2009年10月21日号掲載記事より
流通システム標準普及推進協議会、流通BMS「1・3」発表
今年4月に設立された、食品、日用品、家電など各業界団体46団体を正会員に、流通BMS本格普及に向けた活動を展開する民間組織「流通システム標準普及推進協議会」は10月14日、国内流通のEDI標準メッセージ「流通BMS(基本形)」の最新版〃1・3〃を発表した。
流通BMS(ビジネスメッセージ標準)とは、JCA手順に代わる新世代のデータ交換規約。受発注といった商取引上の“データ項目”と“フォーマット”を業界横断的に標準化し、通信インフラに一般的なインターネット技術を採用する。それにより、卸企業などが次世代EDIを導入する際の負担を大きく軽減することを目指す。
今回の〃1・3〃(10月末リリース予定)は、従来①グロサリ、アパレル、日用品などを対象とする「基本形」②食肉や水産物などの生鮮品を対象とする「生鮮版」――と2つに分かれていたものを「基本形」に統合したバージョン。
生鮮品は、加工食品や日用品と違い〃㌔㌘あたり何円〃と重量を基準とする取引方法であることから、他カテゴリーとは別に検討が進められていた。その結果、特に不具合は発生しなかったため、今回から基本形に統合。流通BMSの本来の目的である〃業界横断的なビジネスメッセージの標準化〃にほぼ近づいた。
マックスファクター、記者懇談会、360°ブランディング戦略を継続展開
マックスファクターは10月14日、関係業界紙を招いて記者懇談会を開催した。懇談会には、7月に代表に就任した山田敦氏と営業統括本部シニア統括マネージャーの田中文夫氏が出席。ブランドごとの今後の戦略や今会計年度の方針などを発表した。
山田代表から今後の政略について説明が行われ、これまで推進していた“現場力・革新力・人財力”で構成される「360°ブランディング戦略」を引き続き継続して、同戦略をベースに伸長を図っていくと述べた。
チャネル別で見ると、百貨店が最も好調に推移し、L×Pラインが順調に伸長。GMSは堅調に推移したが、専門店では満足いく結果には届かなかった。今後は、一貫性ある戦略と変化への柔軟な対応で骨太の戦略を推進し、更なるビジネス伸長を目指していく。
続いて田中統括マネージャーから今後のプロモ展開について説明があり、SK-Ⅱでは、9年ぶりの新エイジングケアシリーズ「スキンシグネチャー」の発売や来年迎えるSK-Ⅱ30周年について触れ、「フェイシャルトリートメントエッセンス」を核に展開していき、販売店と一緒に30周年を成功させたいとした。MFでは、来春に新色「大人の春色、ソルベ・パステル」を展開すること、イリュームでは保湿にファーカスしたブランド展開を進めていく。
ヱスケー石鹸、日本パッケージングコンテストで日用品・雑貨包装部門賞
ヱスケー石鹸が今年の春に新発売した「Kidsこどもハミガキ」が、日本包装技術協会主催の「2009日本パッケージングコンテスト(第31回)」で〝日用品・雑貨包装部門賞〟を受賞した。このコンテストは、時代と社会の要請に対応した、生活文化に優れたパッケージ及びその技術の開発普及に資することを目的に開催されているもの。
同品は、カートン裏面上部のセンターにミシン刃が1本入ったV字型の開封機構で、V字形の根本の小舌辺を指で押し、上に向かって開封するので、開封された後にV字形の両サイドがちぎれてゴミとして落ちることがない点が評価され受賞となった。
なお、9月30日には東京・浜松町のアジュール竹芝で表彰式が行われ、立花常務が表彰を受けた。
薬王堂、2010年2月期第2四半期決算を発表 増収増益を達成
薬王堂は10月13日、2010年2月期第2四半期決算説明会を開き、西郷社長が当期業績ならびに、今後の業績予想を発表した。期中は、岩手県に3店舗を出店し、期末店舗数119店舗で決算に臨み、売上高202億3200万円(前期比107・7%)、売上総利益47億4300万円(同107.1%)、営業利益3億9000万円(同111・6%)、経常利益4億2300万円(同104・2%)、当期利益2億4500万円(同103・7%)の増収増益を達成した。
昨年後半からの厳しい経済環境に起因する低価格志向の強まりや、2年連続となる夏商品の不振、6月の改正薬事法施行に伴う混乱に対して、PBを含めて来店頻度の高い日用品と食品で低価格志向に対応したほか、既存店24店の改装、在庫削減などを実施。利益面ではPBの拡売、廃棄・処分値下げなどでムダが出ないようにコントロールしたことが功を奏した。下期は、上期に実施した「営業力」と「収益力」強化を継続し、お客の低価格要求に即応するために商品部を通じてMD改革に取り組むほか、店舗運営ではMD改革をそのまま店舗で早期かつローコストで実現することを目標に作業改善を推進。SVなどの人材育成にも注力する。
親和会、2009西日本OTCフェア開催 大手新薬メーカーが揃って参加
Paltac、大木、丹平中田の3社で運営する親和会は、10月14日~15日の2日間、大阪市内のOMMビルで「2009西日本OTCフェア」を開き、近畿2府4県を中心に愛知県から九州までの薬局・薬店、ドラッグストアなどの関係者が参加した。
主催者側の発表によれば、出展メーカーは130社を超え、小間数は210となった。
今回のテーマは「私たちは〃美と健康〃のパートナー~2009年地域と共に生きるお店づくり~」で、医薬品・日用品メーカーが新製品や主力品を展示し、参加者への熱心な説明を行った。
また今回初めてエーザイ、塩野義製薬、第一三共ヘルスケア、大鵬薬品工業、武田薬品工業、田辺三菱製薬、ノバルティスファーマの大手新薬メーカーが揃って参加し、第一類医薬品を中心とした情報発信で話題を集めた。
また恒例のイベントコーナーとして健康チェックをはじめさまざまなコーナーを設置、お楽しみ抽選会開かれ会場は終日賑わいをみせた。
2009年10月21日号 記事一覧
M&A・設立
- 東邦HD、セイコーとひまわり薬局を12月1日付けで完全子会社化へ
- タキヤ、コンドウ薬局を10月15日付けで完全子会社化
会合・発表会
- ごみじゃぱん、「減装(へらそう)ショッピング」今年度の活動内容を発表
- 丸三産業、創立60周年記念式典開催 会社方針・環境宣言も発表
経営・施策
- メディパルHDと三菱商事、中国最大の医薬品卸と包括提携を締結
- 資生堂、女性研究者サイエンスグラント第3回募集を開始
- 資生堂、美容分野社員のキャリア形成に向けたプログラムを始動
製品・サービス
- 三洋電機、業務用空気清浄機を改良 脱臭スピードが約3倍に向上
- ジャックス、秋の新製品「デンタルプロW 歯間もスッキリ!」を積極展開
- 商品探訪 ユニ・チャーム シルコットパフが12年連続ナンバー1に
- 資生堂、「ベネフィーク」からクイックヘアコンシーラー新発売
- 小林製薬、「のどぬ~るウイルス対策高密度マスク」などを新発売
宣伝販促
- ライオン、「バファリンルナ」新TVCMにベッキーを継続起用
調査・統計
- 液体洗剤が活況 相次いで新製品導入 粉末から液体へのシフト更に加速か
- JACDS米国流通視察レポート① ロサンゼルスのスーパー4店を訪問
イベント・展示会
- 「御堂筋Kappo」にジャックス/マンダム、東邦、マックスが出展
- マックスファクター、「第19回ビューティカウンセラーコンテスト」開催
施設・店舗
- 日本製箔、本社を東京・秋葉原に移転
時評・コラム
- 時評 真価問われるネットスーパー
- 泡沫 インフルエンザ予防に茶カテキンが有効
- 斜凡珠 五輪招致に被爆2都市が名乗り なるか4連敗阻止
特集 【入浴剤・ボディソープ】
- 入浴剤市場 08年は微減 美肌効果・疲労回復・香りなどニーズ多様化
- 花王 最需要期に向け「バブ」展開を強化 「ローズガーデン」など発売
- クラシエHP 「旅の宿くすりの湯」から2アイテムを単品で発売
- 牛乳石鹸 濃密泡でうるおい守る「バウンシアボディソープ」改良新発売
- フタバ化学 “南国スパのリラクゼーション”「スパジアス」が人気
- ニッサン石鹸 「ファーファ」の入浴剤「スパ&リゾート」が好評
- キクロン ナイロンボディタオル「アワスター」が300万枚超えるヒット
- ライオン 「バストロジー」積極展開 使いきりのボディケア入浴液を追加
- 澁谷油脂 SOCボディソープ竹炭展開 スキンローションもロングセラーに
- ボディソープ市場 パーソナル化が進行 「香り」重視の傾向強まる
- ツムラLS 「きき湯」「日本の名湯」をリニューアル
- 日本合成洗剤 「ウインズ」シリーズが好評 ボディソープは3種類を用意
- ユニリーバ 「ダヴ ゴーフレッシュ」に新香調「スプラッシュ」を追加
- アース製薬 「バスロマン」ブランド中心に新製品を多数投入
特別企画
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