2010年2月3日号掲載記事より
クオール、グローウェルHD、メディパルHDが業務提携へ
クオール、グローウェルホールディングス、メディパルホールディングスの3社は1月29日、調剤薬局とドラッグストアの融合による高付加価値で専門性に優れた新業態店舗の開発などを目的に、3社間で業務提携を行うと発表した。
業務提携の内容は、①保険調剤専門薬局とドラッグストアの融合による新業態店舗の開発②薬剤師教育の共有化③PB商品の相互提供および開発④医療モール開発のサポート⑤医薬品供給における物流の効率化――など。
3社では、それぞれの企業がもつ経営資源を有効活用することが、更なる企業価値の向上に資すると判断したとしている。
花王・尾﨑元規社長が記者会見開く、「成長の2本柱を積極的に推進」
花王の尾﨑元規社長は1月27日、記者会見し、花王グループの事業活動の方向や重点施策について説明した。その中で、尾﨑社長は花王グループの今後の方向を「エコロジー経営へのシフト」と「グローバルな成長の達成」の2本柱で積極的に進めていくことを改めて強調。エコロジー経営については環境負荷低減につながる商品開発により消費者、ステークホルダーと“いっしょにeco”を進めていく考えを示し、グローバルな成長のためには花王の強みである“事業と機能のマトリックス運営”を海外においても最大限に発揮していく考えを示した。
尾﨑社長は「花王は化粧品事業の抜本的な構造改革を進めており、そのポイントは『強いブランドづくりの継続』『伸長分野(セルフ・敏感肌・シニア向け)の強化』『カネボウ化粧品と花王ソフィーナのシナジーの加速』の3点であり、積極的に事業を進めていく」と語った。また、花王グループの今後方向については、3つのメガトレンド①世界経済の中心のシフト②新しい消費者の出現③環境問題意識の高まり――が関わりの深い変化だと捉え、その変化への的確に対応の必要性と同時に飛躍への絶好の機会と捉え、従来からの基本姿勢「お客さまのこころ豊かな生活文化の実現」を達成するために、「エコロジー経営へのシフト」及び「グローバルな成長の達成」の2つの柱で実行していく考えを改めて強調した。
第3回オールマスコミライオン会開催 「良品選択消費時代に対応」
全国各地のテレビ・ラジオ・新聞・雑誌・広告代理店などマスコミ関係者トップとライオン首脳並びに全マスコミ関係者同士の絆を深める場である「第3回オールマスコミライオン会」が、1月26日、約800名が招待されて盛大に開かれた。また会場入り口には今春の主要新製品(カテゴリー別)と紹介パネル及び09年度の各地で展開した活動状況を紹介した大型パネルが展示され、マスコミ関係者の関心をより高めていた。
藤重社長は、3回目開催の主旨として①マスコミ各社と共に新しい生活価値の提案並びに革新的な情報発信②地方から日本を元気にする(今まで以上に各エリア密着型営業を行う)③オールマスコミライオン会の場を、全国から集まったマスコミ関係トップ同士で交流の実を上げることであり、ライオンとのコラボレーションが消費回復・市場成長の一助になればと考えていると述べた。
さらに、市場は“良品選択消費時代”に突入したとし、ライオンは今年度以降も「ニーズに応えた先進的な商品開発、積極的なマーケティング活動の実践を展開するとともに、鮮度の高い店頭、キャッシュフロー経営の支援などに取り組んでいく」と方針を語った。
大日本除虫菊、関西地区金鳥製品説明会開催 「殺虫+予防」を併用提案
大日本除虫菊は1月22日、大阪で平成22年度関西地区金鳥製品説明会を開き、約300名の卸・販売業者が出席。今期は売上目標を前年比111%に設定、「Change, Chance 変化を掴む」のテーマのもと、「殺虫+予防」の併用を提案し市場の拡大を図ることを明らかにした。
上山社長は、昨シーズンの天候の推移について、「シーズン最初と最後は例年通りの推移となったが、7月から8月前半の最需要期は天候に恵まれず、苦戦を強いられた」と説明。製品の動きでは、ゴキブリ用は伸長、ハエ・カ用が横ばいで推移したほか、「ゴキブリがいなくなるスプレー」「虫コナーズ」などの予防用商品が大きく伸長したことなどにより、昨年の販売業績が、殺虫剤で前年比108%、家庭用品で同105%、トータル同107%で終了したことを報告。また、今後は「潜在ニーズを先回りした製品を開発し、消費者に提案していくこと」「売上げよりも面積当たりの利益向上目指すこと」などに取り組むことを表明した。
今期の同社販売目標について、殺虫剤は前年比113%、家庭用品は同103%、トータルで同111%に設定するとともに、「トップブランドの拡売」「殺虫商品と予防商品の共存」を営業方針に、①金鳥香とキンチョールの拡売②キャンペーン展開に合わせたTVCM投下③金鳥香ミニサイズのサンプリングの継続④新タイプの予防用商品の山積み展開と連動したCM展開――などに取り組むことを強調した。
クレハ、2010年度販売方針説明会開催 中国でも展開を更に強化へ
クレハは1月26日、「NEWクレラップ・キチントさん2010年度販売方針説明会」を開催。「NEWクレラップ」の7年連続のリニューアル並びに「キチントさん」シリーズの全面改良を発表するとともに本年度のプロモーション活動などを説明した。
佐川正取締役常務執行役員家庭用品事業部長は、2010年度も製・配・販が適正な利益を得て共存共栄の道を続けていく。そのためにメーカーとしてお客様が満足する商品を徹底的に追求する。そして製品を通した社会貢献、環境対応を進めていく考えを表明するとともに、「NEWクレラップ」の7年連続のリニューアル、「キチントさん」シリーズの全面改良、マーケティング展開などについて説明した。
この後、中国市場での提携先である脱普集団の洪振輝薫事長が中国での展開について説明。洪薫事長は、すでに「NEWクレラップ」を半年間で3000店舗を販売しているが今年は購入贈品による販売促進、街頭イベント、媒体広告の継続投下、配荷店舗の拡大により前年の3倍の売上げを目指すことなどを発表した。
2010年2月3日号 記事一覧
会合・発表会
- 花王、東日本地区で有力販売店懇談会開催 販売店とのコラボ更に強化
- 丸三産業、大阪でも新製品発表会開催 「ソフトリッチコットン」など紹介
- アース製薬、2010年方針発表会開催 プレゼンから店頭まで一貫営業を展開
- マックスファクター、SK-Ⅱ30周年で発表会 各国のアンバサダーが集合
- 日本OTC医薬品協会が会見 産業活性化ビジョン実現へ活動
- フマキラー、東京でも発表会開催 今年度テーマは“DASH・奪取”
- 日本香堂、関東地区の卸店招き恒例の新春懇親会開く
- 大阪府ものづくり振興協会が新年交流会「前向きな精神で不況吹き飛ばす」
- 堺線香組合が新年会開催 「組合として力合わせて発展を」
経営・施策
- ダウ・ケミカル日本、溶剤製品の価格を改定 2月15日出荷分から
- プラネット、2010年春夏新製品カタログ発行 2073アイテム収録
- 丸富製紙・同グループ、3月21日出荷分から製品価格を15%修正
製品・サービス
- 大日本除虫菊、「ダニよけハーブ4ショット」など春の新製品発表
- P&Gジレット、「フュージョン5+1パワーエアーブルー」など新製品
- ニトムズ、3つのキーワードで花粉対策アイテムを提案
- フマキラー、「アルコール消毒きれいな手」につけかえ用を追加
- 日本精蝋、植物性の水性エマルジョンを発売開始
- エステー、ホームケアなど春の新製品発売 「ウィルスアタッカー」ほか
- ユニ・チャーム、ウェーブお試しセットミッキーマウス企画を限定発売
- 資生堂、「マシェリ」を進化 なめらかな髪に導くヘアケアブランドに
- オカモト産業、「ラグゼア」など新製品 「吊るだけ消臭シート」に追加品
- 小林製薬、「チンしてこんがり魚焼きパック」発売3カ月で100万個突破
- P&G、「パンパース」改良 ゴールデンスリープの実現を応援
- UYEKI、新感覚アロマスティック「ユーノーズ」新発売
- シック、「クアトロ4チタニウムボディ」など春の新製品発売
人事・組織
- 資生堂、2月1日付、3月1日付で人事異動を発表
- decencia、新社長に2月1日付で小林琢磨氏が就任
決算
- 花王、22年3月期第3四半期決算発表 円高影響し売上高減少
- グローウェルHD、22年8月期第1四半期決算発表 増収増益で推移
調査・統計
- 経済産業省 21年1~11月販売統計 合成洗剤は堅調、市場全体は微増に
- 西化工 21年1~11月販売統計 セットローション、染毛料などが伸長
- フランチャイズC協会 21年12月度CVS統計 既存店売上7カ月連続減
- 日家工 21年12月度紙関連出荷高発表 1~11月度販売統計も発表
イベント・展示会
- ウエルネスフェスタ、大阪で開催 「ロコモティブシンドローム」など紹介
- G&G、第32回春季商談会開催 売上高約37億円を達成
施設・店舗
- 資生堂、高級ヘア・エステサロンを東京・新丸の内ビルに4月オープン
時評・コラム
- 時評 岐路に立つコンビニ業界
- 泡沫 ライオンとマスコミの絆を確認
- 私説・布衣の交わり④佐々隼太氏(3) 作田信幸
上記トピックスは要約版です。記事の詳細・全文は、日用品・化粧品業界の専門紙「H&BC マーケティングニュース」最新号(水曜日発行)でご覧になれます。お申し込みは刊行物案内をご参照ください。