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Ｐ＆Ｇ、営業組織改変・新営業本部長就任で会見　１ディビジョン制へ

　Ｐ＆Ｇ・ジャパンは10月５日、営業組織改変並びに新営業本部長就任の共同記者会見を開き、ＣＢＤ／営業統括本部から朝田文彦新営業本部長、重本光久ＣＢＤディレクターらが出席した。
　初めに重本ディレクターが今回の営業組織改変について説明。10月１日付で、これまでの２ディビジョン制から１ディビジョン制に変え、ユニットを統合することになったことを発表した。統合の理由については、ここ数年を経る中で、迅速な対応が達成されるようになり、メーカー・卸売業・小売業の３者による協働が深まったことを第１に挙げた。
　またゴールデンストア・プログラムなどのビジネスの立ち上げの際には、２ディビジョン制が大きな役割を果たしたことを述べるとともに、今ではプランニング遂行機能が高まり、ディビジョンを統合してシンプルな体制にする方がメリットが多いと判断したことを報告。「日本国内市場は必ずしも好調とは言えないが、当社の08／09会計年度は、売上げが前年並みながらも利益は前年よりも伸ばすことができた。今後も製配販の協働を軸に、３者が一緒になったビジネスをしっかりと展開していきたい」と述べた。
　続いて朝田新本部長が「１９８９年の入社以来、営業部門一筋できた。現場と本社での各10年間の経験を生かしていきたい」とあいさつ。これまでのショッパー基点の考え方・方法を継承しながら、営業組織が１本化され、更にコミュニケーションのとりやすくなったメリットを発揮して、より強い店頭展開を図り、協働による価値創造を実現していく決意を表明した。

エステー、カイロの下期マーケティング方針発表　店頭活性化策を推進

　エステーは10月７日、マイコールとの提携で展開するカイロ「オンパックス」ブランドの今下期のマーケティング方針などを発表した。
　今シーズンの同社の取り組みについては、引き続き「品質の良い商品を安定供給する」との基本方針のもと、各エリアや販売店の状況や地域特性を鑑みながら①使用方法／シーンごとにカイロの使い方を提案・啓発②大容量タイプの強化③足まわり品の強化④関連販売の強化などを推進する。
　特に①に関しては、店頭用販促ツールのコンセプトやデザインを一新。「いろいろな冷えに」というキャッチコピーと分かりやすいイラストで、肩や腰、足、指先など冷えが気になる部位ごとに、カイロのおすすめ使用方法を紹介する。
　また、今冬も流通に対して、ウェザーマーケティング「カイロ指数」を提供するほか、急な冷えこみによるカイロの需要増に柔軟に対応できる什器「デイタイムワゴン」、品切れ対策に有用な店頭用ダミー「あんこＢＯＸ」などの利用を提案する。
　そのほか、ここ数年高い成果を挙げてきた「返品削減」は今期も継続。これまで培ったノウハウをもとに、発注、流通在庫の最適なコントロールに取り組んでいく。

メロディアン、ウィルス対策市場参入　「Dr.センダンウィルアタック」

　メロディアンは10月６日、ウィルス対策シリーズ「Dr.センダンウィルアタック」などの発売記者発表会を開催した。同社にとって、昨年の化粧品に続く新規カテゴリー参入第２弾となる今回の製品は、ウィルス対策ミスト「Dr.センダンウィルアタック」ならびにハンドソープ「Mr.センダンウォッシュガードＳ95」の２シリーズ。
　塩素やアルコールではなく、共通成分として沖縄などに自生する落葉高木〃センダン（栴檀）〃の葉抽出エキスを採用。同エキスは、インフルエンザウィルス研究で著名な根路銘国昭氏の研究により、インフルエンザウィルスを除去（Ａ香港型およびブタで１００％不活性化、Ｂ型およびトリで99％不活性化）する効果が確認されている。
　「Dr.センダンウィルアタック」（分類＝雑貨）は、ウィルスの〃空気感染〃を予防するミストスプレー。ラインアップは、室内空間に浮遊するウィルスを除去できる「室内用」（３００㍉㍑１５７５円）、大容量タイプ「業務用」（５００㍉㍑２０１０円）、外出先で使えて、マスクにスプレーすればウィルス侵入防止効果が高まる「携帯用」（50㍉㍑１０５０円）の３品。
　一方「Mr.センダンウォッシュガードＳ95」（分類＝化粧品）は、ウィルスの〃接触感染〃の予防をサポートする無添加ハンドソープ。酸化防止剤・色素・香料は無添加、センダン葉抽出エキスも天然素材であるため、安心して使用できる。「市販用」（３００㍉㍑１５７５円）のほか、「業務用」（５００㍉㍑２１００円）も用意した。
　販売チャネルは、ドラッグストア、量販店、通信販売など。初年度の販売目標は５億５０００万円。

P&G「ボールド」、「ダウニー」とコラボ商品を数量限定発売

　Ｐ＆Ｇは、柔軟剤入り衣料用洗剤「ボールド」から、話題の柔軟剤「ダウニー」とコラボレーションした「ボールド　ダウニーエイプリルフレッシュの香り」バージョンを数量限定で発売する。
　今回はタイプ別に、「粉末タイプ」（９００㌘／１・５㌔㌘）を10月下旬から、「ボールド香り長続きジェル」（液体タイプ９００㌘）の本体を11月下旬から、詰め替え用（８００㌘）を２０１０年１月下旬から、それぞれ全国で数量限定発売する。各オープン価格。
　「ボールド　ダウニーエイプリルフレッシュの香り」は、ダウニーの中でも特に人気の高い「エイプリルフレッシュの香り」と同じ香料を使用し、香りの強さを日本人の好みに合わせてほのかに香るレベルに調整している。いつものボールドで洗濯するだけで、洗濯している間や着ている時に、手軽に話題の「ダウニー」の香りを体験できる。

中央物産　久喜ＬＣを開設　脱機械化、人手動かすロジスティクスへ

　中央物産は、本年７月に関東地区の物流拠点「久喜ロジスティクスセンター」（埼玉県南埼玉郡、以下、久喜ＬＣ）を開設した。久喜ＬＣは同社が長年のロジスティクスに関する経験とノウハウを結集し、脱機械化を図り、①人知（ヒューマンパワー）②環境③品質の３つの特徴を実現した革新的なセンターであり、卸売業の物流センターのあり方に影響を与えそうだ。
　久喜ＬＣは、商品搬送用のコンベアをなくし、直接荷揃え方式を採用するなど「人で動かすロジスティクス」をコンセプトとし、機械には持ち得ない人の知恵を最大限に活用するセンターを目指した。しかもローコストでありながら、物流品質は計量検品方式のピッキングカートによるピースピッキング、無線ハンディターミナル方式のケースピッキングなどにより、６σ（シックスシグマ、誤納率１００万分の３・４）の高い納品精度を実現する。
　同社児島社長は「現在の社会・経済の状況や環境問題も鑑み、自動化、機械万能の考え方を見直すべき時代になってきたと考え、久喜ＬＣを設計した。人の力を活かし、環境への配慮した極めて革新的で、画期的なロジスティクスセンターである」と自信を持って話す。