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2009年6月24日号掲載記事より

首都圏卸組合、地域の卸活性化セミナー開催 諸問題を討議・ビジョン語る

首都圏卸組合、地域の卸活性化セミナー開催 諸問題を討議・ビジョン語る

 首都圏化粧品日用品卸組合は6月16日、「地域の卸活性化セミナー」を開催。組合員、賛助会員等107名が出席した。今回で4回目となった首都圏卸組合の同セミナーは、「地域卸の声」をテーマに、地域卸3社の経営者がパネリストとなり、地域卸の現状や抱えている問題、将来について会場のメーカーも交えて約90分熱のこもった討議を行った。
 パネリストは、平木正人太陽商事社長(東京都化粧品洗剤卸商業組合副理事長)、秋葉吉秋秋葉商店社長(千葉県化粧品日用品卸組合理事長)、神成僚太村傳社長(東京卸組合理事長推薦・群馬県化粧品日用品卸組合)の3名、コーディネーターは森友徳兵衛森友通商社長(東京卸組合理事長)、桑原啓一花生堂社長(東京卸組合副理事長)が務めた。
 ここでは、過疎地域への配荷問題や価格問題、販売データ、地域卸の存在意義・生存域、地域卸が生き残るためのビジョン・夢、販促金や機能フィー、コンプライアンスと商道徳の問題の矛盾、現金引、返品などについて討議が行われた。

ハリマ共和物産、第58回第一線会開く 「地道に卸機能を追求」

ハリマ共和物産、第58回第一線会開く 「地道に卸機能を追求」

 ハリマ共和物産の第58回第一線会が6月16日に開かれ、260人が出席した。
 津田隆雄社長は、「平成21年度3月期第42期連結決算については、売上高322億100万円(前期比3・0%減)、経常利益は15億1600万円(同23・5%増)、純利益7億8900万円(同27・8%増)と、この不況下にも拘らず過去最高益を達成でき、これも皆様方のお陰であり、感謝申し上げる。卸売事業は、売上高271億2600万円(前期比4・1%減)となったが、利益率の改善や独自商品の積極販売等で増益となった。組織面では神戸、長岡京を閉鎖し、今年1月6日より姫路、新大阪、名古屋、東京のオフィスに集約した。今期も小売業の単価ダウンやPB商品の増加、直取引の増大などで厳しさが増すと思われるが、お得意先とメーカーとのパイプ役として地道に卸機能を追求していきたい。物流関連事業については、売上高50億5500万円(前期比3・6%増)となり、営業利益も増益となった。荷物取扱高もこの3年で大幅に増え、本業を除いて650億円規模となっている。今期(第43期)の連結数値目標としては、売上高335億7000万円(前期比4・2%増)、経常利益15億4000万円(同1・5%増)、当期純利益8億2000万円(同3・9%増)を見込んでいる」と語った。

花王、新CI・環境宣言を発表 エコロジーを経営の根幹とする姿勢示す

 花王は6月17日、エコロジーを経営の根幹に据えた新CI並びに環境宣言を発表した。また、エコロジー経営のビジョンを実際のモノづくりに具現化するため「エコテクノロジーリサーチセンター」の約160億円を投じて、新設することも明らかにした。
 尾﨑元規社長は、「グループの中長期の基本的な姿勢・戦略として、従来からの基本姿勢『お客さまのこころ豊かな生活文化の実現』を達成するために、『エコロジー経営へのシフト』及び『グローバルな成長の達成』の2つの柱で実行していく」と語った。
 新CIは花王のDNAといえる〃よきモノづくり〃を進化させ、消費者の皆さまの生活と地球環境の新たな〃調和〃を目指すとしており、これをベースに、同社グループの新たな基本姿勢・考え方を「自然と調和する こころ豊かな毎日をめざして」というメッセージに込めて、今後の企業活動全体を実践していく。環境宣言は、花王独自の技術を活かし、なるべく環境に負荷を与えない製品をつくり、原料調達や生産、物流、販売、使用、廃棄など、製品がかかわるサイクルの中で消費者、様々なステークホルダーと一緒に実行できる、よりエコ(eco)な方法を提案していく。
 花王の事業ブランドロゴは、月のマークの「花王」ブランドは、日本及びアジアのコンシューマープロダクツ事業分野、グローバルケミカル事業分野では、10月1日より、英語の「kaoと月のマーク」に統一。グローバルに同社グループ全体を表すロゴとしては「kao」を使用する。

サンスターなど、「バトラー口腔ケアシリーズ」共同開発

 サンスターならびに静岡県立静岡がんセンター、静岡県歯科医師会は、口腔乾燥や口腔粘膜が荒れた人に向けて、乾燥した口中を保湿する商品ならびに弱った口腔粘膜を刺激しにくいケア商品で構成された「バトラー口腔ケアシリーズ」を共同開発し、6月24日から新発売した。同シリーズは、静岡県立静岡がんセンター(売店)や同県の主な歯科医院で先行発売し、その後は順次、他エリアの病院や歯科医院へと販売ルートを拡大。これにより〝歯科医推奨品〟として認知定着を図ってから一般店での販売を開始する計画で、一般店での販売は1年後を予定している。
 サンスターの濱田和生社長は、同社が以前からオーラルケアだけでなく〝口腔と全身の健康に奉仕する商品〟の展開にまで事業領域の拡大を志向していたことを明らかにしながら、「今回の取組みは恐らく市場初のことになる。今後も、このような形の商品開発にまい進し、オーラルケアのリーディングカンパニーとして様々な口腔状態に合わせた商品を誕生させて口腔弱者〟に貢献することで社是に掲げた『常に人々の健康の増進と生活文化の向上に奉仕する』の実現を目指す」と表明した。

資生堂・前田社長が日本宣伝賞松下賞を受賞 メガブランドの広告展開評価

資生堂・前田社長が日本宣伝賞松下賞を受賞 メガブランドの広告展開評価

 資生堂・前田新造社長は、4月2日に開催した09年度日本宣伝賞選考委員会において、広告界の向上発展に多大な功績のあった人に贈られる「第48回日本宣伝賞松下賞」に選ばれ、6月9日に帝国ホテルにて行われた贈呈式に出席した。
 今回の受賞は、100%お客さま志向をめざしてブランド戦略の革新を実施、マキアージュやTSUBAKI、ウーノをはじめとするメガブランドの広告を積極的に展開し、近年の広告業界への影響力とリーダーシップの面での貢献が高く評価されたもの。
 前田社長は「今回の受賞は、当社が05年より進めてきた、カテゴリー毎に太くて強いブランドをつくりあげ、末永くお客さまにご愛用いただき続けることを目指した『ブランド戦略の革新』に対して評価をいただけたものと受け止めている。絶対的な信頼感、安心感、圧倒的な存在感をもつブランドをさらに質の高いものに引き上げるべく努力を続けてきた。この度の栄誉を励みに、今後も資生堂ブランドを光り輝くものにして次世代に引き継ぐべく、更なる努力を尽くしていきたいと思う」と受賞の喜びを語った。


2009年6月24日号 記事一覧

M&A・設立

  • 住友商事、クスリのカツマタを子会社化 株式約99.5%を取得

会合・発表会

  • 薬業連絡協議会、合同記者会開催 第1類OTC医薬品販売強化キャンペを実施
  • SMAC、21年度会員総会開催 10月にセルメディ学会開催を発表
  • クラシエHP販売、大阪で秋の新商品商談会 「Grow戦略の推進を徹底」
  • 埼玉卸組合、第30回通常総会開催 新理事長に清水政弘氏が就任
  • 千葉卸組合、第41回通常総会開催 秋葉理事長の重任決まる
  • 長野卸組合、第49期通常総会開催 「市場の秩序・良識を再び取り戻す」
  • ブラシ組合、講演会を開催 口腔衛生の大切さを紹介

経営・施策

  • マツキヨHD、子会社2社の合併後の新商号「マツモトキヨシ甲信越販売」に
  • ダウ・ケミカル日本、グリコールエーテル製品を7月1日から値上げ

製品・サービス

  • PRページ ライオン 「バルサン」シリーズから強力な新製品
  • クロバーコーポ、中元シーズンに向けて「ローズスパ」を積極展開
  • 孔官堂、専門店向け高級線香「薫風使」(くんぷうし)を新発売
  • PRページ 桐灰化学 熱中対策シリーズから「屋内用」を発売

宣伝販促

  • P&G「パンテーン」、「キレイの力」プロジェクト開始
  • エステー、「脱臭炭」新CM「ヒーロー」篇を放映開始

人事・組織

  • P&G米国本社、社長兼CEOにマクドナルド氏が就任
  • 日本製紙クレシア、6月15日付けで人事異動を発表

研究・開発

  • ツムラLS、入浴に関する2つの研究成果を発表

調査・統計

  • 東家同/日家工、5月度市況調査発表 需要は微減、販売価格も下落

イベント・展示会

  • ブラシ組合、大阪府社会福祉協議会に歯ブラシなど100万円相当を寄贈
  • 石洗工、「手を洗おう、きれいな手!ポスターコンクール」作品募集開始

時評・コラム

  • 泡沫 新型インフルエンザのこれからの課題

その他

  • 石洗工「クリーンエイジ」第218号

特集 【電気メディア関連】

    特別企画

    • 乾電池市場 不況の影響で市場落ち込む 情報発信力の強い売場作り重要に
    • 三洋電機 エネループエアフレッシャーに注目 新型インフルエンザ流行で
    • 日立マクセル New「ボルテージ」新発売 液もれ防止設計が話題
    • ソニー 環境配慮がテーマの「アルカリグリーン」新発売
    • FDK 富士通アルカリ「G.D.R」の品質訴求 電池売場活性化に取り組む
    • パナソニック 「EVOLTA」経済性と環境配慮の両立をサポート
    • 東芝HA ひとクラス上のアルカリ「インパルス」デビューキャンペ第2弾
    • らいたあ ミニ四駆で学んだ「電池の使い方」


    上記トピックスは要約版です。記事の詳細・全文は、日用品・化粧品業界の専門紙「H&BC マーケティングニュース」最新号(水曜日発行)でご覧になれます。お申し込みは刊行物案内をご参照ください。