2009年11月18日号掲載記事より
花王・カネボウ化粧品共同研究成果発表 UV-Aのバリア効果と透明性実現
花王とカネボウ化粧品は11月9日、共同研究「新規UVバリア技術発表会」を行い、ハリや弾力の低下の原因となる肌の奥まで入り込む、紫外線A波の侵入を阻止する深層部ダメージUVバリア技術〃ADVAN〃(anti-damaginguv-Anetwork)の開発について説明した。
呉花王ビューティケア研究センター長があいさつに立ち、「今回は、素材開発研究に関する技術開発の成果を発表する。この技術は〃ADVAN〃と呼んでいるが、開発に約2年をかけた。我々は人が健康に美しい肌を保つために大切な紫外線を防ぐ技術を向上することに努力しており、両社の研究員がアイディアをぶつけることで、開発がスタートし、商品開発部門、基幹研究部門、加工技術研究部門など花王グループの7つの研究部門の共同研究によって完成することができた。UVケア化粧品の市場は、世界的に見ても、10年前の約2倍。欧米、中国、日本でも伸長しており、今後も伸びていくと捉えている。〃ADVAN〃は、こうしたニーズに対して、真に価値のある商品を提案する花王グループ全体の中で活用していく。具体的には来春の花王のソフィーナボーテ、カネボウ化粧品のアリィーから展開していく。共通のロゴマークを使用することで、〃ADVAN〃という技術の認知も広げていきたい」と語った。
フマキラー、園芸用品方針説明会開催 卸店との取組み強化でシェア拡大へ
フマキラーは11月11日、「2010年度園芸用品方針説明会」を開催。「カダンプラスDX」をはじめとする来春の新製品を発表するとともに、来年度の園芸用品の販売・営業方針を説明した。
大下一明社長は、2010年3月期第2四半期決算で増収増益を達成したことを発表するとともに、「園芸用品カテゴリーは、全体で昨年同期比113%と2ケタ増で推移。中でも殺虫殺菌ハンドスプレーが120%、アリ用殺虫剤が113%、ナメクジ用殺虫剤は233%と極めて好調な伸びを示した。また、殺虫殺菌ハンドスプレーが累計1000万本の出荷を達成できた。2010年度、当社は引き続き『Natural&Safety』をテーマに掲げ、より安心して楽しめるガーデニングのために、効き目はもちろんのこと、安心・安全という新価値を備えた新製品を市場に投入する。さらに当社は今年『フマキラー中長期プロジェクト』を立ち上げた。園芸用品、殺虫剤、家庭用品をコアな事業と捉え、新スローガン『世界に感動を。そして愛される企業へ』のもと、全社一丸となって取り組んでいく。
園芸用品については、お客様に感動していただけるマーケティングを目指し、更なるコミュニケーション強化を図る。そのために、卸店とは配荷店舗数の拡大を目標に協働して企画提案を行い、販売店とはカテゴリー提案やタイムリーな企画を通じて店頭の活性化を実現していく。また、園芸人口3300万人という巨大なマーケットに対して、積極的なテレビCM投入やメディアミックス型の広告宣伝活動で更なる認知度アップにつなげる」と発表した。
寺島薬局、「ヘルシーアップセミナー」2年ぶり開催
寺島薬局は11月8日、「Drugてらしまヘルシーアップセミナー」を開いた。
同社は、「地元のお客さまに少しでも還元したい」という想いから、店頭での「健康フェア」や「育児相談会」をはじめ土浦マラソンへの協力、Jリーグへの昇格を目指すサッカーチーム・スポルティバつくばへの協賛など幅広い活動を展開しており、店頭以外に会場を借りて行う今回のようなイベントも、2年前までは定期開催していた。
池野社長就任後初の開催となる今回は、「健康な体と明るい笑顔の暮らし」をテーマに、講演(2部構成)を実施するとともに、会場入り口前に花王(花王CMK)や資生堂など協賛メーカーのブースを設置して「無料ヘルス・ビューティチェック」コーナーを行い、つくばエリアを中心とした生活者約600名が参加した。
講演は、第1部では管理栄養士の弥冨秀江(ヘルスイノベーション代表)が「生活習慣病と食事」をテーマに、栄養バランスを考えた食事を取ることの重要性を提唱するとともに、エビデンスある特保食品を補助として使用することの有用性を解説。
第2部は、アテネ五輪シンクロナイズドスイミング銀メダリストの武田美保が「いつでも健康に!簡単エクササイズ!」と題した講演を行った。
ユニ・チャーム、全社員のインフルエンザワクチン接種費用を補助
ユニ・チャームは、日本国内で勤務する全ての社員(役員、契約社員、パート社員、派遣社員)約3400名が健康かつ安全な状態で仕事ができる環境整備策の1つとして、季節性インフルエンザワクチンの接種費用を補助することを決定した。
同社は、新型インフルエンザの流行に備え、①09年1月、「新型インフルエンザ予防マニュアル」を発行し、自社製品「超立体マスク」と合わせて国内勤務の全社員に配布するとともに、国内全拠点に「消毒液」を配置。さらに社内インフラサイト・健康ラボで「インフルエンザ対策」を特集②同4月、WHOが「新型インフルエンザ警戒水準」をフェーズ3から4に引き上げたのと同時に「対策委員会」を設置し、社内外での集会への参加、国内外への出張、日常の健康管理などに関する「社内行動基準」を策定し発信――するなどの活動を展開してきた。
これらに加え、今年は新型と季節性の2種類のインフルエンザが発生することが危険視されていることから、少しでもリスク軽減に繋がるよう、季節性インフルエンザのワクチン接種費用を補助することにした。
サンスターなど、「ネイルにレッドリボンを。」エイズ啓発キャンペ開催
サンスターと特定非営利活動法人シェア=国際保健協力市民の会は、12月1日の「世界エイズデー」をはさんだ11月5~12月4日の1カ月間、「指さきからのエイズ啓発キャンペーン『ネイルにレッドリボンを。』」を共同開催している。同キャンペーンは、HIV/エイズ啓発のシンボルマーク「レッドリボン」を、ネイルに“身につける”ことで、個々人からエイズ啓発のメッセージを発信しようと呼びかけるもの。レッドリボンとは、エイズについて理解し、差別や偏見を持たないという宣言の印。ネイルを描く、という簡単な行為を通じて、1人ひとりの指さきからエイズへの理解を促すメッセージを発信していく。
メーンアクションとして、①「100レッドリボンネイルズ」と題したネイル写真の一般投稿募集②世界エイズデー・メーンイベント「草野順子トーク&レッドリボンネイル講座」を行う。草野順子氏は、世界から注目を集めるネイルアーティストで、今回、スペシャルサポーターとして、レッドリボンネイル講座を担当するほか、キャンペーンページでは、特別制作作品「草野順子オリジナル・レッドリボンネイルズ」を紹介する。
イベントでは、HIVとともに生きるアジアの女性たちを追った短編ドキュメンタリー「DIAMONDS」を日本初上映する。イベントは、12月1日、東京デザイン専門学校B1イベントスペースで開催する。
2009年11月18日号 記事一覧
M&A・設立
- ファリミーマート、am/pmを子会社化 全株式および全貸付債権を取得
会合・発表会
- 大規模セミナー「流通MBSフォーラム開催」 事例報告など実施
- JACDS、記者意見交換会開き新型インフルエンザ対策など報告
経営・施策
- P&G、JTB、ANAが女子大生のためのキャリアデザインプログラムを発表
- サンスター、歯周病と糖尿病の関連性啓発へ スターラインプロジェクト
- ライオンの歳暮ギフト施策 液体洗剤ギフト積極展開、キレイキレイギフト
製品・サービス
- 森下仁丹、「仁丹」新製品発売 生薬独特の匂いを軽減した「JINTAN116」
- マルフククレンザー製造、「除菌・消臭Spray」「同Gel」を新発売
- 丸富製紙、「ハローキティトイレットロール」に冬限定品「ゆき」追加
- 王子ネピア、3年連続でグッドデザイン賞を受賞 2分類での受賞
- ジョンソン、「グレード消臭パフパフ」に姉妹品を新発売
- 小林製薬、「消臭元」シリーズに冬季限定品発売
宣伝販促
- FDK、「LEDウォーキングライト」皇居モニターイベントを開催
- ジョンソン、スクラビングバブル激泡クリーナー新発売記念キャンペ実施
- 王子ネピア、「真央の超鼻セレブ バレンタインキャンペーン」実施中
- ライオン、「アクロン」新CMに洗濯ヨシ子さんが登場
- ダリヤ、サロンドプロ泡のヘアカラー新CM「泡島なお美さん」篇を放映開始
- 富士フイルム、「アスタリフト」新CM放映スタート
調査・統計
- 新型インフルエンザ 感染者は増加傾向 さらに増す感染予防対策の重要性
- JACDS米国流通視察レポート⑤ 米国の医療保険制度の現状を報告
- チェーンストア21年9月度販売統計 総販売額は10カ月連続減
- DIY協会 21年9月度HC統計発表 全店総売上高は2カ月連続増に
- 東家同 21年10月度市況概況調査結果 TP再生紙物は前月同様の推移に
- ユニリーバ、「すっぴん」「うるおい」テーマにインターネット調査実施
- J&J、「いい歯の日」アンケート調査 口内の悩み1位は「むし歯」
イベント・展示会
- マンダム、「GATSBY学生CM大賞」最終審査 「ムービングラバー」題材に
- ユースキン製薬、「ハンドエキスポ」3年ぶり開催
- がんばらない介護生活を考える会、「介護の日」セミナー開催
- ユニ・チャームヒューマンケア、介護イベントに出展 ヒューマニーを紹介
施設・店舗
- ネサンス、事務所を東京都千代田区に移転 12日から業務開始
時評・コラム
- 時評 CM大賞と若者文化の可能性
- 泡沫 相次ぐ日本メーカーのF1撤退
- 斜凡珠 健康診断の事前通達に疑問 マニュアル的対応で体調悪化!?
- 話のハコ 正倉院展を見て 工芸品の一品が多数陳列
その他
- ブラシ組合前専務理事・山尾卜琉氏が瑞宝双光章を受章
- プラネットVANVAN第84号
上記トピックスは要約版です。記事の詳細・全文は、日用品・化粧品業界の専門紙「H&BC マーケティングニュース」最新号(水曜日発行)でご覧になれます。お申し込みは刊行物案内をご参照ください。