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2009年8月5日号掲載記事より

西日本共和、J-NETと合併へ 「新J-NET」10月に設立

西日本共和、J-NETと合併へ 「新J-NET」10月に設立

 7月27日に東京都内のJ―NET本社事務所において同社と西日本共和合併による新J-NET設立に関する記者発表会が行なわれた。
 今回の新J-NET設立の主要なポイントは、まず現在のJ-NETと西日本共和が10月1日付けで合併し、存続会社となった西日本共和がJ-NET㈱に社名を変更、東京に営業・仕入などの機能を移すなど、グループ全体を統括する仕組みをつくる。そして新J-NETに、新たに東流社が加盟する。これは現在の西日本共和の加盟会社である広島共和物産やハリマ共和物産など各支社と同様の位置づけになるというものであり、同社が商圏とする北海道、東北、北関東といったエリアを新J-NETの一員としてカバーする。
 一方、多くのメンバー社を抱える中央ホームズは、10月時点での加盟が難しいため、調整・準備段階を経てメンバー社が新J-NETに加盟するとしている。当面、中央ホームズ自体は、J-NET中央(仮称)などの名称に変更するとともに、新J-NETと協働物流や共同開発商品の販売、情報共有などを前提とした業務提携を締結する。
 新J-NETは、これまで以上にスピーディーでより質の高いサービスを実現させていくものであり、またこれまで掲げてきたペンタゴンサービスシステムという超流通産業に向けた取り組みをより一層具現化していくものであるとしている。

クスリのアオキ、事業方針説明会開催 ドミナント戦略など3つの戦略説明

クスリのアオキ、事業方針説明会開催 ドミナント戦略など3つの戦略説明

 クスリのアオキは7月24日、事業方針説明会を開き、メーカー・卸関係者など333名が出席。青木社長は、今後の戦略として①ドミナント戦略②ローコストオペレーション③調剤マーケットへの本格参入の3つの施策について説明し、成長戦略のポイントとして、①北陸と信越の2地区の商圏で、200店舗を目指す②組織力の強化・標準化の達成・高収益企業の実現に向け、選択と集中の原則を貫くことを報告。「信越地区での拡大を成功させ、一日でも早く北陸のアオキのみならず、北信越のアオキといわれるようになる」とし、座右の銘である「平常心是道」の精神で更なる発展を誓った。
 このあと21年5月期決算について報告。売上高494億2100万円(前期比111・2%)、営業利益17億3400万円(同110・6%)、経常利益17億8800万円(同108・5%)、当期純利益9億7400万円(107・0%)と増収増益であったことを報告。22年5月期は売上高555億8300万円、出店数156店舗(調剤専門含む)を計画していることを発表した。

P&G、液体洗剤「さらさ」新発売 蛍光剤・漂白剤・着色料を無添加

P&G、液体洗剤「さらさ」新発売 蛍光剤・漂白剤・着色料を無添加

 P&Gは、無添加(蛍光剤・漂白剤・着色料)でありながら洗浄力を保ち衣類を肌にやさしく洗い上げる衣料用洗剤「さらさ」を、9月中旬から全国で新発売する。
 「さらさ」は、蛍光剤・漂白剤・着色料を無添加にし、ミカンやレモンの皮に含まれる成分で、洗浄力を高める効果のある「クエン酸」を配合し、衣類本来の色を保つように洗い上げる。「クエン酸」は昔から汚れを落とす助けになる効果があると知られており、洗濯に使う水の中に存在し、汚れを落とすためには邪魔になる金属イオン(カルシウム・マグネシウムなど)を除くので、洗浄効果を高めることができる。
 また、使う人へのやさしさとして、女性が使いやすく、取っ手を握ったときに少ない筋力で使えるユニバーサルデザイン(特許出願中)を採用。使いやすさ・持ちやすさにもこだわって、容器をデザインした。何が入っているかをわかりやすく伝えて、安心を感じてもらえるように、詰め替え用の裏面には、主な成分とその役割を明記。商品パッケージで成分の働きについて丁寧に説明する取り組みは、P&Gでもはじめての試みとなる。
 本体850㌘、詰め替え用750㌘各オープン価格。

クラシエHD、石橋康哉副社長が社長に昇格 3事業会社の会長も兼務

クラシエHD、石橋康哉副社長が社長に昇格 3事業会社の会長も兼務

 クラシエホールディングスは、7月31日に開催された株主総会及び取締役会で、小森哲郎代表取締役社長の辞任と、石橋康哉副社長執行役員の代表取締役社長執行役員就任及び中島章義代表取締役会長執行役員の取締役会長執行役員就任を決定した。
 同社では異動の理由として、「当社グループの再編以降3年以上にわたり〝効率経営と収益向上〟に向けて諸改革を実施、所期の目標を達成したことから、新しいステージを迎えるに当り新体制の下で早期に当社グループ各事業の成長を図るため」としている。
 なお、石橋新社長は、クラシエホームプロダクツ、クラシエ製薬、クラシエフーズの代表取締役会長執行役員も兼務する。同氏は昭和55年にカネボウ化粧品神戸販売に入社、平成12年カネボウ人事グループ統括マネージャー兼人事企画グループ部長、同16年取締役人事部長、同18年執行役副社長、同年カネボウ・トリニティ・ホールディングス副社長執行役員、同19年社名変更に伴いクラシエホールディングス副社長執行役員を歴任。

花王、第1四半期業績発表 減収減益も予想の範囲内に

 花王は7月24日、平成22年3月期第1四半期の業績を発表した。
 売上高はヒューマンヘルスケア事業やファブリック&ホームケア事業が伸長したものの、景気悪化の影響で消費の購買意識が変化したプレステージ化粧品や対象業界の需要減によりケミカル事業の販売数量が大幅に減少したことなどにより、前年同期比9・4%減(為替変動の影響を除く実質5%減)の2872億円となった。
 利益は、コストダウン活動の推進やマーケティング費用の効率化などに取り組むなどの活動を行ったものの、販売数量減少の影響を大きく受け、営業利益が194億円(前年同期比24・4%減)、経常利益199億万円(同23・5%減)、四半期純利益118億円(同31%減)となった。買収に係るのれん等の減価償却費控除前影響利益(EBITA)は、282億円(売上高比率9・8%)だった。
 コンシューマープロダクツ事業は売上高が前年同期比3・9%減の2468億円(実質0・6%)。同事業のビューティケア事業は、前年同期比8・1%減(実質4%減)の1342億円。営業利益は前年同期を57億円下回る3億円。ファブリック&ホームケア事業の売上高は前年同期比1・7%増(実質4・1%増)の650億円。営業利益は前年同期を22億円上回る125億円。ヒューマンヘルスケア事業は、1・6%増の475億円(実質3・5%増)。ケミカル事業は、売上高は同30・9%減(実質23・1%減)の478億円。営業利益は大幅な販売数量の減少により同35億円下回る37億円。
 なお連結業績予想については、4月21日発表の当初予想通り。


2009年8月5日号 記事一覧

会合・発表会

  • 日石工組東日本支部、21年度第2回研修会 玉の肌石鹸三木晴雄社長が講演
  • 日本オラクル、フュージョンミドルウェアサミット開催 “11g”発表
  • 三洋電機、秋の新製品体感会開催 ムービーデジカメ限定品など発表
  • 富士化学工業、「不定愁訴に対するアスタキサンチンの有用性」セミナー

経営・施策

  • 新J-NET設立発表 広域対応の本部機能、地域密着卸として対応
  • 花王、「みんなの森づくり活動」第10回助成対象団体を募集

製品・サービス

  • ニトムズ、「はがせる両面テープ」など秋のDIY新製品発売
  • 商品探訪 相模ゴム工業 厚さ0.09㍉新コンドーム「009ドット」新発売
  • エステー、消臭プラグ、トイレの消臭ポットなど「エアケア」新製品発売
  • SSLヘルスケアJ、フットケア「寝ながらメディキュット ショート」新発売
  • ライオン、「クリニカ」シリーズを一新 “歯のチカラを育てるために”
  • シック、「クアトロ4」など数量限定トライアルアイテム2品を630円で展開
  • サンスター、「Doクリアハブラシ」改良 こどもシリーズもリニューアル
  • P&G、「ジレットフュージョン」から限定品「5+1レスキュー」を発売
  • ニッサン石鹸、「ファーファ」秋の新製品 「ファーファ洗剤4.0kg」など
  • ヱスケー石鹸、Kidsブランド第2弾「Kidsボディソープ」新発売
  • エビス、短めグリップ歯ブラシ「プログリップイブ ハブラシ」新発売
  • ライオン、「CHARMY泡のチカラ」改良 もぎたてレモンの香りを追加
  • 住商アグロ、米国総合ペットブランド「ハーツ」秋の新製品発売
  • ツムラLS、「バスクリン」淹れたて玉露の香りを新発売
  • ヤマサキ、「ラサーナ海藻ヘアエエッセンス」がYahoo通販コスメ大賞受賞
  • 資生堂、中国向けブランド「URARA」からヘアケア・ボディーケア新発売
  • 常盤薬品工業、「サナ」からスキンケア新製品2品発売
  • 花王、百貨店ブランド「エスト」から美容液のようなメイク落とし新発売
  • ヤマサキ、「ラサーナ海藻ヘアエッセンス」に詰め替え用を新発売
  • 資生堂、セルフメーキャップブランド「インテグレート」から秋の新製品

宣伝販促

  • 小林製薬、「ブルーレット」発売40周年記念キャンペ実施

調査・統計

  • チェーンストア21年6月度販売統計 7カ月連続で総販売額ダウン
  • コンビニ21年6月度統計 既存店売上高が約1年ぶりに減少
  • SC協会 21年6月度販売統計 既存店売上高は10カ月連続で減少
  • 西化工21年1~5月期販売統計 ファンデーションが2ケタ減に
  • ライオン、「しわのない服」好印象 「服のしわ」に対する意識・実態調査
  • 江崎グリコ、ニオイと口臭の関係を調査

イベント・展示会

  • 恵比寿ガーデンプレイス、9月にビヤフェスティバル「恵比寿麦酒祭」開催
  • 日本香堂、子ども絵画館 in NARAを奈良国立博物館で開催中

施設・店舗

  • 小林製薬、グループ統括本社・製品事業統括本部・国際事業部を移転
  • ポーラ、新「ポーラ銀座ビル」を10月3日にオープン
  • エコートレーディング、営業本部など東京都品川区に移転
  • ザ・プライス千住店、消費者の節約志向に応えることに活路

時評・コラム

  • 時評 企業の“環境価値”推進をPR
  • 泡沫 企業のエネルギー使用量とコストアップの関係
  • 日雑談 「ザ・プライス千住店」を訪問 開店挨拶文呼んで感慨

その他

  • 寺岡精工NEW BALANCE66

特集 【暑中号③】

    特別企画

    • 09年上半期の家庭紙業界の動向を探る 製品価格の低価格化波及して苦戦
    • 王子ネピア 「nepia千のトイレプロジェクト09」を実施
    • 春日製紙工業 キャラクタートイレットロール2品をリニューアル
    • 大王製紙 「エリエール」誕生30周年企画 「ローションティシュー」訴求
    • 丸富製紙 ローションティシュなど「花束」シリーズ新製品発売
    • 日本製紙クレシア 家庭紙のセグメント化に注力
    • 白十字 2つの消費者キャンペ実施 サルバ、FCワンタッチパッド拡販
    • 全家協、「リビングワンダーランド」9月に開催
    • 近畿地区小売店店頭価格調査 衣料用洗剤は景気後退で価格下落傾向に拍車
    • 注目のドラッグストア クスリのアオキ 青木保外志社長インタビュー
    • ジャパンDIYHCショウ、8月開催 DIY産業の総合的な発展目指して
    • FDK 「プチらっかん」当たるスピードくじCP実施
    • DIY協会 1~3月期HC売上高調査 全店・既存店とも売上減に
    • ニトムズ 地球とお財布にやさしい「プチ節約グッズ」提案
    • 住友3M 「バスシャイン」新製品発売 夏のプレゼントキャンペーン実施
    • アース・バイオケミカル ペット用3シリーズのラインアップ拡充


    上記トピックスは要約版です。記事の詳細・全文は、日用品・化粧品業界の専門紙「H&BC マーケティングニュース」最新号(水曜日発行)でご覧になれます。お申し込みは刊行物案内をご参照ください。