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2010年4月21日号掲載記事より

資生堂、2010年度方針説明会開催 「グローバル企業として大きく飛躍」

 資生堂は4月9日、「2010年度方針説明会」を開き、「2010年度経営方針概要」「マーケティング方針」「営業方針」「ヘルスケア事業マーケティング方針」を発表した。
 国内では、成長性の回復に向け、チャネルやブランドの更なる「峻別と集中」を推進。
 4月1日には営業体制を改め、東阪名を中心とする組織小売業の本部商談と店舗営業を一貫して担当する「系列営業本部」と、チャネルを横断して地域に密着したきめ細かな営業を展開する「エリア支社」を新設。従来の「支社長」は「GM(ゼネラルマネージャー)」に呼称変更した。
 流通戦略では、まず専門店は、前期に参加店が全体の平均売上げ約10%を上回る実績を上げた「PSプログラム」参加店(767店)をメーンに施策を展開。デパートは、最重点拠点店109店を中心に「Wカウンター体制」を継続推進。組織流通は、大手ドラッグストアやGMS19社を「ダイレクト19系列」に位置付けて、「系列営業本部」による一気通貫の指揮命令系統で対応する。
 また、「今後、経済情勢や社会環境をはじめ今後もさまざまな変化への対応が求められると思うが、当社が掲げる『2017年の売上高1兆円、経常利益率12%以上』という目標は決して変更することはない。資生堂グループ全社員が能力を出し切り、結束力を高めることにより、定めたマイルストーンを着実に達成し、グローバル企業として必ず大きく飛躍していく」と改めて表明した。

花王、「薬用クリアクリーン」改良 “密着パウダー”を新配合

花王、「薬用クリアクリーン」改良 “密着パウダー”を新配合

 花王は5月1日、家族の歯と歯ぐきの健康を考えるハミガキ「薬用クリアクリーン」(医薬部外品)を改良新発売する。歯垢除去力を高める「密着パウダー(清掃助剤)」を新配合し、歯肉炎の原因となる歯ぐき近くの〃ミクロの溝の歯垢〃まで除去できるようになった。
 毎日歯磨きをしていても奥歯の溝や歯と歯のすき間は磨き残しが多く、むし歯・口臭・歯肉炎の原因となる。さらに歯ぐき近くのエナメル質には細かい「ミクロの溝(周波条)」が存在していることが知られており、ハブラシが届きにくい形状をしているために歯垢がたまりやすい。このミクロの溝の歯垢も歯肉炎を引き起こす大きな要因となっている。
 今回の改良ではこのミクロの溝に着目。同品の特長である細かくくだける〃ミクロクラッシュ顆粒(清掃剤)〃が歯ぐき近くのミクロの溝に入り込み、新たに配合した歯垢除去力を高める「密着パウダー」の効果で、ミクロの溝の歯垢までも除去する。また、原因菌を殺菌して歯肉炎・口臭を防ぐ殺菌剤、むし歯の発生と進行を防ぐフッ素もそれぞれ配合。
 ラインアップは「ナチュラルミント」「エクストラクール」「フレッシュシトラス」の3種類。各140㌘オープン価格。

ライオン、バストロジー泡のボディケアウォッシュから季節限定品を発売

ライオン、バストロジー泡のボディケアウォッシュから季節限定品を発売

 ライオンは4月19日、泡でやさしく手で洗い摩擦刺激を抑えるボディ用洗浄料「BATHTOLOGY(バストロジー)泡のボディケアウォッシュ」から、春夏向けの柑橘系の香りを採用した「シトラススパークリングの香り」(550㍉㍑オープン価格)を数量限定で新発売した。
 今回の季節限定企画品は、春から夏の爽やかな季節に人気が高い柑橘系の香り(ジューシーなフレッシュシトラス、みずみずしいフルーツ、ローズやマグノリアの香り高いフローラル)が奏でる「シトラススパークリングの香り」を採用。香りだけでなく、ボトルもレモンやオレンジなどをあしらったデザインになっており、爽やかなバスタイムを演出する。通常品と同じく、きめ細かくクリーミィでつぶれにくい泡がはじめから出てくるので、ボディ全体をやさしく手で洗うのに適している。肌にマイルドなアミノ酸系洗浄成分、植物由来の高保潤成分グリセリンを配合。しっとりなめらかな肌に洗い上がる。

ユニリーバ、ダヴゴーフレッシュに追加品 「香る広告」東京・大阪で実施

ユニリーバ、ダヴゴーフレッシュに追加品 「香る広告」東京・大阪で実施

 ユニリーバはこの春、香りのボディウォッシュ「go fresh(ゴーフレッシュ)」シリーズに「リニュー」(ジューシーベリー&フレッシュライムの香り)を追加するとともに、発売中の「アクアモイスチャー」(キューカンバー&グリーンティーの香り)、「リフレッシュ」(グレープフルーツ&レモングラスの香り)、「クール」(フレッシュミント&ウォーターリリーの香り)の3アイテムは、香りとパッケージを一新してリニューアルした。
 これを記念して4月5日からは、今年で3年目となる【香る広告】を実施。具体的には、4月5日から11日までJR東日本・新宿駅と東京メトロ・池袋、銀座、表参道、六本木、渋谷エリアなど主要駅、JR西日本・大阪駅で、4月12日から18日までは、東急東横線と東急田園都市線の主要駅と阪急梅田駅で掲出した。
 この広告は、4種のフレッシュ感のある香りをターゲットである20代から30代の女性たちが接触する交通にフォーカスして展開することで、店頭だけでなく生活導線上で気軽に楽しんでもらうことを目的に実施したもの。フレッシュ感ある香りを多くの人に持ち帰ってもらうために、広告は、シリーズ4種の香り別に女性のハンドバッグに入れることができる「カードサイズ」で準備したという。
 なお「ダヴ ゴーフレッシュ」シリーズは、多様化する消費者ニーズやストレス社会などの現状を踏まえ、入浴時に香りによる〝癒し〟を提案することを目的に発売したボディウォッシュで、シリーズの調香師には、世界的に活躍しているアン・ゴットリーブ氏を起用。欧米やアジア諸国でも発売され、各国で多くの支持を集めている。

薬王堂、2010年2月期決算発表 増収増益を達成

 薬王堂(西郷辰弘社長)は4月12日、2010年2月期決算説明会を開き、西郷社長が決算の概要や今後の方針などについて発表した。
 前期は、売上高392億2900万円(前期比104・6%)、売上総利益93億8600万円(同105・5%)、販管費86億3100万円(同103・5%)、営業利益7億5400万円(134・8%)、経常利益7億8900万円(同117・2%)、純利益3億9000万円(同100・6%)の増収増益を達成。新店は、計画5店に対し、岩手県に6店を出店。改装は42店(前期24店、後期18店)で実施。期末店舗数は121店になった。
 新型インフルエンザ予防商品の好調推移が売上高と利益を牽引したが、売上高では天候不順などの影響もあり風邪薬が苦戦し、既存店が昨年10月から、全体でも昨年12月から動きが鈍化。セグメント別に見ると、高価格帯商品が多いNPP化粧品の苦戦から化粧品の販売構成比が減少し、その分コンビニエンスケア、特にペットケアが伸長した。
 また客単価は、日用品と食品で下落が発生したが、それ以外の部門でカバーすることができたことで、既存店は100%を維持した。
 2011年2月期決算は、売上高412億1100万円(同105・1%)、売上総利益99億5600万円(同106・1%)、営業利益7億8000万円(同103・5%)、経常利益8億3900万円(同106・2%)、当期純利益4億3000万円(同110%)、出店8店、閉店1店を計画している。

メディカル一光、2010年2月期決算発表 「経常利益5%台」を達成

メディカル一光、2010年2月期決算発表 「経常利益5%台」を達成

 調剤薬局などを営むメディカル一光(南野利久社長)は4月9日、2010年2月期決算説明会を開催。売上高171億8400万円(前期比6・9%増)、営業利益9億7500万円(同30・1%増)、経常利益8億9300万円(同32・9%増)、当期純利益4億5700万円(同38・9%増)の増収増益で、1店舗当たりの年商は、09年度の2億1130万円から2億2170万円に増加。経常利益は、薬価差益の拡大などにより、目標の「経常利益率5%台」を達成できた。
 今般の薬価引き下げと調剤報酬の改訂では、1枚1万円(技術料2000円、薬材料8000円)の処方せんの場合、技術料は2040円にアップするが、薬剤料は7600円に縮小。ジェネリック医薬品を全体で30%使用した企業は技術料に17点(170円)付けることができ、2040円の技術料が2210円になる。このように、売上げは下がるが利益率は上がる改訂になったことから、同社は今後、利益額・率を増加させるために卸売業と納価についての交渉を進めて、売上げ・利益の維持・拡大を図る方針だという。
 2011年2月期は売上高173億3300万円(同)、営業利益8億2600万円(同)、経常利益7億5000万円(同)、当期純利益3億6200万円(同)で、薬価改定期にあたることから増収減益を予想している。


2010年4月21日号 記事一覧

会合・発表会

  • 児玉兄弟商会、コダマ商事が合併 2社体制で効率的なビジネスを展開

経営・施策

  • ドラッグストア業界 1~3月は販売不振 新型インフル鎮静、花粉も少なく
  • JILS、ロジスティクス環境会議報告書2点を公開
  • PRページ 注目集まる!母の日の由来 日本香堂「母の日参り」が先鞭
  • ジュジュ化粧品、厚木市ソフトボール大会を後援 子供達の成長の一助に
  • 企業探訪 プレスト 国内初の美容情報専門リリース配信サイトを開始

製品・サービス

  • 丸富製紙、「スヌーピーティシュさくら」などティシュ新製品発売
  • 日本オラクル、需要管理アプリ「デマントラ」最新版の提供開始
  • PRページ UYEKI「ダニクリンシートタイプ」 更に多様なニーズに対応
  • シック、「イントゥイション」スペシャルポーチセットを数量限定発売
  • 小林製薬、「エアーヴァカンス」「天使の消臭元」など新製品発売
  • PRページ サンスター Ora2ステインクリアプレミアムペーストで新提案
  • コーセー、「アディダスメンズケアシリーズ」が好調に推移

宣伝販促

  • エステー、「赤毛のアン」チケットプレゼントキャンペーン実施
  • ジュジュ化粧品、「マダムジュジュ」60周年記念でニュースレター配信開始
  • 大日本除虫菊、ユニクロ企業コラボTシャツプロジェクトに参加
  • ブリタ、ポット型浄水器のシェア№1キャンペーン実施中

人事・組織

  • 資生堂、役員人事を発表
  • 桐灰化学、4月1日付けで役員・執行役員人事を発表
  • 王子ネピア、4月1日付けで役員人事を発表

研究・開発

  • 長瀬産業、海藻ポリフェノールの脂肪吸収抑制効果を発見

訃報・葬儀

  • 訃報 伊東秀商事元社長 伊東竜一氏 82歳

時評・コラム

  • 時評 値下げしないで生き残りを
  • 泡沫 上海万博に注目集まる
  • 私説・布衣の交わり⑮尾上岩夫氏 作田信幸

その他

  • プラネットVANVAN第86号

特集 【衛生材料】

    特別企画

    • 衛生材料3カテゴリーの動向 規模の維持・拡大巡り様々な取り組み推進
    • 花王 高齢化社会の生活の質向上へ 「リリーフ」シリーズを積極展開
    • P&G 「パンパース」3つの方針でシェア拡大へ 「ウィスパー」新製品
    • 日本製紙クレシア 「ポイズライナー“さらさら吸収”超微量用」を新発売
    • ユニ・チャーム 三位一体で商品価値を最大限に発揮できる売り場実現へ
    • PRページ 小林製薬 軽失禁専用製品「尿モレサラサーティ」発売
    • 白十字 「口内清潔ウェットシート」新発売 オーラルケア市場に参入
    • リブドゥコーポ 介護現場の声から生まれた「リフレ」新製品発売
    • 王子ネピア 「nepia GENKI!」パンツタイプの取り組み強化で伸長
    • 大王製紙 「GOO.N」に新製品追加でブランド拡充 潜在市場の顕在化へ

    特集 【住居用関連】

    • 住居用関連商品市場 トレンドは“除菌”“手早く簡単に”
    • 花王 バスマジックリン泡立ちスプレー壁の防カビプラス新発売
    • 第一石鹸 キッチンクラブから大容量1000㍉㍑の食器洗い洗剤新発売
    • ライオン 「おふろのルック」すすぎ時の泡切れの速さを訴求
    • ハイネリー 拭き掃除用石鹸製品「キブツクリン」を展開
    • ユニ・チャーム 「ウェーブ」シリーズ更なる拡大へ 春・夏も需要期に
    • カネヨ石鹸 乳酸配合の除菌クリーナー&アルコール除菌剤新発売
    • 日本製紙クレシア 「スコッティ」ブランドからテレビ用クロス2種発売
    • ジョンソン 「カビキラー除菌@キッチンアルコール除菌」を発売
    • ニトムズ コロコロ“ハイエンドライン”の提案を強化
    • ユニリーバ 春こそ大掃除キャンペーン展開中 Webコンテンツを変更
    • 大王製紙 「エリエールミチガエルトイレクリーナー」シートの厚みを改善
    • 大日本除虫菊 「ガラスに虫コナーズ」ユニークなコンセプトで注目集める
    • UYEKI 様々な汚れを掃除する商品を数多く取り揃えて好評
    • エステー ウルトラパワーズ洗たく槽クリーナーを改良
    • マルフククレンザー製造 除菌・消臭Spray&Gelを展開中
    • ニッサン石鹸 手肌と環境にやさしい「ファーファ台所用洗剤」を展開


    上記トピックスは要約版です。記事の詳細・全文は、日用品・化粧品業界の専門紙「H&BC マーケティングニュース」最新号(水曜日発行)でご覧になれます。お申し込みは刊行物案内をご参照ください。