2009年6月17日号掲載記事より
クラシエHP、秋の新製品発表 エイジング化粧水「14skip」など新発売
クラシエホームプロダクツは6月9日、09年秋の新製品発表会を開催。第1四半期の概況説明と下期の事業方針、「いち髪」「プロスタイル」ナイーブ」「肌美精」など主力ブランドから、春に続く50SKUのリニューアル及びアイテム追加品についての説明とマーケティング戦略、営業戦略について説明が行われた。
岩倉社長は「〝Grow(成長)〟ステージに転じた09年度は、春・夏新製品として50SKUを投入し、市場の創造と需要拡大に挑戦、急速に冷え込んだ消費マインドによる影響の中で、前年並みを確保した」と述べ、下期については「ヘアケア、スキンケア、ボディケア領域で独創的な付加価値商品を提案するとともに、各ブランドに合わせた売場提案・宣伝販促施策を実施して、収益の拡大を目指す」としている。
具体的には①生活シーンの変化に対応したカイタマイズドマーケティング実施②化粧品とトイレタリーを融合した独創的な商品提案③多頻度小ロット生産を可能にするKPSによる在庫圧縮とローコストオペレーションの確立④営業生産性の向上による更なる収益の拡大を方針に掲げた。
続いて「いち髪」「プロスタイル」「ナイーブ」「肌美精」「和漢花」「14skip」などの新製品内容の説明が行われた後、「Grow戦略」の徹底推進を図り、「利益最大化」に挑戦する営業戦略について述べ、特に「消費者が目に触れ、購買に繋がるための店頭戦略の実施」(①〝植物力ナイーブ〟の徹底拡販②予防美髪ブランド〝いち髪〟愛用者拡大③新ブランド〝14skip〟の早期拡販)の内容を説明した。
ユニ・チャーム、秋の新製品発表会を名古屋で開催
ユニ・チャームは6月10日、名古屋市内で、愛知・三重・岐阜・静岡の4地区から約250名の卸・販売業者を招き、「2009年秋の新製品発表会」を開いた。
森信次常務執行役員・営業本部長は、インフルエンザの影響によるマスク製品の状況について「これまでの緊急性風邪・花粉対処から常時使用感染予防へと転換することが必要」として、5月~9月にかけての増産意思決定を図り、定番売り場の再構築を目指すとした。
またデフレへの覚悟とチャンスを上げ、①生活防衛意識の高まり②コモディティー化の進行③値頃感・価値の見極めがポイントになるとし、「変化対応力の差」が「業績の差」につながると指摘。その上で同社の使命は、「ユーザー視点で変化に対応し自ら変化を興すことであり、商品のイノベーションとユーザーへ価値を伝え切ることが重要」と述べ、今求められる革新的な成長継続モデルは、構造改革(既存商品・既存店の活性化)と新需要創造(新製品・新店の上乗せ)であると強調した。更に成熟市場では、価格安定こそが継続的な取り組みの礎になると提言。
価格安定効果の1つ「既存品・新製品MIXによるバリュー」では、新製品によるバリューアップと最重点:既存品の拡大策を挙げた。
効果の2つ目の既存店の活性化とニューフォーマット提案では、既存店の活性化は①選択・比較がしやすい定番売場②〃吸水下着売場〃の創造、ニューフォーマットテストは①対象人口・売上に応じた売場本数の見直し②シームレスゾーニング③駅前生理用品売場がそれぞれポイントになると説明した。
最後にカテゴリー品質を向上するために三位一体で組織の運動能力をアップさせることを取り上げ、「共通の目標」「協働の意欲」「コミュニケーション」の重要性を強調した。
JACDS、新会長に寺西忠幸氏(キリン堂会長兼社長)が就任
日本チェーンドラッグストア協会(JACDS)は6月9日、第10回通常総会ならびに今年度第2回理事会を開き、設立から10年間にわたり協会を牽引してきた松本南海雄会長(マツモトキヨシホールディングス会長兼CEO)の会長職勇退と、寺西忠幸氏(キリン堂会長兼社長)の会長就任を決議。松本前会長は名誉会長に就任した。
寺西新会長は、「次期医療制度改革は、『治療から予防へ』を骨子に方針が打ち出されると言われており、それに伴いドラッグストアも医療提供施設として明確に打ち出されるという。新会長として、その〝中味〟を作ることが仕事だと考えており、新しい時代に生きる人の感性を大切にしながら、専門性を向上させるとともに、『協会活動の5原則』(①民主的な組織と運営を貫くこと②議論の場であること③会員は協会の目的達成のために力を合わせること④正義を貫くこと⑤志高き人々の集団たれ)をベースに高い志を持った集団として切磋琢磨しながら前進する」と所信表明した。
寺西新会長のもと、JACDSは、①JACDS版薬剤師会の創設②カテゴリーマネジメントなど販売方法の研究③改正薬事法施行を背景にした面分業ならびに第1類医薬品の拡大④薬剤師、登録販売者などの人材育成⑤調剤テクニシャン制度の導入――などに取り組む方針を打ち出している。
ハリマ共和物産、21年3月期決算発表 過去最高益を達成
ハリマ共和物産の平成21年3月期の連結決算の業績が先ごろ発表された。それによると、売上高は322億100万円(前期比3・0%減)と減収となったものの、営業利益は11億4700万円(同24・9%増)、経常利益は15億1600万円(同23・5%増)、当期純利益7億8900万円(同27・8%増)と、営業利益、経常利益、当期純利益のすべてにおいて過去最高益を達成した。
卸売事業は、売上高271億2600万円(前期比4・1%減)となったが、利益率の改善と独自商品の積極的販売、子会社の収益構造改善が進み、営業利益では増益となった。
物流関連事業は、受託物流の取扱高が順調に増加し、売上高50億5500万円(前期比3・6%増)となった。また、長岡京物流センターの業務を滋賀物流センターに移管するなど既存物流センターの効率化を進め、利益面でも増益となった。
なお、次期の業績見通しについては、売上高335億7000万円(前期比4・2%増)、営業利益11億6000万円(同1・1%増)、経常利益15億4000万円(同1・5%増)、当期純利益は8億2000万円(同3・9%増)を見込んでいる。
資生堂、新発想のヘアスタイリング成分「フィットポリマー」を開発
資生堂は、全く新しい発想のもとに分子設計から研究に着手し「表面に適度な粘着性がありながらべたつきがなく、しかもしなやかでありながら固定力のある薄い皮膜で毛髪をコーティングする」、これまでにない新発想HS成分「フィットポリマー」の開発に成功。今後、同社はこの新成分を応用し、一般ユーザーから美容室専用までの製品開発を積極的に進めていくとしている。
同成分を配合したHS剤は①さりげなく洗練されたスマートさやスタイリッシュなスタイリングやアレンジが可能②指でも櫛(コーム)でも繰り返し再整髪できる③さらに今までにない新しい仕上がり質感が演出できる、などの特長がある。
2009年6月17日号 記事一覧
会合・発表会
- 神奈川卸組合、第35回通常総会開催 「地域卸はがんばる」を宣言
- 愛知卸組合、第53回定例総会開催 岐阜県卸組合との統合承認
- JACDS、定時総会・10周年イベント開催 「10兆円産業化実現へ一致団結」
- 日石工組東日本支部、研修会開催 ファンケル美健千葉工場を見学
- 三重卸組合、第49回通常総会開催 「我々の業務自体が社会貢献に」
経営・施策
- メディ・パルHD、自己株式取得を決議 取得総数191万5600株
- 牛乳石鹸共進社、プレミアム石鹸セットなど創業100周年記念品を送付
- 白十字、「あんしん介護相談室」を医療と介護の情報サイトに開設
- 中元商戦の取り組み 花王 「アタックプレミアムギフト」を拡販
- 中元商戦の取り組み ライオン 洗剤ギフトで23品の新製品を投入
- JACDS、「功労者・感謝表彰者」受賞者を発表
製品・サービス
- シルヴァン、新スキンケアブランド「シルヴァン」を新発売
- ポーラ、「サザンコール」から3色パール配合日やけ止めを新発売
- ポーラ、「ミュゼル」からアイカラー・リップスティックを新発売
宣伝販促
- 王子ネピア、「うんちの科学」広告シリーズが広告電通賞の部門最優秀賞に
- ユニリーバ、新人女優オーディションを実施する新プロジェクト始動
- 牛乳石鹸共進社、創業100周年記念プレミアムキャンペーン実施
- エステー、「高田鳥場」書籍が好調な売上げ 「消臭プラグ」の話題喚起
- 旭化成HP、ジップロック「豆しば」企画品展開
人事・組織
- JACDS、平成21年度役員・理事・監事を選任
- ニッサン石鹸、5月29日付けで役員改選を発表
- 流通問題研究協会、5月26日付けで新役員を選任
- 兵庫県線香協同組合、新理事長に石井廣志氏(広玉堂)が就任
- 花生堂、新役員を選任
研究・開発
- 石洗工、「グリセリン新規用途開発研究」助成金の募集を開始
調査・統計
- コンビニ21年04月度統計 1年連続で既存店売上げが伸長
- TNSインフォプラン、小売店満足度ランキング発表 総合トップはコストコ
- チェーンストア21年04月度販売統計 5カ月連続で総販売額マイナスに
イベント・展示会
- ライオンなど学童歯みがき大会開催 ネット中継で国内外26校が参加
- ウエルシア関東、「高齢者住宅フェアin東京」に出展 在宅介護事業を紹介
施設・店舗
- ポーラ、「ポーラコーナー」を広島にオープン 中国地方初出店
時評・コラム
- 時評 「定番品」の認識について
- 泡沫 年々早まる新製品発表時期
その他
- ピップトウキョウ、松浦義二名誉会長が春の叙勲で旭日双光章を受章
特集 【コスメティックレポート夏号】
- コスメ関連の夏物商材が需要期迎える 制汗剤、シートタイプが2ケタ増
- ニベア花王 8×4から美肌スキンケア「キレイ ケアプラス」新発売
- マンダム 「ギャツビー」デオドラントシリーズを展開 市場活性化に全力
- シュワルツコフヘンケル 人気コミック起用のフェイシャル&ボディシート
- クラシエHP エイジングスキンケア「14skip」新発売
- 近江兄弟社 日焼け止めシリーズ「ソラノベール」を積極展開
- ライオン 「Ban」シリーズを積極展開 アクティブに活動する女性を応援
- ユニリーバ 「ダヴオイル泡クレンジング」が好調 出荷本数100万本突破
- pdc 「セルディ」「シェイプクイーン」から新製品
- ジュジュ化粧品 「アクアモイストC」から美白乳液を新発売
- コーセーコスメポート 「ソフティモさらさらパウダーシート」が人気
- ロート製薬 「オレゾ」など多彩なUVケア商品を展開
- 牛乳石鹸共進社 「カウブランド無添加 泡の洗顔料」を今春新発売
- 伊勢半 「サンキラークールパーフェクトストロング」を新発売
- SSLヘルスケアJ 「コパトーンパーフェクトUVカットミルク」新発売
- メロディアン 「すっぴん恋肌シリーズ」今春4アイテムを追加発売
- 玉川衛材 暑さ対策に「ひやしま専科」ロールオン・冷却スプレーを訴求
- ビーバンジョア 男性用スキンケアセット「ケアグラデ」で“創顔”提案
- マンダム、「ギャツビー学校へGO!」Web動画プロモを展開中
- 富士フイルム 「アスタリフト」に夏向けスキンケア新製品を追加発売
- ジェクス 「ア・セーヌ」汗とりパットが好調に推移
- 資生堂 PSプログラム導入推進し600店が参加
- 常盤薬品工業 「エクセル」からメークアップ夏の新製品発売
- SPRジャパン 「サムライフレグランスボディスプレー」など新発売
- 素数 エコクール商品「ひんやりスプレー涼」を積極訴求
- 大塚製薬 コスメメディクススキンケア「ウル・オス」が40代男性から支持
- ジャパン・コーポレーション 夏の“美脚”実現するニッチコスメを提案
- ファクトリー 固まる冷却フォーム「クールバンド」に人気集まる
- J&J 「ベビーローションUVケア」を大人の女性にも訴求
- JDBネットワーク サンケア品「バナナボート」からスプレータイプ
- サンメアー 「ソープシェーカー・アワプル」販売開始
- ポーラ文化研究所、化粧品への投資意欲を調査 不況下でも女性は意欲継続
特別企画
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