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2010年2月24日号掲載記事より

ユニ・チャーム、春のベビーケア新製品発表会開く ムーニーマンを進化

 ユニ・チャームは2月17日、「2010年春のベビーケア新製品発表会」を開き、新素材“ソフトレッチ”の採用により、プレミアムゾーンのパンツタイプ紙おむつ・ムーニーマンを「ムーニーパンツ下着仕立て」に進化させることなどを発表した。
 高原社長は新製品について「今回、“ソフトレッチ”という伸び縮みする材を不織布に混ぜ込み、本物の布のような伸縮機能を実現することに成功。これを新製品『ムーニーパンツ下着仕立て』に搭載しました」と発表するとともに、「国内の同市場では現在、『少子化によるユーザーの減少』と『デフレによる平均単価下落』の2つに直面しており、この状況が継続すれば来年度は122億円の業界資産が消えることになります。全日用品カテゴリーの中で3番目に大きなベビーケアカテゴリーの健全性を保つためにも、価格を全面に打ち出した店頭訴求は慎重に考えるべきです。このような時こそ『技術革新による付加価値の創造』を行うべきで、これでしか『デフレスパイラルからの脱却』は実現しません」と指摘して、出席者に対して同社とのコミュニケーションの更なる強化を要請した。

クラシエHP、「ナイーブ」新CM発表 辻希美が「ナイー部部長」に就任

クラシエHP、「ナイーブ」新CM発表 辻希美が「ナイー部部長」に就任

 クラシエホームプロダクツは2月17日、辻希美を起用した主力ブランド「ナイーブ」の新CM発表会を開いた。
 岩倉昌弘社長は「昨年2月、さらなるブランド強化を図るべく、『植物力のナイーブ』をキャッチコピーに大幅リニューアルを行い、この1年間は“ボタニカルズ”を起用してテレビなどのメディアや店頭で『植物力』をアピールしてきた。今年は辻希美さんを新キャラクターに起用して、『植物生まれの泡の良さ』をさらにアピールして、家族で明るく楽しいバスタイムを過ごして欲しいという思いを伝えたい」と述べた。
 続いて、2月24日から放映されるテレビCMの上映を挟み辻が登壇。辻は「巨大なボトルが林立するセットが可愛く、賑やかな現場になり、インパクトあるCMに仕上がった。テレビアニメ『はじめ人間ギャートルズ』の主題歌をアレンジしたCMソングも、撮影終了後の暫くの間、頭に残っていた」とPR。同社は今後、辻を“ナイー部”部長とするキャンペーン(①CMで植物生まれの泡を表現した歌とダンスを広める②おフロを楽しくするグッズをプレゼントする③商品づくりのお手伝いをする)を実施する予定で、発表会では岩倉社長から辻に「ナイー部部長」の名刺がプレゼントされる一幕があった。

Paltac、東証・大証に上場へ メディパルHDはメディカル一光と提携

 メディパルホールディングス(HD)は2月17日、同日付で東京証券取引所及び大阪証券取引所より同社連結対象完全子会社であるPaltacの普通株式の両証券取引所における上場が承認されたと発表した。これに伴いメディパルHDは、同社が所有するPaltac株式の一部売出しを行う予定だ。
 Paltacは同日開催の同社取締役会で、上場に伴う700万株の新株式発行を決議した。
 売り出し及び新株式発行前のメディパルHD所有株式数及び所有割合は3023万5657株(所有割合100%)。売り出し及び新株式発行後の同社所有株式数及び所有割合(予定)は1883万5657株(同50・58%)。
 今回のPaltac上場についてメディパルHDでは、競争を勝ち残る企業としての積極的な事業展開を行うために、「株式上場によって独自の資金調達や迅速な意思決定を行うといった独立性を有する企業になることが必要であり、そのことが当社グループ全体の活性化及び企業価値向上につながるものと考え」準備してきた。上場予定日はどちらも3月18日。
 またメディパルHDは、2月17日開催の取締役会において、メディカル一光と業務・資本提携を行うことを決議した。

ライオン、平成21年12月期決算発表 営業利益は過去最高に

ライオン、平成21年12月期決算発表 営業利益は過去最高に

 ライオンは2月12日、ライオンプレスクラブへの決算説明会を開き、平成21年度12月期の業績などについて太田修一取締役が説明した。平成21年度12月期の連結業績は売上高3219億4700万円(前年比4・8%減、為替変動の影響を除く実質2・4%減)、営業利益100億3600万円(同21・3%増)、経常利益111億4500万円(同46・6%増)、当期純利益54億6500万円(同79・8%増)。
 国内外ともに高付加価値商品が堅調に推移したものの、化学品事業が世界不況の影響を受け、93億円の減少(前年比29・7%減)、また、為替変動の影響で円価換算額が81億円減少したことなどから売上高は4・8%前年を下回った。利益は主力ブランドが好調に推移したこと、コストダウンの進展、原材料費の低下などの要因で、営業利益は80年のライオン油脂とライオン歯磨の合併以来、過去最高益となり、経常利益、当期純利益も増加した。
 所在地別業績は、国内2762億円(同4・8%減)、営業利益81億円(同5・8%増)、海外456億円(同4・8%減、現地通貨ベース12・1%増)、営業利益15億円(同159・1%増)となり、全社的な増益に貢献。全体に占める海外売上高の構成は14・2%となった。
 セグメント別ではヘルスケア事業が1368億円(前年比0・3%増、実質1・9増)、内訳はオーラルケア事業分野が554億円(同0・9%増)、ビューティケア事業分野392億円(同10・6%増)、薬品事業分野421億円(同8・3%減)。ハウスホールド事業は、売上高1602億円(同2%減、実質1・5%増)、内訳はファブリックケア事業が1139億円(同2・3%減)、リビングケア事業462億円(同1・4%減)。化学品事業は売上高221億円(同29・7%減)と産業需要の低迷で大幅に減少した。

中央ホームズ、第61回MDフェア開催 「品格ある売り方を追求」

中央ホームズ、第61回MDフェア開催 「品格ある売り方を追求」

 中央ホームズは2月18日、「第61回マーチャンダイジングフェア」を開催した。今回は、新規8社を含むメーカー92社が出展。メンバー社の得意先小売業256社・521名が来場して活発な商談を行った。
 午前の朝礼で関根健慥社長があいさつを行い、マーチャンダイジングフェアについて「商品知識を認識・理解することで、“仁義なき戦い”ではない販売活動を行いたいという思いからスタートしたもの。今日も、メーカーと我々が一体となり“品格ある売り方”を追求したい」と紹介。また、J-NETとの業務提携について「物流、販売、情報面など大枠で締結し、その一環として2月21日から社名を『J-NET中央』に変更した。同時に社内でもメンバー社との契約内容の見直しを進めており、4月の役員会で再契約する予定」と説明。2月で終了する昨年度の業績については、「売上げ111・1%、利益120%で着地する見込みだ」と報告した。
 次に、日本製紙クレシア・中村勉取締役が出展社代表あいさつに立ち、「小売業の仕入担当者は、苦況を打開できる魅力ある商品・提案を求めており、大手小売業の幹部も『安易な安売りを続けることはできない』と口を揃えている。今こそ、消費者ニーズに合致した商品を効果あるMDで提案するという原点に帰るべきではないか」と述べていた。


2010年2月24日号 記事一覧

M&A・設立

  • クオールとメディカル一光が業務・資本提携を発表

会合・発表会

  • ライオン商事、新製品説明会開催 高付加価値・高機能を追求した製品発表
  • 永廣堂本店、化粧品原料紹介セミナー開催 ザクロ由来の素材等を紹介
  • フマキラー、「花粉 鼻でブロック」“謎の美女”の正体は鳥居みゆき
  • クレンザー工業会、第4回常任理事会開催 戸田会長「啓発活動を展開」

経営・施策

  • 花王、経理業務のオフショア化開始 IBM大連センターで業務を開始
  • イオン、新たなディスカウントストア・フォーマットの構築で競争力向上へ
  • サンスターと岡山大学、包括的な研究協力で3年間の協定を締結
  • ロジスティクス環境会議、児童向け環境教育冊子を発刊

製品・サービス

  • 春の新製品に流通筋から期待感 意欲的な商品投入で低価格路線に決別を
  • アスコット、ソフト「ASPAC-消費財卸」が情報化促進貢献表彰を受賞
  • ライオン、「おふろのルック」を改良 すすぎ時間約30%短縮
  • ニトムズ、「防水アルミテープ」「防水補修テープ」を新発売
  • キャドバリーJ、リカルデントをリニューアル発売
  • クレハ、「NEWクレラップ」7年連続リニューアル発売
  • ユニ・チャーム、「ムーニー」からベビー用ウェットに2品追加
  • P&G、「アリエールイオンジェルプラス 高原輝く香り」を新発売
  • 白元、発泡入浴剤「バスキング」から新製品2アイテム発売
  • ウエ・ルコ、「コバエとり戦用無敵ガエル」など新製品発売
  • サラヤ、「ラカントカロリーゼロ飴」に新香味「いちごミルク味」発売
  • 住友3M、泡立ちゆたかスポンジに新色を追加新発売
  • アサヒ、“ピーターラビット”起用したエコ雑貨を発売
  • 花王、「ビオレさらさらパウダーシート」改良 新しい香りも2品追加
  • ユニリーバ、ラックスからスタイリングフォーム新発売
  • マックスファクター、「イリューム」から高保湿美容化粧水新発売
  • 花王、「ビオレメイクも落とせる洗顔料つるすべ美肌」新発売
  • クロバーコーポ、「アロマデュウ」7年ぶり改良 ビジュアルコスメを意識
  • ライオン、「デンターシステマ」からハグキプラスデンタルリンス新発売
  • ユニリーバ、AXEに新香調リフレッシュシートを新発売
  • ヤマサキ、「ラサーナ」から海藻クレンジングオイルを改良発売

宣伝販促

  • 大日本除虫菊、「キンチョール『3倍長持ち』でエコ!」キャンペーン実施
  • 明色化粧品、「ヒアルコラボ」のモニターキャンペーン実施中

人事・組織

  • スギHD、社長兼COOに桝田直氏 5月開催の取締役会で正式決定
  • リックコーポ、3月1日付けで代表取締役異動を発表

決算

  • あらた、22年3月期第3四半期業績も増収増益で推移
  • 攝津製油、平成22年3月期第3四半期決算を発表

調査・統計

  • 経済産業省 09年12月度販売統計 手洗い用液体、洗濯用液体などが牽引
  • DIY協会09年12月度HC統計発表 全店・既存店とも3カ月連続減に
  • グローブ工業会 21年度手袋国内販売 数量実績を発表
  • レキットベンキーザー、女性1000名対象に除脱毛に関する意識調査実施

イベント・展示会

  • 第44回スーパーマーケットトレードショー開催 8万人以上が来場
  • 小松屋本店、春・夏の見本市行う 森本社長「交流図る大切な場に」

施設・店舗

  • ラッシュジャパン、関西エリア初のニューデザインショップを神戸に開店

時評・コラム

  • 時評 SMは日用品売り場の充実を
  • 泡沫 専門家に専門外のことを聞く
  • 私説・布衣の交わり⑦大屋剛人氏 作田信幸

連載・講演

  • 特別講演 イオン・顧客接点での環境と商品の取組み③ 久木邦彦


上記トピックスは要約版です。記事の詳細・全文は、日用品・化粧品業界の専門紙「H&BC マーケティングニュース」最新号(水曜日発行)でご覧になれます。お申し込みは刊行物案内をご参照ください。