2010年5月5日号掲載記事より
クレハ、「NEWクレラップ」新CM完成発表会開く クルリちゃんら登場
クレハは4月27日、NEWクレラップ新CM完成発表会を開き、3代目クルリちゃん、クルミちゃん登場し、第12作目「とりあい」篇を報道関係者に披露した。
はじめに佐川正取締役常務執行役員があいさつに立ち、「クレラップは今年の7月で発売50周年となる。1989年にクレハカットを採用し、NEWクレラップに改良したが、以来、継続して“NEW”をつけている。これは製品改良を重ねて新しくしているからであり、今年も7年連続の改良を行った。09年度の改良ではパッケージが評価され、グッドデザイン賞、日本パッケージングコンテスト、アジアスター賞、ワールドスター賞受賞することができた。また、2年前から刃を金属からプラスチックに替えたが、お客様相談室に称賛の声をたくさんいただくようになった。新CMは5月1日からオンエアとなる。これまでの11作は好評をいただいたが、今回も楽しく、よい雰囲気のCMとなっている」とあいさつした。
次に新CM「とりあい」篇の映像が公開され、約300人のオーディションから選ばれた3代目クルリちゃん・藤原梨名ちゃん(8才)、クルミちゃん・松原瑚春ちゃん(8才)が登場。梨名ちゃんは「すべり込みでクレラップをとるところがジェットコースターに乗っているみたいで楽しかったです」、瑚春ちゃんは「かわいいかつらとかわいい洋服を着て、クルミちゃんに変身できて楽しかったです」と元気よくコメントした。
この後、応援ゲストとして、「大漁まつり」でデビューした小学生演歌歌手のさくらまやちゃんが登場し、NEWクレラップのCMソングを熱唱した。
白元、HSオーナー会開催 前期は増収増益を達成
白元は、4月27日、代理店経営者ら67名を招いて「平成22年度白元ホールセールズオーナー会」を開催した。
昨年度の同社業績は、速報値で売上高376億6100万円(前期比108%)、営業利益15億5500万円(同126・1%)の増収増益を達成。グループ会社のキング化学と大三は、ともに黒字化に成功した。グループ会社について鎌田社長は、「両社とも白元を超える長い歴史があり、全く違う『企業風土』を融合しながら売上げ、財務を改善していくことは決して簡単なハードルではなかったが、昨年度でひと段落つけることができた。両社の業績再建が果たせたことから、白元のグループ経営も次の段階に進めることができると考えている」と表明している。
「4大カテゴリー」の現況並びに今期の目標だが、まず「防虫剤」は“1年用製品”の構成比拡大とともに市場が縮小しており、前期は同97%に終わった。今春は「フローラルミセスロイド」を半年用で発売し、テレビCMが話題になるなど好調なスタートを切ったが、防虫剤市場は保守的で、画期的な新製品でも「2年目の店頭展開が困難」(福田常務)な状況が見られることから、同社では現在の配荷規模の維持・向上を要請しており、これらの取り組みを通して今期は同112%の伸長を目指す。
「除湿剤」は“ドリップ式”を新発売するとともに増量企画品を投入した結果、同99%で着地した。現在は“トータル衣類ケア”として防虫剤との同時展開を提案。同時に配荷店拡大に注力しており、今期は同138%を目標に営業を展開する。
「入浴剤」は対前年度120%を超える業績を達成。今期は利益率が高いことを訴求して配荷拡大に取り組み、同150%を見込む。
そして「マスク」だが、昨年春には前年同期比1万%など需要が爆発的に伸びたものの、昨年11月末には前年同期比100%、今年1月末には同3割以下にまで落ち込んでしまったが、それでも前期比241%を達成した。
ユニ・チャーム、ユニ・チャームペットケアを吸収合併へ
ユニ・チャームは、4月30日、ユニ・チャームペットケアの普通株式を公開買付けにより取得し、同社を平成22年9月1日付(予定)で吸収合併すると発表した。
両社は今年1月頃から両社の企業価値向上を目的とした諸施策について協議・検討を重ねてきたが、国内の更なる強固な事業基盤強化、海外での両社事業の強化のためには両社が1つの組織体として活動することが必要と判断した。
合併後もカンパニー制の活用等によりペットケア関連事業有縁栄の自主性を重視した組織体制を維持し、従業員や経営陣の配慮を尽くし、ユニ・チャームペットケアブランドも維持することを想定している。
公開買付けは5月6日に開始予定、買付け価格は普通株式1株につき3825円。なお、両社の合併契約の締結は公開買付けの不成立を解除条件としている。
花王、22年3月期連結決算発表 ファブリック&ホームケア事業は伸長
花王は、平成22年3月期の連結業績を発表。売上高1兆1843億8400万円(対前年比7・2%減少、為替変動の影響を除く実質4・2%減)、営業利益940億3300万円(同2・9%減)、経常利益935億7200万円(同1・1%減)、当期純利益405億600万円(同37・2%減)となった。
売上高は、ファブリック&ホームケア事業が新製品効果等で伸長したものの、ビューティケア事業のプレステージ化粧品が国内で市場構造の変化を受けて低迷。ヒューマンヘルスケア事業はエコナ関連製品の製造・販売を中止したことが影響して減少した。また、ケミカル事業も販売数量の減少と原料価格低下に伴う販売価格の改定により減少した。
コンシューマープロダクツ事業は、前期に対して4・3%減の1兆80億円(為替変動の影響を除く実質2・1%減)。国内の売上高は3%減の8314億円。アジアは4・2%減の796億円。欧米では為替変動による影響を受け13・3%減(同2・2%減)の1129億円となった。営業利益は原材料価格が低下したものの、売上減少により前期を52億円下回る743億円となった。ケミカル事業は、原料価格低下に伴う販売価格低下に伴う販売価格の改定もあり、売上高は20・7%減の2078億円(実質14・8%減)となった。
資生堂、22年3月期決算は減収増益に 今年度は「成長軌道に乗る」目標に
資生堂は4月28日、平成22年3月期決算説明会を開き、決算概要並びに今期の計画と見通しを説明した。平成21年度の業績は、売上高6442億100万円(前期比6・7%減)、営業利益503億5000万円(同0・9%増)、経常利益514億8500万円(同1・1%減)、当期純利益336億7100万円(同73・8%増)の減収増益で、海外売上比率は36・9%と前期よりも1・1ポイント上昇。営業利益率は7・8%で、同じく0・6%上昇した。
国内のセグメント別売上高は、カウンセリング化粧品が2016億円(4・1%減)、セルフ化粧品が851億円(同3・8%減)、トイレタリーが465億円(同6・9%減)で、チャネル別に見ると、専門店とデパートは、注力店では引き続き好調に推移。ドラッグストアやGMSも健闘はしたが、十分な効果は発揮できなかった。
海外では、リーマンショック以降は低迷が続いたが、アジアでは下期から、欧米では第4四半期から回復感が現れ、現地通貨ベースでは3ポイントの増収を果たした。
22年度の目標は、売上高6600億円(同2・5%増)、営業利益530億円(同5・3%増)、経常利益515億円(同0%)、純利益310億円(同7・9%減)で、「日本をオリジンとし、アジアを代表するグローバルプレーヤー」という目標における「全ての質を高める」フェーズの最終年度として総仕上げを行うとともに、「成長軌道に乗る」を目標とする次期3カ年計画の足場固めの年に位置づけて事業を展開する。
エステー、22年度通期決算は天候不順などで減収に
エステーは4月28日、「平成22年(第63期)3月期決算説明会」を開催。決算の概況を報告するとともに、今期(第64期)の経営方針などを発表した。
同期の連結業績は、売上高435億4500万円(前期比97・0%)、営業利益22億4500万円(同90・1%)、経常利益19億4600万円(同97・9%)、当期純利益11億1900万円(同104・0%)となった。
上期は増収増益で推移したものの、下期は天候不順やその他の要因で衣類ケア(防虫剤)サーモケア(カイロ)が苦戦。エアケア(消臭芳香剤)も大幅なデザインリニューアル“デザイン革命”が話題になった「消臭プラグシリーズ」「自動でシュパッと消臭プラグ」などは好調だったが、定番剤型品が不振となり伸び悩んだ。
鈴木社長は、特に防虫剤の不振について「昨年の新型インフルエンザ騒動により、全国小売店でマスクや除菌剤などの“インフルエンザ対策品売り場”が立ち上がった。その影響で、秋口の防虫剤売り場が縮小されてしまった。ただし、現在、このマスクパニックともいえる状況は沈静化しており、防虫剤の売上げは例年並みに回復するはずだ。なお当社は昨年6月にマスクから撤退しており、今後の大量の返品といった不安要素もない」と説明。その一方でハンドケア(手袋)は、新型インフルエンザの感染対策用途のためか、一般家庭用と業務用の双方で薄手品などが好調だった。
今期(平成23年3月期)については、従来の基本戦略「絞り込みと集中」「世にない商品」「スピード経営」を継続。重点取り組みとして①デザイン革命+フレグランス革命②営業革新――の2点を掲げ、無駄な商品や仕事の切り捨て、コアブランドに経営資源を集中投下する。
2010年5月5日号 記事一覧
M&A・設立
- ココカラファインHDとアライドハーツ・HDが合併契約書を締結
- ニトムズ、「日東電工ニトムズ韓国」を設立 韓国でコロコロの本格展開へ
会合・発表会
- JACDS政治連盟、特別セミナー開催 「厳しい環境下で“専門性”を」
- パナソニック、マッサージソファ発表 「パナソニックヘルスケア」始動
- 流通BMS、通常総会開催 「サービス産業の生産性向上を目指す」
- 排水協、第16回通常総会開催 21年販売個数は約1200万個に
- ヤマサキ、経営計画発表会開催 「社員が主役のアワーカンパニーに」
経営・施策
- 「流通BMS」企業の導入進む ドラッグストア業界はガイドライン発刊
- 花王、中国・青海省の地震で義援金を寄託
- 資生堂、中国・青海省の地震で義援金を寄贈
- 桃谷順天館、乳がん健診の大切さ伝えるメッセージキャンペーン実施中
- サラヤ、上海万博「世界一トイレ」にノータッチ式手洗い機器を出展
- サンスター 09年度の社会貢献活動 人びと、そして地域の健康のために
製品・サービス
- 日本ロレアル、メイベリンNYから新アイシャドウ&リップを発売
- ユニ・チャーム、マミーポコ/パンツのブランドカラーを一新
- 大王製紙、過多月経用ナプキンelisウルトラガードCLINICS改良発売
- 花王、ビオレuから手指の消毒スプレーを新発売
- 王子ネピア、nepiaキッチンタオルボックスを改良発売
- 明色化粧品、「オーガニックナチュラルシリーズ」3品を新発売
- 日本製紙クレシア、クリネックスペーパータオルハイパードライ改良新発売
- 貝印、「ふりふりラムネメーカー」を新発売
- バンクール、ピーターラビットアロマコレクションを新発売
- ライオン、「部屋干しトップ」からせっけんの香りを数量限定発売
- 丸富製紙、「花束Baby&Kids」新発売、「花束綾沙」リニューアル
- 王子ネピア、鼻セレブフェイスペーパー発売、CVS限定商品の販路拡大
- 大王製紙、アテントから「下着につける尿とりパッド」など新製品
- 小林製薬、「サラサーティSoLaLa♪」から特別パッケージ品を限定発売
- 貝印、台所用品「モッタイナイス」新製品発売
- シック、「クアトロ4フォーウーマン」限定コラボセットを発売
- 富士フイルム、エイジングスキンケア「アスタリフト」新製品発売
宣伝販促
- サンスター「オーラツー」、J-WAVE LIVEペアチケット当たるキャンペ実施
- アース製薬、「モンダミン」息さわやかキャンペーンを実施
- 花王、「ヘルシアウォーター」“歩くを応援”プロジェクトをスタート
- ジュジュ化粧品、WEBサイト「うるナビ」をリニューアル
- ダリヤ、TVCM「そのココロ」篇放映中 加藤清史郎君を起用
人事・組織
- カネボウ化粧品、取締役会議長を新設 花王・神田常務が就任予定
- 白元、同社の新営業体制およびマザーズの役員人事を発表
決算
- グローウェルHD、22年8月期第2四半期決算は増収増益に
研究・開発
- 常盤薬品工業、黒糖から炎症抑える成分を発見
- 花王、高濃度茶カテキンの継続摂取で歩行運動による体重減少の効果検証
- ポーラ化成工業、美しいデコルテで顔が明るい印象になることを発見
調査・統計
- CM好感度調査発表 花王が企業ランキング5位に
- エスエスエルヘルスケアJ、「白い肌が素敵」1位は小雪 調査結果発表
- 西化工 22年2月期販売統計 シャンプーなどヘアケア3品は90%台
- フランチャイズチェーン協会 22年3月度CVS統計 寒気の影響で売上低調
- チェーンストア協会 22年3月度販売統計 総販売額16カ月連続減に
イベント・展示会
- ニトムズ、5月6日は「コロコロの日」が正式認定
- マンダム、GATSBY学生CM大賞2010を開催 今年で5回目に
- P&G「ジレットヴィーナス」、5月23日にビキニパレードを開催
施設・店舗
- 日本浴用剤工業会、事務所を東京都中央区に移転
時評・コラム
- 時評 推奨販売の有効性を見直す
- 泡沫 「トイレタリー」の言葉のイメージ
- 私説・布衣の交わり⑰工藤高市氏 作田信幸
その他
- 春の叙勲受章者発表 清水俊吉氏(元全卸連会長)らが受章
上記トピックスは要約版です。記事の詳細・全文は、日用品・化粧品業界の専門紙「H&BC マーケティングニュース」最新号(水曜日発行)でご覧になれます。お申し込みは刊行物案内をご参照ください。