計画・あるいは前年を上回る好調ぶり。これら新製品の特長におけるキーワーズは「健康」「快適」「環境」であり、いずれも技術的にイノベーションに裏打ちされた商品、ターゲットが明確な商品、使用実感がある商品だと同社は捉えている。
 海外事業は、前年同期比121・6%(実質115・1%)となったが、海外構成比は09年の15・3%から10年は18%に拡大。海外では衣料用洗剤のシェア拡大をグローバルブランドとローカルブランドで図っている。化学品事業は、59億3600万円となり、前年同期に比べて14億円増加。自動車・電機業界の在庫調整進展、産業需要回復、国内新規市場開拓等で回復した。通期業績予想の売上高3300億円(同2・5%増)、営業利益100億円(同0・4%減)、経常利益105億円(同5・8%減)、当期純利益55億円(同0・6%増)。

ココカラファインHD、2010年3月期決算発表 既存事業強化で純利益増

ココカラファインHD、2010年3月期決算発表 既存事業強化で純利益増

 ココカラファインホールディングスは5月20日、2010年3月期決算説明会を開き、決算概要並びに事業戦略について説明した。
 同期は、消費低迷やOTC医薬品、夏物商材、花粉関連商品が不振となったが、新型インフル関連特需(マスク等)や調剤事業、ドラッグイレブンへの卸事業が好調に推移したことや既存事業の質的強化策・コストシナジーの創出施策を図るとともに、店舗活性専門チームによる店舗運営の変革を行い、既存店売上高0・8%増となったことなどにより、連結業績は、売上高1909億5700万円(前期比112・3%)、売上総利益473億8500万円(同102・2%)、営業利益33億9400万円(同88・5%)、経常利益70億6900万円(同97・2%)、当期純利益41億6900万円(同106・5%)。また、事業子会社別売上高は、セイジョー694億3400万円(同105・8%)、セガミメディクス1215億2300万円(同116・3%)となった。
 次に、塚本社長が①事業ビジョンと戦略②M&A・アライアンスの推進③ヘルスケア領域の強化④PBミックス戦略⑤コストシナジーの創出⑥アライドハーツ・ホールディングス(以下アライドハーツHD)との合併について説明した。
 この中で、「事業ビジョンと戦略」では、地域密着型へルスケアプロバイダーを目指すべく、“店舗力”“専門知識”“接客力”を合わせた「接遇力」の向上を図るほか、在宅調剤、健診事業、生活支援、介護などのサービスを店舗を通じて、気軽に利用してもらうためのインフラの構築を図っていくとした。


2010年6月2日号 記事一覧

会合・発表会

  • 大木、経営方針発表会開く 売上高目標は1468億円
  • 石洗工、第60回定時総会開催 今年度活動基本方針を発表
  • 日石工組、第51回通常総会開催 瀧山理事長「安売り以外で競争を」
  • 店技研クラブ、22年度総会開催 設立10周年迎える
  • SC協会、第38回通常総会開催 村上教行氏が副会長に就任
  • ポーラ、記者懇談会開く 「訪販事業、組織改革で業績回復基調に」

経営・施策

  • 資生堂、第3次「男女共同参画行動計画」を策定
  • OTC医薬品市場の現況 第1類は販売店率の減少で大幅減に
  • ライオン、「LIONトップエコプロジェクト」推進、キャンペーンなど展開

製品・サービス

  • ポーラ、「B.A」新製品発表会開く 肌の糖化に着目したスキンケア
  • ツムラLS、日本の名湯から「清風のくつろぎ」新発売
  • ユニ・チャーム、「ソフィ超熟睡ガード」涼肌シリーズを限定発売
  • UYEKI、最上級の土佐備長炭「土佐 黄金の備長炭」新発売
  • 大香、スージー・ズー起用のアロマサシェなどを新発売
  • 花王、「ビオレボディデリ」からリキッドタイプの全身洗浄料新発売
  • ライオン、衣料用液体酸素系漂白剤「ブライトW除菌&抗菌」を新発売
  • P&G、新・「パンテーン」誕生 ダメージケア効果が飛躍的に進化
  • 貝印、シャンプーマッサージブラシなど新発売
  • パナソニック、斜め取り付け可能なLED電球「エバーレッズ」新発売

宣伝販促

  • エステー、「赤毛のアン」キャンペーン告知CMを限定オンエア
  • フマキラー、アルコール除菌シリーズの販促キャンペーンを実施
  • 明色化粧品、「DETクリア」モニターキャンペーンを実施

決算

  • 東邦HD、2010年3月期決算発表 売上高1兆円を突破
  • クロバーコーポ、積極戦略で黒字決算持続、新営業体制実る
  • J-NET中央、22年2月期業績発表 売上高175億円に

研究・開発

  • ポーラ化成工業、角層の糖化が肌のキメに影響することを発見

調査・統計

  • 経産省22年3月度販売統計 液体洗剤が大幅伸長、クレンザーは回復基調
  • 機械すき和紙連合会 22年1月~3月統計を発表
  • ライオン、入浴の意識・実態調査 入浴の目的は安眠・健康など5分類に

イベント・展示会

  • 資生堂、上海美術館で6月30日から7月23日まで企業文化展を開催
  • マンダム、「ギャツビー」ダンスコンテストを今年も開催
  • P&G「ジレットヴィーナス」、ビキニパレード開催しギネス記録を更新

施設・店舗

  • エスエスエルヘルスケアJ、本社を東京都品川区に移転 14日から営業
  • ラッシュジャパン、事務所を東京都港区に移転

訃報・葬儀

  • 訃報 大村匡一郎氏(元資生堂代表取締役副社長・元相談役) 91歳

時評・コラム

  • 時評 業態開発の強化図るGMS
  • 泡沫 話題の無煙たばこに挑戦
  • 私説・布衣の交わり⑳井上全氏 作田信幸

その他

  • 近石工、組合役員・組合員表彰受章者一覧

特集 【歯の衛生週間】

    特別企画

    • 歯の衛生週間、51回目迎え「住民主体による8020運動」推進
    • 平成22年度「歯の衛生週間」にあたって 日本歯磨工業会 藤重貞慶会長
    • 日本歯磨工業会、21年度歯磨出荷・輸出入統計を発表
    • ライオン 石川遼選手を起用したオーラルケア啓発キャンペーンを展開
    • 小林製薬 「デンタルドクターやわらか歯間ブラシ」5年で売上げ3.9倍に
    • サンスター 歯周病予防市場の活性化に向けて積極展開
    • エビス 新製品「デイリー歯間ブラシ」が順調なスタート
    • 花王 年代や生活シーンごとに最適化したオーラルケアを提案
    • ジャックス ブラックハブラシ2000万本突破を記念し、限定企画品を展開
    • 白十字 高齢者向けオーラルケア製品「口内清潔ウェットシート」新発売
    • 小林製薬 「生葉液薬/口内塗薬」パッケージをリニューアル
    • 歯の衛生週間によせて 全日本ブラシ工業協同組合 稲田眞一理事長
    • 健康で活動的なアクティブシニアを応援する 花王 尾崎元規社長
    • 川西商事 「クリスタルアニマルズ」海外でも積極拡販
    • ラピス 「ラピスワンタフトブラシ先細毛」が好調に推移
    • ユニロック 「クリーンタング」が日刊紙に掲載され話題に
    • J&J フロス啓発活動「フロッシング指導プログラム」を展開
    • グリーンベル 「舌クリーナー」に4色のカラーバリエーションを追加

    特集 【除湿剤】

    • 除湿剤市場は成熟した安定市場に 高い使用率を背景に市場は堅調
    • エステー ドライペットコンパクトの提案強化 限定企画品を投入
    • 白元 「ドライ&ドライUP」を“トータル衣類ケア”アイテムとして販売
    • オカモト 「水とりぞうさん」シリーズに環境配慮と新機能を追加
    • ニトムズ ユニークな「除湿棒」など提案 つめかえでエコ意識にも対応


    上記トピックスは要約版です。記事の詳細・全文は、日用品・化粧品業界の専門紙「H&BC マーケティングニュース」最新号(水曜日発行)でご覧になれます。お申し込みは刊行物案内をご参照ください。