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2009年7月1日号掲載記事より

西化工、第59回通常総会開催 「消費者の価値観が変化して市場も変化」

西化工、第59回通常総会開催 「消費者の価値観が変化して市場も変化」

 西日本化粧品工業会は6月25日、「第59回通常総会」を開催した。
 正会員463名中118名の出席者と委任状190名の計308名により、総会成立を宣言。続いて西村会長(マンダム)があいさつに立ち、平成20年(1~12月)化粧品生産出荷高について「金額で1兆5071億円、前年同期比99・8%、個数で同98・0%、数量で同99・3%といずれも微減となった」と報告。
 しかし、本年1-4月の統計では金額96・1%、数量95・5%と厳しい推移となった要因について「不況を経験した消費者の価値観が大きく変化していることによるものと考えられ、今後マーケットの動向を注視していかなければならない」と述べた。
 役員交代では、香月英男専務理事が定年及び本人の希望により、顧問に就任し、川本忠彦常務理事が専務理事に、また、王前幸夫氏が常務理事に就任がすることが決定した。
 続いて、川本新専務理事が報告事項として、①ナノマテリアルの安全対策に関する検討状況(引き続き情報収集に努めるとともに、対策の必要性も検討する)②化粧品効能拡大要望の経過について(皮膚に潤いを与えてシワを目立たなくする/日焼け〈紫外線〉によるシミ、ソバカス、シワを防ぐ--という効能表現を厚生労働省に要望)③第2回日中韓化粧品交流会議の内容(中国および韓国の化粧品業界の概況など)--などについて説明した。

日衛連、通常総会開催で3社が新規加入 マスク需要の秋に向け対応策発表

日衛連、通常総会開催で3社が新規加入 マスク需要の秋に向け対応策発表

 日本衛生材料工業連合会は6月23日、第60回通常総会を開催。平成21年度事業改革案など全議案が滞りなく承認された。午後3時30分からは記者会見が開かれ、天田会長(白十字社長)、傘下各工業会会長、委員会委員長が出席。
 天田会長が、本総会で共和(大阪市)、ティ・エイチ・ティ(愛知県)、スルガ(香川県)の新規加入が承認され、正会員140社、賛助会員30社の規模に拡大したことを報告。同連合会総務委員長に玉川幸彦氏(玉川衛材)が選出されたことを紹介し、連合会の一般社団法人移行に取り組むとの方針を発表した。
 続いて全国マスク工業会・鎌田会長(白元)が、新型インフルエンザ発生後の対応などについて説明。同時に、平成20年度(平成20年4月~平成21年3月)の生産数量について「全タイプ合計で17億7445万5000枚(前年比90%)。内訳はガーゼタイプ=4076万4000枚(同81%)、不織布タイプ=12億4647万7000枚(同80%)」などと発表されたが、これについて藤田専務理事は「調査方法の問題もあり、今回の結果は参考値として捉えて欲しい」と要請。
 また、今年度第1四半期の販売状況について「当社もPOSデータなどで分析しているが、不需要期ということも関係してか『5桁増』という週もあるなど、〝前年比〟という概念が崩壊する状況に陥っている。6月以降は平均500%増で推移しているが、店頭から在庫が払底していたこともあり、潜在需要を加味すると、購買意向は今なお極めて高いと考えられる」と述べた。

ライオン、「エコ・ファーストの約束」藤重社長が環境大臣に進捗状況報告

ライオン、「エコ・ファーストの約束」藤重社長が環境大臣に進捗状況報告

 ライオンは6月23日、環境省が認定したエコ・ファースト企業のうち、最初の6社を対象に開催した「エコ・ファーストの約束」のフォローアップ(経過)に出席し、同社の進捗状況について、藤重貞慶社長が斉藤鉄夫環境大臣に報告した。
 環境省環境大臣室に招かれたライオンの藤重社長は、「ポスト京都議定書を視野に入れ、事業活動に伴うCO2排出量の削減に取り組み、生産設備における燃料転換や省エネ改善、チームマイナス6%活動の推進などを行った。目標は20年に90年比で40%削減(12年に20%削減)、実績90年比で07年には15%、08年では17%削減を達成した。また、家庭で商品を使用した後に排出されるCO2量の削減にも努め、カーボンニュートラルな植物起源の原料へと転換を積極的に推進、植物原料比率をアップした09年3月改良のトップは洗濯1回あたりのCO2排出量をさらに削減し、90年比51%削減した。その結果として、事業活動から排出されるCO2と商品使用後に排出されるCO2を併せたCO2排出量の削減を着実に推進することができた。目標は20年に90年比で67%削減(12年に半減)、実績は90年比で07年には36%、08年では38%削減に成功した。当社は今後ともエコ・ファースト目標の達成に向け全社一丸となって推進していく」と報告した。

日本香堂、お盆からお彼岸へ向け4キャンペ開催 「新盆見舞」など訴求

日本香堂、お盆からお彼岸へ向け4キャンペ開催 「新盆見舞」など訴求

 日本香堂は6月23日、線香市場の最需要期となる〝お盆〟を中心に〝秋彼岸〟までをカバーした4つのキャンペーンを説明した。
 1つ目はWチャンスのクローズド懸賞『日本香堂こころのふるさとキャンペーン』で、6~9月の4カ月にわたり日本香堂全製品についているバーコード500円以上を1口として応募。抽選で500名に現金1万円が当るほか、抽選に漏れた応募者の合計1000名に、昨年に引き続き原田泰治画伯が描いて人気の「ふるさと切手」が当たる。
 2つ目は、日本のゆかしい贈答習慣「新盆見舞」の需要掘り起こしキャンペーンで、故人の新盆へ〝進物用お線香〟を贈る習慣に光をあてて、現代における価値を提案する。8月3日から7日の1週間、同社提供ラジオ番組の各パーソナリティそれぞれの語り口で、連日「新盆見舞」のメッセージを訴求していく。
 3つ目は「香涼み(かおりすずみ)キャンペーン」で、昔から蒸し暑い梅雨、暑さ厳しい夏にはさわやかな香りと共に部屋の湿度感も緩和してくれる「お香」が、売場のハイシーズンとなっているが、同社は「香涼み」と呼び改めて、店頭ポスターをはじめ各種ツールの充実化と〝夏季限定香炉〟を取り揃え、売場起点にこだわった市場活性化に取り組む。
 4つ目は「2009年度ふるさとのお盆の思い出絵画コンクール」で、コンクール10周年を迎えた今年は、08年入賞作品発表展覧会を夏休み期間中(7月19日~8月30日)、奈良国立博物館で〝子ども絵画inNARA〟として開催する。

ツルハHD、09年5月期決算説明会 売上高2518億円突破、純利益は微減に

ツルハHD、09年5月期決算説明会 売上高2518億円突破、純利益は微減に

 ツルハホールディングスは6月23日、2009年5月期決算説明会を開催した。
 前期連結決算の概要は、売上高2518億6300万円(前期比110・6%)、売上総利益684億1100万円(同109・6%)、販管費578億4100万円(同110・7%)、営業利益105億6900万円(同104・2%)、経常利益113億3500万円(同102・4%)、当期純利益60億4500万円(同96・6%)と、経常利益段階では増収増益を達成。当期純利益は減少したが、08年5月期には有価証券売却益を特別利益として計上していたことから、この影響を除けば、前期も前年実績クリアを達成した。
 売上高は、スパーク、ウェルネス湖北の子会社化とともに既存店売上の好調が大きく影響。第4四半期には1・7%増、通期でも計画の0・7%増に対して1・1%増を達成。
 また期中は61店の出店計画に対して69店(ツルハ62、リバース2、くすりの福太郎5)、10店の閉店計画に対して11店(ツルハ11)の実績となり、期末店舗数は843店。
そのうち調剤店舗数は199店舗で、売上は188億1400万円と着実に増加した。
 さらにPBは、アイテム数合計が1311品目(同社・エムズワン=1109品目、ウェルシアブランド=202品目)で、PB売上高は同110・7%、PB総利益は同109・7%となり、売上構成比は11・9%、粗利構成比は19%にまで拡大した。


2009年7月1日号 記事一覧

会合・発表会

  • クレンザー工業会、第36回定時総会開催 新会長に戸田正一氏(花王)
  • 道粧連、第84回総会・大会開催 藤井理事長が留任、東流社が新会員に
  • 日家工、プレス懇談会開催 「自信もって適正価格を」
  • 油脂工業会館、定期講演会でスポーツ評論家二宮清純氏が講演
  • J&J、OTC唯一のステロイド配合の点鼻薬新製品「コールタイジン」発表

経営・施策

  • 資生堂、美容部員の制服のエコ処理を促進 CO2排出ほぼゼロに
  • 資生堂、キャリア形成プログラム導入 約1万2000人の美容分野社員対象に

製品・サービス

  • 日本オラクル、多次元型DB最新版発表 高度なカテマネなどに寄与
  • マスター、「花うさぎ」「彩花だより」などギフトシリーズが好評
  • 住友3M、浴室清掃用品「バスシャイン」新製品2品発売
  • マックスファクター、秋の新色メークアッププロモーション展開
  • 資生堂、男性用化粧品「ウーノ」から霧状スタイリング剤新発売
  • 花王、百貨店ブランド「エスト」からアイライナーなど秋の新製品発売
  • 資生堂、「クレ・ド・ポー ボーテ」から部分用ファンデーションなど
  • ユニ・チャーム、「ソフィはだおもい」に追加品など秋の新製品発売
  • フマキラー、「虫よけバリア」が好調に推移 TVCMなどプロモ展開効果
  • アース製薬、「消臭たまごシリーズ」「花咲きポット」夏季限定品発売
  • クラシエHP、秋の新製品 「いち髪」改良、「プロスタイル」新ライン
  • 資生堂、グローバルブランド「SHISEIDO」から新製品第2弾を発売
  • DKSHジャパン、女性向け耳せん「科学の耳せん、サイレンシア」パッケ改良
  • 小林製薬、「洗いたて消臭シャボン」夏季限定の香りを発売
  • オカモト、薄さ0.02㍉の「オカモトコンドームズ0.02EX」新発売

宣伝販促

  • ユニ・チャーム、「ライフリーうす型パンツ」綾戸智恵起用の新CM放映開始

人事・組織

  • エステー、6月18日付けで役員人事を発表
  • 花王、6月17日付けで人事異動を発表
  • ユニ・チャーム、6月25日付けで人事異動を発表
  • 機械漉和紙同業会、第60回定時総会で新役員を決議
  • 近江兄弟社、6月19日付けで新社長に伊藤康雅管理本部長が就任
  • 大阪府ものづくり振興協会会長に日本合成洗剤の瀧山謙社長が就任

研究・開発

  • ユニ・チャーム、化粧用コットンのパッティングによるスキンケア効果確認
  • ユニ・チャーム、お父さんのおむつ交換を研究

調査・統計

  • 王子ネピア、男と女のトイレ事情をnepia WEBアンケート通じて調査
  • 小林製薬、「夫がEDになったら」女性を対象に意識調査実施

イベント・展示会

  • クロバー、手編みファン拡大・満足度向上に向けて新商品発表・展示会開催
  • ユニ・チャーム、「オヤノコト.エキスポ2009」に出展

時評・コラム

  • 時評 業界の貿易収支について
  • 泡沫 謎多い地球の自然界
  • らいたあ 地名の違いで右往左往 「業界名鑑」編集がスタート
  • 日雑談 今後の消費行動の行方 浪費なき経済成長時代の到来か?

特集 【洗濯用品】

    特別企画

    • 衣料用洗剤市場 液体洗剤の伸長続き607億円規模に
    • 花王 「アタック」「スタイルフィット」改良、高付加価値化で活性化図る
    • P&G 「アリエール」“ハウスダスト対策”を訴求
    • UYEKI 「ドライニング」根強い人気 汚れしっかり落とすエコ洗剤
    • ライオン 「トップクリアリキッド」積極展開 多様化するニーズに対応
    • 三協油脂 品質・機能・価格の三拍子揃った商品づくりを推進
    • 東邦 洗濯用石けん「ウタマロ 石けん」がクチコミでロングセラー
    • 原油価格再上昇に店頭価格下落 懸念される価格の“ねじれ”
    • サラヤ 日本初の低刺激洗たくパウダー「ヤシノミ洗たくパウダーネオ」
    • カネヨ石鹸 「AG+作業衣」にヘビーユーザーが定着
    • マルフククレンザー製造 「アミノ酸由来の洗剤」シリーズにリピーター
    • LG生活健康 「香りサフロン」が好調 ボトル普及で更なる拡大目指す
    • ニッサン石鹸 「ファーファ洗剤4.0Kg」など「ファーファ」新製品
    • ミマスクリーンケア ドイツ生まれのバイオ洗剤「緑の魔女」が人気
    • 第一石鹸 「香りのファンス」シリーズ訴求 「商品構成の見直しを図る」
    • シャボン玉石けん 「シャボン玉スノール液体タイプ」が好調に推移
    • ミヨシ石鹸 アイテム広がる「無添加せっけんシリーズ」
    • ブルーベル カナダ生まれの「ナチュラルシリーズ」積極展開
    • ヱスケー石鹸 「うるおい」「しっとり」シリーズから洗濯用せっけん発売
    • 太陽油脂 石けん用いた効果的な洗濯方法をウェブサイトで紹介


    上記トピックスは要約版です。記事の詳細・全文は、日用品・化粧品業界の専門紙「H&BC マーケティングニュース」最新号(水曜日発行)でご覧になれます。お申し込みは刊行物案内をご参照ください。