2010年3月3日号掲載記事より
P&G・ジャパンが定例会見 09年12月出荷数量が月間新記録達成
P&G・ジャパンは2月24日、定例記者会見を開き、朝田文彦営業本部長らが出席。2009/2010会計年度における第2四半期(09年10月~09年12月)のP&G米国本社のグローバル業績について、売上高は前期比6%増、出荷数量も5%増と金額・数量ともに増加したことを報告した。
朝田本部長は、グローバル業績において第2四半期が金額・数量とも伸び、着実な前進を遂げていることを明らかにした上で、国内業績については厳しい市場環境の中にあって、緻密なカテゴリー戦略を推し進めていることを報告。特に昨年12月は新製品が寄与し、月間売上げとしては前年12月を上回る過去最高の出荷数量になったことを明らかにした。
昨年12月の出荷数量を牽引したのは洗剤とヘアケアで、①「アリエール」「ボールド」と新たに加わった「さらさ」の3ブランドがカニバリを起こすことなく好調に推移②「パンテーン」「h&s」「ヴィダルサスーン」の3ブランドが全体として順調に伸びた--とし、カミソリ事業における「ジレットフュージョン」を中心にしたシェアの押し上げも貢献したことを報告。新製品については、「本当に消費者が求めるものを発売していく」とし、今回の新製品が付加価値・プレミアム感の高さを追求したものであることを強調。3月下旬に発売になる部屋の空気を即効消臭し芳香するエアゾール「ファブリーズ・ミストラル」を例に上げ、昨秋に地域限定発売で消費者の反応や需給バランスなどのテストマーケティングを行った上での発売であり、これまでになかった使用習慣を提案し、売り場の価値を高めるという「ショッパーや消費者理解に基づく展開」に全力を挙げることを表明した。
日本ロレアル、ファスベンダー新社長が就任会見 「美の革新目指す」
日本ロレアルは、3月1日付けで代表取締役社長の異動を行い、ピエール‐イヴ・アルゼル氏に代わりクラウス・ファスベンダー氏が就任。同社4代目社長だったアルゼル氏は同日付けでロレアルイギリス・アイルランド社の社長に就任した。
ファスベンダー新社長は、ドイツ・ハノーバー出身、1963年生まれの46歳。1996年にロレアルドイツ社コンシューマープロダクツ事業本部ロレアルパリ事業部長に就任。2001年のロレアル本社(パリ)のコンシューマープロダクツ事業本部ロレアルパリ事業部長を経て、04年からロレアル韓国社社長を務めていた。
2月18日には、両氏出席のもと「新社長就任会見」が開かれ、ファスベンダー新社長は、「日本は世界で最も競争の激しい洗練されたマーケットで、最も要求が高いお客がいる国でもある。韓国での6年間に続くアジア2カ国目の着任で、両国間には類似点もあるが、相違点も非常に多い。日本での多くの発見を通しアジアの市場に関する知識を広げられると信じている私の使命は、前社長が成功裏に確立した日本ロレアルの基盤をさらに強化、継続していくことだ。当社の名声をさらに高めたい。任期中は①美の革新(継続的な研究開発投資による新たなビジネスチャンスの獲得)②多様性のある働きやすい会社(人材開発、女性の登用)③尊敬される会社(社会貢献活動)――の3つを柱に経営を行う」と述べて、今後の協力を要請した。
ライオン、2月22日を「頭痛にバファリンの日」制定 ベッキーも登場
ライオンは2月22日、「バファリンルナ」のCMに出演中のベッキーを「頭痛に負けない女性」の代表として特別ゲストに迎え、「頭痛にバファリンの日」制定発表会を行った。
桑山具隆ヘルスケア事業本部薬品事業部主任部員があいさつに立ち、「バファリンは1963年に発売した歴史あるブランドであり、発売以来、“早く効いて、胃にやさしい”という一貫したメッセージのもと、その時代の痛みのニーズに応えるべく製品開発、また、コミュニケーション展開を行ってきた。昨年はつらい痛みにより早く効くバファリンプラスSを発売。また、癒し系のキャラクター・バファリスが頭痛のタネ(悩み等)を食べるスペシャルウェブサイトを開設するなど新たなプロモーションにも積極的に取り組んでいる。今後もつらい頭痛を抱える多くの方々をより快適にするためにバファリンブランドは本日、2月22日を“ズ ツーに”と見立てて、『頭痛にバファリンの日』に制定した。毎年、2月22日、また、毎月22日をセルフメディケーション時代の生活のための活動を行っていく」と述べた。
この後、ベッキーが登場し、ステージ上でPCを操作しながらバファリスサイトを体験。さらに「人それぞれ頭痛のタネはあると思いますが気楽にとらえて、前向きに頑張っていただきたいと思います。本当に頭痛がひどくなったときにはバファリンに頼ってください」と頭痛のタネを抱えている若い女性へ応援メッセージを送った。
プラネット、22年度7月期第2四半期業績は増収増益で推移
プラネットは2月25日、平成22年7月期第2四半期の業績を発表した。
売上高は12億5300万円で前年同期に比べ0.3%増、営業利益は2億5900万円で同4.6%増、経常利益は2億6000万円で同26.5%の増加、第2四半期純利益は1億4800万円で同207.6%増となった。
日用品化粧品雑貨業界においては、景気低迷の影響と販売競争、価格の下落、小売業の不振が続いており、厳しい環境となったが、同社は日用品化粧品雑貨業界及び隣接業界のメーカー・流通業の取引業務効率化のための情報化投資を支援するかたちで、従来に引き続き、①主たる事業のEDIサービスの利用率拡大②メーカー・卸売業間におけるEDIサービス利用企業数の増加③メーカー・流通業を結ぶマーケティングネットワークであるバイヤーズネットサービスの普及④インターネットによる新技術を活用したEDIシステムや新しいマーケティング手法に関する啓蒙普及を行った。さらに改正薬事法で義務化されたOTC医薬品販売時の情報提供と相談応需をサポートする「医薬品説明文書データベースサービス」の安定稼動、小売業と仕入先間のEDIを実現するためのネットワークインフラ構築への取組み、「業界標準新製品カタログ」の発行等を通じた成果を得た。
ハリマ共和物産、春の見本市開催 J-NETコーナーも設置
ハリマ共和物産の春の見本市が2月23、24日の両日、開かれた。今回の見本市には、106社が出展。見本市2日間の売上げ目標は、15億9035万円(前年比100.5%)。来場者数は160社、440人となった。
昨年秋の見本市の実績は目標比101.5%、前年比105.7%を達成しており、今回の見本市も初出展メーカーとしてテイクプランニング、ミツワ石鹸、ハヤシ商事の3社が出展するなど例年以上の賑わいを見せた。
会場には業界の主要メーカーのブースがずらりと並び、新製品や主力品を展示、また会場入り口付近には、同社の3PL事業の物流拠点を紹介した「物流機能紹介コーナー」や昨年新しく設立されたJ―NET㈱の専売品コーナーも設けられるとともに、出展メーカー各社の新製品を集めた「新製品コーナー」や売場づくりに向け工夫を凝らした「提案コーナー」なども設置され、特に今回は入り口正面に設置されたJ-NET開発商品コーナーや会場奥に例年以上のスペースを確保し、さまざまな切り口で実際の売り場づくりを再現した提案コーナーが一際目を引いていた。
2010年3月3日号 記事一覧
会合・発表会
- 油脂工業会館、21年度「油脂優秀論文」表彰式を開催
- DIY協会、今夏開催のDIYHCショウ開催概要を発表
経営・施策
- 資生堂、企業フィランソロピー大賞で「美は心とともに賞」受賞
- カルプ工業が商号変更 4月1日から「出光ライオンコンピジット」に
- pdc田島俊一新社長インタビュー 「pdcの世界観をわかりやすく伝達」
- 花王、「教員フェローシップ」第7回募集開始
製品・サービス
- ローソク工業会、お仏壇フェアに出展 ローソク灯す価値を啓蒙
- ジョンソン、スクラビングバブルから強力トイレクリーナーなど発売
- クレハ、「フリーザーバッグ おいしさキープ」新発売
- 白元、不織布マスク「ウイルストッパー」から5枚入を発売
- レキットベンキーザー、自動消臭芳香スプレー「エアーウィック」新発売
- ライオン、「キレイキレイ薬用泡で出る消毒液」に携帯用を追加
- P&G、「ファブリーズ」からミストラル新発売 クルマ用置き型も発売
- 貝印、新刃体搭載の5枚刃カミソリ「KAI RAZOR KAI5」新発売
- 小林製薬、ケシミンから乳液タイプ発売 世界香路に新香調追加
- アース製薬、「おすだけノーマット」など殺虫剤・虫よけ新製品
- ジェクス、「チュチュベビー」から新製品・改良品を発売
- pdc、新スキンケアブランド「モイスト&ドロップ」を発売
- 花王、「オーブクチュール」から新マスカラを発売
- マックスファクター、フェイスフィニティフレッシュパウダーUV新発売
- エクスパンド、天然香料配合のアロマフレグランス新発売
- BASFビューティケアS、スキンケア原料「オズモジェリン」新発売
宣伝販促
- 白元、防虫剤・湿気とりで「フレッシュ衣類ケアキャンペーン」実施
人事・組織
- 中央物産、4月1日付けで役員人事を発表
決算
- ハリマ共和物産、22年3月期第3四半期決算は売上高103.4%に
研究・開発
- 花王、加齢に伴う歯周炎の発症メカニズム発見 長崎大学大学院と共同で
調査・統計
- フランチャイズC協会 22年1月度CVS統計 全店で売上げ7カ月連続減
- チェーンストア協会 22年1月度販売統計 総販売額14カ月連続減に
- 機械すき和紙連合会 21年1~12月衛生用紙統計発表
イベント・展示会
- 東京医療衛生用品フェア開催 売上高目標の約50億円達成
- アスコット、流通業界向けセミナー開催 「ASPAC-消費財卸」受賞で
施設・店舗
- プラネット、本社を東京都港区浜松町に移転 8日から業務開始
- カネカ、事務所・物流センターを神奈川県相模原市に移転
時評・コラム
- 時評 10年目のドラッグストアショーに期待
- 泡沫 新聞広告上回ったネット広告
- 私説・布衣の交わり⑧田尻辰夫氏 作田信幸
連載・講演
- 特別講演 イオン・顧客接点での環境と商品の取組み④ 久木邦彦
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