2009年4月8日号掲載記事より
ダイユーエイトとリックコーポが提携 商品共同開発・調達会社も設立
ホームセンターのダイユーエイト(福島市)とリックコーポレーション(岡山市)は3月24日、業務・資本提携を行うとともに、商品の共同開発及び共同調達を目的とする合弁会社を設立すると発表した。
業務提携の内容は、ホームセンター事業における商品仕入、物流システム、人事教育制度、店舗開発などの経営上の各種情報やノウハウについて相互交流するというもの。
特に、商品の共同開発及び共同調達については、合弁会社「アレンザコーポレーション」を4月中旬をメドに設立してこれにあたる。
また、リックコーポレーションが展開するペット専門店「アミーゴ」事業についても提携し、リックコーポレーションの業務支援のもとでダイユーエイトも出店を行い、5年後に全国100店舗体制を目指すとしている。
一方、資本提携については、基本合意書締結後3カ月以内をメドに、相手方の普通株式20万株を新株発行による第三者割当により相互に取得する。
ユニ・チャームヒューマンケア、尿吸収ロボ「ヒューマニー」5月から発売
ユニ・チャームと日立製作所が共同出資して設立したユニ・チャームヒューマンケア(白井光比呂社長)は3月27日、「新製品発表代理店会」を開き、5月11日から東京など1都4県で「尿吸収ロボ・ヒューマニー」の発売を開始すると発表した。
冒頭、ユニ・チャームの高原社長があいさつに立ち、「尿吸収ロボ・ヒューマニー」は病院や介護施設などBtoBルートと、居宅介護の現場=BtoCルートで同時展開する方針であること、ユニ・チャームヒューマンケアは〝安心で安全、エコでチャーミング〟をコンセプトに「人とロボットの共生による介護革新」を事業理念に掲げていると発表。
次にユニ・チャームヒューマンケアの白井社長が同社理念(ロボットと創る介護の未来)を紹介した後、「当社は、代理店の皆様方と高い志を共有し、諦めることなく誠意を持ってお客に価値を伝達することで『21世紀の介護革新』を目指します」とあいさつした。
「尿吸収ロボ・ヒューマニー」は、①長時間安定して高効率な吸引を続ける(小型ロータリー式真空ポンプ、高効率パット面吸引技術、吸収ダブル構造)②長時間排尿を安定して検知する(カーボン電極の排尿検知センサー、センサーの誤検知を防止する立体構造、センサーの電極面の劣化を防止する曲線反転制御の先進技術を開発したこと)――という2つのコア技術により、従来の紙おむつでは実現しなかった『尿を外にもらさない』、『肌を濡らさない』、『パッド交換は1日1回』『ゴミの量の削減(おむつ廃棄量=約10分の1《重量ベース》、Co2排出量約75%削減)』などのベネフィットを実現する。
ライオン、ヘルスケア情報懇談会開き、音波アシストブラシの開発背景紹介
ライオンは3月31日、「ヘルスケア情報懇談会」を開催。今春の新製品「デンターシステマ音波アシストブラシ」の開発背景ならびに製品特長を説明した。
太田修一ヘルスケア事業本部長があいさつに立ち「本日は『デンターシステマ音波アシストブラシ』の商品紹介とともに、オーラルケアを中心とした正しい生活習慣の重要性を提唱させていただく。『歯周病』は全身の様々な疾患の原因にもなるが、最も効果的な対策方法は歯みがきである。新しい生活習慣、歯みがき習慣の提案とサポートに取り組んでいく」と述べた。
続いて「デンターシステマ音波アシストブラシ」の開発背景や製品特長を説明。現在の日本人の歯周病の罹患率は30~60代で80%を超えており、同社では「より確かな歯周病ケア」を可能にする新型歯ブラシの開発をスタートした。その開発過程の中で「手磨きをアシストするような〃物理的振動を毛先に伝える〃ことで歯周ポケットの汚れ落とし効果が高まる」ことを確認。また、「デンターシステマ音波アシストブラシ」では①音波振動×超極細毛②コンパクトヘッド&スリムネック③微振動・静音設計④軽量スリムハンドル――という4つの独自技術により、高い清掃機能と使いやすさの両立を実現した。
日本香堂、「母の日参り」キャンペーン全国規模で展開
日本香堂は、お線香の新たな需要の開拓策として昨年、〃母の日に亡き母へのご供養〃を啓蒙する「母の日キャンペーン」を展開したが、今年はキャンペーンの名称を「日本香堂『母の日参り』キャンペーン」と改め、さらに規模を拡大して展開。〃母の日のお線香〃習慣の定着化による市場の活性化・拡大を目指す。
キャンペーンの特徴は、昨年末に〃進物用お線香〃の需要喚起を図った「喪中はがきキャンペーン」で成功を収めた〃生活者の共感醸成〃アプローチの手法を導入したことだ。「喪中はがきキャンペーン」のテレビCMで、ナレーター界の重鎮・近石真介氏が自らの実体験から進物用お線香を薦める内容は、生活者視点で製品カテゴリーの価値に〃気づき〃を促し視聴者の大きな反響を呼び、進物市場を押し上げる原動力となったことから、今回のキャンペーンにもこの手法を採用する。
具体的な内容は、「『母の日』は母に会う日・・・だから、母の日参り」をキーワードに、母の日文化の普及と共に育ち、ギフト需要の牽引役となった団塊世代をメーンターゲットにしたテレビCMを制作。CMのキャスティングでは、歌手・女優として活躍し、ターゲットと同世代でもある由紀さおりを起用。店頭では、日用雑貨チャネルを中心に展開。由紀さおりのシンボルカットを入れた専用販促什器を用意するなど、露出を高めて拡販を促す。
小仲社長は、「今回の『母の日参りキャンペーン』についてもお線香の本質である『思い届ける こころ伝える』を突き詰めて、お客様の心の豊かさに貢献したい。ぜひともこの取り組みに流通の方々もご協力して頂き、『お客様の心の豊かさに貢献することができ、良いことをしている』という満足感を共有できればと考えており、強いては、〃母の日のお線香〃習慣定着化を図りたい」と意欲を見せている。
資生堂、3月期連結業績を下方修正 国内化粧品事業が低迷
資生堂は、平成21年3月期第3四半期業績発表字に公表した通期連結業績予想に対してさらに下方修正したと発表。
通期業績予想は売上高、営業利益、経常利益、当期純利益のいずれも前回発表予想を下回る見込みで、その理由として①経済環境の悪化に伴う消費マインドの一層の冷え込みにより、国内化粧品事業の売上高が見込みより低くなること②売り上げ下方修正に伴う粗利益の減少③会計処理の一部変更(返品調整引当基準の厳格化)などに伴うコストアップなどを挙げている。
また、特に当期純利益の修正幅が大きくなっているのは、海外子会社に関わる減損損失の増加によるもの。なお、期末配当予想(1株当たり25円)の変更はない(中間配当と合わせ年間50円の予定)。
◎連結業績予想数値の修正
売上高6900億円(前回予想7000億円、前年通期実績7234億円)▽営業利益480億円(同570億円、同634億円)▽経常利益490億円(同580億円、同650億円)▽当期純利益210億円(同300億円、同354億円)
2009年4月8日号 記事一覧
経営・施策
- 改正薬事法の円満施行に暗雲? ネット販売の是非巡る議論が影響
- エステー、子会社のエステー・マイコールを解散
- ライオン、買収防衛策を導入 株式報酬型ストックオプションを実施
- 森友通商、東南アジアで化粧品販売 カティクレーBBクリームがタイで好調
- 入社式トップ訓示 各メーカーの新たな人生の第1歩に捧げる言葉を紹介
- フマキラー戦略レビュー② 成長市場に新製品投入
製品・サービス
- アイスタイル、@cosme school開設 幅広いスクール情報を提供
- PRページ サンスター、歯間クリーナー使って歯周病予防の向上目指す
- J&J、「バンドエイド」から肌色タイプを改良新発売
- アース製薬、バンダイとコラボ 「ライダーベルト」虫よけ器を限定発売
- UYEKI、キッチン用排水口洗浄剤「ヌメトール カバータイプ」を新発売
- P&G「ジレット」、マンダムとコラボ 限定トライアルパックを発売
- 貝印、「フェアリー」など春のディスポ新製品を発売
- シック、イマージュとコラボ 「トリムスタイル」に女性用下着セット
- フェザー安全剃刀、「ピアニィ」春夏向け限定セットを発売
- ジャックス、ブラックキッズハブラシに吊り下げ差込什器導入
宣伝販促
- SSLヘルスケアJ、「コパトーンUVプロテクトシリーズ」CMを放映
- 富士フイルム、「アスタリフト」新美白美容液発売で新CMを放映
人事・組織
- 花王CMK、3月1日付けで役員人事を発表
- 日本製紙クレシア、4月1日付けで人事異動を発表
- フマキラー、4月1日付けで人事異動を発表
- あらた、4月1日付けで組織変更・執行役員人事を発表
研究・開発
- ポーラ化成工業、遺伝子解析でシミのできやすさと悪化要因を予想
調査・統計
- チェーンストア21年2月度販売統計 節約志向の広がりで総販売額減
- コンビニ21年2月度統計 店舗売上高・来店客数とも伸長
- SC協会、21年2月SC販売統計発表 既存店は6カ月連続減
- 花王、愛犬の肥満と疾病の関係を調査 肥満で疾病リスク約2倍に
イベント・展示会
- JACDS、「第10回JAPANドラッグストアショー」来年3月12~14日に開催
- マンダム、“チョキチョキ”とコラボ イベントで最新ヘアトレンドを発信
- 日本フラワー&ガーデンショウ開催、フマキラーなど約100社が出展
施設・店舗
- Hime&Company、本社を移転
訃報・葬儀
- 白元会長・日本カイロ工業会会長の鎌田收氏が急逝 65歳
時評・コラム
- 時評 不況下での“第2の人生”
- 泡沫 パルタックKSからPaltacへ
- 人(ひと) マックス新社長に就任した大野範子さん
特集 【殺虫剤】
- 殺虫剤市場 主要カテゴリーは苦戦 ヒット商品多数で市場は成長傾向に
- 大日本除虫菊 「予防と殺虫」を組み合わせて展開
- 桐灰化学 「ムシガードおでかけクリップ」新発売
- ライオン 「虫よけキューブ」から新デザイン2品を発売
- ウエ・ルコ 「カエルの生ゴミ防虫剤」「虫よけガエル」発売
- フマキラー 成長市場に新製品投入で市場創造 おすだけベープ拡販推進
- 立石春洋堂 「ヘキサチン虫よけプレート」など春の新製品3アイテム発売
- アース製薬 虫よけリキッドなど新製品大量投入 基幹ブランド育成も強化
- 大日本除虫菊、「自然にやさしく、人に安心キャンペーン」実施中
- 大人用排泄ケアカテゴリーの現状 “ストアブランド・PBの波”来るか
- 花王 「ロリエ エフ」シリーズを積極展開 “肌ストレスフリー”を提案
- リブドゥコーポ 「リフレ安心パッド」を大幅リニューアル
- 王子ネピア 「ネピアテンダーうららか日和」を積極提案
- 小林製薬 「サラサーティSoLaLa♪」新発売 若年層をターゲットに
- P&G 「パンパース」リニューアル キーワードは“赤ちゃんのびのび”
- 日本製紙クレシア 「ポイズライナー」改良 吸収性能と消臭機能向上
- 大王製紙 軽失禁ケアブランド「ナチュラ」新設 尿モレを快適にケア
- ユニ・チャーム フェミニンケア市場活性化を 季節性生かしプレミアム化
- 白十字 「サルバ」全品一斉リニューアル “失敗ゼロの安心ケアへ”
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特集 【衛生材料】
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