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2009年11月11日号掲載記事より

サンスター、第5回Mouth&Bodyプレスセミナー開講

サンスター、第5回Mouth&Bodyプレスセミナー開講

 サンスターは10月29日、「第5回Mouth & Bodyプレスセミナー」を開講した。
 最近になって歯周病を「糖尿病・第6の合併症」と位置付けるなど、糖尿病治療における歯周病ケアの重要性を認識する医療従事者が増加傾向にあるが、その一方、糖尿病患者の間では糖尿病と歯周病の関係に対する認識率は依然として41%と低い水準に留まっていることを背景に、同社では11月8日の「いい歯の日」と、同14日の「世界糖尿病デー」の時期に合わせて、糖尿病患者に歯周病ケアの重要性を理解し実践してもらうための啓発活動「スターラインプロジェクト」を始動。今回のプレスセミナーも、このプロジェクトの一環として開かれた。
 当日は、「糖尿病の地域医療連携と歯科の役割」をテーマに、講師には公立昭和病院院長補佐(入院診療部会長、内分泌・代謝内科部長兼務)の貴田岡正史先生(日本糖尿病学会監事、NPO法人西東京臨床糖尿病研究会理事長など)と、東京都多摩市でハマダデンタルクリニックを開業する歯科医の濵田亮先生を招き、はじめに貴田岡先生が、糖尿病の患者数が増加しているのに対して、糖尿病専門医の絶対数が不足している現状や、「NPO法人西東京臨床糖尿病研究会」における医師と歯科医、薬剤師、管理栄養士らとの医療連携の取り組みを詳細に報告。続いて濵田先生が、歯周病や歯周病と糖尿病の関係を解説するとともに、「歯周病治療はホームケア(正しいハミガキ)を確実に実施すれば50%は終了する」と指摘して、正しいホームケアの方法(①歴史と科学的根拠を持つ歯ブラシの使用②歯ブラシは、150㌘から200㌘の力で使用③歯ブラシは歯の表面には90度、歯と歯ぐきの境目には45度の角度で当てる④デンタルフロスを使用する、など)を紹介した。
 さらに両先生の講演終了後には、同社広報室・高世氏が、東京、京都、兵庫の3都市・4医院で開催される「糖尿病患者の方のための無料歯科検診」実施をはじめとする「スターラインプロジェクト」の取り組みを発表した。

メディパルHD、2010年3月期第2四半期決算発表、売上高1兆2705億円に

メディパルHD、2010年3月期第2四半期決算発表、売上高1兆2705億円に

 メディパルホールディングス(メディパルHD)は10月30日、2010年3月期第2四半期の業績を、売上高1兆2705億4200万円(前年同期比3・1%増)、営業利益92億5000万円(同13・5%減)、経常利益135億5100万円(同26・8%減)、四半期純利益31億1500万円(同70・3%減)と発表。これをもとに11月4日には決算説明会を開催した。
 熊倉貞武社長は、10月の純粋持株会社への移行と、医薬品卸「メディセオ」設立について、「医薬品卸業界は、この10年間で再編が進んだが、基本的な構造改革は進展しなかった。卸、メーカー、病院・調剤薬局、患者という4者の中で最も商品を扱うことに長けている我々卸が、流通全体を睨んだ改革を行うことができるポジションにいたことから実施した」と理由を説明。続いて渡辺秀一専務(メディセオ社長)が期中のメディセオ事業の概要(売上高8944億円、売上総利益621億円、販管費587億円、営業利益33億円)を発表。最後に三木田國夫取締役相談役(Paltac社長)がPaltac事業の概要を説明。
 今期のPaltac事業は売上高3744億円、売上総利益328億円、販管費269億円、営業利益59億円で、「売上高はヘルスケアのインフルエンザ関連の増加、売上総利益は売上増に加え、適正利益の確保に努めたこと、販管費は、今年4月から主に関東圏(関東、東京、横浜)で業務改革(物流合理化)を実施して物流費を削減したことにより、営業利益も計画を上回ることができた」と発表した。

ユニ・チャーム、22年3月期第2四半期決算を発表、過去最高の収益に

 ユニ・チャームは10月30日、平成22年3月期第2四半期の業績を、売上高1725億3000万円(前年同期比1・5%増)、営業利益214億4000万円(同40・5%増)、経常利益219億8800万円(同46%増)、四半期純利益128億7600万円(同60・4%増)と発表した。為替変動要因を除いた実質的な増加率は、売上高が実質7・7%増、営業利益が46・9%で、また収益は過去最高を更新した。
 事業部門別にみると、パーソナルケア事業は、売上高1445億9800万円(同1・1%増)、営業利益169億6600万円(同38・3%増)。ペットケア事業は、売上高224億7600万円(同5・5%増)、営業利益38億8300万円(同43・5%増)。
 一方の海外事業では、成長市場であるアジア(中国、インドネシア、韓国など)や中東・北アフリカ地域で展開エリアの拡大と積極的なプロモーション投下による販売促進を進めた。その他の事業は、売上高54億5600万円(同3・3%減)、営業利益5億6700万円(同131・1%増)。

ライオン、21年12月期第3四半期決算、売上高減も営業・経常利益は増益に

 ライオンは11月4日、平成21年度12月期第3四半期の業績を発表した。
 同期、国内では、オーラルケア事業分野で高付加価値新製品を発売するとともに、ファブリックケア事業分野の成長市場およびビューティケア、リビングケア事業分野で品ぞろえを拡充し、主力ブランドの重点育成に努めた。また海外では、各国共通ブランドの育成及び製造原価低減等のコストダウン施策に取り組んだが、売上高は、化学品事業が世界的な不況の影響を大きく受けたことに加え、海外事業の円貨換算売上高が円高により縮小し、2283億9700万円(前年同期比5・7%減)となった。
 営業利益は、製造原価低減などのトータルコストダウン施策の実施等により31億7100万円(同9・6%増)、経常利益は40億500万円(同27・1%増)、四半期純利益は減損損失計上等により15億2800万円(同5・4%減)となった。
 セグメント別の状況を見ると、ヘルスケア事業は売上高969億600万円で前年並み、営業利益は薬品事業分野の売上減少により、14・5%減の33億2000万円となった。
 ハウスホール事業の売上高は、前年同期比2・3%減の1134億6400万円、営業利益は、製造原価、物流費の低減や原材料価格の低下により、5億3600万円で、前年同期に比べ、9億2500万円の営業損失となった。化学品事業の売上高は、前年同期比34・1%減の159億8100万円、営業損失は7億9000万円となった。

資生堂、22年3月期第2四半期決算は国内外ともに売上高減に

資生堂、22年3月期第2四半期決算は国内外ともに売上高減に

 資生堂は10月29日、平成22年3月期第2四半期の連結決算を発表した。
 売上高は国内、海外ともに景気の後退が継続し、消費財市場を取り巻く環境も引き続き厳しい中、前年同期比11・7%減と大きく下回り、 営業利益も、売上減に伴う差益の減少が大きく影響したため、前年同期比32・9%減少、また、営業利益の減少に伴い経常利益も前年同期比34・8%減少した。
 事業別概況では、「国内化粧品事業」は、消費マインドの冷え込みが国内化粧品市場にマイナス影響を及ぼす中、競争の激化と小売業による在庫調整の影響を受け、また、カウンセリング化粧品、セルフ化粧品、トイレタリーの各領域の売上がいずれも前年同期水準を下回ったことで、売上高は前年同期比6・7%の減収となった。
 営業利益は、売上高減少に伴う差益減に加えて、原価率も固定費の比率が上昇、費用の効率運用と経費の縮減を徹底したものの、前年同期比14・1%の減益となった。
 「海外化粧品事業」は、売上高は、現地通貨ベースでアジアでの売上が着実に伸長したが、欧米の売上がマイナスになったことに加えて、各通貨に対する円高の影響もあり、前年同期比17・5%の減収となった。最重点市場である中国は成長性を持続するとともに、中国以外のアジア地域においても、美白プロモーションの貢献などにより売上は堅調に推移したが、欧米においては景気後退がより深刻な影響を及ぼしており、全体として売上のマイナス成長となった。営業利益は、前年同期比87・5%の減益となった。
「その他の事業」は、売上高は前年同期比47・2%の減収となった。これは主に、ザ・ギンザのブティック事業からの撤退が影響したもので、今後の成長分野であるフロンティアサイエンス事業(医療用医薬品、化粧品原料、クロマトグラフィー、美容皮膚医療など)については、海外向けを中心に増収を確保した。営業利益は、ブティック事業からの撤退影響により前年同期比13・7%減となったが、同事業からの撤退などにより収益性は改善し、営業利益率は上昇した。


2009年11月11日号 記事一覧

会合・発表会

  • JACDS政治連盟、早稲田大学榊原英資教授を招いて特別セミナー開催

経営・施策

  • 日本薫物線香工業会、会員企業は54社に
  • ライオン、店頭強化活動を担う子会社2社を統合へ

製品・サービス

  • ウエ・ルコ、足専用デオドラント「デオバリア」新発売
  • ユニ・チャームヒューマンヘルスケア、11月から尿吸引ロボを全国発売

人事・組織

  • 全家協、岡部弘幸氏の理事長就任など、次期新役員の内定を発表

決算

  • エステー、22年3月期第2四半期決算は増収増益で推移
  • 攝津製油、22年3月期第2四半期決算は減収減益
  • マンダム、22年3月期第2四半期決算は減収減益、計画比では順調に推移
  • 小林製薬、22年3月期第2四半期決算発表、主力品好調などで増収増益に

調査・統計

  • JACDS米国流通視察レポート④ 医療施設を訪問し、米国の医療現場を視察

イベント・展示会

  • ヒューマンスキル研究所・田中真澄代表が公開講演会を開催
  • ライオン、第2回「川の絵コンテスト」表彰式開催、応募総数2166作品に
  • 日経トレンディ09年ヒット商品ベスト30、「抗インフルエンザグッズ」など
  • P&G、「ブラウン シリーズ7」シェービング体験会を開催
  • 環境省「うちエコ」イベント開催、テーマは“ウォームシェア”

施設・店舗

  • マンダム、福崎工場のペーパーライン設備の増強を実施
  • ヤマダ電機、国内最大級の家電量販店「LABI1日本総本店池袋」をオープン

時評・コラム

  • 時評 カテゴリーキラーの「総合化」に疑問
  • 泡沫 昨今の就職事情とバランス感覚
  • 斜凡玉 成人年齢を18歳に引き下げ、安易な法改正を憂慮

特集 【カイロ】

    特別企画

    • カイロ市場、08年度は暖冬で不振、注目は「温熱医療機器」カテゴリー
    • 桐灰化学、「不思議なくつ下」新アイテムなど、多彩な商品で積極拡販
    • 大日本除虫菊、「どんと」シリーズ8アイテムで商戦に臨む
    • 白元、販売価格安定実現へ、付加価値商品の開発に注力
    • 日本カイロ工業会、「カイロの日」恒例の公募企画の募集を開始
    • 三洋電機、環境にやさしい充電式カイロ「eneloop kairo」が人気
    • エステー、「オンパックス」ブランドで店頭活動強化、市場活性化を目指す
    • 立石春洋堂、複数ブランドを「ホット驚く」に集約化、生産性の向上を図る
    • ロッテ健康産業、「ホカロン」から女性のブルーな日をサポートする新製品

    特集 【H&BCマーケティングニュース】

    • 変化するマーケティングの行方 求められる効果的なマーケティング戦略
    • 消費者のウォンツ創出が重要課題に 顧客との関係性をマネジメントする
    • 花王 「アタック」優れた品質と卓抜したマーケティングでナンバー1に
    • ライオン 「洗濯で香りを楽しむ」新提案が消費者をキャッチ
    • P&G ショッパーが常に買いやすい店頭を構築 業界価値の向上目指して
    • エステー “特命宣伝部長・高田鳥場”で過去に例のない宣伝展開
    • インタビュー プラネット社長・玉生弘昌氏
    • インタビュー Paltac常務執行役員・笠井英雄氏
    • インタビュー 日本リテイル研究所所長・宗像守氏
    • ユニ・チャーム 「ムーニー」一新 ターゲットは“第1子のママ”
    • インタビュー 中央物産取締役兼常務執行役員・益子政一氏
    • カスタマー・コミュニケーションズ 日本最大級の顧客履歴DBを所有
    • インタビュー あらた・専務徳倉英雄氏、経営企画部統括Mgr太刀川潤氏
    • 小林製薬 「ブルーレット」40周年でキャンペ 初のCSR活動連動型を推進
    • 桐灰化学 「カイロ釣り」ユニークアイデアで店頭活性化に成功
    • シック 「安全機能」の中で更なる付加価値提供 クアトロ4チタニウム
    • マンダム 「ギャツビーフェイスケアシリーズ」が大ヒット
    • ユニリーバ 参加型イベントやWEBなど360度のコミュニケーション活動推進
    • サンスター 「液体シリーズ」使用率拡大に注力 TVCMと店頭を連動
    • ニッサン石鹸 「ファーファ」積極展開 香水調の高付加価値柔軟剤を発売
    • 旭化成HP 「サランラップ」50周年で大型企画準備 「豆しば」とコラボ
    • キクロン 「アワスター」が300万枚超える大ヒット
    • 白十字 25周年迎えた「サルバ」を全面リニューアル
    • ミヨシ石鹸 三木逸郎専務インタビュー 石鹸に特化した商品開発に注力
    • ジェクス 若い女性の支持狙って商品開発 「グラマラスバタフライ」好調
    • クレハ 価値ある商品としてブランド確立 「NEWクレラップ」を改良
    • コーセーコスメ 新フレグランスボディケアコスメ「ローズオブヘブン」
    • ツムラLS 日本各地の温泉団体と共同で商品開発を実施
    • マーケティングツール情報 日本総合システム「ストアマネージャー」提案
    • マーケティングツール情報 アイスタイル クチコミ分析ツール提供
    • 日本香堂 土屋義幸本部長インタビュー 進物用お線香の需要喚起策を実施
    • 日本製紙クレシア 生活者に向けて店頭からの情報発信を推進
    • ニトムズ 「まどエコ」市場開拓への取り組み推進
    • 今号のマーケター エステー・高田鳥場さん 2カ月間で約80の媒体に出演


    上記トピックスは要約版です。記事の詳細・全文は、日用品・化粧品業界の専門紙「H&BC マーケティングニュース」最新号(水曜日発行)でご覧になれます。お申し込みは刊行物案内をご参照ください。