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2009年8月26日号掲載記事より

JACDS寺西会長が会見 第1類医薬品の販売強化を推進 新ビジョン策定へ

JACDS寺西会長が会見 第1類医薬品の販売強化を推進 新ビジョン策定へ

 日本チェーンドラッグストア協会(JACDS)は8月7日、寺西忠幸会長(キリン堂)の合同記者会見を催した。寺西会長は、現在〝新しい時代のドラッグストアや薬局、薬剤師ビジョン〟の策定を進めていることを報告するとともに、その一環として「第1類医薬品の販売強化」に注力していることを発表した。
 寺西会長は、「現在、ドラッグストアの薬剤師は〝調剤〟が全てだと思われているが、今後は、医師・患者とのコミュニケーション機能、生活に密着して使用する薬、具体的に言うと『生活習慣病をケアする新しい第1類医薬品を説明・販売できる機能』などが期待されてくる。そのためにも、今後2年間の取り組みが重要で、『第1類医薬品』を拡大する方向性を打ち出せなければ、『医療の一端を担う機能』に光が当たらないだけでなく、高校生の薬科大学への進学の減少(=薬剤師不足)という事態に陥る危険性もある」と〝新ビジョン〟策定の必要性を説いた。
 また、第1類医薬品、いわゆる〝スイッチOTC〟が、今回の改正薬事法施行を機に①展開店舗数の減少②(薬剤師の勤務ローテーションの関係による)販売可能時間の短縮③陳列方法の変更――などを理由に、売上げの減少が続いていることに触れ、現在、JACDSでは、日本OTC医薬品協会、日本薬剤師会とともに「第1類医薬品販売強化プロジェクト」に取り組んでいることを報告し、ここでの目標について「第1類医薬品だけで1兆円ぐらいに拡大するビジョンを掲げない限り、業界が目指す『2015年、ドラッグストア業界の10兆円産業化』実現は難しいのではないか」との私見を示した。

ライオン、LPC開く 春の新製品寄与率14%と堅調に

ライオン、LPC開く 春の新製品寄与率14%と堅調に

 ライオンは8月10日、LPC(ライオンプレスクラブ)会合を開き、大林三雄代表取締役専務が09年12月期中間決算概況並びに中間期経営の取組み結果、及び下期の経営課題などについて報告した。
 大林専務は、中間決算のハイライトの中で、売上高が対当初予想に比較して75・9億円減となったことについてふれ、「減少した主要因は、海外売上げの為替差損及び化学品の国内需要低減にある」とし、ハウスホールド分野も国内は堅調に推移していることを報告。
 経営の中間期取組みについて、まず成長戦略の推進では、新製品寄与率が14%と堅調に推移していることを説明。「デンターシステマ音波アシストハブラシ」は計画比148%、「トップクリアリキッド」は、前年同期比(対リキッドトップ)229%、「香りとデオドラントのソフラン」は、前年同期比124%、「CHARMYクリスタ」は前年同期比198%と順調な売れ行きとなった。
 このほか①海外事業成長戦略としてのアジア地域における「ヘビー洗剤No.1」「オーラルケアNo.1」戦略推進②植物系洗剤原料MES外販事業の推進③収益力強化(④先進的な環境対応⑤研究開発力の強化--などについて説明した。

麻友、第84回総合見本市開催 「魅力的な売り場作っていくことが重要に」

麻友、第84回総合見本市開催 「魅力的な売り場作っていくことが重要に」

 麻友は、8月6、7の2日間、新規16社を含む取引先メーカー98社出展の下「第84回麻友総合見本市」を開催した。今回の同社提案コーナーは、「『潜在需要』発掘!」をテーマに構成。同社が定点調査している静岡地区の商品構成グラフの掲示ならびに過去3回(05年と07年)の調査結果との差異を解説するセミナーの開講を通して〝異常値〟(=突出した売上)を作り出すことを提案した。
 併せて、同社が得意先に毎週発信している情報誌「Hot‘n Hot」の紹介コーナーや「新型インフルエンザ対策コーナー」設置の提案、この秋・冬の同社イチオシ商品(湯たんぽ、マスク)を紹介する「麻友オリジナル開発商品コーナー」、そして新機能の追加により、得意先を物流面で強力にバックアップする麻友エース「新無線ハンディターミナルシステム」の紹介コーナーが設けられた。

花王、「アタックNeo」のPR目的に夏休み親子洗濯教室を開催

花王、「アタックNeo」のPR目的に夏休み親子洗濯教室を開催

 花王は8月19日、洗濯用液体洗剤「アタックNeo」のPRを目的とした野外イベント「夏休み親子洗濯教室」を開催した。同イベントは、夏休みを一緒に過ごす親子を対象に、同品の製品特長を課外授業形式で分かりやすく紹介するとともに、日常の洗濯からできる節水や省エネを学んでもらうことを目的としたもの。
 はじめに第1部「親子洗濯教室」として、親子4組の参加のもと、小学校の授業を模した「アタックNeo」のプレゼンテーションを展開。大場恒雄ファブリック&ホームケア事業ユニット長が「当社の環境宣言『いっしょにeco』には、未来の子ども達に美しい地球環境を残していくため、モノづくりの設計や製造プロセスだけでなく、商品をご使用いただく家庭でも消費者の皆様と一緒に環境に取り組んでいきたいという思いを込めている。『アタックNeo』は、この当社の思いを具現化した商品である。今回の授業が、同品の利便性や日常生活でのエコについて関心を深めていただくきっかけになれば幸いだ」と挨拶して開校を宣言。
 続いて①歴史(洗濯用洗剤の歴史、アタックNeoと既存品の容量比較)②理科(アタックNeoの体験)③社会(同社環境宣言「いっしょにeco」の趣旨説明)の3課目が行われ、特に②理科ではメスシリンダーやスポイトを使った性能実験を実施。初めてアタックNeoを手にし、同品の泡切れや汚れ落ちの良さを体験した子ども達は「家にある液体洗剤に比べて、ボトルの重さや大きさが全然違う」「すぐに泡がなくなる」と驚きの表情で授業を楽しんでいた。第2部では、現在アタックブランドのCMキャラクターを務める俳優の反町隆史と、ミセスモデルの前田典子が、洗濯やエコに関するトークショーを行った。

ユニリーバ、北東アジアのCEOにレイ・ブレムナー氏が就任

ユニリーバ、北東アジアのCEOにレイ・ブレムナー氏が就任

 ユニリーバは、日本及び韓国における事業を統括する北東アジア地域の最高経営責任者(CEO)に、現ユニリーバ・アジア マーケティングオペレーションシニアバイスプレジデントのレイ・ブレムナー氏を任命した。同氏は日本で勤務し、ユニリーバ・ジャパン代表取締役最高経営責任者(CEO)も兼任する。両職ともに9月1日付けで就任。
 なお同社は、10月1日付けで「ユニリーバ・ジャパン・ホールディングス」の傘下に①ユニリーバ・ジャパン・カスタマーマーケティング②ユニリーバ・ジャパン③ユニリーバ・ジャパン・サービス④ユニリーバ・ジャパン・ビバレッジを配置する持株会社体制に移行する。
 ユニリーバは全世界で経営組織の強化を推進しており、その一貫として日本では、マーケティングや営業などカスタマーサービス、製造、管理部門など機能ごとに特化した会社を持つ新体制を発足する。今回新たに発足し、日本での中核的な役割を担うことになる「ユニリーバ・ジャパン・カスタマーマーケティング株式会社」には、マーケティング、営業、受注管理、需要予測などカスタマーサービスの機能を集中させて、迅速且つ機動的な意思決定と運営を行い、さらなるカスタマーサービスの向上を図る予定。


2009年8月26日号 記事一覧

M&A・設立

  • サンドラッグ、星光堂薬局を9月上旬メドに子会社化

会合・発表会

  • JACDS、記者意見交換会開催 第1類医薬品販売強化プロジェクトが始動
  • G&G、第31回秋季商談会開催 21年3月期決算は増収増益に
  • マンダム、アラフォー男性の美容意識と初期老化でセミナー開催

経営・施策

  • メディシス、子会社の共栄ファーマシーと日本サンメディックスを統合
  • プラネット、「BCP(事業継続計画)」Webサイトを開設
  • ツルハHD、「サクラドラッグ」取得価格は13億9000万円に
  • まるは油脂化学、創業77周年迎え、椿オイル使用の記念絵石鹸を作成
  • プラネット物流・久留雅雄社長に聞く 「北関東物流センターが軌道に」
  • クラシエHP、タイへ本格進出 「いち髪」をワトソンで先行開始

製品・サービス

  • アジュバンコスメJ、エイジングケア美容液 “予治エイジング”に着目
  • 日本オラクル、WEBアプリ性能監視ツール「RUEI」の提供開始
  • 旭化成HP、「スクリューロック」にディズニーハロウィーン秋季限定企画品

宣伝販促

  • 歯磨工業会、「健康な歯と笑顔フォトキャンペーン」募集開始
  • ライオン、「新クリニカ」イメージキャラクターに榮倉奈々 CM発表会
  • サンスター、液体シリーズ使用率拡大へ向けキャンペ TVCMに関根麻里起用

人事・組織

  • ユニリーバ、ユニリーバ・ジャパンなど4社配置する持株会社体制に移行
  • エビス、7月30日付けで新役員を選任

決算

  • ライオン、21年12月期第2四半期業績発表 オーラルケア事業などが伸長
  • マンダム、2010年3月期第2四半期業績予想を上方修正
  • 米P&G、第4四半期業績発表 純売上高は187億㌦に 通期では790億㌦

調査・統計

  • 経済産業省 21年1~6月販売統計 新型インフルで手洗い石鹸好調
  • 東家同、21年7月度市況価格調査発表 原材料価格上昇で秋に影響も
  • 日家工など、上期の出荷・販売統計発表 21年7月速報値は前年同期クリア

イベント・展示会

  • 日本香堂、東京・お台場合衆国イベント「爆笑レッドザブトン!」を冠協賛

訃報・葬儀

  • マスター・奥中泰弘社長が急逝 66歳
  • 森友通商・森川憲一常務が逝去 62歳

時評・コラム

  • 時評 清潔+健康=清潔の提案
  • 泡沫 貯蓄に勤しむ日本国民と総選挙
  • 追悼 奥中泰弘氏(マスター社長) 現場を愛し石鹸の可能性を追求

その他

  • プラネットVANVAN第83号
  • マッチ時報第364号


上記トピックスは要約版です。記事の詳細・全文は、日用品・化粧品業界の専門紙「H&BC マーケティングニュース」最新号(水曜日発行)でご覧になれます。お申し込みは刊行物案内をご参照ください。