2009年5月6日号掲載記事より
ニトムズ、「ハイグレードスカットカット」発表会開く コロコロの新製品
ニトムズは4月28日、粘着クリーナー「コロコロ」の新製品「ハイグレードスカットカットシリーズ」の流通専門媒体向け発表会を開催した。
7月21日に新発売する「ハイグレードスカットカット」シリーズは、同社の「リーディングカンパニーの役割として、粘着クリーナー市場を衰退させないための取り組みが不可欠」という思いのもと誕生した大型新製品。消費者の粘着テープに対する「テープのめくり口が分かりにくい」「毛が巻き付くとテープをめくる時に縦に破けてしまう」といった使い勝手に関する不満点の解消を目指し、独自の新技術を多数採用した。
「スカットカット」は、「テープのめくり口が分かりにくい」「うまくテープを切り取れない」という不満に対応する新機能。ミシン目に沿ったオレンジ色のテープライン〃オレンジライン〃で、テープのめくり口と切り口をより分かりやすくし、長い毛が巻き付いた時などのテープの縦裂けも防止する。粘着テープには〃極細すじ粘着〃と〃丸いドット粘着〃を組み合わせた新粘着剤「スパイクドット粘着」を採用。粘着剤がカーペットなどの繊維の間にぐいぐいとくい込み、細かいゴミやハウスダストをしっかりキャッチする。
経済産業省、流通システム標準普及推進協議会設立 業界44団体が参加
経済産業省は、IT技術を利用して我が国流通業界の取引の効率化を図るべく、平成15年度から6年間に渡り「流通システム標準化事業」を展開してきたが、ここでの成果を元に製配販の業界団体44団体の参加で「流通システム標準普及推進協議会」を設立することとなり、4月28日、設立総会を開いた。流通業界の情報システムは、今までメーカー・卸間は標準化されていたものの、卸/メーカーと小売業間の取引ではさまざまな仕様が用いられていたのが実態だった。今回、日本チェーンストア協会や日本チェーンドラッグストア協会、全国化粧品日用品卸連合会、さらに日本石鹸洗剤工業会や日本衛生材料工業会などが参加して同協議会が設立されたことで、流通業界の情報システムは、標準化に向けた新たな段階に突入したと言える。同協議会で初代会長を務める浅野正一郎氏は、「まだ物流ラベルなど物流帳票や、GS1データバーなど検討対象はあるものの、〝JCA手順〟などこれまでの情報システム標準化に向けた取組みが今回の標準化作業を土台にした経済産業省の実証実験の成果から『流通システム標準化事業は普及推進・維持する段階に入った』と判断、協議会設立に至った」と述べ、行政に対して引き続きの支援を要請した。
小林製薬、井藤漢方製薬との資本業務提携を解消 業績に与える影響は軽微
小林製薬は4月28日、井藤漢方製薬との資本業務提携の解消を発表した。
同社は、平成17年7月1日付けで井藤漢方製薬と資本業務提携を行い、井藤漢方製薬の発行済株式総数の33.4%を取得。資本業務提携以降、両社は保有する製品開発力、技術力、販売力等の経営ノウハウを相互に提供し、両社の更なる発展、企業価値の向上に努めてきた。今回の資本業務提携解消の理由について、小林製薬は「事業環境が激しく変化する中、それぞれが変化に即応した柔軟な経営戦略をとるべきと判断し、当該契約を解消することに至った」と説明、業績に与える影響について「平成22年3月期から井藤漢方製薬は持分法適用の関連会社から除外となるが、当期の最終利益に与える影響は軽微である」としている。また、今回の資本提携契約の解消に伴い、小林製薬が所有する井藤漢方製薬株式(同社所有比率33・4%)は、井藤漢方製薬に売却される予定。
主要大手4社の21年3月期決算概要 「不況風」受けて厳しい結果に
「100年に1度の世界同時不況」と言われる中で、4月30日に行われた主要各社の3月期業績報告も予想通りの非常に厳しい結果となった。
◎花王
花王グループの売上高は、アジアのコンシューマープロダクツ事業やケミカル事業が実質伸長した一方で、昨年秋以降の景気悪化の影響や、欧米のコンシューマープロダクツ事業が苦戦したこと、円高による換算金額の縮小などにより、前期より3・2%、421億円減少し1兆2763億円となった。経常利益は前期の1142億円から196億円減少し、946億円(前期比17・2%減)となった。
◎ユニ・チャーム
国内では主力事業におけるブランドの強化と新需要創造型商品の発売により収益基盤の強化と市場創造に取り組み、海外では各参入地域において順調に収益を拡大した結果、売上高は3478億4900万円(前期比3・3%増、為替変動の要因を除くと実質前年同期比7・9%増)、営業利益は348億8300万円(前期比3・4%増、為替変動の要因を除くと実質前年同期比8・0%増)で前期に引き続き過去最高の収益を達成した。しかし昨今の急激な円高による為替差損の拡大により、経常利益は316億700万円(前期比2・2%減)となった。
◎資生堂
連結売上高は、前期比4・6%減となった。国内売上高は消費マインドの急激な冷え込みなどの影響を受け、前期実績を下回った。一方、海外売上高は中国を中心として堅調に推移したが、為替レートが円高に推移したことによる目減りがあった。
営業利益は、前期比21・4%減となった。これは、売上減に伴う差益減が大きく影響したことに加えて、年金費用の増加などの収益圧迫要因があったことによるもので、この結果、売上高営業利益率は7・2%となった。また、営業利益の減少に伴い経常利益も前期比20・0%減となった。
◎エステー
21年3月期連結決算は、連結売上高448億7900万円(前期比4・5%減)、営業利益24億9200万円(同22・6%減)、経常利益19億8900万円(同28・2%減)、当期純利益10億7600万円(同16・9%減)と減収減益になった。利益面では、引き続き製造部門を中心に製造コストの削減に取り組み、マーケティング費用をはじめとする販売費および一般管理費の圧縮に努めたものの、資材価格が高止まりしている影響などで大幅な減益になった。
グローウェルHD、21年8月期第2四半期決算発表 売上高886億円に
グローウェルホールディングスは、4月14日、平成21年8月期第2四半期決算を、売上高886億9100万円、営業利益27億5700万円、経常利益29億9000万円、四半期純利益10億5500万円と発表した。
ウエルシア関東327店(出店22《ドラッグママダからの10店舗を含む》、閉店7)、高田薬局100店(出店4、閉店1)、寺島薬局及び子会社112店(出店10)、合計542店で臨んだ平成21年8月期第2四半期決算を計画値と比較すると、売上高は、ウエルシア関東の連続34カ月既存店前年同期実績クリアなどもあり達成率100・9%を達成。また売上総利益101・3%、販管費101・2%、営業利益102・1%、経常利益107・6%とそれぞれ計画を上回ったが、寺島薬局に特損が発生したことで当期純利益は91・8%となった。
2009年5月6日号 記事一覧
会合・発表会
- 流通システム標準普及推進協議会設立総会、初代会長に浅野正十郎氏を選出
- 排水協、第15回通常総会開催 市場規模の掌握へ独自データの作成を検討
- 全家協、協力会第33回通常総会開催 「売り場の編集力を発揮」
- 中野粧業社、第22回粧栄会開く 「今期は5%増を目標に」
- ノバルティスファーマ、外用鎮痛・消炎剤「ボルタレンAC」新発売
経営・施策
- シーエス薬品、トミタヘルスケアの一般用医薬品等卸売事業の一部を譲受
- アライドハーツHD、レジ袋有料化による収益を地元市町村に寄付
- 牛乳石鹸共進社創業100周年企画③ 橋本義之営業統括部部長インタビュー
- ネットプライスドットコム/アリババ、中国向けオンライン貿易サービス
- シャボン玉石けん、テレビ「新報道2001」で取り組みを紹介
- SM協会/SS協会、合併の認可申請に経済産業省が認可
製品・サービス
- 資生堂、「マジョリカマジョルカ」から夏の限定品など発売
- SSLヘルスケアJ、「ドクターショール寝ながらメディキュット」が好調
- 常盤薬品工業、「エクセル」から最旬アイシャドウを限定発売
- 美香園「冷感シャンプー」 “冷やして使う”ユニークさに注目集まる
- J&Tプランニング、新マーケティングサービスを展開
- ツムラLS、薬用入浴剤「日本の名湯」から清流の愉しみを数量限定発売
- 小林製薬、「天使の耳かき」など新製品・追加品発売
- 貝印、調理道具シリーズ「おやつdeにっこり ちゅーぼーず」新製品発売
- フマキラー、アルコール除菌関連品の注文が通常の3倍以上に
- 大王製紙、GOO.N新製品発売 「Mサイズパンツ」は消臭機能を強化
- 日本製紙クレシア、「スコッティペーパーふきんサッとサッと」改良発売
- 白元、「バスキング発泡入浴剤クールミントアソート20錠入」を新発売
- ナガセBC、歯みがき剤&洗口液「オラコンティ」シリーズ新発売
- 大王製紙、「アテント」シリーズ4アイテム改良
- バンダイ、「クレハ NEWクレラップ」モチーフのあぶらとり紙を新発売
- 常盤薬品工業、「サナ舞妓はんの練り香水」夏季限定2品を発売
- アース製薬、ワンプッシュ式「チュッとおすだけノーマット」新発売
- 不二ラテックス、“ハローキティ”起用した猛暑対策グッズ発売
宣伝販促
- 大日本除虫菊、ユニクロ「企業コラボTシャツ」に参加
人事・組織
- 攝津製油、4月24日付けで人事異動を発表
研究・開発
- 常盤薬品工業/富山大学・和漢医薬学総合研究所、共同研究成果を発表
- 小林製薬、がん再発予防に対するシイタケ菌糸体の有効性を確認
- 常盤薬品工業、2研究成果を発表 島根大学医学部と共同研究
- ユニ・チャーム、赤ちゃんのストレスレベルの評価手法確立
イベント・展示会
- 貝印、第2回貝印スイーツ甲子園開催 高校生がスイーツ作りの腕前競う
- 日本オラクル、新製品展示会オープンワールド・トウキョウ開催
- マーシュ・フィールド、“メディカルメイク”を紹介 QOL活動の一環で
- 包装展「A-PACK09OSAKA」、20日からインテックス大阪で開催
施設・店舗
- 旭化成HP、名古屋営業所を名古屋市中区に移転 18日から業務開始
時評・コラム
- 時評 感染症対応と生活日用品の関係
その他
- ジョイス会長/SS協会副会長、小苅米淳一氏が春の褒章で藍綬褒章を受章
- プラネットVANVAN第82号
- マッチ時報第360号
上記トピックスは要約版です。記事の詳細・全文は、日用品・化粧品業界の専門紙「H&BC マーケティングニュース」最新号(水曜日発行)でご覧になれます。お申し込みは刊行物案内をご参照ください。