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2009年2月4日号掲載記事より

花王・尾﨑社長が会見 「今こそロングセラーブランドの資産活用を」

花王・尾﨑社長が会見 「今こそロングセラーブランドの資産活用を」

 花王の尾﨑元規社長は1月28日、会見を行い、「景気の冷え込んでいるときにこそ、信頼の上に愛用され続けているロングセラーブランドの活用が大事である」として、今春はロングセラーブランドを数多く持つ同社ならではの新製品を積極的に開発したことなどを説明した。
 尾﨑社長は「花王としては、商品の高付加価値化にさらなるスピードを上げて取り組み、消費者の変化(価値観・生活観)を捉えて、真(新)のニーズに対応していくことで、厳しい中でも充分に成長・発展していくことが出来る」と述べ、「高付加価値化商品」の開発ポイントとして次の2点を挙げた。1点目は優れた「機能価値」にプラスした、魅力ある「情緒価値」を兼ね備えた商品であること。2点目は「機能価値・情緒価値」に加えて「環境価値」(省資源・環境への低負荷)を根幹に据えた商品であること。
 また、今春の新製品に対する考え方については、同社が保持しているブランド資産を活用することの重要性を説き、「当社グループは、消費者から長年にわたって信頼と支持を頂いているロングセラーブランドが数多くあり、今のように消費者の選択の目が一層厳しくなり、景気が冷え込んでいる時だからこそ、この資産を充分に活用していくことが、メーカー、流通、消費者の利益確保の面で大事であると考える。従って、本日発表する春の新製品は、いずれも皆様方から確固たる支持と信頼を頂いているロングセラーブランドから発売しているが、その中で、消費者の変化をしっかり捉えた新しい価値観を持ったものである」と説明した。

第2回オールマスコミライオン会開催 全マスコミ関係者との「絆」深める

 ライオンは、テレビ・新聞・ラジオ・出版社・広告会社など国内全マスコミ関連各社との「絆」を深める場として、昨年に続き「第2回オールマスコミライオン会」を、1月28日に、各社のトップ約800名を招いて開催した。
 会場入り口には、同社の「子供たちの未来へ」をテーマにした活動展開事例(健康のための啓発活動、エコ・ライオン活動、トップ・エコプロジェクト活動)や全国で展開するコミュニケーション活動の模様をパネルにして掲示し、同社の社会活動の現況を紹介。
 あいさつに立った藤重貞慶社長は、同社の清潔・健康・美に対する基本的考え方と、時代に即して変化し多様化してきた同社製品の推移、さらに各種社会貢献活動や冠イベントの成果などについて報告すると共に、「日本は世界で最も平均寿命が長く平均健康年齢も高いが、まだそこには10年近い差がある。ライオンはこの寿命年齢と健康年齢の差を埋めるべく、製品で、企業活動で貢献していきたい。同時にこの会が、ライオンとマスコミ各社の絆を深くするだけでなく、全国のマスコミ人の有益な交流の場、情報交換の場として活用いただければ幸いである」と述べた。

アース製薬が09年方針発表会開く 園芸用品強化を表明

アース製薬が09年方針発表会開く 園芸用品強化を表明

 アース製薬は1月27日、首都圏の流通関係者を招き「2009年度方針発表会」を開いた。
 大塚達也社長は、平成20年12月期決算が増収減益となる見込みであることについて、その要因を「大量投入した高機能新製品が好調で売上げは拡大したものの、利益商材であるアースノーマットなど基幹商品の取り組みが不足してしまった」と説明。また、今年度も3年連続となる新製品大量投入(上半期61SKU)を行うことを発表するとともに「当社の今年度スローガンは『恐れず、怯まず、捉われず』である。取引先の方々からアドバイスを頂戴しながら、失敗や痛みを恐れず、これまでにない新たな取り組みにトライしたい。さらに今年度は、園芸用品の本格注力をスタートする。具体的には『アースガーデニング』をコンセプトに、安心・安全な新製品の開発を強化し、大型販促什器〃アースガーデンタワー〃などの活用を流通に提案していく」と表明した。
 次に森藤義親専務営業本部本部長が、今年度の営業基本方針として①営業力強化による売り場の提案と展開②今上半期の新製品の成功③製・配・販の協力による返品削減④時期に見合ったテレビCMの大量投下⑤アースノーマット25周年キャンペーンの成功――の5項目を発表。特に製・配・販の協同体制については「当社の店頭販促支援部隊EMAL(エマール)を加えた四位一体の体制で、更なる市場拡大に貢献する」と述べた。

大日本除虫菊、関西地区金鳥製品説明会開催 「殺虫+予防」の併用を提案

大日本除虫菊、関西地区金鳥製品説明会開催 「殺虫+予防」の併用を提案

 大日本除虫菊は1月23日、平成21年度関西地区金鳥製品説明会を開き、310名余りの卸・販売業者が出席、今期は売上目標を前年比111%に設定、「For Customers, For Nature」のテーマのもと、「殺虫+予防」の併用を提案しマーケットの拡大を図ることを明らかにした。
 上山社長は、昨年の同社業績が殺虫剤で前年比101%、家庭用品で同96%、トータル同100%となり、特に殺虫剤関連では、ハエ・カ用が低調となった一方、不快害虫用や虫よけが大きな伸長を見せたことを報告。また、昨年価格改定を行った「金鳥香」「キンチョール」については、小売の取り組み方により、大きな差が出たと説明し、中には同社セールスとコミュニケーションをとり一昨年と同様の展開を行った店舗では売上、利益とも前年比120%を記録した事例を紹介し、今年は自信を持って取り扱って欲しいと述べた。最後に今期の取り組みについては、昨年虫コナーズが一時品切れとなったことから生産面での向上を図るとともに、営業面では引き続き店頭マーケティングに力を入れていくことを表明した。

グローウェルHD、第1四半期業績 調剤事業急伸、中期目標達成に自信

グローウェルHD、第1四半期業績 調剤事業急伸、中期目標達成に自信

 グローウェルホールディングスは1月23日、平成21年8月期第1四半期決算説明会を開き、同期の決算概要を報告するとともに、中期目標「2015年・売上高5000億円」に関連して、昨年12月からドラッグフジイと協議の上①ウエルシア関東が新潟県のドラッグフジイ・10店舗を買収②ドラッグフジイはその売却益で既存店を強化③ドラッグフジイの既存店強化にはウエルシア関東と高田薬局が人員派遣を含めて全面協力――すること、さらに同ホールディングスに加盟するウエルシア関東の子会社・寺島薬局が、資本業務提携先でもあるドラッグママダから9店舗を譲受したこと(2月から展開)を発表した。
 グローウェルHDの第1四半期の業績は、売上高381億4100万円、売上総利益112億9000万円、販管費100億9400万円、営業利益11億9500万円、経常利益12億9400万円、特別損失3億6800万円、四半期純利益4億3900万円で、特別損失を除き全ての項目で期首予想をクリア。
 売上高は、ウエルシア関東の実績ベースで、既存店売上高が31カ月連続で前年同月クリアを更新中で、特に調剤事業は28億2200万円の売上高を達成した。


2009年2月4日号 記事一覧

会合・発表会

  • 日本香堂、関東地区の卸店招き新春懇親会開催 「需要活性化策を強化」
  • 花王、有力販売店懇談会開く 「消費者の真のニーズ、価値観に対応」
  • 開催迫る第9回JAPANドラッグストアショー 富山睦浩実行委員長に聞く
  • P&Gジレット、「フュージョン5+1」新ブランドキャラに松坂大輔選手起用
  • タイムレス、叶恭子プロデュースのアンチエイジングコスメシリーズ新発売
  • クロバーコーポ、創立60周年謝恩会開く 特色生かした経営で躍進

経営・施策

  • フマキラー 園芸用品事業戦略レビュー③ 販売店・卸店との取り組み強化

製品・サービス

  • ポーラ、「アペックス・アイ」リニューアル カウンセリングシステム強化
  • 常盤薬品工業、「サナ」からエステニー、カバコンなどから新製品
  • マードゥレクス、「エクスボーテ」新製品発表 スキン・メイキングを提案
  • 大日本除虫菊、「ゴキブリがいなくなるスプレー」など春の新製品発表
  • 牛乳石鹸共進社、「ミルキィボデイソープせっけんの香り」等の新製品発売
  • ユニ・チャーム、「ムーニー」新生児用・Sサイズを改良
  • P&G、「ジョイ」「レノアハピネス」から春の限定品発売
  • 花王、「薬用ピュオーラ」からナノブライトハミガキ新発売
  • オカモト、「メガビッグボーイ」などコンドーム新製品発売
  • シャボン玉石けん、キッチンシリーズなど春の新製品発売
  • オカモト産業、「せっけん消臭ボックス」など春の新製品発売
  • 花王、「クイックルワイパーハンディ」から伸び縮みタイプを新発売
  • P&G、ジレットヴィーナスから女性用初のボディ用5枚刃シェーバー新発売
  • サンスター、「Ora2」台湾、中国に続きシンガポールで展開開始
  • 資生堂、「ウーノ ファイバーネオ」から新感覚ワックスなど新製品発売
  • ユニリーバ、「AXEフレグランスボディスプレー」リニューアル、新香調も
  • ニベア花王、「8×4高密着ケア」シリーズ新発売 高い防臭持続効果
  • マックスファクター、SK-Ⅱから日焼け止め乳液を新発売

人事・組織

  • シーエス薬品、2月1日付けで機構改革・人事異動を発表
  • 近鉄百貨店、3月1日付けで飯田圭児専務の社長昇任を発表

研究・開発

  • 資生堂、信州大と共同で高感度な毛髪ダメージ測定法を開発

調査・統計

  • 西化工20年1~11月販売統計 頭髪用はシャンプーなど前年割れ
  • チェーンストア20年暦年販売統計、厳しい状況続く 12月度総販売額は減に

イベント・展示会

  • 東京INギフトショー、2月3日から6日まで東京ビッグサイトで開催
  • G&G、第30回春季商談会開く 今年度は増収増益の見込み
  • 日本オラクル、エクサデータサミットを2月26日に東京で開催

施設・店舗

  • 店舗探訪 食品スーパー「ハローデイ」 福岡を中心に30店舗余を展開

時評・コラム

  • 泡沫 企業の成長を支える技術経営とは

その他

  • 寺岡精工NEW BLANCE64
  • チーム・マイナス6%ニュースレター1月26日号


上記トピックスは要約版です。記事の詳細・全文は、日用品・化粧品業界の専門紙「H&BC マーケティングニュース」最新号(水曜日発行)でご覧になれます。お申し込みは刊行物案内をご参照ください。