2009年3月25日号掲載記事より
マックス、大野範子新社長の就任披露宴を開催
マックスは3月14日、大野範子新社長就任披露宴を開き、来賓、同社役員・社員など147名が出席した。初めに前社長で、代表取締役会長に就任した小川裕吉氏が「大野新社長は36歳の若さであり、未経験なことも多々あるが、今後いろいろなことを経験し勉強しながら、新しい発想とスピードある行動力で、会社をしっかり引っ張ってくれると期待している」と述べた。
続いて5代目社長に就任した大野新社長があいさつ。まず、同社が販売市場の分散化を推し進めてきたことに言及。贈答ギフト事業、OEM・企業SP事業、今後注力する自家需要性の高い日用品事業という3事業があることで、「100年に1度の不況もチャンスに変えることができると確信している。数年後、日本経済が復活する頃に新しい事業が花開くようにしたい」と述べた。
一方、次代を担う取り組みとして①別会社「クリークグローバル」を中心にしたオーガニックワールド②環境問題への取り組み③消費者直販--を挙げた。最後に「小型船であるマックス号が大海に乗り出そうとしている。正しい舵取りができるようご指導をお願いしたい」と結んだ。
ライオン、「部屋干しトップ」改良、生乾きのイヤなにおいを防ぐ効果向上
ライオンは、「汚れ移り防止成分」を新たに配合し、洗濯物を部屋干しした時に発生する〝生乾きのイヤなにおい〟を防ぐ効果を向上させた洗濯用洗剤「部屋干しトップ」を4月8日から改良新発売する。
部屋干しした洗濯物の〝生乾きのイヤなにおい〟は、衣類に残った汚れを菌が分解することで発生。近年、洗濯物をまとめて洗う人が増え、たくさんの洗濯物を少ない水で洗う傾向が強まり、汚れが落ちにくい洗濯環境になっている。そこで、「部屋干しトップ」の「汚れ除去力」を強化し、〝生乾きのイヤなにおい〟を防ぐ効果を向上させた。同シリーズで、快適な「部屋干し」洗濯を応援していく」としている。
今回の改良は、新配合「汚れ移り防止成分」の働きで、汚れの分散性を向上。落とした汚れの繊維への再付着を抑制し、汚れ除去力を強化したので、現代の節水型の洗濯環境でも〝乾きのイヤなにおい〟を防ぐ。また、パッケージデザインを明るいブルーを使用した、いっそう清潔感のあるデザインにした。天面に表現した〝部屋干し〟を勧めする場面には、『雪の日』『黄砂対策』を追加した。容量を1・1㌔㌘から1・0㌔㌘に変更。ワンパック20㌘×5包。各オープン価格。
エビス、JR海浜幕張駅でメディアジャックを実施
エビスは、第9回ドラッグストアショーが開かれた3月13~15日の3日間、会場の最寄り駅となるJR海浜幕張駅でメディアジャックを実施した。
当日は、同社の新製品「口内エステ」と「エビスはぶらし」を前面に出した企業ブランド広告を駅入り口付近の横断幕をはじめエスカレーター・階段、ホームーに掲示し、ブランド認知を図るとともに会場への誘導に結び付けるという作戦。
13日のバイヤーズデーには、インパクトの強い広告内容に立ち止まって見る人も多く、注目度は上々の様子。会場の同社ブースでは、8個のサイドラバーで歯茎のマッサージを効果的に行い、先端先細毛+フラット毛のミックスで歯周ポケットの汚れと歯面の汚れを効果的にブラッシングできる「口内エステ」や、関連商品の「舌クリーナー」「ポイントブラシ」「ステインイレイサー」を展示、多くの来場者が訪れ、社員らは対応に追われていた。
乾正孝社長は「駅で広告していたメーカーだということで、ブースに来ていただいた方々も多く、予想以上に効果があったようだ」と喜びの表情を浮かべた。
エビスはこのほか、ドラッグストアショーを前にした3月3日から17日まで、JR山手線の1編成13両すべてを同社のオーラルケアと家庭用品の広告で中吊り・窓上・ドア横を埋め尽くす車両ジャックも実施しており、一般消費者へのPRにも積極的に動いた。
第9回JAPANドラッグストアショーが閉幕、総来場者は12万人超に
日本チェーンドラッグストア協会(JACDS、松本南海雄会長)主催の「第9回JAPANドラッグストアショー2009」が3月13~15日の3日間、千葉・幕張メッセで開催された。今回はテーマ「今日から〃セルフメディケーション生活〃ドラックストアからひろがる、街の元気と家族の安心!」のもと、アジア最大のヘルス&ビューティケアの総合展示会として国内外317社/団体が出展。6月に迫った改正薬事法の施行、JACDS設立10周年など、例年以上に話題の多い中での開催となった。
今回も、初日がバイヤーズデイ、2日目がバイヤーズデイと一般公開日の併催、3日目が完全な一般公開日という日程で開催。3日間の総来場者数は12万6417人(昨年12万8859人)と約2400人の減少となった。しかし、各日の内訳をみると、初日3万7652人(同3万3508人)、2日目4万2231人(同4万8935人)、3日目4万6534人(同4万6416人)と、悪天候の影響で40分遅れの開場となった2日目以外は前年度よりも増加。特に来場者が業界関係者のみの初日に4000人以上の増員を達成している。バイヤーズデイ増員の要因としては、従来複数日にまたがっていた「EDI特別セミナー」「カテゴリーマネジメント導入事例発表会」「セルフメディケーションアワード」などが初日に集中開催されたことに加え、今回の企画展示ゾーン「改正薬事法提案ゾーン」への注目度が非常に高かったことが挙げられる。
同コーナーでは、改正薬事法の内容に沿った仮想店舗を展開。売り場モデルやパネル展示で「一般医薬品の販売方法がどのように変わるのか、国民のセルフメディケーションにどのような影響を及ぼすのか」を分かりやすく紹介しており、バイヤーズデイ、一般公開日を問わず、終日コーナー内は来場者で満員となっていた。また、バイヤーズデイ増員は結果として同ショーの〃商談機能〃の向上にもつながったようで、ある出展社は「第1回から出展しているが、今年は初日の名刺交換枚数が過去最高だった。ドラッグストア以外の業態のバイヤーの来場者が増えたように感じる」と評価していた。
ビジネスガイド社、INギフトショー大阪に国内外154社が出展
ビジネスガイド社が主催する第41回大阪インターナショナル・ギフト・ショー春2009が、3月11~13日の3日間、大阪で開催された。今回のショーは「ヘルシー&エコロジカルライフスタイルの実現」をテーマに、国内144社、海外10社が出展。当業界からは、カモ井加工紙が出展し、ラッピングやインテリア、コラージュなど、アイデア次第で自由に使えるカラフルなマスキングテープ「mt」を提案し、多くの来場者から注目を集めていた。また、同社のブースは、マスキングテープを実際の使用例を交えながら、分かりやすく華やかに提案している点が評価され、ディスプレイコンテスト準大賞も受賞した。その他では、経済産業省中小企業庁と独立行政法人中小企業基盤整備機構の主催による「賛美展~美味、美技、美感~」が併催され、中四国を中心とする31社が歴史・伝統や産地技術、農産品などの地域資源を活用した製品を展示し、こちらも好評を博していた。
2009年3月25日号 記事一覧
経営・施策
- ユニー、イズミヤ、フジが共通ブランドを立ち上げ
- フマキラー戦略レビュー① 「おすだけベープ」積極提案で市場活性化
製品・サービス
- @cosme公式ガイドブック「2009年版120万人が選んだコスメ」発刊
- PRページ 花王、「ハミングフレア フレグランス・コレクション」新発売
- 小林製薬、「消臭スイコム」など新製品・改良品発売
- バンダイ、「不二家ミルキー入浴剤」を新発売
- 寺岡精工、ペットボトル自動回収機を帝人が導入
- J&J、「バンドエイド」キッズシリーズにポケモン採用
- PRページ サンスター、「Ora2」ステインクリアに新香味を追加
宣伝販促
- ライオン、「バファリンA」新TVCMに内田有紀を継続起用
人事・組織
- マンダム、4月1日付の役員担当変更、人事異動、機構改革を発表
- カドヤ産商、小林勝昭氏の新社長就任を含む役員人事を発表
調査・統計
- 西化工21年1月期出荷販売統計 ヘアスプレー2ケタ増も頭髪用は苦戦
イベント・展示会
- JAPANドラッグストアショー 各社効率的に注力商品を訴求
- 資生堂が「ブースコンテスト総合の部・大賞」受賞 ドラッグストアショー
- 第4回セルフメディケーションアワード開催 ドラッグストアショー
時評・コラム
- 時評 PB商品値下げの意味
- 泡沫 “声”の魅力を向上させる香り
その他
- 石洗工「クリーンエイジ」第217号
特集 【卸産業化】
- 卸機能に柔軟対応 2極分化時代の卸流通戦略とは 毛細血管の力を再認識
- 世界的経済危機にどう立ち向かう 需要回復の突破口探る取り組みとは
- 全卸連 森友会長インタビュー 地域の卸活性化など改革推進
- 健闘する地域の卸の今 “専門性特化”が今後の発展の鍵に
- パルタックKS 近者副社長インタビュー “健康と美”融合させた提案を
- 西日本共和 各支社が独自に卸機能を強化 高い地域シェア維持 前年増に
- あらた 畑中社長インタビュー 店頭機軸の「あらたブランド」創造
- プラネット 09年春夏新製品カタログ作成 商品DBの利用促進目指す
- 花王CMK 販売店と協働で持てる力を発揮 コラボ推進で市場活性化
- ライオン 濱本部長インタビュー 頑強な新協働モデルを構築
- P&G 重本本部長インタビュー ショッパー起点で需要創造を目指す
- エステー 加藤本部長インタビュー 3つの営業方針を重視
- 中央物産 児島社長インタビュー 全体最適考え機能強化を継続
- 流通BMSの現状をみる 検討から“実運用”の段階へ
- 中央ホームズ 生き残りを賭けて新プロジェクト発足
- サプリコ 地域卸のネットワークで存在感 共同販売など3事業が順調
- 花王CMKの代行店政策を見る 「代行店は重要なパートナー」
- ユニ・チャーム 森常務インタビュー 売り場スペース再配分で成長を
- 麻友 地域情報の提案活動を積極的に展開し公表
- ハリマ共和物産 津田社長インタビュー 地域密着を堅実に行い利益維持へ
- オオツカ 付加価値商品を提供 「不況だからこそできる取り組みを」
- セキヅカ商事 きめ細かな情報提供を実施
- 日本香堂 小仲社長インタビュー 卸店ときめ細かな協働を展開
- 東流社 消費者起点から構築したカテゴリー提案営業を重点に
- ピップトウキョウ 松浦社長インタビュー 小売業への更なるお役立ちを
- J-NET 複数のオリジナル商品を展開して売上げに貢献
- 大王製紙 スピード配荷と売り場構築力を重視 異業種卸との取引拡大
- 日本製紙クレシア 卸との協働体制強化 「物流・配」「商流」機能に期待
- こもりコーポレーション 顧客との関係強化に取り組み 営業体制強化も
- ときわ商会 商品の発掘、MD機能強化 一味違う差別化戦略進める
- 卸もネット販売参入 「いるカフェ」オープン
- ユニリーバ 里村本部長インタビュー 卸売業との関係強化に取り組む
- クラシエHP カスタマイズドマーケテイングを実践
- 白十字 「サルバ」を全面リニューアル 取組店向けにタッチPOP用意
- JAPANドラッグストアショー EDI特別セミナー、カテマネ事例報告会開催
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