2009年12月9日号掲載記事より
日本香堂、塩谷工場(栃木県)がISO14001の承認を取得
日本香堂はこのほど、同社塩谷工場(栃木県塩谷郡)において、国際標準化機構(ISO)の定める環境マネジメントに関する国際規格「ISO14001」、及び日本工業規格「JIS Q 14001:2004」の承認を取得した。
「ISO14001」は、組織活動が地球環境に及ぼす影響を最小限に抑制することを目的に定められた環境マネジメント・システムに関する国際的な標準規格。
同社では昨年4月、政府主導の温室効果ガス抑制プロジェクト「チームマイナス6%」への参加を決めると共に、環境方針「日本香堂 Feel the Earth 宣言」を表明。その具体的行動の一端として、塩谷工場でのISO14001の取得を目標としてきた。同工場における環境負荷軽減への継続的取り組みに対し、このたび第三者機関の客観評価を受け、同認証の取得に至った。
同社は、「塩谷工場でのISO取得を皮切りに、今度当社では製造を中心に全企業活動を通じて、持続可能な社会への貢献のさらなる拡大を目指す」としている。
クラシエHP、ナイーブボディソープから「いちごエッセンス」を限定発売
クラシエホームプロダクツは、12月1日から「ナイーブボディソープ(いちごエッセンス配合)」を季節限定発売している。
冬は、年間を通じて乾燥ニーズが高まり、ボディソープに対して肌へのうるおい感を求める傾向にあり、さらに3大重視ポイントの「品質」「香り」「価格」に加え、消費者の間で「肌に効果がありそうな製品を選ぶ」傾向が強まる時期でもある。同社の調べでは、使ってみたいボディソープ調査では「いちご」が上位にランキングされたことから、厳選された植物素材へのこだわりと、働きかける〝植物力〟をキーワードに、なりたい肌に導く「ナイーブボディソープ」に同品を季節限定商品として追加した。
「ナイーブボディソープ(いちごエッセンス配合)」は、「いちごエッセンス」(=イチゴ種子エキス、イチゴ果汁(フラガリアチロエンシス果汁/うるおい成分)を配合し、洗いあがりの肌を弾むようなプリプリっとした肌に導くボディソープ。洗う成分は100%植物素材で、植物うまれのアミノ酸せっけん配合(洗浄成分)と、うるおい保護成分として植物由来成分「グリコシルトレハロースBP」(グリコシルトレハロース、加水分解カラスムギタンパク)を配合し、クリーミィかつ濃厚な〝弾力泡〟で摩擦なく洗うことができるので、肌のうるおいを守りながら余分な皮脂や汚れを落とす。
ユニ・チャーム、カーボンオフセットキャンペーンを来年1月から実施
ユニ・チャームは、来年1月19日から2月28日までの期間に3回目となる「カーボンオフセットキャンペーン」を実施する。今回は「CO2排出権付ベビー用紙オムツ」の対象を「ムーニー」全アイテムに拡大。またオフセット対象は、日本国内各地域で行われるCO2排出量削減事業にして、日本のCO2排出量削減に直接貢献するとともに、地域に資金を還流させて地域社会の活性化にも貢献する。
近年、環境問題が深刻化する中、同社は消費財メーカーの責務として環境負荷低減に向けた取り組みを強化しており、「ムーニーマンスリムパンツ」(昨年3月発売)と、新生児用「ムーニー生まれたて仕立て」・Sサイズの「同ねんね仕立て」(今年2月発売)、M/Lサイズの「同おっき仕立て」(今年9月発売)は、環境配慮型商品として同社独自のエコラベル「エコチャーミング」を取得。また昨年6~7月には、日用品初のカーボンオフセットキャンペーンを「ムーニーマンスリムパンツ」で実施。今年は2回目を継続実施し、オフセットできたCO2の量が約7700㌧(スギの木約54万本が1年間に吸収する量に相当)になるなど成功のうちに終了させている。
なお今回購入する「排出権」は、温室効果ガス削減目標25%(2020年期限、1990年比)を発表した政府(経済産業省)が推奨する「国内クレジット制度」を活用した国内循環モデル(国内で発生したものを国内でオフセットする)を活用して、お客が購入した「ムーニー」「ムーニーマン」の紙オムツ1パックで、1㌔㌘のCO2をオフセットするための排出権を、一般社団法人日本カーボンオフセットから期間内の販売量に応じて購入する。
あらた、平成22年3月期第2四半期決算は増収増益に
あらたは11月30日、平成22年3月期第2四半期決算説明会を開いた。同中間期の業績は売上高3022億7600万円(前年同期比4.7%増)、売上総利益389億9600万円(同5.9%増)、販売管理費は385億2900万円(同3.2%増)、営業利益4億6600万円(前年同期4億8900万円の損失)、経常利益23億9100万円(前年同期比80.1%増)、四半期純利益10億800万円(同164.8%増)の増収増益となった。
現在進行中の中期経営計画では当第2四半期における目標は売上高2910億円、経常利益13億円、当期純利益2億円だったがいずれも計画を上回る結果となった。
売上高は前年同期に比べて136億円の増加となったが、その要因の1つには新型インフルエンザ対策関連商品の伸長があり、マスク32億円(30.8億円増)、液体ハンドソープ30億円(9.3億円増)、ウェットティッシュ17億円(6.4億円増)、炊事手袋7億円(1.7億円増)と48.2億円を占めた。営業利益は前年同期比9億円増加し、営業利益率では0.4%改善。経常利益は同10億円増加し、経常利益率では0.3%改善。四半期純利益は同6億円増加となり、四半期純利益率は同0.2%改善した。
中期経営計画は、代替できない付加価値の高い卸機能「あらたブランドの深耕」を目標に掲げており、具体的には①販売・店頭マーケティング機能強化②グループ経営によるカテゴリーマネジメント機能強化③全国最適な物流機能の構築④コーポレートガバナンス体制の確立による経営基盤の向上の4つに注力している。
プラネット、平成22年7月期第1四半期業績は増収増益に
プラネットは11月30日、平成22年7月期第1四半期の業績を発表した。
売上高は6億3700万円で前年同期に比べて0・6%の増加、営業利益は1億4400万円で同5・5%の増加、経常利益は1億4300万円で同48%増加、四半期純利益8100万円で同134・8%の大幅な増加となった。
同社は当期、従来に引き続き、①EDIサービスの利用拡大②メーカー・卸売業間におけるEDIサービス利用企業数の増加③メーカー・流通業を結ぶマーケティングネットワークのバイヤーズネットサービスの普及④インターネットによる新技術を活用したEDIシステムや新しいマーケティング手法に関する啓発普及を行った。さらにBCP(事業継続計画)に係るEDI災害対応訓練の実施、インターネット技術を利用するEDI通信手順への完全移行を行い、成果を得た。
2009年12月9日号 記事一覧
会合・発表会
- 日本卸売協会、フォーラムを初開催 サプリコ・秋葉氏らが討論行う
- 日石工組、東日本支部が研修会開催 講師が景気の見通しなどを解説
- 流開セ、地域活性化と中小商業者の機能強化フォーラムを開催
- セルフ・サービス協会、記者会見開催 SMトレードショー概要発表
- コージー本舗、アイメイク「ドーリーウィンク」発表 益若つばさを起用
経営・施策
- ユニ・チャーム、子会社の物流活動でエコシップマーク認定事業者に選出
- セルフ・サービス協会、第29回チェッカー技能検定試験結果を発表
- 小林製薬、医療機器事業部門を分割し小林メディカルに継承することを決議
- ウエラJ、販売関連部門をP&Gジャパンに統合 来年2月1日付けで
- ポーラ、ロシア・サンクトペテルブルグに進出 約60アイテムの販売開始
- ユニ・チャーム、COP15にジュニア記者を派遣する支援活動を実施
製品・サービス
- ニッサン石鹸、「ファーファ」日本発売25周年迎え、新パッケージで展開
- 富士フイルム、「アスタリフト」から美容ドリンクを新発売
- ジャックス、年末商戦に向け「デンタルプロ」から限定企画品投入
- ヤマサキ、「ラサーナ」がひろしまグッドデザイン賞奨励賞受賞
宣伝販促
- ライオン、来春に新シャンプー「シルキエ」発売でCMに出演する親子を募集
- 大塚製薬「ウル・オス」、新CMに桑田佳祐を起用
- 明色化粧品、HPでモニターキャンペーン展開
- 白元、「ホッカイロWarmハートキャンペーン」今年も実施
- ユニリーバ「AXE」、「リンカーン」とコラボ 特別版TVCMを放映中
人事・組織
- ライオン、来年1月1日付けで人事異動、組織改正を発表
- フマキラー、11月1日付けで役員人事を発表
決算
- 業界上場企業第2四半期決算出揃う 新型インフルエンザ特需で予想上回る
研究・開発
- ツムラLS、浴用剤入浴が入眠過程に及ぼす効果を実証・発表
調査・統計
- 西化工21年1~9月期販売統計 セットローション、染毛料などが好調に推移
- チェーンストア21年10月度販売統計 新型インフル対策でマスクなど好調
- 日家工 21年10月度紙関連出荷高速報を発表 21年1~9月度統計も発表
イベント・展示会
- ファッショングッズトレードショー開催 関西メーカー中心に79社が出展
- ライオン、エコプロダクツ09に出展 展示規模は昨年の1.5倍に
- フマキラー、「虫や植物とふれあうコンテスト」最終審査会開く
施設・店舗
- クラブコスメティックス、来年1月5日から新社屋で営業開始
時評・コラム
- 時評 木を見て森を見ずの環境施策
- 泡沫 ヒートアップとクールダウンの新型インフル関連品市場
その他
- オカモト、北米車輌内塗材工場の活動凍結を解除し再開を決定
- BASFビューティケア・ソリューション、高機能スキンケア原料を発売
上記トピックスは要約版です。記事の詳細・全文は、日用品・化粧品業界の専門紙「H&BC マーケティングニュース」最新号(水曜日発行)でご覧になれます。お申し込みは刊行物案内をご参照ください。