2009年4月22日号掲載記事より
日本医薬品OTC協会、改正薬事法の認知拡大に向け活動 市民公開講座開く
日本医薬品OTC協会は現在、6月1日から全面施行される改正薬事法の認知拡大を目的とした広報活動を精力的に進めている。その一貫として4月11日には報道関係者を東京ファッションタウンTFTホール500(東京都江東区)に招いてプレスセミナーを開き、改正薬事法の骨子を説明。また同日、「日本OTC医薬品協会市民公開講座『OTC医薬品ってなに?』~改正薬事法でどう変わる?セルフメディケーションにかかせないお薬との正しいつきあい方」も開催した。
この市民講座では、はじめに三輪芳弘会長(興和)があいさつに立ち、6月1日から施行される改正薬事法について「新販売制度ではOTC医薬品使用時に必要な情報を専門家が対面でしっかりと提供して販売することが義務付けられることから、今まで以上に安心して安全に利用できるようになる」などと解説した。
次に厚生労働省医薬食品局総務課・関野秀人薬事企画官による講演「6月1日施行の改正薬事法について」が行われ、医薬品には医療用医薬品とOTC医薬品があること、両者ともに副作用が現れる可能性があることを詳しく解説。講演終了後には「ディスカッション」が行われ、セルフメディケーションについての基本的な知識やOTC医薬品の正しい活用方法・注意点などを討議した。
ライオン、情報懇談会開きCHARMYクリスタを紹介 食器洗い機の環境を解説
ライオンは4月10日、「ハウスホールド情報懇談会」を開き、食器洗い機を取り巻く環境の変化と、スピードコースでも食器も庫内も〃すっきり輝く〃洗い上がりを特長とする「CHARMYクリスタ」について情報を提供した。
濱逸夫取締役ハウスホールド事業本部長は、「弊社は3月25日に食器洗い機用の専用洗剤CHARMYクリスタパウダーを新発売した。これを機会にもう一度、CHARMYクリスタの優れた機能を理解、実感していただきたいと考え、今日の情報懇談会を企画した。今後、共稼ぎの世帯の増加などのライフスタイルの変化により、食器洗い機の需要は増えてくると予測でき、それとともに専用洗剤も成長していくと考えている」と述べた。
引き続き、食器洗い機を取り巻く生活環境の変化と「CHARMYクリスタ」シリーズについて説明。次に「CHARMYクリスタ」の食器が輝く技術について、グラス・食器洗い機庫内のくもりの正体はカルシウムを含む結晶あること、また、茶渋の正体はポリフェノールとカルシウムの複合物であることを解明したこと、CHARMYクリスタにはカルシウム捕捉能の高いポリカルボン酸塩を採用し、くもり、茶渋を除去し、すっきり輝く洗い上がりを実現したこと、さらに、ポリカルボン酸塩をパウダーにも配合できる独自のフォーミュレーション技術を開発し、CHARMYクリスタに応用したことなどを詳細に説明した。
クラシエHP、「ナイーブボディソープ」から季節限定品2アイテム発売
クラシエホームプロダクツは、ボディソープの最需要期である6月~10月までの期間、ボディソープのトップブランド「ナイーブ」から、「ミントエキス配合」と「シークヮーサーエキス配合」を季節限定発売する。
「ミントエキス配合」は、気温や湿度の上昇に伴い人気が高まるミント・クール系=ひんやり素肌に仕上げるボディソープ。厳選されたエジプト産のスペアミントと、北海道滝上町、オホーツクの青空の下で育った「和種薄荷ほくと」のエッセンシャルオイルを使用し摘みたてのミント感を表現した。「シークヮーサーエキス配合」は、昨年、季節限定で発売し、大好評を博したボディソープ。今年も沖縄県を除く全国で期間限定発売する(沖縄県は地域限定で継続販売)。シークヮーサーエキス(うるおい成分)は、前回同様、沖縄県の北部 国頭郡本部町・大宜味村、名護市で生産したものを厳選して使用。さらさらうるおいながら、すっきりとした素肌に仕上げる。
薬王堂、09年度決算説明会開催 地盤の岩手県をドミナント深耕
薬王堂は4月13日、2009年度決算説明会を開催。同期業績並びに次期時業績予想などを西郷社長が説明した。
同期は東北経済環境の悪化により消費マインドが冷え込む中、暖冬で季節商品も伸び悩やんだほか、光熱費の上昇、新規14店出店のオープン関連コストなどもあり、通期業績は増収減益で着地した。内訳は売上高が375億1900万円(前年同期比109・9%、計画比99・2%)、コンビニエンス部門(食品関係の日配品、加工食品等)が伸びたがヘルスケア商品が全般的に不振。既存店における前期比は99・3%。
売上総利益は89億円(同107・3%、同99・8%)、競争力強化のために仕入原価分を価格に転嫁せず、下期は景気低迷による低価格志向の広がりもあり、1品単価が下落したことなどが影響。営業利益は5億5900万円(同57%、同107%)、経常利益は6億7300万円(同62・2%、同110・2%)、当期純利益は3億8800万円(同64・8%・同113・4%)となった。
出店・退店の状況は、新規出店が計画13店舗に対して14店舗を出店。内訳は岩手県8店、秋田県3店、宮城県2店、山形県1店。退店は1店舗。当期末合計116店舗(うち調剤併設型5店舗)となった。
セグメント別の売上高は、ヘルスケアが117億100万円(前期比106%)、ビューティケアが78億1800万円(同108・4%)、ホームケアが43億1600万円(同109・5%)、コンビニエンスケアが136億8200万円(114・5%)。各部門ともに伸長したが日配品、加工食品等のコンビニエンスケアが特に大きく2ケタの伸びを示した。
クスリのアオキ、新潟県三条市に興野店オープン 店舗面積260坪
クスリのアオキは4月14日、新潟県三条市内にクスリのアオキ興野店をオープンした。
同店は三条市内では2番目、信越地区では15番目の店舗となる。店舗面積は260坪。
店内は明るい木目のフローリングにゆったりとした空間をとって棚が並び、商品が見やすく幅広い品揃えが特徴だ。
入り口から日用品・化粧品、文具、軽衣類、酒類、飲料、食品などが並び、レジ横から奥にかけてさまざまな種類の医薬品が並ぶというレイアウトになっている。定番棚には、POPツールを活用した商品説明も多く、購入者へのサービスも行き届いている。午前9時前には、たくさんの人が並び、開店と同時に一斉に店内に。来店客のさまざまな質問にも社員らは丁寧に応対し、目的の商品がある棚まで手際よく誘導していた。その後も来店客はとぎれることなく続き盛況の中で初日を終えた。
吉野邦彦信越地区本部長は、「非常に良いスタートが切れた。2011年には信越地区で30店舗を目標にしているが、更に店舗新設のスピードを上げ、ドミナント展開を有効に行う中で、消費者の皆様により一層の利便性を提供できるよう全力を挙げたい」と語った。
当日は開店前から青木保外志社長、佐藤和義副社長も顔を見せ、新店の門出を見守った。
2009年4月22日号 記事一覧
経営・施策
- 日本セルフ・サービス協会、SM協会との合併報道でコメント発表
- 牛乳石鹸共進社創業100周年企画①
- 資生堂、新型複合店頭機器をデパート約300店に導入
- フマキラー戦略レビュー③ 3つの柱を積極推進-営業戦略
- 伊勢半本店、紅ミュージアムの資料室を全面リニューアル 一般公開を開始
- 環境省、「カーボン・オフセット認証ラベル」を発表
製品・サービス
- ユニリーバ、「AXEフレグランスボディスプレー」から数量限定2香調発売
- PRページ 小林製薬 「消臭シャボン」シリーズを拡充
- 大島椿、「大島椿」の成分表示名称を変更 オープン価格制を導入
- PRページ ライオン「キレイキレイ」から新製品・企画品を続々発売
- 白元、「ドライ&ドライUP」シリーズに新製品を追加発売
宣伝販促
- ユニ・チャーム、「肌にいいこと!キャンペーン」実施
- 小林製薬、PC/モバイルサイト開設 若年層に向けおりものの啓発図る
- サンスター、“爽快”FM番組を提供 サンスタートニック発売40周年で
- ユニリーバ「ラックス」、テレビ東京系で5分の長編テレビCMを放映
- エステー、「自動でシュパッと消臭プラグ」新CM放映開始
- ブリタ、「BRITAでつくると、特別になる。」キャンペーン実施中
人事・組織
- クレハ、執行役員人事・組織改正を発表
決算
- 松屋、21年2月期決算説明会開催 個人消費冷え込み減収減益に
研究・開発
- サンスター、弘前大学に糖鎖医学学ぶ寄附講座を開設
- ツムラLS、“モウコタンポポ根エキス”配合育毛剤の有効性を実証
- ポーラ健康科学研究所、花椒の脂肪燃焼力のメカニズムを解明
- ポーラ化成工業、「30代以降の毛穴目立ちは日照時間が関係」を見出す
調査・統計
- 日本家庭紙工業会、3月度製品出荷高発表 前年同期をクリア
イベント・展示会
- JILS、SCMソリューションフェア開催概要発表 5月に東京で開催
- 日本産業デザイン振興会、グッドデザイン賞09年度受付開始
施設・店舗
- 旭化成HP、大阪事務所を移転 5月7日から業務開始
- 日本紙パック、本社を東京都千代田区に移転 組織変更も発表
時評・コラム
- 時評 社会活動の輪を拡大する花王
- 泡沫 可愛い子には旅をさせろ
- 鹸楽席 推奨販売について 業績向上につなげる為に
- 日雑談 内定取り消し報道に思う 危機感が試される時代
その他
- 白元、21日開催予定のホールセールズ会を中止 同日に鎌田会長の葬儀
- 寺岡精工NEW BALANCE65
- 王子ネピア、「鼻セレブTシャツ」ユニクロから発売
特集 【住居用関連】
- 住居用洗剤市場 メガブランドによる寡占化進む 08年度はトータル微減に
- 花王 パイプハイター高粘度ジェルを新発売
- ユニリーバ ジフで「マロン 家中ピカピカキャンペーン」実施
- 小林製薬 「トイレ洗浄中さぼったリング黒ズミ対策」を新発売
- ハイネリー 住まいの汚れに応じた液体石けん製品を展開
- ライオン 「ルック」シリーズ積極的な企画展開 すまいの除菌対策を提案
- ニッサン石鹸 「ファーファ」シリーズから初の台所用洗剤を展開
- ニトムズ コロコロハイグレードスカットカット今夏投入
- カネヨ石鹸 「ジョフレ」ブランドが定着 カネヨンに続くシリーズ化
- フマキラー 「お風呂まとめて洗浄+除菌」新発想の洗浄剤を積極提案
- ウエ・ルコ 「トイレの洗浄剤」「指輪みがきクロス クロ」新発売
- PRページ UYEKI 20年培ったオレンジオイル技術の「スーパーオレンジ」
- ユニ・チャーム 「ウェーブ」にパステルピンクを追加 楽しい掃除を提案
- エステー ウルトラパワーズ洗たく槽クリーナーを改良新発売
- ジョンソン パイプユニッシュ凝縮パワージェルを積極展開
- 大王製紙 「ミチガエル」ブランドを強化 フロアワイパーを新発売
- 第一石鹸 「ファンス」お掃除シリーズを積極的に展開
- マルフククレンザー製造 「アミノ酸由来の洗剤」シリーズを積極訴求
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