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2010年3月31日号掲載記事より

エステー、“デザイン革命第2弾”新製品発表会開催

エステー、“デザイン革命第2弾”新製品発表会開催

 エステーは3月24日、“デザイン革命第2弾”新製品発表会を開催した。同社は昨秋、デザイン革命の第1弾として、世界的デザイナー・佐藤オオキ氏の手により「自動でシュパッと消臭プラグ」「消臭プラグシリーズ」の大幅なデザインリニューアルを実施。さらに「世にないことをやる会社」として、商品のデザインだけでなく“発表会のフォーマット”の革命を起こすことにも挑戦し、同社R&Dセンターを「デザインミュージアム」に一時改装して開催した“デザイン革命第1弾発表会”は大きな話題を呼んだ。
 デザイン革命第2弾となる今春の新製品「ウィルスアタッカー」および「タバコ/ペットの消臭力(置き型、スプレー)」(それぞれ詳細既報)に関しても佐藤オオキ氏がデザインを担当。すでに発売前から流通関係者の期待を集めている。発表会のスタイルも、鈴木社長をはじめとする同社社員が“香りのソムリエ”として、カフェ店員のような衣装を身にまとい、テーブルに座った報道関係者に対して個別に商品説明を行う――という日用品業界では類ない形式で行われた。
 佐藤氏は今回のデザインについて「第1弾から引き続き『親しみやすさ』と『家庭のインテリアになじむ』デザインを目指した。ユーザーには各商品のデザインとシルエットを通じて“どのような価値を提供するアイテムなのか”を直感的に理解してもらえるはずだ」と説明した。

あらた、アルフレッサ、シーエス薬品、日本アクセス、丹平中田が業務提携

 あらたは3月26日、日本アクセス、アルフレッサホールディングス(HD)、アルフレッサHDの連結子会社であるシーエス薬品、アルフレッサHDが資本提携している丹平中田の4社と業務提携契約を締結することで合意し、同日開催の取締役会で承認したことを発表した。
 発表によれば、5社は、食品・日用品・一般用医薬品等の卸売事業に関する営業・物流・事業開発等の分野における業務に関して、それぞれの企業グループが保有する経営資源を有効に活用し、相互に連携する協力体制を構築することで、総合生活提案卸として顧客満足と企業としての競争優位性を高めることが可能であるとの判断に至ったとしている。
 なお業務提携内容は、①営業機能におけるクロスマーチャンダイジングを含む共同売場提案、店頭販促提案、情報分析・提供等による顧客満足度の向上②物流機能における共同物流、一括物流、共同配送等、経営資源の有効活用による物流の効率化③マーケティング機能における各社リテールサポート機能の共同活用による店頭活性化④生活消費関連分野での共同商品開発⑤中国を中心とする海外での共同事業展開の検討⑥その他合意する分野。

プラネットとファイネットが商品データベースの相互連携で合意

 日用品・化粧品や一般用医薬品の業界でEDIサービスや商品データベースを提供するプラネット(玉生弘昌社長)と、酒類・加工食品業界でデータ交換サービス「商品流通VAN」や商品情報データベース(FDB)を提供するファイネット(山口範雄社長)は、2010年7月から、双方の商品データベースを相互連携することで合意した。
 日用品・化粧品や一般用医薬品の情報を扱うプラネットの商品データベースと、酒類・加工食品の商品情報を扱うファイネットのFDBが相互連携すれば、データベース全体の登録商品件数は約16万件となり、商品画像を含む商品データベースとしては、国内最大となる。
 現在、「日用品・化粧品業界」・「酒類・加工食品業界」、両業界の商品を扱う小売業や卸売業では、商品データベースを2つ以上利用せざるを得ない状況だが、この相互連携により、業界の垣根を越えた商品情報活用が可能になり、特にドラッグストアやGMS・SMといった幅広く商品を取り揃える小売業では、更なる情報収集業務の効率化が実現される。
 また、プラネットが提供する商品データベースの情報を自社商品マスタに自動で取り込めるサービス「商品マスタ登録支援サービス」に酒類・加工食品の情報も取り込めるようになる。小売業が自社に取り込む取扱商品情報(商品マスタ)の精度向上という点でも、業務効率化に寄与するものとなる。
 2社は、相互連携による商品データベースの利便性向上の結果として、利用企業及び登録企業の拡大を目指す。当初は双方のデータ精度を確認しながらテスト的に運用を行なう予定。

日本製箔、日用品事業を三菱アルミニウム、エムエーパッケージングに譲渡

 日本製箔は3月26日、本年5月1日をもって三菱アルミニウム及びエムエーパッケージングへ日用品事業を譲渡すると発表した。
 同社の日用品事業については、種々改善に努めてきたが、今後の発展性や競争力を踏まえ、平成20年1月以降進めてきた三菱アルミニウム社並びにエムエーパッケージング社との業務提携を更に促進することが最善と判断し、事業譲渡することとした。
 今後、同社は、より優位性のある製品分野への選択と集中を推進することにより、収益力の拡大に向けた戦略的な事業展開を図っていくとしている。

マツモトキヨシ、新業態店「H&B Place」1号店をオープン

マツモトキヨシ、新業態店「H&B Place」1号店をオープン

 マツモトキヨシは3月19日、同日開業した横浜・JR桜木町駅前の複合施設“TOCみなとみらい”内ショッピングタウン地下1階に、同社プロデュースのビューティ&コスメショップ「H&B Place(エイチ・アンド・ビー・プレイス)」の1号店(みなとみらい店)をオープンした。
 同店は、化粧品、サプリメント、雑貨など“美と健康”を実現する豊富な品揃えと、同社所属のビューティスペシャリスト(ビューティケアアドバイザー)と管理栄養士による充実したカウンセリングサービスにより、20~40代女性の“なりたい姿”を内外から提案するプレイス(場所)を目指している。
 既存の同社ドラッグストアとの最大の違いは「医薬品の取り扱いがない」こと。それに代わって、ドラッグストアという業態では取り扱えなかった通販系、百貨店系のカウンセリング化粧品ブランドやドクターズコスメブランド、輸入雑貨、キッチン用品、デザイン性の高い文房具・オフィス用品などの取り扱いを実現した。なお、各商品の店頭価格に関しては、ほぼ定価通りの設定になっている。そのほか、カウンセリング化粧品の販売および商品説明に関しては、来店客とのコミュニケーション性を重視し、メーカーが派遣する美容部員ではなく、前述の同社ビューティスペシャリストのみで対応するという。


2010年3月31日号 記事一覧

会合・発表会

  • 近石工組、情報交流会・環境保全部会開き、組合員ら52名が出席
  • ライオン、「ラクトフェリン」の研究成果に関する技術説明会を開催
  • アスコット、「ASPAC-消費財卸」情報化促進貢献賞受賞記念セミナー開催

経営・施策

  • 日本SC大賞・地域貢献大賞 SCの課題解決への示唆富む店舗が受賞
  • 花王、世界で最も倫理的な企業に4年連続で選定される
  • 資生堂、高級ヘアサロン向け「プロフェッショナル事業」を本格展開
  • ちふれ化粧品、コーポレートロゴを一新 中国市場へ進出
  • 王子ネピア、「nepia千のトイレプロジェクト」寄付金贈呈式を開催
  • 高島屋とH2Oリテイリング、経営統合を中止

製品・サービス

  • ツムラLS、「バスクリン」「日本の名湯」から数量限定品発売
  • クナイプジャパン、芳香浴「クナイプバスソルト」シリーズを積極展開
  • ポーラ、ph環境に着目した美白美容液「ホワイトショットQL」発売
  • 柳屋本店、「紙のはちみつ美容液」など春の新製品を発売
  • ロート製薬、「オレゾ」「オバジ」など新製品、改良品を発売
  • サンナチュラルズ、UVカット下地クリームを新発売
  • ヤーマン、ミネラルコスメ「オンリーミネラル」から新製品
  • マーシュ・フィールド、「カバーリングツインファンデ」新発売
  • ユニ・チャーム、「ソフィはだおもい」に新サイズを追加
  • 大王製紙、「エリエールシャワートイレットティシュー」など発表
  • FDK、アルカリ乾電池「G-PLUS」単1、単2形のブリスターパックを発売
  • B&Cラボラトリーズ、「ラブクローバー」など新製品

宣伝販促

  • 旭化成HP、サランラップ50周年新CMに岡田准一を起用

人事・組織

  • マツキヨHD、ブロック制導入などの機構改革と重要人事を発表
  • イオン、グループ各社の代表者および役員等の異動を発表
  • プラネット、4月1日付の人事異動を発表

研究・開発

  • 花王芸術・科学財団、第4回美術に関する研究奨励賞受賞者・助成先を決定
  • 常盤薬品工業、南天実エキスに炎症性物質の産生抑制効果を発見

調査・統計

  • 経産省22年1月度販売統計、数量横バイ、金額減で推移
  • チェーンストア22年2月度統計、総販売額は15カ月連続減
  • 西化工22年1月度統計、セットローション、染毛料が好調に推移
  • 日本香堂、「母の日の供養」にまつわる意識・実態調査

イベント・展示会

  • 日本香堂、子ども絵画館inお台場を開催、コンクール入賞作品を展示
  • エステー、デザインアワード実施、「お部屋の消臭力」のデザインを公募

施設・店舗

  • セイジョー、初の環境配慮型実験店を神奈川県相模原市に開店

時評・コラム

  • 時評 春の日差し呼ぶ卸の上場
  • 泡沫 早生まれと法律の関係
  • ドラッグストアショー後記 バリアフリーの徹底を
  • 私説・布衣の交わり⑫鈴木隆氏 作田信幸

その他

  • 資生堂、書籍「化粧セラピー」を出版

特集 【卸流通】

    特別企画

    • 卸売業の現状と課題 製配販の価値創造の連携が必要な時代に
    • 卸売業の果たす役割 卸流通に変化の兆し 業界の新たな発展に寄与
    • 全卸連・森友徳兵衛会長インタビュー 卸流通アカデミー(ORA)設立へ
    • Paltac 近者正平副社長インタビュー 東証・大証第一部上場で更なる飛躍
    • J-NET 新生J-NET、順調な滑り出し グループ3000億円超える売上げ
    • あらた 畑中伸介社長インタビュー 次世代卸として新しい枠作りに挑戦
    • 花王CMK 基本的なカスタマー満足№1目指す エコロジー視点の活動
    • 中央物産 児島誠一郎社長インタビュー 品揃え提案で得意先の収益性確保
    • ライオン 「人間の快適」「地球環境の快適」をサポート
    • 日本製紙クレシア 卸の“キメ細かな店頭フォロー機能”を期待
    • P&G 製・配・販の連携がよりスムーズに 業界価値の向上目指して
    • カメヤマ 地域商材を掘り起こし再生する活動を推進
    • ユニ・チャーム 価格安定こそが継続的な取り組みの実現に繋がる
    • エステー “現地・現物・現実”の三現主義で営業展開
    • 日本香堂 母の日参りキャンペーンで新需要創造
    • サプリコ メンバー社71社に 更に存在感ある組織に成長
    • ときわ商会 大型卸と一味違う路線を志向 スピードある対応力を発揮
    • フマキラー 成長カテゴリーに新製品を積極投入 元気なメーカーと高評価
    • オオツカ 「今までとは違う取り組みを」生活者の豊かな生活を応援
    • デフレの中で健闘する地域卸の今 新たな施策で販売単価減少食い止める
    • こもりコーポレーション 今年創業100周年迎える 小森社長に聞く
    • J-NET中央 業界文化の変更を提唱 「これ以上の安売りは業界がダメに」
    • 東流社 カテゴリーの提案営業に重点 J-NET東日本として積極活動
    • 藤原物産 爽快感持続するジェルタイプのボディ洗浄料を全国発売開始
    • ピップトウキョウ 松浦由治社長インタビュー 東西合併控え最終調整
    • ユニリーバ 卸売業とのビジネス強化、協働体制を構築
    • セキヅカ商事 新たな施策で利益体質への強化図る
    • 元気な地域密着卸 タケウチ 個性発揮で地元小売業の信頼集め堅実経営
    • アルボ、システムトラスト、五色屋が統合 家庭紙卸「カルタス」誕生


    上記トピックスは要約版です。記事の詳細・全文は、日用品・化粧品業界の専門紙「H&BC マーケティングニュース」最新号(水曜日発行)でご覧になれます。お申し込みは刊行物案内をご参照ください。