2009年1月21日号掲載記事より
東邦薬品、医薬品卸のアスカムと経営統合へ協議開始
東邦薬品は1月9日、東北地方(秋田県を除く)及び茨城県を商圏とする医薬品卸売業のアスカムと経営統合に向け協議を開始したと発表した。
両社は平成12年10月に業務提携を行っており、「共創未来グループ」として相互に協力を図ってきたが、今年4月に東邦薬品が持株会社制に移行することに伴い、10月1日付でアスカムを東邦薬品の完全子会社とすることで、一層の営業力強化とグループ企業価値の最大化を図るとしている。
◎アスカム概要
設立年月日=昭和25年12月27日▽本店所在地=宮城県仙台市青葉区木町通1の3の7▽代表者=代表取締役社長・細田進▽資本金=4億400万円▽従業員数=663名▽売上高=633億3900万円(20年3月期)
小林製薬、09年春の新製品商談会開く 3月期売上高1063億円見込む
小林製薬は1月14日、近畿地区の卸店、販売店を招き「2009年春の新製品商談会」を開催した。今回発表の新製品は、新構造「穴あきゲル」により、効率的な消臭とインテリア性の高さを両立させた部屋用消臭剤「消臭スイコム」、脂質の代謝を上げて過剰にたまった体脂肪を落とす肥満改善薬「ビスラットゴールドa」、適度な刺激が心地よいソフトブラシを採用した快感耳ブラシ「天使の耳かき」など9品目で、これらの初年度売上目標の合計は45億7000万円。展示会場の特設ブースでは、注力製品の「消臭スイコム」と「ビスラットゴールドa」のデモンストレーションが行われたほか、製品ブースでは、泡の洗浄成分が便器の水ぎわの黒ズミ汚れをしっかり落とす発泡漂白洗浄剤「トイレ洗浄中さぼったリング」、香水瓶のようなボトル形状に一新した「トイレの消臭元」などの新製品・リニューアル品を披露。また、販促ブースでは、同社の既存品を活性化させる提案として店頭展開の成功事例が紹介されるなど、来場者の注目を集めていた。
また、別室で行われた記者発表では、製品事業の業績や08年秋新製品の状況などについて説明。まず、販売高(メーカー出荷ベース)については、08年12月末現在で854億円(前年同期比102%)となったことを踏まえ、09年3月期には売上高1063億円(同101%)を見込んでいることを報告。カテゴリー別の実績(08年4月~12月)では、芳香消臭剤273億円(前年同期比100%)、医薬品184億円(同97%)、衛生雑貨品129億円(同107%)、口腔衛生品114億円(同108%)、食品105億円(同107%)、家庭雑貨品44億円(同96%)となったことを明らかにした。
エステー、関東地区卸店説明会開く 効率化・成長経営、意識改革を推進
エステーは1月14日、関東地区の卸店営業責任者94名を招き「2009年春の卸店説明会」を開催。小林社長は、次の通り方針を述べた。
「現在、私が掲げている方針は①効率化経営②成長経営③意識改革の推進の3つ。①効率化経営では、引き続き徹底した『品質削減』『返品率改善』に取り組むほか、地道なコストダウンとともに、生産効率向上や発送保管費削減などの抜本的改革を進める。②成長戦略の軸は『世にない商品の開発』と『パワーブランドの更なる強化』、そして『グローバル展開の強化』である。NBメーカーは、新しいニーズや用途を開拓する高付加価値商品を開発しなければ生き残れない。また、当社売上の約65%を占める10ブランドをより強化し、全てのカテゴリーでシェア№1を目指す『スーパートップ戦略』を進めていく。③意識改革の推進では、昨年各部門に業務改革担当選任マネージャーを置いた『業務改革委員会』を立ち上げた。現場力の強化と業務改革を推進し〃個人と組織の力〃を最大限に発揮する『強い会社』を作っていく」
ライオン、東京・大阪で春のプレゼンテーション開き新製品を紹介
ライオンは、1月13~15日の3日間、東京地区の「2009年ライオン春のプレゼンテーション」を開催。今春の新製品を中心に積極的なプレゼンテーションを行い、3日間で販売店、卸店など約440人が来場した。
今回のプレゼンテーション会場は入り口に正面に、ニオイやくすみの原因となる〃見えない汚れ〃まですっきり落とし、清潔感のあるクリアな洗い上がりを実感できる洗濯用液体洗剤の新製品「トップクリアリキッド」の大きなブースと山積陳列が目を引き、「トップクリアリキッド」の展開に積極的に取り組む同社の意気込みが感じられた。来場者も同品の研究員やマーケティング担当者の商品実演や商品特長の説明に熱心に耳を傾け、成長している液体洗剤市場での新製品に期待を寄せていた。
そのほか〃気持ちが凛とする〃香り「ブルーローズアロマの香り」を追加した洗濯でアロマが楽しめる衣料用柔軟仕上剤「香りとデオドラントのソフラン」、汗とニオイをきちんと防いで、ピュアな香りが実感できる香るデオドラント(制汗剤)シリーズ「Ban」にもたくさんの人だかりができるなど注目を集めていた。このほかバイ菌やウィルスを予防するために、楽しく〃手洗いとうがい〃の清潔習慣づくり「キレイキレイ バイ菌とたたかうプロジェクト」をスタートした「キレイキレイ」シリーズや薬品事業の「バファリン」「ペア」「バルサン」、さらにペット事業の主力商品など幅広いカテゴリーに及ぶ同社製品を展示した。
コスモス薬品、09年第2四半期業績は増収増益 ディスカウント路線が貢献
コスモス薬品は1月15日、2009年5月期第2四半期決算説明会を開いた。
期首の計画を前倒しして新規出店31店舗、閉店1店舗、既存店改装13店舗、期末店舗数306店舗で臨んだ当第2四半期(以下上期)は、連結売上高846億9900万円(前期比120・6%)、営業利益23億5800万円(同157・8%)、経常利益27億7800万円(同151・6%)、当期利益10億円(同94・5%)の増収増益を達成。
昨年初頭からの景気悪化を「デフレ」と判断してディスカウント路線を強めたこと、期中に台風の九州上陸がなかったことが幸いし、上期の既存店売上高は、3%増の計画に対して4・4%で着地した。
部門別売上高・売上総利益率の推移を見ると、医薬品の売上げは堅調に推移し、九州内のシェアが急激に高まったものの、ディスカウント路線により粗利率が低下。化粧品と雑貨は、競合企業との関係から「〃値引き合戦〃などで、営業努力と収益が引き合わないカテゴリーになりつつある」(同社長)ことから、販売構成比と粗利率がともに低下。食品は前期の反動もあり構成比・粗利率がともに上昇し、期末の構成比は49・1%までになった。
クスリのアオキ、21年第2四半期業績は増収増益 調剤薬局事業を強化
クスリのアオキは1月9日、平成21年5月期第2四半期決算説明会を開催。連結売上高245億1900万円(前年同期比《参考値》12%増)、営業利益8億2400万円(同18.6%増)、経常利益8億5400万円(同15・8%増)、四半期純利益4億3000万円(同7.3%増)の増収増益を達成した。新規出店は石川県1、富山県3(調剤薬局併設1)、福井県1、新潟県3、長野県1の計9店舗で、加えて5店を改装。期末店舗数は123店舗になった。
この業績を期首予想と比較すると、売上高99.3%、売上原価98%、売上総利益103%、販管費102.5%、営業利益106%、経常利益108.2%、当期純利益107.7%になる。売上高が期首予想未達に終った要因は①ヘルス部門(風邪薬や健康食品)の苦戦②「ポイントカード」による販促を昨年9月から控えたこと――などで、その対策として「NB商品の価格政策強化」「集客要素が高い主力商品(家庭紙、洗剤、ヘルスケア、ドリンク、食品)のチラシ価格」をそれぞれ強化、既存店売上げを回復した。今年は集客対策を軸に、収益バランスを組み込みながら営業政策、商品政策を進める。
通期業績予想は売上高501億4900万円、営業利益16億7600万円、経常利益17億円、当期純利益9億1400万円。
2009年1月21日号 記事一覧
M&A・設立
- ツムラLS、プルメリアとの合併を1月1日付けで完了 商号は変更なし
会合・発表会
- 家庭紙工業会/家同連が新年互礼会開く 「製品価格の再修正を」
- 東北3県卸組合、合同賀詞交歓会開く 「今は“商いの時代”」
- 殺虫工、虫慰霊祭・年賀交歓会 「害虫の侵入防ぎ伝染病から国民守る」
- 全日本ブラシ組合、年賀懇親会開く 「“歯の健康は全身を健康”をPR」
- 白十字グループ、賀詞交換会開く 「サルバ25周年で今春に全面改良」
- シャボン玉石けん、第28回シャボン玉会開く 「海外での展開が増加」
- 大日本除虫菊、恒例の新年懇談会開く 「虫コナーズが大きく貢献」
- 「コラボレート21 17th」、東京で開催し約1200名が来場
- 丸三産業、新製品発表会開く 「今期は5%の売上げ増を見込む」
経営・施策
- 新型インフルエンザパンデミック阻止へ 「使いきりマスク」市場が急成長
- チーム・マイナス6%、神戸・松蔭高校が「ウォームビズキャラバン」結成
製品・サービス
- ライオン、「トップ クリアリキッド」新発売
- ニトムズ、「はがせる両面接着シート壁紙用」を新発売
- アース製薬、「お部屋の消臭たまご」から春の限定品「さくら咲く」を発売
- トレイン、3D立体4層構造の高機能マスク「御嶽山和漢マスク」発売
- キャドバリーJ、「リカルデント」からCVS限定粒ガムボトルを発売
- 資生堂、「クレ・ド・ポー ボーテ」から春夏のメーキャップ品を新発売
- カネボウ化粧品、「アリィー」から新製品 “肌ストレスフリー”を強化
- ザ・ボディショップ、春の限定品「ニューイヤーキット」など新製品発売
- カネボウ化粧品、「エビータ」美白ラインを改良 「高保湿」美白ラインに
- ポーラ、「B.A」ブランドからデコルテ用クリームを新発売
- 伊勢半、「マジカルひきしめシート」など新製品を発売
- アンナドンナ、本格フレグランス系の高保湿クリームを発売中
- 柳屋本店、「お姫様のパーフェクトヘア」から保湿クリームなど追加
- ライオン、香りとデオドラントのソフランからブルーローズアロマの香り
- 花王、「エスト」から美白ファンデーションを新発売
- 資生堂、「インテグレート グレイシィ」からメーキャップ新製品発売
宣伝販促
- @cosme、10周年Year迎え記念キャンペーン開催 イベント開催など実施
- ユニリーバ、「ダヴ」新イメージキャラクターに秋本祐希を起用
- 住友3M、「スコッチ・ブライト」幸せキッチンLife!キャンペ実施
- 相模ゴム工業、「LOVE DISTANCE」バイラルCM企画が話題
- 住友3M、「スコッチ・ブライト セルロース」TVCM放映開始
- 東レ・ダウコーニング、小中学生向けのシリコーン啓発サイトを拡充
人事・組織
- イズミヤ、新社長に坂田俊博専務が昇格 5月20日付けで就任
決算
- キリン堂、21年2月期通期業績予想の修正を発表
調査・統計
- 東家同 20年12月度市況概況調査発表 前月と同水準で推移
- 厚生労働省、平成20年人口動態推移を発表 出生数は前年増に
イベント・展示会
- 花王、工場所在エリアで開催のファミリーコンサート、今年度の予定を発表
施設・店舗
- イオンレイクタウン、福袋7万個を元旦に販売 来店1000万人突破記念して
時評・コラム
- 時評 家庭用品の健康被害報告
- 泡沫 景気回復はまだまだ遠く
- 日雑談 楽園で見た光と影 ハワイ・オアフ島にて
- 記者の目 新たな業界再編 激しい変化に対応
その他
- 恵比寿ガーデンプレイス、女性向けバレンタイン企画を展開
- マッチ時報第357号
上記トピックスは要約版です。記事の詳細・全文は、日用品・化粧品業界の専門紙「H&BC マーケティングニュース」最新号(水曜日発行)でご覧になれます。お申し込みは刊行物案内をご参照ください。