2010年3月24日号掲載記事より
Paltac、3月18日に東証・大証第一部に上場
Paltacは3月18日、東京証券取引所市場第一部及び大阪証券取引所市場第一部に上場した。
同社単体の平成22年3月期第3四半期業績(累計)は売上高5733億8400万円、営業利益75億3100万円、経常利益111億2700万円、純利益59億800万円となった。また単体の平成22年3月期(通期)の業績予想は、売上高7450億円(前年比102・2%)、営業利益78億円(同110・4%)、経常利益125億円(同103・5%)、当期純利益65億円(同90・7%)を予想している。
ツルハHD、2010年5月期第3四半期決算発表 全項目で前年比2ケタ成長
ツルハホールディングスは3月17日、2010年5月期第3四半期決算説明会を開き、大船正博取締役常務執行役員管理本部長が期中(平成21年6月~22年2月)の概要などを発表した。
第3四半期累計連結業績は、売上高2119億2800万円(前年同期比112・9%)、売上総利益581億7700万円(同114・5%)、販売費・一般管理費478億8500万円(同113・3%)、営業利益102億9100万円(同120・7%)、経常利益107億8800万円(同118・5%)、当期純利益57億7600万円(同116・3%)と、全ての項目で対前年2ケタ成長を達成。
売上高は、営業時間の延長や新型インフルエンザの特需などで好調に推移し、これを背景に粗利重視の販促施策を継続。顧客の節約志向は依然として強く、特売集中傾向が続いたものの、対前年で比較すると「客単価」と「販売点数」は上昇傾向がみられた。
「新型インフルエンザの特需」に関しては、現在は「マスク」が家庭内在庫の増加や花粉飛散量の減少から苦戦しているが、「手指用アルコールスプレー(同212.2%)」、「ウェットティッシュ(同131・1%)」、「ハンドソープ(同112・6%)」など関連商材は堅調に推移。またPBは、アイテム数の合計が1585品目(同社・エムズワン=1350品目、ハピコムブランド=235品目)で、売上113・3%、粗利113・7%、「エムズワン」は、売上124・6%、粗利126・5%を達成。対売上高比は12%、対総利益比は19・2%に拡大した。
第10回JAPANドラッグストアショー開催 業界10兆円産業化の課題提起
JAPANドラッグストアショーには、全12ゾーンに前年と同数の317社(1167小間)が出展したが、その顔ぶれは大きく変化した。ホームケアとヘルスケアゾーンで出展社が減少した一方、サプリメントおよびフーズ&ドリンクゾーンへの食品・飲料メーカーの出展が増加。最近の健康食品ブームを背景に来場者の関心も高く、「美と健康」の基礎となる飲食料品商材は、今後のドラッグストア業界の成長に欠かすことのできない役割を担っていることを示していた。
主催者テーマブース「テーマイベント2010」は、「ドラッグストア10兆円産業化の7つの課題」「ヘルスチェックコーナー」「JACDS活動」の3つのゾーンを構成。「ドラッグストア10兆円産業化の7つの課題」では、ドラッグストア業界が10兆円産業を実現するための7つの課題(面分業推進、セルフメディケーション推進、人材育成、事業効率化を図るインフラ整備、需要創造及びマーケット拡大の研究と実践、店舗の効果・効率向上の研究と実践、狭小商圏型新フォーマット開発の研究と実践)とその取組みのポイントをパネルで解説した。
また、主催者イベントの1つである「みんな元気で美しく!2010」では、健康と美容などのチェックとケアが行える「体験スタジアムゾーン」と、自然派フードレストラン店と韓国薬膳料理店が出店し、食で美容を実現する新企画「レストランゾーン」、ウイルスの基礎知識や予防対策、関連商品を紹介する「ウイルス対策ゾーン」を展開。
出展社ゾーンでの各社のサンプリングは、バイヤーズデーと一般公開日でサンプルの内容を変更している出展社が目立ったほか、ゲームやクイズを行った人にサンプルをプレゼントする“体験型サンプリング”を導入する企業も増加していた。
ドラッグストアショー 12万9000人が来場 セルフメディケーションを訴求
今回で第10回目の開催となった「第10回JAPANドラッグストアショー」では、317社・1167小間が出展。3日間で12万8911名が来場した。過去同様に、初日と2日目を商談日、2日目と3日目を一般公開日に設定。オープニングセレモニーやカテゴリーマネジメント導入事例発表会・標準EDI(流通BMS)推進特別セミナー、第5回セルフメディケーションアワード発表会・表彰式などビジネス関連イベントは初日に集中させた。
オープニングセレモニーには寺西会長、亀ヶ谷邦博JAPANドラッグストアショー実行委員長(カメガヤ)、櫻井清同副委員長(丸大サクラヰ薬局)、出展社代表でライオン・藤重貞慶社長が参加。
寺西会長は、「我々は『10兆円産業』を目標に活動している。セルフメディケーションの推進と生活提案の実施により、業界はさらに発展する可能性と期待を秘めており、これを心に留めて新しい時代を迎えたい」とあいさつ。藤重社長は、「人々や社会は健康を強く求めており、セルフメディケーションを実現できる提案が重要になってきている。ショーを通じて充実した健康提案を行い、お客から絶大な支持を得られることを願う」と述べた。
また記者会見では、松本南海雄名誉会長(マツモトキヨシHD)が、「ドラッグストアが消費者にとって便利な存在になり、またセルフメディケーションを推進しながら地域医療の一端を担うことができれば、『10兆円産業化』が達成できるのではないか」と述べ、今後も各方面への働きかけに注力する方針を示した。
ホーユー、スプラッシュインターナショナル開催 戸田恵梨香ら選出
ホーユーは3月16日、ヘアカラーリングイベント「スプラッシュインターナショナル2010」を開催した。のイベントは、同社の「夢に向かい歩み続けるクリエイター(美容師、ヘアカラーリスト)とともに世界を目指し“次のエリアへ・次の世代へ・次のつながりを求めて”歩んでいきたい」という思いのもと、ヘアショーやファッションショーの枠を超えた“トータルクリエイティブ”を提案するもの。
イベントでははじめに、ヘアカラーリストを対象としたヘアデザインコンテスト「ヘアカラーリングコンペティション」の審査結果発表と表彰式が執り行われた。次に、メーン企画のコレクションステージ「ヘアカラーリングコレクション」が行われ、「ONE HEART親愛なる人々へ」を共通テーマに、日本ならびにシンガポールのトップヘアサロン6店が、独自のステージパフォーマンスを通じて、最新ヘアトレンドの提案と、人々の人生におけるヘアカラーの存在意義などを表現した。
そして最後に、一般からの投票などをもとにその年の“ヘアカラーリングが最も似合う有名人”を選出・表彰する「ヘアカラーリングアワード2010」の発表となり、今年度は、モデル部門=小森純、女性タレント部門=神戸蘭子、男性タレント部門=つるの剛士、女優部門=戸田恵梨香の4人を選出。水野新平ホーユー社長などからトロフィーが授与された。
2010年3月24日号 記事一覧
M&A・設立
- ココカラファインHD、アライドハーツHDが合併 売上高2703億円に
会合・発表会
- ツムラLS、育毛プレスセミナー開催 女性の薄毛などの最新知見紹介
- 近石工、第85回技術部会など開催 商品開発につながる講演を実施
経営・施策
- ライオン、ハイチ地震の被災者へ義援金100万円を寄託
- 櫻井清次期実行委員長インタビュー 「会員企業の業績に寄与すべく活動」
- JACDS事務総長・宗像守氏に聞く 「ソリューション型ドラッグストア」
- 企業探訪 シュワルツコフ ヘンケル 松浦徹新社長インタビュー
- 日本SS協会、第6回食品表示管理士検定を5月に実施
製品・サービス
- ライオン「シルキエ」、いそがしいママに一言子どもキャンペーン実施
- 日本合成洗剤、「ウインズ」シャンプー&リンス改良
- 貝印、女性用3枚刃ディスポカミソリ「ハイビスカス」新発売
- 日清紡HD、コットン不織布製ふきん「フルガードクロス」新発売
- ネットプライス、「スワティーキャンドル」を期間限定発売
- 常盤薬品工業、NOVから日やけ止めを新発売
- 花王、「キュキュット」改良 すすいだ瞬間、洗浄力をキュッと実感
- ジョンソン、カビキラーから除菌@キッチンアルコール除菌を新発売
- ツムラLS、きき湯に新アイテム「明礬炭酸湯」を発売
宣伝販促
- 明色化粧品、モニターキャンペ実施 ボディジェルとホットスパをセット
人事・組織
- マンダム、4月1日付けで役員人事・機構改革を発表
- 旭化成HP、4月1日付けで高見澤博之氏が新社長に就任
- コーセー、経営管理体制と業務執行体制の強化へ向け役員人事を発表
- 大島椿、大島椿本舗、2月15日付けで新役員人事を発表
- あらた、4月1日付けの執行役員人事と組織変更を決議
- マックスバリュ中部、4月21日付けで役員人事を発表
- 攝津製油、4月1日付けで役員人事を発表
研究・開発
- ライオン、第2回ライオン賞受賞者発表 優秀な水環境保全研究活動を支援
調査・統計
- 大阪なんば・ミナミ地区の百貨店競争激化 相次ぐ増床で専門店も巻き込む
- JACDS、第10回2009年度ドラッグストア実態調査結果発表
- 日家工、平成22年1月紙関連統計 生産・出荷・在庫高など発表
イベント・展示会
- 大阪ギフトショー、3月10~11日に開催 国内124社・海外8社が出展
- 第5回セルフメディケーションアワード 過去最高の320作品が応募
- 第10回JAPANドラッグストアショー ブースコンテストなど受賞企業を発表
- カテゴリーマネジメント導入事例発表会・標準EDI推進特別セミナー開催
- FMI、米国ラスベカスで食品流通業向け総合イベントを5月に開催
- J&J「リステリン」、細菌口臭対策アワード制定
施設・店舗
- コスメネクスト、@cosmeプロデュースのコスメショップを銀座にオープン
時評・コラム
- 時評 万感胸に迫るD.S.Cの解散
- 泡沫 バーチャルとリアリティの混乱
- 私説・布衣の交わり⑪横山秀一氏 作田信幸
その他
- マッチ時報第371号
- 石洗工「クリーンエイジ」No.221
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