2009年7月22日号掲載記事より
小林製薬、秋の新製品商談会 22年3月期連結決算は売上高1300億円見込む
小林製薬は7月15日、近畿地区の卸店、販売店を招き「2009年秋の新製品商談会」を開催した。今回発表された新製品は、憧れの世界各地の自然な空気を感じることができる液体芳香消臭剤「世界香路」、電子レンジで手間なく、切り身魚がこんがり焼けるパック「チンしてこんがり魚焼きパック」、外出先での見えない菌から手指を守り殺菌力が続く、殺菌消毒ジェル「薬用ウィルテクト」--など7品目。
今回は会場の特設ブースにおいて、注力製品の「世界香路」「チンしてこんがり魚焼きパック」のデモンストレーションが行われたほか、会場の入り口付近に、ウイルスの接触感染及び飛沫感染の対策製品として、「薬用ウィルテクト」「のどぬ~るマスクの除菌・衛生スプレー」「のどぬ~るぬれマスクこどもマスク/同加湿」「のどぬ~るウイルス対策高密度マスク」などを一同に集め、来場者の大きな注目を集めていた。
このほか、製品ブースでは、利用者が急増するステンレス水筒の着色汚れに着目した洗浄剤「ステンレス水筒洗浄中」や、アイテム追加品として、「歩くたすけやや長め黒」、「サラサーティSARA・LI・Eハーバルシャインの香り」「お部屋の消臭元心やすらぐスパフラワーの香り」などが紹介された。
ユースキン製薬、「ユースキンAナイトケアセット」など新製品発表会開く
ユースキン製薬は7月9日、記者勉強会&新製品発表会を開催。睡眠時のハンドケア習慣を提案する「ユースキンAナイトケアセット」など今秋の新製品を発表した。
野渡和義社長があいさつに立ち「今年で当社の主力製品であるスキンケアクリーム『ユースキンA』が発売52周年を迎えた。今回は同品と手袋をセットにした『ナイトケアセット』などを発表させていただく。また、スキンケアの啓発活動の一環として制定した『ハンドクリームの日』(11月10日=いい手の日)も10年目を迎える。こちらも他の企業に参加を呼びかけながら、地道にコツコツと普及活動を続けていきたい」と述べた。
◎ユースキンAナイトケアセット(指定医薬部外品、819円)は、ビタミンE配合の〃黄色い〃スキンケアクリーム「ユースキンA」(60㌘チューブ)と綿100%の手袋「同ハンドガード」を1パッケージにセット。頑固な手荒れに悩む人に向けて就寝時のハンドケア習慣を提案する。また、毎年人気を博しているミッフィーとのコラボレーションパック「ユースキンA限定パック2009」(本体120㌘+ミニチューブ15㌘)を限定発売。
◎ユースキンIシリーズ(第3類医薬品、クリーム110㌘1470円、同65㌘1050円、ローション130㍉㍑1470円)は、青い容器のかゆみ止めスキンケアクリームシリーズをパッケージリニューアル。
ユニリーバ、「ダヴオイル泡クレンジング」からマンダリンオレンジの香り
ユニリーバは7月22日、ビューティブランド「Dove」(ダヴ)から、夏にぴったりの「ダヴgo freshオイル泡クレンジングマンダリンオレンジの香り」を数量限定で発売する。
「ダヴオイル泡クレンジング」は、昨年8月の発売以来、3ヵ月間で出荷100万個を突破し、その後も高い人気で推移しているクレンジング剤。「ファンデーションや汚れは肌に残したくない」が「肌への負担は抑えたい」という相反する期待に応えるために開発され、しっかりと汚れを落とす「オイルクレンジング」が、肌にやさしい「泡」に変化し、ファンデーションや肌の汚れをしっかりと落とす。
オイルクレンジング処方には独自の「スパークリング技術」を採用。クレンジング中に微粒子のオイル泡が〝ジュワッ〟と弾けて肌の汚れを溶かし出すので、「肌にやさしく」かつ「クレンジング力」がある、画期的なフォーマットの製品に仕上がった。
今回の限定品は「夏のベタつきやすい肌をさっぱりと洗い上げたい、さわやかな気分になりたい」というニーズに応えるため、香り成分にフレッシュな香りのマンダリンオレンジオイルを配合した。
P&G、「ボールド」新CM発表会開催 平岡祐太が新キャラクターに
P&Gは7月13日「P&Gボールド新CM発表会」を開催。洗濯用洗剤「ボールド」のテレビCMシリーズを7年ぶりに一新し、新たなメインキャラクターとして若手俳優の平岡祐太を起用すると発表した。
今夏の「ボールド」の改良新発売に合わせた新CMシリーズ第1弾「ときめきお洗濯・バス篇」(7月15日放送開始)は、平岡祐太に加えて、ヒロイン役〃イケママ(歳をかさねても綺麗なイケてるママ)〃に女優の大塚寧々を起用。イケママ(大塚)が着るボールドで洗濯したシャツのほのかな香りに、若手サラリーマン(平岡)がうっとりときめいてしまう――というストーリーを通じて、「毎日のお洗濯を楽しむために洗剤は香りやパッケージのかわいらしさを重視して選ぶ」というイケママ達に、ボールドの「着ているときもほのかに香る」という特長を訴求する。
発表会では、新ブランドテーマ〃ときめきお洗濯〃や新CMシリーズのコンセプトを説明。続いて、平岡祐太と大塚寧々がトークショーを行った。平岡は「ボールドで洗濯した服を着るイケママ(大塚)のいい香りに感動するシーンがあるのだが、演技がオーバーすぎると〃大塚さんに下心がある〃ようになってしまう。素直に香りに感動するナチュラルな演技が難しかった」と撮影時の苦労話を紹介。一方、大塚は、ボールドの特長であるほのかな香りについて「洗濯機に入れる時や洗濯物を干す時に安心感に包まれて、やさしいホッとした気持ちになる良い香り」と表現した。最後に、平岡が「ボールドときめきお洗濯宣伝担当」に任命されたことが発表され、平岡は「日本全国にボールドの香りをのせた風を吹かせたい」と意気込みを語った。
ライオン、新研究施設を紹介 環境対応先進企業を具現化した施設に
ライオンは7月14日、東京都江戸川区の平井事業所に報道関係者を招き、5月20日に竣工したばかりの新研究施設(研究棟・コミュニケーションセンター・管理厚生棟)の記者説明会を行った。
コミュニケーションセンターは、研究開発本部15研究所の目指す姿について各研究所の所長が紹介するパネルや代表的な同社製品が展示されているブースのほか、オーラルケア分野と洗浄剤に関する基幹技術の進化についての展示ブース、同社製品のデモンストレーション実験装置、実際に製品を使用して同社製品の特長を体感できるブースや近未来の生活を想定した技術を紹介する未来ゾーン、生活者モニターを招き、製品や開発品を実際に使用し評価をするインタビュールーム・モニタリングブース、さらにライオンが取り組む環境対応についての説明ゾーンなどがある。
「研究棟」はワンフロアの無柱空間にオープンラボ方式を採用し、将来の研究ニーズに合わせて実験室のレイアウト変更に対応できる設計となっている。さらに、「環境対応先進企業」を具現化した、太陽光発電、クール・ヒートチューブ(地熱利用)、雨水利用、屋上緑化など環境保全に配慮した設計により、「管理厚生棟」の屋上に設置した太陽光発電設備の発電量は、「コミュニケーション棟」の展示エリアの照明電力量に相当。
今回の新研究施設は、第1期工事であり、今後も段階的に平井事業所内に分散している研究施設を集約、さらに将来的には国内の研究施設の平井事業場への集約も図っていきたいとしている。
2009年7月22日号 記事一覧
会合・発表会
- 第8回EPC RFID FORUM開催 電子タグ実証実験成果を報告
- 日本DIY協会が記者会見、8月開催のDIYショウの概要発表
経営・施策
- ツルハHD、クラフトのドラッグストア事業「HBC事業」を譲受へ
- ユニ・チャーム、高原社長が上海万博日本産業館「起工式」に出席
製品・サービス
- 資生堂、50代女性向け「インテグレート グレイシィ」から秋の新製品発売
- ユニ・チャーム、生理用ナプキン「ソフィはだおもい」から新サイズ21cm
- エステー、「ムシューダ」「フレッシュアップ」などから秋の新製品
- 貝印、「Wakiya」「エミーズリュクス」など家庭用品を展開中
- ネサンス、「マリリン ハニー&シュガーシリーズ」など秋冬の新製品発売
- キャドバリー、「リカルデントスマートタイム」から液体入りリキッドガム
宣伝販促
- ライオン、目薬「スマイル40EX」新CMに永作博美を起用
研究・開発
- ポーラ化成工業 「コク」と「浸透性」両立した新クリーム製剤を開発
調査・統計
- スキンケア化粧品市場 アンチエイジングへの関心高まり活況に
イベント・展示会
- 国際雑貨エキスポなど開催 新型インフルエンザ対策フェアに注目集まる
- レナ・ジャポン、「あなたのさくら色」コンテスト最終審査会行う
- 杏林製薬「ミルトン」、赤ちゃんの夏の衛生管理の啓発トークショーを開催
- 日本ロレアル、「メイベリンNY」10周年 アニバーサリーイベント開催
- @cosmeが10周年 「サンクスフェスタ」開催 協賛メーカー27社が出展
訃報・葬儀
- 小林宏氏が逝去 元ライオン油脂社長・ライオン会長 89歳
時評・コラム
- 時評 水環境保全が人類を救う
- 泡沫 小林宏氏を偲ぶ
- 日雑談 華やかな時代を偲ぶ 女将が見た高度経済成長時代
特集 【暑中号①】
- 09年上半期日用品化粧品業界の動向 大手小売業はPB拡大・低価格戦略推進
- 全国上半期の流通動向 北海道地区 小売3大グループの競争が激化
- 全国上半期の流通動向 東北地区 大型店の不振続く スーパーは健闘
- 全国上半期の流通動向 関東甲信越地区 首都圏でディスカウント開発強化
- 全国上半期の流通動向 中京・北陸地区 北陸のドラッグ4社の行方に注目
- 全国上半期の流通動向 近畿地区 新型インフルエンザが消費に大きな影響
- 全国上半期の流通動向 中四国・九州地区 コスモス薬品が前年比2ケタ増
- 全卸連・森友会長インタビュー 「アカデミー設立で若手の勉強の場提供」
- サプリコ・秋葉社長インタビュー 「全国ネットワーク組織に成長」
- こもりコーポレーション 新規顧客獲得策を展開 今後の需要動向に注目
- 三久商会、通販サイト「さんきゅうフレンドリーマーケット」を開設
- 09年度大店立地法新設届出データ調査 1000㎡以上の商業施設は610件に
- ドラッグストア新時代に突入 改正薬事法全面施行で何が変わったのか
- JACDS2代目会長に寺西忠幸氏を選出「業界の10兆円産業化の実現目指す」
- JACDS宗像事務総長インタビュー 「第1類医薬品の販売に注力」
- ドラッグストアショーへの提言 消費者への訴求によりビジネスに成果を
- セルフメディケーションとH&BC商材の相関 店頭から衛生的な生活を発信
- 改正薬事法の全面施行から1カ月 売り場はどう変わったのかを検証する
- 道粧連 08年北海道流通トピックス 道内スーパー3極拮抗の現状
- 第4回「地域の卸活性化セミナー」開催 地域卸の課題解決に向け議論
- 特別講演 激変する経営環境と企業経営 前 流通問題評論家・坂本圭史氏
特別企画
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