2009年7月29日号掲載記事より
エビス、第2回エビス協力会総会・事業方針説明会開催
エビスは、同社と取引先との相互の親睦を図るエビス協力会の第2回総会並びに2009年度事業方針説明会を7月23日開き、仕入先関係者多数が参加した。
乾正孝社長が2009年5月期の業績を発表。前年比で売上高107・8%(オーラル関連105・0%、ハウスウェア関連112・3%)、営業利益101・6%、当期純利益118・0%と増収増益になったことを報告するとともに、売上高営業利益率10・7%、売上高経常利益率10・9%と、ともに10%以上を維持できたことを明らかにした。
また今回の決算のハイライトとしては、まず歯ブラシ売上げが好調だった(売上高109・4%、販売数114・0%)と報告するとともに、「1本あたりの販売単価の下落と中間価格帯の低迷の克服が課題」と述べた。またPB品の開発依頼が増加しており、その要因として同社の①ISO9001取得のトータル生産設備②社内にデザイン部門を持つスピーディーな企画対応と豊富な営業提案力――を挙げた。
新コーポレートメッセージを「笑顔をあなたに」とし、10年5月期計画では、基本戦略として①差別化された製品の開発②優れた企画提案営業③大胆な広告宣伝④安全で安心できる製品の生産⑤きめ細かな店頭フォロー--を挙げ、付加価値の創造と価値に見合った価格での販売実現を目標とした。
ライオン等「エコ・ファースト企業」3社が共同取り組み
ライオン、ユニー、キリンビールの3社は、「エコ・ファースト企業」として、エコ・ファースト制度の普及・推進を目的に、7月21日から3社共同での社会貢献および販売促進の取り組みを実施する。エコ・ファースト企業の共同キャンペーンは初めての取り組み。
08年、ライオン、ユニー、キリンビールは、環境省の進めている「エコ・ファースト制度」に則り、自社の中長期的環境保全目標を「エコ・ファーストの約束」として環境大臣に宣言し、各業界の環境トップランナー企業としてエコ・ファースト企業に認定された。
そして、今回3社は、エコ・ファースト制度のさらなる普及・推進と、環境保全に関する意識向上を図るため、共同で社会貢献型キャンペーンおよび販売促進キャンペーンに取り組む。キャンペーンは夏休みのECO作品・活動を募集する「社会貢献型キャッペーン」とエコに関連した賞品が当たる「販促キャンペーン」を展開する。
ライオンは、今回の取り組みの1つとして、植物原料を使用しCO2排出量を抑えた洗濯用洗剤「トップ」に「eco!on」マークをつけた限定商品を、アピタ・ピアゴ・ユーホーム全国各店にて販売し、環境配慮製品として「トップ」をアピール。eco!on(エコオン)は、ユニーが環境配慮に取り組む生産者とともにつくった商品。
いわい、“新医療人”創出へ 城西大薬学部のカリキュラム実施に協力
東京を中心に26店舗を展開するドラッグストアいわい(東京都豊島区・岩井康哲社長)は7月2日、城西大学(埼玉県坂戸市)薬学部における〝新医療人〟創出に向けたカリキュラムの実施に協力することを発表した。
いわいと城西大学に加えて、新規ビジネスモデルの構築などを手掛けるネオ・ステージと、医療特化した人材/情報提供サービス会社のインターメディコが参画したこの取組みは、今後必要とされるカウンセリング能力の高い〝新医療人〟育成を目的に、いわい等が同大内「ドラッグストアシミュレーションルーム」の設置(新設)と運営、実践的で友好的な生活者視点の「医療人要請講座」開講に協力するというもの。
関係4者は、在宅医療および介護の現場で活躍する〝新医療人〟(=薬剤師、管理栄養士など医療に関わる分野で活躍する人材)が社会から広く深く切望されており、こうした人材の育成が急務であること、出店各地域の〝身近な健康に携わるインフラ〟であるドラッグストアが、この役割の一端を担うことが、各地域で成長してきたドラッグストア企業の社会的使命、との考えで一致。取組み実現に至った。
なお、キャンパス内の教室(約33坪)に設けられた「ドラッグストアシミュレーションルーム」には、ヘルス部門2002SKU、ビューティー部門632SKU、ホーム部門572SKU、コンビニ部門254SKU、合計3460SKUの商品が、いわいで実際に使用している什器やボードとともに展開。商品は学生によって陳列されたという。
小林製薬、肥満改善薬「ビスラットゴールドa」が発売4カ月で10億円突破
小林製薬は、本年3月に発売した肥満改善薬「ビスラットゴールドa」の出荷金額が約4カ月で10億円を突破し、年間売上目標の15億円を上回る見込みであると明らかにした。
同社ではビスラットゴールドaの発売にあたり、①近年、女性からの支持が高い漢方処方②メインターゲットである中高年女性が手に取りやすいパッケージデザインの採用③店頭展開の強化、テレビ・雑誌等への広告投下で製品の認知を喚起--などのマーケティング戦略を実施するとともに、体型が気になる夏場に向けて需要が高まったことで、売上げが伸長したとしている。
また、同社の実施した生活者調査によると、同品のユーザーは、約9割以上が女性で占め、年代では30~40代が約6割となり、購入目的として、半数以上の人が「体脂肪対策」を挙げており、お腹や腰周りなどを気になる部分につく体脂肪への対策として、中高年女性に確実に受け入れられている様子が伺われる結果となった。
同社では、「中高年女性を対象とした肥満改善薬『ビスラットゴールドa』を肥満改善薬市場に新たな地位を築く製品として位置付け、『ナイシトール85』とともに、さらなる市場拡大に貢献していく」としている。
日本香堂、恒例の設立記念会を開催 OB・近隣住民など400余名が参加
日本香堂は7月21日、東京・池袋の同社東京本店内で「日本香堂設立記念会」を開き、同社東京本店(東京工場)、同社OB、近隣住民など400余名が参加し、夏の宵のひと時を楽しんだ。この設立記念会は、同社の線香主力ブランド「青雲」発売後間もない昭和41年から毎年開かれており、近隣住民を招いてコミュニケーションの場を提案するべく、全員が気軽な軽装で参加して、同社社員による飲食サービスやゲストによるイベントなどを楽しむ地域の〃夏のお祭り〃として定着している。
今回は、日本の「鎮守の森」をテーマに、全国から集められた人気の地酒50種が振舞われるなど、来場者を持てなしていた。
はじめに小仲正久会長があいさつに立ち、「この設立記念会は毎回、非日常的な空間を演出するように心掛けている。今回のテーマである『鎮守の森』は、〃憩い〃や〃癒し〃の場所でもあるため、ほっとするひと時を味わってもらいたい」と述べた。
2009年7月29日号 記事一覧
会合・発表会
- 薬業連絡協議会、定例合同記者会開く JACDSなど4団体が取組内容を報告
経営・施策
- 万引被害拡大が社会問題に 防犯カメラ設置、レイアウト変更が有効対策
- ネットプライス、環境貢献活動「チャリティーギャザ」実施 NGOと連携
- TOTO、生活用品事業から来年3月で撤退へ
製品・サービス
- 花王、「ソフィーナプリマヴィスタ」からパウダーファンデなど
- マックスファクター、SK-Ⅱから新エイジングケア「スキンシグネチャー」
- J&J、「ニュートロジーナ」から保湿剤、ボディクリームを新発売
- 資生堂、「アクアレーベル」から保湿ラインをリニューアル
- 川西商事、自然派ボディケアシリーズ「スイスナチュラリッチ」を新発売
- ネサンス、「チャンティックマニスアイブロートップコート」など新製品
- 桐灰化学、「HOT効果」「HOT MOT」など秋冬の新製品発表
- サンスター、「Ora2ブレスファインマウスウォッシュ」に新フレーバー
- マルエス、「煙少香 花みやび」新発売 スチール缶入りのお線香
- 貝印、ステンレス製コンパクト蒸し器「Vitalisコンパクト」発売中
- PRページ マックス 和漢入浴剤「和漢浴」ギフトセット新発売
人事・組織
- サプリコ、7月18日付けで新役員を選出
イベント・展示会
- 日本香堂、奈良でお線香手づくり体験講座を実施 小学生を対象に
- レナ・ジャポン、ウェブサイトをリニューアル 記念キャペーンも実施
- 日本香堂、お台場合衆国で開催のショート落語ライブに協賛
施設・店舗
- フジ、ディスカウント業態第1号店「ZY高山店」オープン
- ユニ・チャームプロダクツ、3工場で家族参観日実施
時評・コラム
- 時評 HD制とドラッグストアの再編
- 泡沫 いよいよ夏の甲子園開幕
その他
- マッチ時報第363号
特集 【暑中号②】
- トイレタリー業界の上半期動向 PB拡充など「販売価格の低価格化」話題に
- 夏本番迎え「熱中症」対策が急務 真夏日の“熱中対策”製品に注目集まる
- 夏の入浴剤特集 “夏の入浴”に若い女性の関心高まる
- 夏の入浴剤特集 花王 「夏の爽快入浴」+「エコ」を提案
- 夏の入浴剤特集 ツムラLS ストレス解消するお風呂術など提案
- 夏の入浴剤特集 アース製薬 夏の身体の冷えに「バスロマン」を提案
- 夏の入浴剤特集 ライオン 「バストロジー」積極展開
- 夏の入浴剤特集 白元 「バスキング」発泡入浴剤クールミントアソート
- 夏の殺虫剤特集 最需要期迎え店頭展開活性化 設置型虫よけが市場牽引
- 夏の殺虫剤特集 大日本除虫菊 “殺虫商品と予防商品の共存”テーマに
- 夏の殺虫剤特集 ライオン 「バルサン プロEX」「虫よけキューブ」など
- 夏の殺虫剤特集 フマキラー 付加価値製品投入で市場活性化に貢献
- 夏の殺虫剤特集 アース製薬 「ストップモスキート」チャリティ成功
- 夏休み子供向けコンクールが活発 子供の成長に貴重な体験の場を提供
- 日本香堂 「ふるさとのお盆の思い出絵画コンクール」恒例行事として定着
- ライオン 第2回「ぼくの、わたしの、川の絵コンテスト」実施
- フマキラー フマキッズ「虫や植物とふれあうコンテスト」今年で6年目に
- 花王 おそうじ絵日記コンクール実施 WEBで夏のおそうじ情報を提供
- 特別講演 激変する経営環境と企業経営 後 流通問題評論家・坂本圭史氏
- 保存・調理関連品市場は不況下も堅調 かしこい利用方法など情報発信
- 旭化成HP サランラップ改良で店頭活性化策を展開
- 宇部フィルム 「ポリラップ」適正価格での拡販目指す
- 日本紙パック ニュー「ワンラップ」増量品を限定で新発売
- クレハ 「NEWクレラップ」発売50年目迎えて
- 日本デキシー 「大好き おかずケース」「お茶パック茶の雫」を訴求
- エステー ジッパーズおやつバッグ「ドラえもん」バージョンを限定発売
- ライオン 「リード」体感コミュニケーションで新規ユーザー増加
- 小林製薬 「お弁当の衛生対策シート」がロングセラー商品に
- 日本製箔 「レタス柄のおかず入れ」新発売、「IHガードマット」が好調
- リケンテクノス 「リケンラップたっぷり100m」の活発な展開図る
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