2009年2月25日号掲載記事より
P&G、定例会見開く 価値提供をNo.1クオリティで実現へ
P&G・ジャパンは2月18日、業界紙定例記者会見を開き、製品便益とブランド力及び適正価格のバランスをとりながら消費者とのコミュニケーションを図る価値提供を、NO1のクオリティで実現を図ることを強調。更に流通戦略では、ショッパー起点に立った小売業との店頭コミュニケーション創造、卸売業との需要創造に向けた製配協働への取り組み強化について明らかにした。
業績では、グローバルビジネスの08/09会計年度第2四半期(10~12月)は、為替レートの悪影響などで純売上高が204億㌦と前年同期比3%減少したものの、希薄化後1株あたり利益が1・58㌦で61%増加し、本源的売上高とともに見通しとおり達成。また国内ビジネスでは、昨年10月以降の市場縮小の影響を受けながらも12月は強いブランドに焦点を当てた取り組みの中で月間売上げの新記録を達成、上半期は前年と同等の結果で推移したことを明らかにした。また、小売業のカテゴリーと自社ビジネスの同時成長に向けた協働の店頭プラン考案と実行の重要性に言及。下半期は、①店頭までのキャッシュフローの改善=販促プロモーションのシンプル化など②ショッパー起点による新たな需要加速=シェルフ(定番棚)に焦点を当てたカテゴリー提案の開発による協働を表明した。
グローウェルHD、店舗見学会実施 調剤併設、深夜12時まで営業の効果紹介
グローウェルホールディングスは2月17日、店舗見学会を開き、参加者約50名に対して①埼玉県・ウエルシア草加稲荷町店②千葉県・同野田七光台店③埼玉県・同春日部八丁目店④埼玉県・グリーンシア春日部緑町店の4店舗を公開して、同社既存店が前年実績クリアを続けている理由などについて詳しく紹介した。
今回の店舗見学会について鈴木会長は「今日ご紹介した店舗はいずれも『調剤併設型』店舗で、この〃調剤〃を通じて①競合店との差別化②地域生活者からの信頼を獲得③それに伴うリピーター化――に成功。合わせて『深夜12時まで営業』という方針から、診療報酬改訂(深夜、土・日、祝日は1枚あたり400円増)を背景に『深夜の処方せん応需』というメリットも享受することができた店舗である。調剤窓口は、〃ドラッグストア&コンビニエンスストア(CVS)〃という新業態を目指してイオン系CVS・ミニストップと共同開発した『グリーンシア春日部緑町店』にも設置しているが、同店が営業を展開する春日部市は人口20万人、ドラッグストア計18店、1店舗あたりの人口1万人強という激戦区にも関わらず同店は、CVS商品の売上げは開店以来伸び続けており、ドラッグストア商品もチラシ配布や廉価に頼ることなく成果を上げ続けることに成功している。〃ドラッグストア&CVS〃という新業態は、まだビジネスモデルは確立できていないものの、将来性あるビジネスモデルとして、今年も本庄市などでの開店を計画している」など同社の差別化戦略を詳しく解説した。
セイジョー、ロシア市場に参入 ドラッグストア関連事業で業務提携
ココカラファインホールディングスの子会社であるセイジョーは、2月16日、イービストレード(東京都千代田区)とDIXI CO.‘LTD.(以下ディクシー、ロシアウラジオストク市)との間で、ロシアにおけるドラッグストア関連事業展開に関する戦略的業務提携を締結することを決議した。
業務提携の目的についてココカラファインHDは、「当社の取り巻くドラッグストア業界は、成長期と成熟期が同時進行しており、少子化とオーバーストア現象から、今後は従来通りの国内市場拡大は見込めないと思われる。こうような状況下、当社では新たな市場開拓を進めるべく、中期重点計画として海外進出の事業化調査を行ってきた。ロシアは、短期的には金融危機の影響による経済成長の減速懸念があるものの、依然高い消費拡大の可能性を持っている。その中で、極東・シベリア地域は、地理的に日本に近く日本製品がより多く普及する土壌・環境が整っていると着目し、この度、セイジョーは、極東・シベリア地域の貿易に豊富な経験のあるイービストレードと同地域の化粧品・日用品市場で最大のシェアを持つディクシーと業務提携し、ロシア市場へ参入を目指す」と説明。
今回の事業提携の内容は、ウラジオストクにおいて日本製品の輸入販売並びにロシアにおけるドラッグストア展開の研究、検討を行うことを目的とした合弁会社を設立するとし、合弁契約締結日は3月中旬を予定している。
ライオン商事、春の新製品 「サラリ」など新市場創出型アイテム多数投入
ライオン商事は2月17日、「ペット事業部2009年春の新製品発表会」を開催。高機能トイレシート「瞬間ペットシートSalari(サラリ)」をはじめとする新製品・改良品合計30SKUを発表した。
今春の新製品は①より高レベルの品質・機能を求めるニーズに応えた「高付加価値新商品」②新コンセプト開発による「新市場の創出」③ライオングループの技術力で品質・機能の向上を図り、コストパフォーマンスを高めた「価値向上商品」の3点を開発方針としている。特に新ブランドに関しては①と②を重視した新規軸商品を投入。
具体的には、独自の〃2段構造立体ドライメッシュシート〃で瞬間強力吸収を実現した愛犬用トイレシート「瞬間ペットシートSalari」、高いオーラルケア機能と優れた嗜好性を両立させた愛犬用プレミアムオーラルケアスナック「デントスキッシュオーラルクリスピー」と、ペットオーナーのニーズに高いレベルの品質で応える新製品のほか、カーペットなどに付いた室内飼育ペットの毛を取りやすくするスプレー「ペットキレイ抜け毛&ダニクリアレールスプレー」では、新たにペット用品における〃リビングケア〃市場の創出を目指す。
山田脩二社長は、「〃オールライオン〃の技術・ノウハウを最大限に活用した新製品により、ペットとオーナーの快適な暮らしに寄与していく」と述べた。
ライオン「トップクリアリキッド」、松浦亜弥をCMに起用
ライオンは、ニオイやくすみの原因となる〃見えない汚れ〃まですっきり落とし、清潔で澄みきった白さに洗いあげる洗濯用液体洗剤「トップクリアリキッド」のCMに、幅広い層に人気の松浦亜弥を起用し、TVCMを2月18日より全国放映している。
松浦亜弥は、高い歌唱力と明るいキャラクターで親しまれ、幅広い年齢層に人気が高く、「トップクリアリキッド」のクリアな洗いあがりをイメージできる、透明感と爽やかさがあり、また、その存在感で〃見えない汚れ〃にフォーカスした新しい価値を強力にアピールできるメッセンジャーとして起用。CMでは冒頭、清潔感、透明感が魅力の「松浦亜弥」が『私、汚れてました・・・」と語ることで、〃見えない汚れ〃を印象付け、一転して「トップクリアリキッド」が実現した〃見えない汚れ〃まですっきり落とす新しい洗いあがりを伝えている。
2009年2月25日号 記事一覧
経営・施策
- 特別インタビュー マツモトキヨシHD松本南海雄社長
- ザ・ボディショップ、一部商品の価格改定実施 10~33%引き下げ
製品・サービス
- 日立マクセル、アルカリ乾電池「ボルテージ」大幅改良、液もれ補償が話題
- ロレアルグループ、三次元再構成ヒト組織モデルの国内販売開始
- 花王、「エッセンシャルダメージケア」台湾で発売開始
- P&G、「h&s」から洗い流さないタイプのヘッドスパエッセンス新発売
- 東邦、「ロピアン」を改良 ココナッツセラミド配合で髪や素肌にうるおい
- SSLヘルスケアJ、「コパトーン」からUVプロテクトシリーズ新発売
- ニベア花王、「8×4MEN」から瞬間冷却処方のデオドラントスプレー
- ユニリーバ、「ダヴ」から洗い流さないトリートメント新発売
- マックスファクター、フェイスフィニティからスノーパウダーUV新発売
- 資生堂、「クレ・ド・ポー ボーテ」から美白美容液を新発売
- ヤングビーナス薬品工業、湯上りに適した全身化粧水「ここはな」新発売
- ユニ・チャーム、尿ケア専用品「チャームナップ」改良
- 王子ネピア、「千のトイレプロジェクト」活動報告ティシュを発売
- ユニリーバ、「ラックス」ヘアケア2ライン全面改良
- シュワルツコフヘンケル、「パオンディオーサ」から追加新製品など
- 花王、乾燥性敏感肌向け「キュレル」からフェイスケア美白シリーズ新発売
- B&Cラボラトリーズ、「ラブクローバー」など今春の新製品発売
- ユニリーバ、「モッズ・ヘア」新製品 ヘアワックス2アイテムを新発売
- 資生堂、「クレ・ド・ポー ボーテ」からフェースパウダー新発売
- 花王、「グレイスソフィーナメディケイテッド」から薬用美容液パック発売
- アメーズユープランニング、ヘアフレグランスを数量限定発売
宣伝販促
- ユニリーバ、「ジフ」「ドメスト」サイトに「大掃除学園」開設
人事・組織
- マツモトキヨシHD、4月1日付けで吉田副社長が社長昇格
- 天満屋ストア、土屋信明営業部長が社長に3月1日付けで昇格
調査・統計
- 花王、研究レポートを発行 消費者とりまく環境と意識について
- ユニ・チャーム、「軽失禁」の実態調査発表 対処率は女性6割、男性2割
- P&G、「ハウスダスト」の実態調査 「洗濯」に高い除去効果も
イベント・展示会
- SMトレードショー開催 改正薬事法関連企画コーナーを展開
- ビジネスガイド社、今秋9月開催の東京ギフトショーの開催概要発表
- 中央ホームズ、第59回MDフェア開催 店頭支援の提案を強化
- ハリマ共和物産、春の見本市開催 J-NETコーナーも設置
施設・店舗
- ラッシュジャパン、大阪初の路面店を心斎橋に28日オープン
訃報・葬儀
- 訃報 円城佳逸氏(元第一工業製薬社長) 1月24日に死去 98歳
時評・コラム
- 時評 “健康寿命”をいかに延ばすか
- 泡沫 早く景気対策を!
- 鹸楽席 規制緩和?強化? 二元論で考える前に
- 斜凡珠 なつかしの数え唄に遭遇 瀬戸内と東京で記憶が一致
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